傷心オメガ、憧れのアルファを誘惑

金剛@キット

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67話 初夜4 ※R18

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 グクチュッ… グチュッ…クチュチュク… グチュッ… チュチュとみだらな音が、静かな寝室に大きく響く。 

「あっんんっ…! あっ…んんんっ…! ふうっ…!」
<…だめ、もっと… もっと… もっと… いっぱい欲しいっ!!>

 デスチーノによって、とろとろに解された蜜壺みつつぼが、ヂクヂクとうずき、舌と指だけでは…
 アディは物足りなくなってしまう。

 もっと、もっと強い欲望で、アディの小さな身体の中はいっぱいになり…
 デスチーノの手を掴み引き寄せると、小さな口で、カプリッ… と指を甘噛みした。


「…アディ?」
 手を引かれてデスチーノは、アディの蜜壺みつつぼから顔を上げ、唇をぬぐった。

 チュッ… チュッ…とデスチーノの太い指を、噛んで吸うとアディはねだった。

「お願い、欲しい…! 欲しい…! デスチーノ… デスチーノが欲しい!」
<恥ずかしい! でも、早くデスチーノが欲しい… 早く"番"になりたい! 早くデスチーノのものになりたい!! もう我慢できないよ!!>

 
「アディ…っ!?」

「お願いもう、待てないよぉ~っ! 待てない―――っ!!」
 身体の最奥が激しくうずき、貪欲にデスチーノを欲しがる身体を、ぶるぶると震わせアディは懇願こんがんした。



「ああ、クソッ…! 気が狂いそうだ!」
 ハアッ… ハアッ… と熱い息を吐き出し、何度も頭を振り… 強い欲望に耐えきれずデスチーノは震えだした大きな身体を起し、アディの淫密いんみつがあふれ出た蜜壺みつつぼの入口を指で開き、性器を押し当てた。

「デスチーノ…! 早く、早くぅ…!」

「・・・・っ」
 急かすアディの懇願こんがんに、心の内でうめき声を上げ、デスチーノは慎重に小さな身体の中にずぶりっ… ずぶりっ… と潜り込む。

「う゛う゛う゛むんんっ―――……」
 アディは、うなり声をらした。

「ああ…! アディ、痛むか?!」

「…違う…っ… すごく大きい… から… 驚いた… だけ…」

「す… すまない、アディ… こればかりは頑張っても、小さく出来ないからなぁ… 慣れてもらうしか…」
 むしろ、頑張るとさらに大きくなるものだから… とぼそぼそ小さなつぶやきを、デスチーノは困った顔をして付けくわえた。

 はあふぅっ… はあふぅっ… はあふぅっ… と呼吸を整えるように、アディは規則正しく息をはき出すと…

「止めないで… 続けて、デスチーノ!」
 手を伸ばし、デスチーノの首に回すと引き寄せて、アディはひげがチクチクする顎にチュッ… チュッ… とはげましのキスをした。

<相手が不愉快(今は大嫌い)な、元婚約者の時でもやれたのだから… 愛するデスチーノが相手なのに、出来ないはずがない!!>

 サイズの差は、アディはあえて考えないようにした。









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今回の名前はブラジル・ポルトガル語にお世話になりました。アデレッソス→アクセサリー、デスチーノ→行き先、ジェレンチ→支配人、コンプラ―ル→買う、エントラーダ→入口、ヴィードロ→ガラス、トルセール→応援する、フーア→街路、 ラテン系の単語は何となく色気があって素敵ですよねぇ~☆彡
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