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お父様ご帰宅
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聖玉に尋問された翌日の昼過ぎに皇宮で馬車馬の如く働いてる筈のお父様が帰ってきた。
しかも娘の部屋をいきなりバーンと扉を開けての登場。
「お父様、淑女の部屋をノックもせずに開けるなんてマナーを何処に置いてきましたの。」
記憶喪失時に話し方程度で文句言った癖に自分はマナー無視かい。
「そんな事はどうでもいい!
昨日教会でエジエル枢機卿に怒鳴ったというのは本当か?!」
「ええ、まあ」
何でお父様が知ってるのよ!
教会から苦情が来たの?
「でもエジエル様は許して下さったし、私もちょっと言い過ぎたと反省してますわ。」
「ちょっと?!枢機卿相手に信仰心を疑った発言をして?日記を見たかったら教会総本部から命令状取ってこいって脅してちょっと?!!」
何でそこまで詳しいのよ。
マジで教会から何か言ってきたの?
「あちらが先に無神経な発言をしたのです。それに反論しただけですわ。
最後はお互い様で方がつきました。」
仲直りとはいかないでも、何方も矛を収めたんだよ。
そう思ってたのは私だけの様でお父様は絶望的なお顔の彫像だし、聞いていた使用人達は真っ青になって震えている人もいる。
アヤナも知っている筈なのに顔面蒼白になってる。
「お、お、お嬢様っ。枢機卿相手にそんな事言ったんですかっ!」
あ、詳しくは知らなかったか。
でもそんなに取り乱す必要ある?
「だから、許して下さったんだって。なんで皆そんなに慌てるのよ。」
私の言葉に使用人達が一斉に批判してきた。
「教会に脅迫してなんで平然としてるんですか!」
「エジエル枢機卿に怒鳴るなんて、公爵家は終わりだ!」
「エジエル枢機卿がただで許すなんてありえない!」
「アルマエル枢機卿が黙ってはいないぞ!」
ん?最後に腐女子が喜びそうな発言がでたが、今は置いておこう。
それよりエジエル様ってそんなヤバいの?
神さえ侮辱しなきゃ大丈夫だと思ってたけど。
扉の外で野次を飛ばしてる使用人に入るように手招きした。
あんだけ言っといてこっちのフィールドに入るのはビビっとる。
私はにっこり笑顔で再度手招き。
「大丈夫だから(さっさと)入っといで~」
なんでもっとビビってんの?及び腰で押し付け合いながら入ってこないでよ。
取り敢えず野次使用人を部屋に入れて昨日の詳細を語った。
変に隠すと背びれ尾びれがついた憶測が駆け巡るからね。
そして聴き終わった使用人達は·····
全員膝から崩れ落ちた。
なんで?最後の和解までちゃんと聞いてた?
「終わった·····」
「建国以来の公爵家が·····」
「友達にここで働いてるの自慢してたのに·····」
「給料よかったのに·····」
もしかして私が考えてる以上にヤバいの?!
お父様に聞こうとそちらを見ると、目を開けたまま彫像(失神)になってた。
えーーー!
当主が非常事態に寝ないでよ!
この混乱をどう収拾したらいいのか教えてから気絶して!!
しかも娘の部屋をいきなりバーンと扉を開けての登場。
「お父様、淑女の部屋をノックもせずに開けるなんてマナーを何処に置いてきましたの。」
記憶喪失時に話し方程度で文句言った癖に自分はマナー無視かい。
「そんな事はどうでもいい!
昨日教会でエジエル枢機卿に怒鳴ったというのは本当か?!」
「ええ、まあ」
何でお父様が知ってるのよ!
教会から苦情が来たの?
「でもエジエル様は許して下さったし、私もちょっと言い過ぎたと反省してますわ。」
「ちょっと?!枢機卿相手に信仰心を疑った発言をして?日記を見たかったら教会総本部から命令状取ってこいって脅してちょっと?!!」
何でそこまで詳しいのよ。
マジで教会から何か言ってきたの?
「あちらが先に無神経な発言をしたのです。それに反論しただけですわ。
最後はお互い様で方がつきました。」
仲直りとはいかないでも、何方も矛を収めたんだよ。
そう思ってたのは私だけの様でお父様は絶望的なお顔の彫像だし、聞いていた使用人達は真っ青になって震えている人もいる。
アヤナも知っている筈なのに顔面蒼白になってる。
「お、お、お嬢様っ。枢機卿相手にそんな事言ったんですかっ!」
あ、詳しくは知らなかったか。
でもそんなに取り乱す必要ある?
「だから、許して下さったんだって。なんで皆そんなに慌てるのよ。」
私の言葉に使用人達が一斉に批判してきた。
「教会に脅迫してなんで平然としてるんですか!」
「エジエル枢機卿に怒鳴るなんて、公爵家は終わりだ!」
「エジエル枢機卿がただで許すなんてありえない!」
「アルマエル枢機卿が黙ってはいないぞ!」
ん?最後に腐女子が喜びそうな発言がでたが、今は置いておこう。
それよりエジエル様ってそんなヤバいの?
神さえ侮辱しなきゃ大丈夫だと思ってたけど。
扉の外で野次を飛ばしてる使用人に入るように手招きした。
あんだけ言っといてこっちのフィールドに入るのはビビっとる。
私はにっこり笑顔で再度手招き。
「大丈夫だから(さっさと)入っといで~」
なんでもっとビビってんの?及び腰で押し付け合いながら入ってこないでよ。
取り敢えず野次使用人を部屋に入れて昨日の詳細を語った。
変に隠すと背びれ尾びれがついた憶測が駆け巡るからね。
そして聴き終わった使用人達は·····
全員膝から崩れ落ちた。
なんで?最後の和解までちゃんと聞いてた?
「終わった·····」
「建国以来の公爵家が·····」
「友達にここで働いてるの自慢してたのに·····」
「給料よかったのに·····」
もしかして私が考えてる以上にヤバいの?!
お父様に聞こうとそちらを見ると、目を開けたまま彫像(失神)になってた。
えーーー!
当主が非常事態に寝ないでよ!
この混乱をどう収拾したらいいのか教えてから気絶して!!
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