第二の人生、公爵令嬢として頑張りますぅ?

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神前裁判は持ち越しになりました。

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アルマエル様の言葉にピンクは眼を見開いて、倒れた。

聖玉偽物発言をして真実言ってるって言われりゃ気絶するよね。

アルマエル様はピンクを囲んでいた騎士に起こすよう命じる。

騎士の1人が後ろから上半身を起こし、真正面にいた騎士がピンクの頬を打った。
パンパンと痛そうな音が響く。
聖玉を侮辱した者に容赦はしないようだ。

ピンクが目を覚ました。と、思ったら騎士を見てまた気絶した。
気付けのお酒を飲ませても噎せてまたまた気絶。

アルマエル様とエジエル様が話し合っている。

こんなんじゃどうしようもないが、どうすんだろ?

相談は終わった様でエジエル様が皆に聞こえるように声を張った。

「重要な神義者が目覚めぬ為、裁判は明日に持ち越す。神ノーダムの御名にかけて聖玉に関しては口を噤むように。閉廷。」

そうなると思ったけど·····。

帰っていく人達に一筆書かせている。あれで口止めなんてできるの?

「もし誰かが漏らせば教会は犯人を絶対に見つけ出すよ。それこそ聖玉を使ってでも。」

先生、嬉しそうに言わないで下さい。その後を想像しちゃうでしょ!

「神告者、神判者、神義者、その関係者は私共と来るように。」

明日の事かな?

神前裁判が持ち越すなんて前代未聞だもんね。
本来なら一日で終わらせなければならない。でないと刑を言い渡せず牢にも入れられないから(神義者は証人なので厳重な拘束は出来ない)逃亡される恐れがある。



今回の関係者が小聖堂に集まり円卓に座った。扉の1番奥が首座主教様、主教の右側に私達や父、左側に犯罪者達で神義者達は空いている席に座った。周囲に騎士がズラリと立っている。

まだ泣いているターヘル侯爵令嬢にエジエル様が不快感を示した。

「ターヘル侯爵令嬢。神ノーダムが御座す神聖な聖堂で何時まで醜態を晒すのですか。」

ターヘル侯爵令嬢はビクッとして声を押し殺す。

あんな冷たい声を出されたらビビるよね。私もビクッってした。

アルマエル様は全員の顔を見渡して話し出した。

「皆様も神前裁判が一日で終わらなかったので戸惑っているでしょう。今までの証言と神判者の発言で十分審議は出来ます。キリカさんは聖玉を侮辱したので極刑が決定していますから。」

「キリカは混乱して口走っただけだ!あんたらが騎士を使って脅したからだろ!!」

アルマエル様の言葉に反応して犯罪者が立ち上がって叫ぶ。
騎士達が拘束しようとするのを振り切り、近くにいたエジエル様に掴みかかろうとしたが、ウーシエ騎士団長が犯罪者に蹴りを入れて阻止。犯罪者、飛ばされてんだけど·····。
それでも立ち上がってエジエル様に向かおうとしていたが、騎士5人で取り押さえ縄で簀巻き状態にされた。口には猿轡がされてる。

なんかロリコンと同じようにイッちゃってるんですけど!

愛と言うより妄執みたいなんですけど!!

なんなの?!











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