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第6章 犯罪行為、ダメ絶対!
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「あれ?」
おつかいから帰ってきたラーハルトは、保護施設から出てきた冒険者らしき集団に目をぱちくりとまたたく。
「あ、こんにちわ」
「こんにちわー」
「お世話になりました。また後日、きちんと装備等を揃えてから伺いますね」
「あ、はいー」
冒険者達はラーハルトに気づくとにこやかに挨拶をして保護施設を去って行く。その背中をその場で見送って、ラーハルトはぽつりと呟いた。
「……え、誰?」
♦︎
「あ、おかえりラーハルト」
「ただいま帰りました…今そこで冒険者っぽい人達と会ったんですけど」
「あ、なんか保護施設の話を聞いて首都の方から来たんだって」
「え、まさかそんな遠い所から従魔を捨てに!?」
「違う違う!パーティの1人が従魔術師で、グレートウルフの譲渡希望で」
「あ、そっちですか…。最近預けに来る人達のほうが多かったんでてっきり…」
ラーハルトは背負っていた荷物を下ろすと、テイマーギルドで購入してきた従魔フード等を棚に納めていく。そしてついでとばかりに台所でお湯を沸かすと、2人分のカップに茶葉とお湯を注ぎリビングへと持って戻る。
「それで、どうでした?うちのグレートウルフ達には会っていったんですか?」
「お、ありがと…うん。相性が良さそうな子が1匹。それに話を聞いたら、前にもグレートウルフを従魔にしていたことがあるんだって。飼育する為の知識も経験もばっちり」
「ん?じゃあどうしてわざわざうちに…前にもテイムしてたのなら、また自分でテイム出来ますよね?」
「それがねー、うちのワケあって手放された従魔を世話して、それで縁があれば新しい主人にっていう考えに賛同してくれたとかで、是非にって」
「へえ…!なんか嬉しいですね、それ!」
「ね。それで、今日は一旦帰ったけど、また明日改めて来るからその時に正式に譲渡になると思う。だから明日はラーハルトも出掛けずにいてね」
「はい。分かりました!」
お茶を飲み一息つくとツバキはグレートウルフの様子を見に、ラーハルトは草食従魔達の餌用の草を刈りに麦藁帽子を被り軍手を持って庭へと出る。
翌日、経験豊富で感じの良い冒険者パーティの従魔術師に保護施設にいたグレートウルフ達の内1匹を無事に引き渡し、早速依頼を受けに旅立つという冒険者一行をツバキとラーハルトは笑顔で見送った。
そしてこの事が、後日とある事件の引き金になるのだった。
おつかいから帰ってきたラーハルトは、保護施設から出てきた冒険者らしき集団に目をぱちくりとまたたく。
「あ、こんにちわ」
「こんにちわー」
「お世話になりました。また後日、きちんと装備等を揃えてから伺いますね」
「あ、はいー」
冒険者達はラーハルトに気づくとにこやかに挨拶をして保護施設を去って行く。その背中をその場で見送って、ラーハルトはぽつりと呟いた。
「……え、誰?」
♦︎
「あ、おかえりラーハルト」
「ただいま帰りました…今そこで冒険者っぽい人達と会ったんですけど」
「あ、なんか保護施設の話を聞いて首都の方から来たんだって」
「え、まさかそんな遠い所から従魔を捨てに!?」
「違う違う!パーティの1人が従魔術師で、グレートウルフの譲渡希望で」
「あ、そっちですか…。最近預けに来る人達のほうが多かったんでてっきり…」
ラーハルトは背負っていた荷物を下ろすと、テイマーギルドで購入してきた従魔フード等を棚に納めていく。そしてついでとばかりに台所でお湯を沸かすと、2人分のカップに茶葉とお湯を注ぎリビングへと持って戻る。
「それで、どうでした?うちのグレートウルフ達には会っていったんですか?」
「お、ありがと…うん。相性が良さそうな子が1匹。それに話を聞いたら、前にもグレートウルフを従魔にしていたことがあるんだって。飼育する為の知識も経験もばっちり」
「ん?じゃあどうしてわざわざうちに…前にもテイムしてたのなら、また自分でテイム出来ますよね?」
「それがねー、うちのワケあって手放された従魔を世話して、それで縁があれば新しい主人にっていう考えに賛同してくれたとかで、是非にって」
「へえ…!なんか嬉しいですね、それ!」
「ね。それで、今日は一旦帰ったけど、また明日改めて来るからその時に正式に譲渡になると思う。だから明日はラーハルトも出掛けずにいてね」
「はい。分かりました!」
お茶を飲み一息つくとツバキはグレートウルフの様子を見に、ラーハルトは草食従魔達の餌用の草を刈りに麦藁帽子を被り軍手を持って庭へと出る。
翌日、経験豊富で感じの良い冒険者パーティの従魔術師に保護施設にいたグレートウルフ達の内1匹を無事に引き渡し、早速依頼を受けに旅立つという冒険者一行をツバキとラーハルトは笑顔で見送った。
そしてこの事が、後日とある事件の引き金になるのだった。
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