23 / 27
22話 妻が好き過ぎて2 ヒロキside ※R18
しおりを挟むドバっ…と顔に射精され、ドロリと顎からセンリの精液が滴り落ちる。
「あああっ!! センリ、ダメだと言ったのに!」
ヒロキの中以外で、射精したら許さないと、言ったにもかかわらず…
ほんの少しセンリのペニスにヒロキがナメて吸い付いたダケで我慢できずにイッしまった。
内心はスゴく、センリ可愛い! と思っていたけれど…
ヒロキはプンッ… プンッ… と怒って見せる。
「ご… ごめん!! ヒロキ~っ…! もう、我慢できなかった!!」
ガックリと情けない顔をして、センリはシュン… と凹みまくっていた。
センリに耳とシッポがあったなら、ダラリと下げていただろうと…
そんな姿を想像し、ヒロキは心の内でニヤニヤ笑った。
「ダメダメ、ダメだよ! 許せないからセンリ… 僕は今夜をスゴく楽しみにしていたのに、本当にガッカリした!」
顔に付いたセンリが放った精液を、指で拭ってペロリとナメてやると…
そんなヒロキの仕草を見て、センリは顔を真っ赤に染めた。
今さらだと思うが、センリは照れているらしい。
「本当にごめ~ん… ヒロキさん…」
「どんなお仕置きしてやろうかな?! センリ君?」
何の相談も無く、会社のトイレでヒロキを"番"にしたコトを、本人がきっちり反省しているから、許してはいるけれど…
どうせならもっと場所を選んで欲しかったと、ずっとセンリを責める気持ちが心の中で燻っていたのも事実だ。
<お互いの元婚約者に配慮して、結婚式も行わないコトになったし…>
体面的に重要だからと、アルファは結婚式を重んじる傾向があるようだけど…
オメガの立場からすれば、愛する人と"番の契り"を結ぶ儀式の方が、結婚式などよりよほど特別なコトだ。
だから、何もかも欲望と本能のまま合理的にコトを済ませてしまったセンリに、ヒロキはガッカリしていた。
<お互い、別々の他人と結婚するのが決まっていたから… センリに素直な気持ちで"愛してる"とハッキリ伝えなかった、僕の臆病さも原因の一つだから一方的に責めるコトは出来ないけれど…>
「ガッカリした!」
ポロリとヒロキから、本音がもれる。
「ゴメン…!」
「今夜は"番"になって初めてセックスする夜だよ? 僕はトイレで起きたコトは、NOカウントだと、思っているから」
「あっ!!」
「僕が君だけのオメガになった夜を、欲望に流されるまま抱いて欲しくないよ?」
「わああああ―――――――――――――――!!」
頭を押さえてセンリは叫んだ。
どうやら忘れていたらしい。
「これだからアルファは!」
チッ… とヒロキは舌を鳴らした。
「ヒロキ愛してるぅ―――――――――――――――!!」
センリは慌ててヒロキをギュウギュウと抱き締める
「まったく、アルファときたら!」
また、チッ… とヒロキは舌を鳴らした。
0
お気に入りに追加
183
あなたにおすすめの小説
噛痕に思う
阿沙🌷
BL
αのイオに執着されているβのキバは最近、思うことがある。じゃれ合っているとイオが噛み付いてくるのだ。痛む傷跡にどことなく関係もギクシャクしてくる。そんななか、彼の悪癖の理由を知って――。
✿オメガバースもの掌編二本作。
(『ride』は2021年3月28日に追加します)


【完結】何一つ僕のお願いを聞いてくれない彼に、別れてほしいとお願いした結果。
N2O
BL
好きすぎて一部倫理観に反することをしたα × 好きすぎて馬鹿なことしちゃったΩ
※オメガバース設定をお借りしています。
※素人作品です。温かな目でご覧ください。

君はアルファじゃなくて《高校生、バスケ部の二人》
市川パナ
BL
高校の入学式。いつも要領のいいα性のナオキは、整った容姿の男子生徒に意識を奪われた。恐らく彼もα性なのだろう。
男子も女子も熱い眼差しを彼に注いだり、自分たちにファンクラブができたりするけれど、彼の一番になりたい。
(旧タイトル『アルファのはずの彼は、オメガみたいな匂いがする』です。)全4話です。
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
【完結】もう一度恋に落ちる運命
grotta
BL
大学生の山岸隆之介はかつて親戚のお兄さんに淡い恋心を抱いていた。その後会えなくなり、自分の中で彼のことは過去の思い出となる。
そんなある日、偶然自宅を訪れたお兄さんに再会し…?
【大学生(α)×親戚のお兄さん(Ω)】
※攻め視点で1話完結の短い話です。
※続きのリクエストを頂いたので受け視点での続編を連載開始します。出来たところから順次アップしていく予定です。

花いちもんめ
月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。
ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。
大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。
涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。
「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる