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66話 初夜3 デスチーノside ※R18
しおりを挟む2人で一緒に、どさりっ… とベッドに転がり、デスチーノはアディの小さな唇を塞いだまま…
薄い寝衣の上から平らなお腹から、徐々に胸へと掌で撫で進めて行く。
「・・・・っ」
ジャスミンの芳香に似たアディの甘いフェロモンに包まれ、デスチーノはくらくらする頭を何度も振って、正気を保つ。
「あっ… んんんっ…! ふぅっんんっ…!」
アディがもっと、もっと愛撫が欲しいとねだるようにうめき声を上げ、デスチーノの背中に細い腕を回した。
<大丈夫だ、アディ… 今夜はとことん、君を可愛がるつもりだから… 私が抑制剤を飲んだと伝えたら、君はがっかりしていたが、君のためにはその方が良いのだと、すぐに分かるはずだ>
ニヤリと笑いながら、デスチーノはアディの舌を甘噛みする。
「デスチーノ… お願いです! お願い…っ!」
小さな唇を開放した途端、アディは懇願し始めた。
「アディ… どこに欲しい?」
「あっ… んんっ… デスチーノ、ここに… ここに欲しい…!」
薄い寝衣の布を尖ってつんっ… と押し上げた、小さな乳首を指先で摘まんで、アディは恥かしそうにデスチーノをチラリと見た。
「いい子だ!」
満面の笑を浮かべたデスチーノは… 薄い寝衣の上からアディの望み通りに小さな乳首をくわえ、何度も強く吸ってやる。
ヂュヂュチュッ…! チュク…ッ!…チュ…チュチュク! チュチュ…
「あああっ!! デスチーノ… もっと! デスチーノ… もっとっ!」
甘い叫び声を上げ、アディは背中を反らし、デスチーノの唇にもっと強くと胸を押し付けた。
「アディ… アディ…ッ!」
「あああっ!! デスチーノ―――ッ…!!」
キュッ… と胸の尖りを強く噛んでやると、アディは甲高い叫び声を上げ名前を呼ぶ。
<この愛らしい姿を前にしたら、とても抑制剤なしでは、私の方が耐えられず、ガツガツとアディを貪ってしまうだろう! 私との情交がヴィードロとの冷たい交わりと同じだとは思って欲しくない! せめて… "番の契り"を結ぶまで、私は絶対に正気を保たなければならない!>
邪魔な寝衣をめくりあげ、アディの頭から引きはがし、デスチーノはベッドの下へ放り投げる。
「アディ… ここは?」
<さぁ…! 私の可愛いアディ、もっと乱れて可愛いなき声を聞かせてくれ!!>
細い膝をつかみ、デスチーノは左右に開き、指先で蜜壺の入口をなでると…
「ふうんんっ~… いっぱい…触って… 欲… 欲しい…っ…んんっ…」
身体を真っ赤に染めて、顔を隠しながら、アディは小さな声でデスチーノにねだる。
<ふふふ… たまらないなぁ…私の淫らな天使は…>
「触るだけで良いのか? ここは、なめなくても良いのか?」
ほんの少し意地悪な質問をした。
あまりにも可愛すぎて、デスチーノはついイジメたくなったのだ。
「んんっ… そ… そこも… …メて…」
「ん? アディ?」
「ふんんっ… ナ…メ…て…っ!」
小さな蜜壺を指で開き、デスチーノは喜んでアディの望みをかなえた。
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今回の名前はブラジル・ポルトガル語にお世話になりました。アデレッソス→アクセサリー、デスチーノ→行き先、ジェレンチ→支配人、コンプラ―ル→買う、エントラーダ→入口、ヴィードロ→ガラス、トルセール→応援する、フーア→街路、 ラテン系の単語は何となく色気があって素敵ですよねぇ~☆彡
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