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53話 懐妊報告2 ※R18

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「やっぱり陛下には一番に伝えたかったし、これで良いよねぇ? ふふふふっ…」

<さてと… エレヒル兄上とエリダにも手紙を書かないと! 陛下の側妃になった時もすごく心配されたし… 僕が元気で幸せだと2人に伝えないとね! それにエンペサル侯爵領のことも気になるし!>
 
 側妃候補としてカナルが王宮に上がった際、本来ならば保護者のエンペサル侯爵エレヒルも一緒に参上するはずだった。

 …だが、隣国ニエブラからエストレジャの花の収穫期に合わせて襲撃され…
 エストレジャの花から抽出した原液を、ごっそり奪われてしまい大きな被害が出たのだ。

 そこでカナルは気を利かせて、自分からエレヒルに1人で王宮へ向かうと伝えた。


<エストレジャの花の収益は… 国境の防衛費に回されているから、エレヒル兄上も、気が気じゃないよね… 心配だなぁ… 大丈夫かなぁ…?>

 表向きは強盗団が襲撃したように見せかけているが、捕らえた強盗たちは、明らかに正規の騎士だと分かる者が混じっていて…
 隣国ニエブラが、国主導で行ったのは間違いないと、エレヒルは考えていた。
 国ぐるみで犯罪行為に加担するほど、ニエブラは荒れた土地が多い貧しい国なのだ。

<僕がエレヒル兄上の側にいても… 騎士団で剣を振れるわけでは無いから、何の役にも立たないけれど、気になるものは気になるし…>

 故郷のエンペサル侯爵領のことを考えながら、後宮へ戻ろうとカナルがちょうど廊下の端まで来た時に、ばたばたっ… と荒々しい足音が聞こえ…

「んん? 何だ…っ?! うわわわわあぁぁ――っ…?!!! 」

 振り返ろうとした瞬間、カナルは背後からガッシリと逞しい腕に捕まりギュウギュウと抱きしめられた。


「ひどいぞ、カナル! 私に会いに来て、顔を見せないなんて! この薄情者め――っ!!」

「なあぁっ…?!! 陛下?!!」

 ご機嫌ななめのボルカンに捕まり、カナルは背後から項に、チュウゥゥゥ―――ッ… とキスをされ…


「ひゃあぁぁ、やっ…! 陛… 陛下あぁっ?! ああっ… んんんっ…?!!」
<わわわわっ!! みんなが見ている前で、何てはしたないことを!!>

 毎晩のように抱かれ敏感になった、オメガの一番の性感帯をいきなり刺激され、項から背骨をビリビリと心地良い痺れが走り抜け、カナルは甘い声を上げてしまう。


「カナルぅ~っ! 伝言などではなくて、直接お前の可愛い口から報告を聞きたかったぞぉ~…?!!」
 チュクッ… とキスを止めて、カナルの耳元で囁くと、ボルカンは容赦なく項をキュウッ… と噛む。

「あああああ―――っ…!! ダメダメダメぇぇぇ―――ッ…!!」


 一気にカナルの身体は熱くなり、華奢な性器が服の下で芯を持つ。

 いつもボルカンを受け入れ、強く突かれて気持ち良くなる最奥がヂクヂクと疼き、蜜壺からとろりと淫密が染み出し、カナルは焦る。

<ああっ… やだ、蜜がいっぱいあふれて濡れちゃうぅ…! やぁっ…!!>

 ボルカンの大きな手で、華奢な性器を下衣の上からゴシゴシと擦られ…
 もう片方の手はカナルの上着の下に差し入れ、ブラウスの下から存在を主張するようにつんっ… と尖りこりこりになった乳首をキュッ… と指先で摘まみこねられる。


「陛下ぁ… ああっ! ああっ! ふうんんんっ… あああ――っ!!」
<ああっ… 出ちゃうぅ! 出ちゃうぅ――っ…!!!> 

「お仕置きだ、カナルぅ~!!」

「ダメぇ―――ッ!! 陛下ぁ!! やああぁぁぁぁぁぁ―――――――っ!!!!」

 ビクッ… ビクッ… と震え、甘い叫び声を上げると、忙しそうな事務官たちに同情を含んだ目で見守られながら…

 カナルは廊下の真ん中で、快楽の頂点から飛び立った。


 どうやらカナルは選択を、間違えたらしい…





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