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20話 新生活3 ※R18
しおりを挟むコレ以上無いというほど、センリは真面目な顔で話し始めた。
結婚前と結婚後とでは、センリの中で自分の家族ヒロキへの責任感が生まれたのは確からしい。
「ええっと、ヒロキさん… オレたちが結婚前に、元婚約者と婚約解消をする時に、オレがヒロキを妊娠させたからだと… 相手の親を説得したと言ったのを… 覚えているか?」
「うん、覚えているよ、センリ君」
うんうん… と、ヒロキはうなずいた。
「親父が今日、共同事業のコトで先方と会ったらしくて… その時に…」
話の途中で、センリがヒロキに話すのをためらい出した。
「その時に?」
自分の膝の上に置いたセンリの大きな手を、横からヒロキがギュッ… と握ると…
センリからもギュッ… と握り返された。
「オレたちの子供は順調かと… たずねられて困ったと親父が… それで早く実際に子供を作れって…」
眉間に深いシワを寄せ、センリは苦しそうな顔をする。
「ああ、確かに全部ウソだとお義父さんも、相手方も面目潰れるよな…」
「本当にゴメン!! オレは考え無しで、あんな風にヒロキの身体を壊すようなコトして… 正直、子供なんて… また、ヒロキの身体を壊しそうでっ…! 怖くて子作りなんて出来ないよ!」
責任感ダケではなく、センリの中で何かが目覚めたらしく…
ヒロキが初めて見る顔を見せた。
「センリ… そんなに怯えなくても大丈夫だよ、先生にそのコトを聞いたら、1番難しい期間は無事に越えたから、僕の身体は安定していると言われたしね」
1人で思い詰めてしまった年下の夫を慰めたくて…
ヒロキはセンリの逞しい膝に乗り、クビに手を回して抱き締めた。
「だけどさぁ…」
膝から落ちないように、センリはヒロキの腰を抱いて支える。
「僕が一番気になるのは、出産に不向きな身体の男性オメガは、早めに子供を産んだ方が良いというコトだよ」
ヒロキは自分のパジャマのボタンを、プチプチと上から順番に外して行く。
「ええ? でも…」
不安そうにセンリの瞳がゆれたが…
だが、ヒロキがパジャマの上着を脱ぐと、赤く尖った乳首から目が離せない様子だ。
「僕は早く子供が欲しいよ? せっかくセンリと恋愛結婚したし、どうせなら愛する人の子供は欲しいし?」
身体が不調の時は、センリのためにオメガフェロモンを拡散させないローションを、常に身体に塗っていたけれど…
今夜はセックス解禁日だからと、ヒロキはローションも塗らず、抑制剤も飲んでいなかった。
つまり、センリに向けて誘惑フェロモン大放出中だ。
「ヒロキ…っ! ダメだよ…オレ、本当に今夜は我慢出来ない…!」
ガチガチに硬くなったセンリの性器が…
パジャマ越しにヒロキのお尻の蜜壺へ向けて、グリグリと主張していた。
「でも… センリ君は"コレ"欲しくないの?」
以前はセンリが嫌っていた、男性オメガのペニスを、ヒロキは下着無しのパジャマのパンツから引き出して見せた。
「クソッ…!! ヒロキ—————ッ!!!」
「わわぁっ…!」
大声で叫びながらセンリはベッドにヒロキを押し倒し、パジャマを足から引き抜き見せつけられた華奢なペニスに貪りついた。
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