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4話 屈辱 ※R18
しおりを挟む人の群れから抜け出し、アルファの騎士たちの淫らなアルファ・フェロモンから逃れても… 1度発情を始めてしまったヒラソルの身体は、簡単にはしずまらない。
「ううっ… クソッ…!!」
こんな場所で… 本当に王都って、怖い! 昼間の街中で下着の中をグッショリ濡らすなんて…?!! すごく恥ずかしいぃよぉ……
僕の性器はギュンッギュンッ… 痛いほど元気に勃起しちゃってるしぃ~…… もう、嫌だぁぁ~…!
「クソッ…! クソッ…! 僕の大バカ野郎~!」
罵り声をあげながら、発情の熱が籠った身体をなんとかしようと、ヒラソルは人の気配のない暗い路地裏に飛び込んだ。
残飯の悪臭がただよう、空の木箱が積まれた物陰に隠れると、ヒラソルは下衣をのボタンを外し… 先走りで汚れてしまった下着の中から、ほっそりとした性器をひき出し、自慰を始める。
「んんんっ… んんぅ…っ! んんっ…んんっ……」
情けない! 外で自慰をするなんて…っ… お父様! お母様! ふしだらな僕をお許し下さい!
冷たい石壁に背中からもたれ、ハァッ…! ハァッ…! と熱い息を吐きながら、ヒラソルは忙しなく手を動かし性器をしごく。
性器からクチュ… クチュッ… と耳障りな音を立て、名前も顔も知らない騎士たちの、アルファ・フェロモンに負けてしまった屈辱を感じながら…
「ううっんんっ…んんっ…はっあ…! あっんんんんっ…………!」
ああっ… もう少し… もう少しでぇ… 出る! 出る! 出るぅぅ~~~…!
ビクッ…! ビクッ…! と背中を反らし、ヒラソルは不快な発情の熱を、自分の手の中に吐き出した。
ハァッ… ハァッ… ハァッ… ハァッ… とあらい息を吐きながら、ズルズルともたれた石壁をすべり、ペタンッ…とその場に座り込む。
発情の熱を体外に吐き出し、身体が少しずつ落ち着きを取り戻す。
「うう……っ… こんなところで… 僕は何をやっているんだ?! なんてバカなんだろう…… ぅうっ…」
自分の精液で汚れた性器と手のひらを、ぼんやりとながめるうちに… あまりにも情けなくなり、ヒラソルの金緑色の瞳にジワリ… と涙がにじんだ。
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