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5話 初夜3 ※R18

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 立ったまま背後から挿入された為、足がガクガクと震え崩れ落ちそうになり、ハリラヤは前屈みになり顔をうつむけてしまう。


「だめだラーヤ… 顔を上げて! もっと陛下を楽しませないと…」

「ああっ… はい… んんっ…! ああっんん…!」

 背後から支えるように、ギュッ… とクバラ皇子に抱きしめられ、ハリラヤはひそひそと助言され…
 あわてて顔を上げると、熱心にハリラヤを見つめる皇帝と目が合う。

<ううっ…! そうだ、このために僕は皇妃になったのだから、頑張らないと!! でも、陛下を楽しませる? どうすれば良いの? ええええ~?!>

 生まれて初めての性行為を体験中に、観客皇帝を楽しませる術など、ハリラヤが知るはずもなく…


「んんっ… やっ…! わかんないっ…! んんっ… あっんんっ…! 」
 クバラ皇子に内壁を、ズリュッ… ズリュッ… ズリュッ… とこすられながら、一生懸命考えるが…

<ああっ… だめっ! お尻の奥が気持ち良過ぎて、頭にまともな考えが1つも浮かばないよぉ~! うわあぁ~んんっ… どうしよう?!>


を… 突かれてると思って、にねだると良い」
 ハリラヤの一番深い場所に性器を突き入れ、クバラ皇子は腰を回して… 
 とは、ハリラヤの中のどこのことかを教えた。

「んんんっ…」
<陛下にねだる…? つまり…ええっと~>

「陛下ぁ… 陛下ぁ……」

「ラーヤ、声が小さい… 陛下は耳が遠いから… もっと大きな声で…」
 ハァッ… ハァッ… とクバラ皇子は熱い息をはきながら… ハリラヤの奥を力強く突き、ひそひそと助言を追加する。

「ああ… んんっ…? ううっ…?!」
<ええっ?! 耳が遠い?! ああ、そっかぁ… 陛下は隣家のお爺ちゃんと同じぐらいの年だしね… 確かに隣のお爺ちゃんと話す時は、僕も大声出すかも… ううう~ん…??>

「ラーヤ…?」

「は… はいっ…! ええ…っと… 陛下ぁ―――っ!! 陛下ぁ――っ!! ああっんん… 陛下ぁ―――っ!!」
 
「おぅ…! おぅ…! ふふふっ… なんと初々しい姫だ! クバラ、もっと強く突いてやれ!」
 皇帝は楽し気に笑い、クバラ皇子に指示を出すと、脇のテーブルに置いたゴブレットを手に取り、ワインをごくごくと飲んで喉をうるおす。

「ラーヤ… 今の調子だ!」
 細い腰をギュッ… とつかみクバラ皇子は、皇帝の指示通りに、ハリラヤの最奥をガツガツと突き始める。

「はあぁんんっ…! ああっんん…! ああっんん…! んんっ…」
<あっ… 良かった! ううっ… 陛下がご機嫌だ! 今ので… 正解?! ああっ… それにしても、今の気持ち良い… もっとそこ… こすってクバラ殿下ぁ…!>  

「ほら、ラーヤ… さっきみたいに叫んで…」
 グチュ… グチュ… クチュグチュッ… クチュチュッ… グチュチュッ…
 ひそひそと囁きながら、挑発するようにクバラ皇子の突き上げが激しくなる。

「ああっ… うそっ… ああっ! ああっ! ああっ! ああああっ!」
<うわあ~ だめ壊れちゃう… ああっだめ! クバラ殿下ぁ!!>
「ク… クバ… ふぐっうう…!」

 うっかり“クバラ殿下ぁ~!!”と叫びそうになったハリラヤの口を、サッ… とクバラ皇子は気配を察知して、分厚いてのひらで口をふさぐ。

 グチュチュ… グチュ… グチュ… グチュ… とハリラヤの内壁を熱烈にこすり、最奥をガツガツと激しくつ突きながら、そのみだらな音で隠すようにクバラ皇子は助言ではなく… ハリラヤに警告をした。

「ラーヤ… 忘れるな! ここで私の名を呼べば、とみなされるぞ?」

「うっ…?! ううっ…?! んううっ…?! んうっんん…?!」
<不貞行為?!! ううっ… 嘘―――っ?!! 怖っ…?!! 廃妃になって牢獄に入れられるとか? それとも処刑?!>
 お尻の奥をガツガツと突かれながら、ハリラヤの身体から熱がさぁ―――っ… とひく。

「わかったな、ラーヤ…?」

「・・・・・・」
<分かりました、気を付けます!> 
 青い顔でハリラヤはうなずいた。

 口をふさいでいた分厚い掌が、ハリラヤの性器に移動してプチュ… プチュ… プチュ… プチュ… と扱き…
 ハリラヤの身体に再び熱を取り戻すため、クバラ皇子に前と後ろから同時に攻められた。


「ああっ! ああっ! 陛下ぁ!! 陛下ぁ―――っ!! 陛下ぁ――っ!!」
 今度こそ間違えずに叫び、ハリラヤはクバラ皇子の掌に精を放った。

「ううっ… くっ… ううっ…!!」
 少し遅れてクバラ皇子も、ずるりとハリラヤの中から性器をひき抜き、射精する。 





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