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ブチ切れました。
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2人の枢機卿は青い顔で黙った。
態勢を立て直したのは失言してないエジエル様の方が早かった。
「我々は神ノーダムの御心に近付くべく日々努力しているのです。それを愚弄するのはーー」
「じゃあ、努力不足なんでしょ。
多感な年頃の心を勝手に推測で暴くのが神の教えとでも?
聖職者って神と人との架け橋だと思ってましたよ。神しか見ないのが聖職者なんですね。」
エジエル様は怒りを顕にし私を睨んできたがこっちだって睨み返してやった。
リアナは周囲に貶められ救いを神に求めた。
その神の代理人の聖職者までリアナの尊厳を踏みつけるのは許せない。
これで罰を受けても構わない。
こっちからノーダム神なんか捨ててやる!
「貴女は記憶がなくご自身を以前のサウスリアナ様とは違うような発言をしていました。
なのに何故そこまで庇うのです?」
なんでわかんないんだろう。
自分にも心があるのに。
「アルマエル様は自分が死んだ後、他人に好き勝手言われて平気ですか?
本当は神を信じてなかったとか、信仰は見せかけだったとか、さも本人が思っていたように言われて我慢できますか?」
「何を!」
一気に気色ばんで殺気を向けてくる。
「あんたらが言ってるのはそういう事だよ!
死者の本当の気持ちが文字だけでわかる筈ない!!
サウスリアナの日記の内容を知りたきゃ教会総本部から命令状取ってこい!
わたしから言わそうとするな!!」
思わず立ち上がって叫んだ。
ハッと気付いた時には遅く、2人とも驚愕に目を見開いている。
私も自分の発言に吃驚してる。
頭に血が上って色々ぶちまけ過ぎた。
上がった血が一気に下がり両手をテーブルに付いて俯く。
その手に温かな手が重なった。
先生の手だ。
「まったく。来る前に言っただろう。冷静さを忘れるなと。」
呆れているけど、眼差しが暖かい。
そして凍てつくような表情を枢機卿達に向けた。
「今のサウスリアナ様は以前の彼女を自分自身とは思っていないようですが、その心を土足で踏みにじるのに躊躇いがあるのでしょう。
私達は貴方達とは違い崇高な思想はありませんが、人を思いやる気持ちはあるのですよ。」
「人を貶める心もね。」
先生の皮肉にアルマエル様が返した。
先生は肩を竦めて飄々と言う。
「神がそうお創りになられたのです。だから聖なる宝珠があるのではありませんか?」
人間なんて残酷なもんだよ。
そして手を差し伸べてくれるのも同じ人間だ。
エジエル様が徐に立ち上がり私の所に来て跪いた。
「申し訳ありません。結論を急ぐ余り人の気持ちを思いやる余裕がなかったようです。」
鋼鉄のエジエル様が反省してる!
「エジエル様!」
「アルマエル、神の意思を俗世に伝え、俗世に迷う人々を導くのが私達の使命なのです。
迷うのは心があるから、そして我々にも心があります。
それを忘れては神の御心から離れてしまいます。」
エジエル様はやっぱりエジエル様だった。神様に忠実。
私も熱くなりすぎて酷い言葉を言いすぎた。
「エジエル様、お立ち下さい。私も失礼な発言ばかりしてしまいました。教会は今大変なのに申し訳ありません。」
「こちらが先に失言したのです。
ですが愚か者の調査には手を貸して頂きます。
それは拒否できません。」
あ、はい。
「勿論セルシュ殿にも」
アルマエル様が先生を挑発するように言う。
「私は常に神の下僕ですよ。」
「ふっ、その言葉を聖玉に触れて言えればね。」
あっちはあっちでまたバチバチやってる。
相性悪すぎ!
態勢を立て直したのは失言してないエジエル様の方が早かった。
「我々は神ノーダムの御心に近付くべく日々努力しているのです。それを愚弄するのはーー」
「じゃあ、努力不足なんでしょ。
多感な年頃の心を勝手に推測で暴くのが神の教えとでも?
聖職者って神と人との架け橋だと思ってましたよ。神しか見ないのが聖職者なんですね。」
エジエル様は怒りを顕にし私を睨んできたがこっちだって睨み返してやった。
リアナは周囲に貶められ救いを神に求めた。
その神の代理人の聖職者までリアナの尊厳を踏みつけるのは許せない。
これで罰を受けても構わない。
こっちからノーダム神なんか捨ててやる!
「貴女は記憶がなくご自身を以前のサウスリアナ様とは違うような発言をしていました。
なのに何故そこまで庇うのです?」
なんでわかんないんだろう。
自分にも心があるのに。
「アルマエル様は自分が死んだ後、他人に好き勝手言われて平気ですか?
本当は神を信じてなかったとか、信仰は見せかけだったとか、さも本人が思っていたように言われて我慢できますか?」
「何を!」
一気に気色ばんで殺気を向けてくる。
「あんたらが言ってるのはそういう事だよ!
死者の本当の気持ちが文字だけでわかる筈ない!!
サウスリアナの日記の内容を知りたきゃ教会総本部から命令状取ってこい!
わたしから言わそうとするな!!」
思わず立ち上がって叫んだ。
ハッと気付いた時には遅く、2人とも驚愕に目を見開いている。
私も自分の発言に吃驚してる。
頭に血が上って色々ぶちまけ過ぎた。
上がった血が一気に下がり両手をテーブルに付いて俯く。
その手に温かな手が重なった。
先生の手だ。
「まったく。来る前に言っただろう。冷静さを忘れるなと。」
呆れているけど、眼差しが暖かい。
そして凍てつくような表情を枢機卿達に向けた。
「今のサウスリアナ様は以前の彼女を自分自身とは思っていないようですが、その心を土足で踏みにじるのに躊躇いがあるのでしょう。
私達は貴方達とは違い崇高な思想はありませんが、人を思いやる気持ちはあるのですよ。」
「人を貶める心もね。」
先生の皮肉にアルマエル様が返した。
先生は肩を竦めて飄々と言う。
「神がそうお創りになられたのです。だから聖なる宝珠があるのではありませんか?」
人間なんて残酷なもんだよ。
そして手を差し伸べてくれるのも同じ人間だ。
エジエル様が徐に立ち上がり私の所に来て跪いた。
「申し訳ありません。結論を急ぐ余り人の気持ちを思いやる余裕がなかったようです。」
鋼鉄のエジエル様が反省してる!
「エジエル様!」
「アルマエル、神の意思を俗世に伝え、俗世に迷う人々を導くのが私達の使命なのです。
迷うのは心があるから、そして我々にも心があります。
それを忘れては神の御心から離れてしまいます。」
エジエル様はやっぱりエジエル様だった。神様に忠実。
私も熱くなりすぎて酷い言葉を言いすぎた。
「エジエル様、お立ち下さい。私も失礼な発言ばかりしてしまいました。教会は今大変なのに申し訳ありません。」
「こちらが先に失言したのです。
ですが愚か者の調査には手を貸して頂きます。
それは拒否できません。」
あ、はい。
「勿論セルシュ殿にも」
アルマエル様が先生を挑発するように言う。
「私は常に神の下僕ですよ。」
「ふっ、その言葉を聖玉に触れて言えればね。」
あっちはあっちでまたバチバチやってる。
相性悪すぎ!
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