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25、vs勇者パーティー
しおりを挟む「では、お互い、準備はよろしいでしょうか??!!」
「大丈夫だ」
「いつでもどうぞ」
「……では、勝負開始!!!」
……いつの間にかこの決闘にいた、司会が両チームに了承を取り、開戦の合図としてゴングが鳴り響く。
『ーー反動加速砲』
私は背中から砲身を展開、魔力を放出して高速で突っ込む、狙いは前衛の斧使いのガンツ………思った通り、相手は自分の攻撃のことしか頭にない、私がガンツに接近してもロゴミスはフォローに回ることはなく、むしろ一撃必殺の為の魔力を集中する為の時間稼ぎにちょうど良いと魔力を溜め出す。
「馬鹿が!!」
(お前のその技は確かに速度は出るが、急な方向転換はできないはず、カウンターでぶっ殺してやる!!)
私が開幕速攻でガンツに迫ると、彼は狙いを定めるように斧を構える………確かに私の反動加速砲は速度は出るが、動きは直線的で読みやすい、知能の高くない魔物ならそこまで注意する必要はないが、手の内を知っている相手に対して、迂闊に使用すると手痛い反撃が待っている………。
「ーーーーっと、思ってたでしょ?」
「ーーナニッッッ??!!」
一直線に突っ込んでくると確信していたガンツは斧を振り下ろす、刹那、私は義手から火を吹いて推進力を得て、少し横にスライド、ガンツの斧を躱す、外したガンツは驚愕に目を剥く………始まった瞬間、ルーガスから魔力をもらっておいたのだ。
『砲身槌拳制裁』
「ーーー痛ッッッッッ??!!!」
懐に潜り込んだ瞬間、私は腕を砲身へと変え、ガンツの脳天に砲身を振り下ろし、床に叩きつける。
『………全武器砲身展開……』
「ま、待ってくーーー」
『ーーー一斉発射』
「ーーーガッッッッ??!!」
痛みで怯んでいる隙に頭を踏みつけ、砲身の銃口を押し付ける…………身の危険を感じたガンツは命乞いを始めるが、聞く耳を持たないで、即発射……ありとあらゆる武器で、彼を切り刻み、貫き穿ち、砲弾で風穴を開ける………結界の外へ吐き出されるガンツ。
「我望む、悪しき敵を貫きたまえ、聖なる光ーー」
「貴方達の相手は僕達です!!」
「ーーーッッッ!!!」
ガンツを倒した私に対して、詠唱を終えたシャーリーとイザベラが魔法で攻撃しようとするも、いつの間にか接近していたエクスとルーガスに攻撃され、急遽目標を私から二人へと変更、軽く避けるルーガス達。
「クッッッ、獣どもが!!」
「おっと………貴方の相手は私だ」
「ちょ、調子に乗るなよ屑鉄女がッッッッ!!!」
後衛職のシャーリーとイザベラが剣士と騎士に接近戦は流石にまずいと判断したロゴミス、溜めていた魔力を斬撃に込めてルーガス達へ放つが、そこまで溜めている時間がなかったので、大した威力ではない、間に入った私は簡単に腕で弾く。
「ーーークソがッッッッッ!!!」
「…………」
剣で攻撃してくるロゴミス、淡々と回避する私………。
「今はこんなもんか………」
「ーーーーコノッッッッ!!」
大ぶりの横薙ぎをしゃがんで躱し、そのまま彼に肉薄。
『砲身鉄拳突き上げ』
「ーーーガッッッッ??!!!」
腕を砲身化、そのまま彼の顎を突き上げ、ロゴミスは宙に浮かび上がる。
『全武器砲身展開、一斉発射』
「ーーー!!!」
脳を揺らされたのか、私の追撃を無防備に食らい、悲鳴を上げることすらできずに八つ裂きにする、結界の外へ吐き出されるロゴミス。
「………あっちも終わったみたいだな………」
私がロゴミスと一戦交えている間にシャーリーとイザベラも結界の外へ吐き出されている……いくら実力があるとはいえ、後衛職では接近戦では脆い。
「い、意外や意外!!!、圧倒的な実力差を見せつけ、リフィルチームの勝利で終わりました!!!」
………決闘は私達の勝利で幕を閉じる。
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