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6話 ※R18
しおりを挟む「趣味ではないが美しいだろう? 興味があるなら試してみろ」
「い… いえ、遠慮します!」
肩を押され建樹が渋々人形の前に座ると、橘にローションのボトルを渡され…
「あっ!!」
<本当に勃起してる!! …それも細かい筋や皺の入り方とかリアル…>
先がピンクで綺麗なのは変わりないが、人形の性器がキュッと反り返り立っていた。
それも… 建樹より太さも長さも立派なサイズだ。
人形のスラリとした長い足を、橘は持ち上げて開き、後ろの入り口を見せ、建樹の耳元で悪魔のようなゾクゾクする声で囁く。
「ローション付けて指を入れろ、中が動くから」
好奇心が羞恥心に勝ち、建樹はボトルの蓋をパチッと開け、掌にトロトロとローションを垂らすと、指に塗り広げドキドキしながら中指を人形の小さく窄まったソコに差し入れる。
「わぁ、暖かい… 指に中が吸い付いてくるみたいだ…」
クチュクチュッ…クチュ… と、音を立てて建樹はもう一本指を増やして中に入れる。
人形を触るのに夢中になっていると、橘がいきなり建樹のトランクスを下げ、勃起した性器を見られてしまう。
「わわわっ!! 何スンですかぁ!? …止めて下さいよ、もう!!」
顔を真っ赤にした建樹の抗議を無視して、橘は艶っぽい笑みを浮かべる。
「ミカエルを抱いて見せろ、建樹 …裸で私を誘惑したクセに、今更恥ずかしがるなよ」
キスの距離まで端整な顔を近づけると、橘はまるで愛撫するように、建樹の頬から顎を長い指で撫でる。
「そんな…っ!」
人形の感触よりも、体温を感じるほど近くにいる橘の存在感に興奮し、建樹の声は掠れてしまう。
「お前を抱きたくなるかも知れないぞ?」
耳にチュクッチュッ…とゆっくりキスされ建樹はビクビクと感じてしまい性器の先端からトロリと暖かい淫密が染み出す。
「ンンッ…」
橘を欲望に濡れた目で見つめると、今度は唇に軽くキスされ…
建樹は政行に教えられたキスの仕方で薄く唇を開き、自分から橘の唇に吸い付く。
チュク…ッ…チュチュチュクチュクッ…チュチュ…ッ…と橘の舌が建樹の舌に絡みつき…
「フウンッ…ンンッ…」
建樹が呻き声を上げると橘は不意に唇を離し、キスを止めてしまう。
「…橘さん?」
甘えるように呼ぶ建樹に、橘は苦笑いを浮かべた。
「ほら…建樹、ミカエルを抱いてみろ、…まぁ逆でも良いが」
「でも…」
もっと橘とキスをしたそうな顔をする建樹だが…
「お前の可愛いヨガリ声が聞きたい… イク顔も… 私に抱かれたいならまずは品定めをさせろ …建樹」
『オーナーに抱かれろ建樹!』
政行の言葉が建樹の脳裏を過ぎり…
ため息をつくと、ミカエルの足を掴み小さな入口を指で開くと、自分の淫密でぬるぬるになっていた性器を挿入する。
<わぁ…中…スゴイ…!! ああ、気持ちイイ…っ!!>
一度始めると止められなくなり、建樹は夢中で腰を揺すり、ミカエルの中を突き上げる。
ミカエルの中と建樹の性器が擦れる音が、動きと共に激しくなり、呻き声も大きくなる。
クチュクチュッ…プチュッ…プチュクチュ…プチュ…プチュクチュ…ッ…
「ンンッ…ンッ…ンッ…ンンッ…アアッ…ッ…ウウッ…ンッ…ンッ…ンンッ…」
橘は夢中で腰を振る建樹から離れ、悠然とソファに座るとベッドの上の倒錯的な交わりを見つめた。
「入れる方は初めてか?」
「ンンッ…? アアッ…ッ…無いです! ンッ…ンッ…ンンッ…入れられる…方だから」
腰を振るのを止めず、問いに答える建樹を見つめながら… 橘は独り言のようにつぶやく。
「初めてが人形か… ソレは気の毒なコトをしたな」
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