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25話 妻が好き過ぎて泣きたい3 センリside ※R18

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 "番の契り"を再現し仕切り直すために、ヒロキをうつ伏せに寝かせ…
 センリは背後からゆっくと、自分のペニスを暖かな蜜壺みつつぼの奥へと挿入した。

 数えきれないほど、何度も、何度も… ヒロキを抱いているというのに…
 今夜は酷く緊張し、センリは自分の唇をナメて濡らすと、強張ってしまった身体をリラックスさせようと深呼吸した。

<まるで、童貞に戻った気分だ!! クソッ…!!>


「ヒロキ… 久しぶりだから痛くないか?」

 以前、抱いた時よりも、ヒロキの蜜壺みつつぼの中にギチギチと抵抗を感じ…
 背後からヒロキの耳元に唇を寄せ、センリはおずおずとたずねた。

 元々、ヒロキとセンリとでは体格差もあるが、アルファであるセンリの性器はベータやオメガなどとは比にならないほど、太く、長く… 
 サイズ的にも別格で大きかった。

 淫密いんみつが多量に出て、ベータ男子などよりは比較的、ペニスを受け入れやすいオメガとはいえ…
 男性のヒロキの蜜壺みつつぼは受け入れる時の負担が大きかった。


「んんっ… 大丈夫だよ、センリ… ああっ…!」

「本当か? 頼むから無理しないでくれよ? ヒロキが教えてくれないと、本当にオレには分からないからさぁ…」

 自分でも嫌になるほど、センリの声は自信無さげで弱々しかった。

 とにかくやり過ぎない様に気を付けなければと…
 泥酔しそうなヒロキの濃厚なフェロモンで、暴走一歩手前の性欲を何とか抑えた。
 
<クソッ… こんなコトなら抑制剤を飲んでおけば良かった!!>


 後もう少しでヒロキの中にペニスが全部入るというところで…
 センリは気が緩み、いつもの調子で、グイッ… と一気に最奥を突くように押し込んだ。
 

「あぁぁぁっ…! んんっ…‼ うう…っ… くうっ… うう!!」

 ヒロキが小さく叫び、うめき声をあげ…

 ハッ… とセンリは息をみ、しまった! と悔やんだ時には少し遅かった。
 

「ヒロキ?! 大丈夫か?!」

 うめいたヒロキの声に苦痛が混じっていると感じて…
 センリはピタリと動きを止め、身体を強張らせた。


「うう…っ… 大… 大丈夫だよ…!」

 ヒロキはそう答えたが、センリは直感的にウソだと思った。


「ゴメンよ、ヒロキ…」

 女性たちとソレなりに経験があり、自分のセックスに対して、絶対的な自信があったセンリは…
 恐ろしい事実に気が付いた。

 今までにもちょくちょく、こうしてヒロキが痛みを感じるコトがあったのではないか? と。

 当然のコトだが男と女ではベータでもオメガでも、身体の構造が基本的に違うのだから…
 女性ばかり相手にしてきたセンリの経験は、挿入時にはあまり当てにはならない。

 アルファの傲慢ごうまんが、センリの目を曇らせていたのだ。


「センリは心配し過ぎだよ…」

「本当は痛かっただろう? ヒロキ、ごめんな気付かなくて… コレからはもっと優しくするから、あきれないでくれよな?」


あきれていないよ… 確かに今のは痛かったけど、毎回必ず痛くなるワケでは無いからさぁ?」

「うん…」
 
<やっぱり、今もだけど痛かった時があったのか!! ああっ オレは本当にクソ野郎だ―――っ!!>


「いつもはスゴク気持ちが良いし… センリはちょっと、エッチなコトばかり言うから… 後で思い出して恥ずかしくなるけど… でも気持ちい良いから大丈夫だよ?」

「うん」

 ヒロキが伸ばしたほっそりと優雅な手に… センリは頬を撫でられた。

 一生懸命、ヒロキにはげまされ、センリは増々情けなくなって来た。


「もう、こんな時に落ち込むなよ~っ!」

「ゴメン…!」

<そうだ、落ち込んでいたら名誉挽回めいよばんかい出来ないぞ?!>

 チュッ… チュチュウ… と夢中でヒロキの首筋や頬、耳や肩にキスを落とした。

「ヒロキ、ゴメン! もっと大切にするから、オレ、もっとヒロキを宝物みたいに大切にするから、今までのコト許して!!」

 繊細さの足りないセンリは必死だ。


 アルファはいつでもオメガを支配する側であるように見えるが…

 実際はオメガに溺れ、真に"運命の番"を見つけると、強い執着にとらわれ心を支配されるのだ。

 幸か不幸か? 今のセンリがその状態だった。









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