第二の人生、公爵令嬢として頑張りますぅ?

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獲物がかかりました。

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「おい、」

キョロキョロしてやる。

「おい!」

無視して後ろも見る。

「お前だ」

「お前さん、呼ばれてますわよ」

この程度で震えている。
馬鹿2もそうだけど眼鏡も煽り耐性ないな。貴族なのに(笑)

「サウスリアナ!!」

「ミルボーン侯爵令息様。いくら平等を掲げた学園であろうと、親しくもない貴族令嬢を呼び捨てにするなんて、誇りある帝立学園の生徒として恥ずかしくありませんの?」

「お前が無視すーー」

「私の名前は『おい』でも『お前』でもありません。宰相閣下のご子息が人の名前すらキチンと言えないとは·····」

こちらにも憐れみの目をむけてやる。

「どうして、そんな酷いことばかり言うの!」

ピンクが出てきた。ウザイけど相手しなきゃね。

「酷いと言いますが、彼らは魔女やおいとか呼び捨てをしているのですよ。それは酷くないんですか?
貴女の酷いとは一方的なのですね。」

「そんなつもりじゃ·····」

はい、泣きが入りましたー。
泣いてこの話は泣かした私が悪いってしたいんだよね。
そうはいかない。

「それで呼び止めた用は何ですか。私も忙しいんですよ。」

仕方ないから聞いてあげる。
アヤナが合図してきたし。
ピンクは慰めてもらえなくて顔を顰めたけど、また怯えたように言ってきた。

「あの、私の机が水浸しだったんです。それで·····」

ピンクは最後まで言わずに俯いた。その後を眼鏡が引き取る。

「君がやったのを見たと言う者がいる。」

「そうですか。でも私ではありませんわ」

馬鹿2が復活して私を指差し叫んだ。

「見た者が何人もいるんだ。出てきて証言しろ!」

言われてピンクと同じクラスの女生徒3人と男子生徒2人が出てきた。

「私見ました。」
「私も!」
「俺もその護衛にバケツ持って来させてかけてるのを見ました!」

3人が証言した。私は残り2人も見る。

「あなた達も私がバケツで水をかけてるのを見たの?」

「「はい!」」

はい、言質取りましたーー!
ありがとう!!

「それは勿論、神前裁判でも証言できるのよね。」

笑顔で聞くと5人の顔が一気に蒼白になる。

「「「「「え?」」」」」

「だって、私がバケツで水をかけてるのを見たと、こんな大勢の前で言ったじゃない。神前裁判でも同じ証言をしてもらうわ。」

笑顔を消し5人を見つめる。

さあ、どうする?

「何をしている。鐘がなってるだろう。教室に入りなさい。」

教師の一人、ブノーセクノが割って入った。

もう一つ獲物がかかった。

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