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31話 その後 ※R18 -ENDー
しおりを挟む王都にあるデアリバ公爵邸で、執務机にゆったりと腰をおろした夫ラティゴの特大の性器を、全裸になったヒラソルは口いっぱいに頬張っていた。
ムチュウッ… ムチュウッ… としゃぶっていると、裸のお尻をパチンッ…! とラティゴにたたかれ、ヒラソルは甘い声をあげる。
「ああっ… んんんっ!」
桃色のお尻に、クッキリと大きなラティゴの手形が残る。
ヒラソルはラティゴの性器をぶるんっ… と口から放し、うっとりと自分のお尻をながめた。
「ヒラソル… お前が以前、言っていた… 田舎で醜聞を流した性悪な同級生と、お前をすてた元婚約者の頭を禿にする魔法をかけておいたぞ?」
ニヤリッと笑うと、魔導士の服を着たままのラティゴは、もう一度ヒラソルのお尻をパチンッ…! とたたいた。
「ああんっ…! ラティゴ様、本当…?!」
わあっ… ついに僕の復讐が叶ったんだ?! ふふふっ… ざまぁみろ! 僕を苦しめた卑怯者たちめぇ!!
清楚な見かけによらず、ヒラソルは執念深いのである。
「私がお前にうそをつく訳が、ないだろう? 可愛い悪魔め!」
ラティゴはまた、パチンッ…! とヒラソルの桃色のお尻をたたく。
「あああっ… んんんっ! ラティゴ様ぁぁ… 大好きぃぃ!!」
「それにやつらの性器も緑色に変色して、小指サイズに縮ませて、勃起できないようにしておいた!」
パチンッ…! とまた、ラティゴはヒラソルのお尻をたたく。
「やあぁぁんんっ…! ラティゴ様、最高ぅぅぅ~!!」
うふふっ… ラティゴ様はエッチの時はすごく意地悪だけど(嫌いじゃない)… 普段はメチャクチャ僕に甘いから。
お尻をたたかれ、ぶるぶるっ… と快楽で身体を震わせ、ヒラソルはラティゴの性器をムチュウッ… ムチュウッ… としゃぶるのを再開する。
バ――ンッ…!!! と、すごい勢いで執務室の扉が開いた。
ヒラソルはラティゴの性器を口に入れたまま、ギョッ… と扉のほうを見ると、ガロテが剣ごと剣帯を外し、床の上にゴトゴトッ… と乱暴に落としている姿が視界に入る。
「んんっ! ふむんん…むむ! おっむぅうぅぅうふっ!」
ガロテ様! お帰りなさい!! お疲れ様です!
口に夫ラティゴの性器を入れたまま… ヒラソルはもう1人の夫、ガロテにねぎらいの言葉をかける。
「ただいまヒラソル!」
ニコリッ… と蕩けそうな笑みを浮かべ、ガロテはヒラソルの耳にキスをする。
手早く下衣のボタンを外し、下着の中から特大の性器を引き出して、ガロテはいそいそと、ヒラソルのお尻に指を入れて開く。
「ふううぅぅんんっ…!!」
ああ… すごく欲しいぃぃぃ――っ…! ガロテ様、早くぅ!
かたく張り詰めたガロテの性器が、ゆっくりと焦らすように入って来て、ヒラソルはうっとりと瞳を閉じる。
「ずるいぞ、ラティゴ! オレに魔獣退治の後始末を押し付けて先に帰って来るなんて?!」
ズブズブッ… とヒラソルの最奥まで、ガロテは腰をすすめながら、ラティゴに文句を言った。
「だから早く家に帰れるよう、転移魔法の簡易魔道具を、開発してやっただろう? それに今日は、ヒラソルの尻を譲ったじゃないか」
「ふんっ! ヒラソルの小さな口も捨てがたいが… まぁ良いさ…!」
不服そうにガロテは鼻をならしたが、誓約魔法で兄弟げんかは出来ないため、怒りはしなかった。
ヒラソルは不機嫌な夫をなだめようと、手をのばして自分の腰をつかむ大きな手をなでると… すぐにガロテは腰を淫らに揺すり始める。
「んんっ… んんっ…! ふっ… んっ…! 」
「良いか、ヒラソル…? オレを咥えて中が嬉しそうに動いているぞ?」
「んんっ… うむむっ… んむむぅ…っ! うむむうっ~…!」
すごく… 良い! すごく良い! 良いよおぉ~!
