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26話 番になる痛み ※R18

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 グランデはブルブルと身体を震わせるアスカルのうなじに噛みついた。

「あ…っ!」
<グランデ様が… 僕のうなじを噛んだ?! これで本当に僕は、グランデ様のつがいになれるの? 喜んではいけないのに、怖いけど嬉しいよぉ… 嬉しい… 嬉しい…>

 アスカルの淡い藤色の瞳から涙がこぼれた。

「うう…」
<こんなに好きになるなんて… グランデ様が僕の番になってくれて嬉しい! グランデ様が僕の兄弟でも… 嬉しいよぉ…!>

 背後のグランデには、アスカルがいくら泣いても涙は見えないと、我慢すること無く… ぽろぽろと嬉し涙をこぼした。

 最初は甘噛み程度の軽いものだったが… 少しずつ強く強く… 噛みかたに圧が加わり… うなじの表面の皮膚が傷つき破れ、ヒリヒリとした痛みを感じた。

 だが…

「あ……」
<ああ… すごく痛い! 痛いけど… これが番になるための痛みなんだ?>
 アスカルはうなじの皮膚が傷つく痛みさえも、愛しく感じ… うっとりと微笑んだ。
 
 痛みの中に甘いうずきが混じり、グランデがうなじを強く噛めば噛むほど、痛みよりもゾクゾクするような快楽の予感で身体が震えだす。

 グランデの精液で濡れたオメガの性器が、アスカルのお腹の中で…
 硬いペニスでもっといっぱい突いて欲しいと、淫密いんみつをはしたなくこぼしシーツをぐっしょりと濡らしていた。

「ああっ… んんっ… もうっ… グランデ様… グランデ様…」

「んんっ…!」
 アスカルのうなじを噛んだまま、うなり声で返事をして、グランデは細い腰を持ち上げシーツから浮かせた。

「グランデ様… あっんんっお腹の中が… 熱くて… んっ我慢できない…!」

「ぐっ… うっ…!」
 アスカルの蜜壺みつつぼの入口を指で開き、グランデはゆっくりとペニスを最奥まで沈める。 

「ああああっ!!」

「・・・っ」
 甘い叫び声を上げたアスカルの腰をギュッ… とつかみ…
 先に見つけておいた、アスカルがよがる場所をグランデは狙って、グチュ… グチュ… とかき混ぜながら突いた。

「グランデ様… 嬉しい…ふぅんん! ああっ嬉しい… グランデ様…!」

「ううう… ぐうっ…!!」
 ガツガツと容赦ようしゃなく突き上げながら、グランデはアスカルの甘いよがり声を聞き、幸せそうに笑う。


「はあああああ―――っ…!!」

「うくっ…!!」

 ひときわ気持ち良さそうな叫び声をあげると、アスカルはパタパタッ… とシーツに射精し…
 グランデもアスカルの最奥で放ち、ギュッ… と内壁で締めつけられ精液を絞られる。


 黒騎士と執事は秘密を抱えたまま、番となった。






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