私この戦いが終わったら結婚するんだ〜何年も命懸けで働いて仕送りし続けて遂に戦争が終わって帰ってきたら婚約者と妹が不倫をしてて婚約破棄された〜

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魔王襲来編

56、ませた子供

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「久しぶりだなイヴ・ペンドラゴン!!」

「どちら様?」

ロイ様との関係も一段落つき、優雅に家でダラダラしていると、見慣れない子供が訪ねてくる。

「ーーなッッッ??!!、わ、我を忘れたというのか??!!」

「…………記憶にございません」

脳内検索をかけるも……全然わからん、まぁ強いて言うなら金髪、緋眼の美少年なので将来が楽しみ、とかいう感想しか出てこない。

「ぐぬぬぬ……ま、まぁ良い……我はお前に用があるのだ」

「………ごめん、私スーパーコバト人3とかになれないんだ」

「何の話だ?」

「え?、公園でアホに与太話聞かされたんじゃないの?」

またハルのアホが子供に変な事を言ったのか思ったがどうやら違うらしい。

「そ、その……わ、我を倒し、さらに我の生ける墓になるという其方の生き様に……惚れてしまった……な、なので我と結婚してほしい!!!」

(………ませた子だな~)

どうやら私の事を好いてくれているらしい、あれだ、小さい時、近所のお姉さんとかお兄さんに惚れちゃうみたいな感じだと思われる。

(……どうせ暇だし、散歩がてら付き合ってあげるか)

「考えてあげなくもないかな」

「ほ、ほんとか??!!」

「ただすぐ結婚てわけにはいかないから、お互いの事知り合うためにも、今からデートしよっか、その結婚するかどうかはその結果次第ってところかな」

「の、望むところだ!!!」

玄関の鍵を閉め、彼の手を握って歩き出す私。

「……そういえば君、名前はなんていうの?」

「うん?、レクス・シファーだ」

「じゃあレクス君って呼んでいい?」

「な、なら我もイヴと呼んで構わぬか?」

「うん、良いよ」

………小さい子と話してると何でこんなに心が癒されるのか不思議だ。

「イヴ姉ちゃん!!、何してるの?!!」

「あ、こんにちは~」

公園をデートいう名目で散歩してると、いつも遊んでいる子供達が寄ってきた。

「ん?……あ~、手なんか繋いでアチチだアチチ」

「あ、いや~これはその………」

子供の一人が手を繋いでいる私達を揶揄ってくる、別に私は気にしないが、この年頃の男の子には恥ずかしいだろう、どう誤魔化したものか。

「…………」

「ヒュ~ヒュ~」

黙りこくるレクス君、やはり恥ずかしいのだろう………。

「そうだ、よくわかっているな貴様ら!!!、我とイヴはら、ラブラブなのだ\\\」

「ヒューー……え?」

「あれ?」

………なんか思ってた反応と違う……顔は赤めているが……なんかバカップルみたいな事を言い出すレクス、私と子供達はポカンと口を開ける。




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