「ヒラソル… ふふふっ…可愛いやつだ!」
気持ち良さそうなヒラソルのうめき声を聞き、不服そうだったガロテはすぐに機嫌を直し… 半月ぶりの情交に没頭してゆく。
―― 1年と7ヵ月前。
3人一組の『運命の番』…? になった日の翌日。
ドラゴン討伐に参加した騎士たちへの褒賞授与式で、勇者アルマドゥラと王太子ラティゴは双子の兄弟であることが明かされた。
その混乱に乗じて、国中から集まった貴族たちの前で、勇者アルマドゥラは独断で宣言する。
「オレはデアリバ男爵家に婿養子に入ることにした!」
勇者アルマドゥラに公爵位を授けるつもりだった国王は… 急遽、デアリバ男爵家を公爵にまで昇格させ、広い領地と報奨金を与えた。
ついでに祝賀ムードを利用した、王太子ラティゴは…
「また、『暴虐のドラゴン』のような、魔獣が出現しないとは限らない! 退治をする専門の機関を作り、その強化をすることは必須です」
…と訴え、自らがその機関の長となり、第2王子に王太子の座を譲った。
優秀な魔導士の血を残すため、国王とラティゴとの間で、ヒラソルにラティゴの子を2人以上産ませるという、秘密の約束を交わす。
その約束でラティゴは王族の義務でもある、結婚を免除された。
そんな理由から、ヒラソルが産んだ双子の兄アルコは、成人したらラティゴの養子に入り… 弟フレチャはデアリバ公爵家の長男となる。
…ちなみに、子供たちの父親が、ガロテとラティゴ、どちらの種で産まれたかは、母親のヒラソルにもわからない。
ガロテは最奥を突きながら、ヒラソルの乳首をキュッ… と摘まむと… ヒラソルはガロテの動きに合わせて、腰を振りながら、ギチッ…! と内壁を締め付けて、頂点にたっしてしまう。
「んんっ…! ふぅんんっ!! んんんんっ――…!!」
「くうううぅぅぅ…!!」
ヒラソルの中でギュッ… と絞られるように、ガロテは精を大量に放つ。
「ぐっ… ううううっ…!」
アルファのプライドをかけて、ヒラソルとガロテが頂点にたっするまではと… ずっと我慢していたラティゴも、ヒラソルの口の中で射精した。
「んんんん~……♡」
ああ… 僕の番たち… 本当に最高~…♡
愛する双子の精液を、口とお尻で飲み干して… ヒラソルは幸せそうに笑った。
ヒラソルが産んだ3人目と4人目の子も双子で… ガロテとラティゴ、どちらの種かはわからない。
だが、3人一組の『運命の番たち』は、子供たちがどちらの種でも関係なく、溺愛し可愛がった。
ー END ー
ここまでお付き合い下さり、ありがとうございました!
◯ ◯ あとがき ○ ○
このお話のカラー表紙が、何となく冬っぽいことにお気づきですか? 実はこのお話、昨年のクリスマス・シーズンに投稿する予定で、先に表紙だけ描いておいたのですが… 結局、本文が書けず、ズルズルと今までのびてしまいました(-_-;)。
来年のクリスマスまで、表紙だけ寝かせておこうかとも思ったのですが… 1年たつと自分の描く絵も、変わってしまうので、きっと1年後見た時、人目にさらすのが嫌になりそうだなぁ~ と思い、強引に背景だけ描き直しました。
現在の表紙絵の背景は、幻想的なお花になっていますが、最初に書き上げた時は雪の結晶が散る背景でした。
デジタルだと簡単に修正できるから、こんなことも出来て面白いですよね(笑)
またどこかで、お会い出来れば幸いです☆彡
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