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16話 淫具⁈ ※なんちゃってR18
しおりを挟む英俊に言われるがまま、明穂は仰向けで寝転がると、腰の下に枕を入れられた。
「ううっ・・・くっ・・・」
背中を反らした状態になり、腹の中の淫具がゴリッと内壁に当たり、明穂は苦痛のうめき声を上げた。
「悪い、痛いか?」
「少し・・・ 我慢できるから大丈夫・・・」
片足を英俊の肩に乗せ、明穂は腹までスカートを捲り上げた。
こんな姿を初恋の相手に、見られるのが苦痛で、明穂は顔を背けて涙を零した。
内部を長い指で探りながら、冷静に指示を出す英俊。
「指に触れるが滑って掴めない・・・ 力んで少しでも押し出せないか?」
明穂はシーツを掴み、指示通り力んでみる。
「ふっ・・・ んん!」
「そのまま続けて・・・ 良いぞ明穂上手だ! もう少し・・・ ヨシ!! 捕まえた!!」
その時、明穂の腹の中でカチッと音がして、淫具が何やら唸り出し・・・
《カ~ク ヂェラ~? プリヤ~トナ ス ヴァ~ミ パズナコ~ミッツア…》
明穂の尻から、呪文のような話し声が、聞こえてくる。
「英さん――――――!!!!!! 僕のお尻に何したの!!??」
真赤な顔で、明穂は泣きながら叫び声を上げると・・・
ブフッ・・・と吹き出し、明穂から顔が見えないよう、身を反らし英俊は震えていた。
耳と首を真っ赤に染めて。
「・・・お前の子供はロシア人・・らしい・・・グフッ!! ウグッ」
「何言ってんの? ・・・英さん・・・ ううっ・・ひぃっく・・・うう・・・」
本格的に泣き始める明穂に、英俊も笑っていられず・・・
「お前の尻から、ロシア語で挨拶してるぞ・・・ "ご機嫌いかが? 初めまして、お会いできて嬉しいです"」
涙を流す明穂の気を逸らそうと、英俊なりに気遣うが・・・
「うううううう――――――っ!!!」
両方の掌で、真っ赤な顔を隠し、グスグスと悲し気に泣き出す、明穂。
「泣くな! 泣くな! スグに取り出してやるから!」
明穂を泣かせたのは淫具の存在よりも、英俊の反応だった。
明穂の体内からズルリと引き抜き、英俊は汗ばんだ額を、腕で拭う。
「・・・生まれたぞ!」
こけし型天使が、首をウニウニ動かす、奇妙な淫具?!
《・・・プリヤ~トナ ス ヴァ~ミ パズナコ~ミッ・・・》
カチリとスイッチを切り、英俊はゴミ箱にガンッ!! と大きな音を立てて、投げ入れた。
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