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68話 跡継ぎ問題2 グランデside ※R18
しおりを挟むグランデが手首にはめた、アルファ用の抑制リングを外し、ベッドの下へポトリッ… と落としたとたん… 甘く濃厚なオメガの誘惑フェロモンに襲われた。
自分の腹にまたがり、グランデにキスの雨を降らすアスカルは、発情期でもないのにあまりにも扇情的で…
「アスカル… オレは一回で終わらせる自信が無いぞ?」
5日ぶりの情交は思いのほか、激しいものになりそうだと、グランデはニヤリと笑った。
「グランデ様が好きなだけ、抱いて下さい!」
アスカルの赤い唇が、グランデの唇に重なり、チュクチュク…ッ…チュチュ… とお互いを夢中で吸い合う。
「いつもアスカルは、嬉しいことを言ってくれるなぁ…!」
どれだけアスカルが、有能で賢く優しい妻かを部下たちに自慢していたら、愛妻家の部下に…
『団長の奥方様が、最初の発情で妊娠しているとしたら… そろそろ危ない時期ではないですかね? 甘く見てると流産の危険どころか最悪の場合、胎児ごと奥方様を失うことになりますよ?!』
…と、グランデは真剣に脅された。
『働き者の妻ほど、自分の健康を過信するから、夫が無理をしないよう気をつけてやらないといけません、わかりましたか団長?』
そして、グランデよりも年上の部下は、夜の情交は新婚だと妻からは、断りずらいから、特に夫が気づかうべきだと、グランデに繰り返し忠告した。
『団長と奥方様の体格差を考えると、やはり慎重にならないと!』
結婚してからすぐに魔獣の襲撃が激しくなり、自分がアスカルを妊娠させたかもしれないことなど、グランデの頭からすっかり抜け落ちていたため…
部下に指摘されて思い出し、グランデは自分の無責任さに、胸の中が冷やりとする。
<有能で賢いアスカルが、あまりにも頼りになるから、オレはアスカルに甘え過ぎていた! 何てことだ… すまないアスカル! お前にばかり負担をかけて!>
そんな罪悪感を抱えて、グランデが騎士団から伯爵邸に帰宅すると…
夜明け近くだというのに、執務室の明かりが、まだ付いていることに気付き、部下がくれた忠告が重くのしかかって来た。
<妊娠しているとしたら、確かにアスカルは働き過ぎだ!>
だが、その一方で… アスカルと自分の子のことを想像すると、夢は大きくふくらみ、グランデは嬉しくてたまらなかった。
だが―――…
『僕が望まない妊娠をしないようにと、避妊の魔法をかけてもらいました』
グランデの心配は無用だとわかった。
<さすが、オレのアスカルは有能で賢いなぁ…>
アスカルの唇を開放し、グランデは苦笑いを浮かべる。
愛撫を誘う、ツンッ… と尖ったアスカルの小さな乳首を、指先でやわやわともみながら…
グランデは身体を起こし、自分の腹の上のアスカルを押し倒して、ヂュチュ… ヂュチュ… と唇と舌で小さな乳首をじっくりと味わう。
「んんんっ…! あっ… グランデ様ぁ… あっ… んっ…! あっ…!」
子どもの心配が無いのなら…
今はアスカルを可愛がることに集中しようと、グランデは乳首を甘噛みし、細身の性器を指先でくすぐった。
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