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16話 番の契り ※R18
しおりを挟むピタリと動きを止めて、ガロテはハァッ… ハァッ… と熱い息をはきながら、ヒラソルの耳やうなじ、背中にキスの雨をふらせる。
「ヒラソル、わかるか?」
「はっ… ああっ… ガロテ様ぁ…?」
「ほら、ヒラソルの中にオレのが全部入ったぞ…!」
「ううっ… 信じられない…?!」
「はははっ…! そのうち嫌でもわかるさ!」
1番難しい関門を無事にぬけて、ホッ… としたのか、楽しそうにガロテが笑った。
「本当にガロテ様が… 全部入ったの?!」
でもさっきよりも、すごく苦しい! 本当に全部、ガロテ様の立派なのが、僕のお腹の中に収まってるの…?! やっぱり信じられない!
「他の男に比べると、オレのは存在感があるほうだと思っていたが、おかしいな? 間違いなく、オレのが全部入ってるから、自分で触れてみろ!」
ガロテはヒラソルの手を取り… ヒラソルの下腹に手のひらを当てた。
「え…?」
あっ…?! 何か、かたい物が手に当たる?!
普段はたいらな自分のお腹に、瘤のようなでっぱりがあるのがわかり… 気になって手のひらでなでていると… ガロテがゆっくりとヒラソルのお腹の中で動き、瘤も一緒に動いた。
「どうだ、わかるか?」
「ガロテ様… ああ、入ってる?! 僕のお腹の中に… ガロテ様が全部… 全部、入ってるっ…?!」
すごいよ… 僕のお腹の中に… こんなに入っている?! うわぁぁ… すごく嬉しい! 僕はちゃんとガロテ様を受け入れることが出来たんだ?!
「偉いぞ、ヒラソル! 上手にオレを受けれたな? ご褒美をたくさんやるから、覚悟しろよ?!」
ハァッ…! ハァッ…! と熱い息をはきながら、ガロテは甘い声で囁き… 大きな手でオメガの性感帯でもある、ヒラソルのうなじをやわやわと揉んだ。
「ううんんっ……」
うなじを揉まれた気持ち良さに… ヒラソルはうっとりと目を閉じる。
「ヒラソル… 噛むぞ?!」
「……ん?」
「お前のうなじを噛むぞ?」
「あ…」
僕を番にするんだ?!
「ヒラソル、お前と“番の契り”を交したい! 良いか?」
もう一度、ヒラソルの気持ちを確認するために、ガロテはたずねた。
どれだけ身体に苦痛を感じていても、ガロテは発情の熱に酔ったまま、勢いで『番の契り』を交すような、野蛮人ではない。
言動や態度があらあらしく、他人には誤解されがちだが… 主人に忠実な騎士だった父親の影響で、ガロテの精神は騎士らしい誠実さと自制心をしっかりと備えているのだ。
「はい、ガロテ様!」
僕は夫になるガロテ様の番になりたい! 他の貴族たちは結婚しても愛人を持ちたくて、夫と番にならないオメガたちが多いけれど? でも僕は、お父様やお母さまのように、いつまでも仲の良い番になりたい!
「番になったら、お前しか抱かないと誓う」
「はい、ガロテ様!!」
わぁ! ガロテ様も僕と同じ考えなんだ?! 嬉しいよぉ~!
ヒラソルの白いうなじを、ガロテはギュッ… と強く噛んだ。
「ああっ…!!」
うなじからビリビリとした刺激がヒラソルの背中を走り、足の先まで駆け抜ける。
「うっ… くっぅぅ!」
うめき声を喉の奥でもらしながら、ガロテは腰を揺すりオメガの性器の内壁をズリュッ… ズリュッ… ズリュッ… と力強く擦り、ヒラソルの最奥を突く。
「はぁんっ…! はぁんっ…! ああっ… ガロテ様ぁぁ!!」
「ぐうっ…! うっ… うっ…!」
身体を駆け抜けるビリビリとした強い刺激の中で、オメガの性器の中をかき混ぜられ… ヒラソルは今までにない快楽に溺れ、かん高いよがり声をあげた。
ヒラソルの声に興奮したガロテは、いっそう激しく腰を揺すり、グチュッ… グチュッ… と淫らな音を立てながら、最奥を突き上げる。
「ガロテ様ぁ! ガロテ様ぁ! ガロテ様ぁぁぁ――っ!!」
「くうぅぅぅぅっ――…!!」
ギチッ…! とガロテを締め付けて、ヒラソルは強い快楽の中で絶頂へと達し… ガロテもヒラソルに引きずられるように、絶頂をむかえ、大量の精を吐き出した。
うなじを噛まれながら、オメガの性器で精液を受けれたヒラソルは、出会って間もない騎士ガロテの番となった。
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