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41話 支配 相模side ※R18
しおりを挟むデスクの引き出しから、素早く避妊具を1つ出し、袋を破いて自分の性器に装着し、相模は愛する番…
何年も執着し、待ち続け、ようやく手に入れた美しい妻の足を掴み、トロトロと蜜で濡れた暖かい身体の奥へと潜り込む。
「ああ… んんっ… ふぅ…」
愛しい妻は夫を奥深くまで受入れ、ギュッと中で締め付けると、背中を反らし快楽で震えた。
「マキ…!」
可愛く、ツンッ… と尖った乳首の周りを、ヤワヤワと指先で揉むと…
「ん… エイジさんっ… あ… んんっ…うっ…」
甘いヨガリ声を上げ、妻は唇を尖らせ、腰をゆらゆらと動かしながら…
もっと強く突いて! キスをたくさんして欲しい! と相模に言葉ではなく、身体を使ってネダッた。
不意に相模の脳裏に悪夢のような記憶が蘇る。
瞳を閉じて、少しダケ動きを止め…
フゥ―――ッ… フゥ―――ッ… と、相模は深呼吸をした。
休憩スペースで嫌がるマキの唇を奪い、カズヤが淫らに股間を押し付ける姿が…
今も相模の脳裏に焼き付き、マキと番になり結婚もしているのに、カッ… と怒りに火が付き、カズヤを本気で殺したくなるのだ。
<嫉妬と屈辱で頭がオカシクなりそうだ!! カズヤがまだ生きていられるのは、側にマキがいたからだ!!>
今も、少し前に見た華奢なマキの胸倉を掴み、脅しを掛ける獣のようなカズヤの姿が頭にこびりついて…
アルファの原始的な本能が、"奴を殺して、番を守れ!!" と訴えかけてくる。
「ああっ… エイジさん!! んんっ…!」
「マキ!! マキ!!」
<怒りをマキにぶつけたいのではない>
だが、アルファの本能を抑えるのは至難の業で、言うコトを聞かない番を、ねじ伏せて支配し服従させたくなる。
「あっ…! ああっ…! ああっ…! ううあっ… エイジさん…エイジさん…エイジさん!!」
ガツッ… ガツッ… ガツッ… と肉と肉がぶつかる、荒々しい音を立て…
相模は夢中でマキの最奥を突き続ける。
「ああ…っ!! エイジさん…っ! 待ってぇっ!! ああああっ―――っ…!!!」
ゴツッ… ゴツッ… と硬いデスクに背中をぶつけながら、マキは達してしまう。
「マキッ…!! マキッ…! クソッ… カズヤの奴!! よくも私のマキに!! 私のマキに!!!」
避妊具を外しゴミ箱の中へ捨てると…
グッタリ疲れ切り、裸のままでソファに寝かしたマキに、脱ぎ捨てた自分の上着を掛けた。
<ああ、クソッ!! やってしまった!!>
熱が冷め、理性の縛りが強くなると、狂気を抑えられなかった自分が情けなくて、相模はどっぷりと反省の沼へと沈み込んで行った。
ソファの前に跪いて相模は…
顔に被さったサラサラとした髪をマキの耳へ掛け、頬にキスを落とす。
不意に目蓋を上げ、相模の顔を見てマキはフワリと笑った。
「僕もゴメンねエイジさん、意地悪して言わなかったんだ… 本当はね、退職願を届けたくて… 最後ぐらいシッカリ自分で終わりたかったからさぁ…」
カズヤを罵りながら、嫉妬で瞳をギラつかせ自分を抱く相模の姿に、マキ自身も反省する部分がたくさんあると、気付いたのだ。
「マキ…」
マキへの愛しさで相模の目尻が下がる。
「スゴク仕事は好きだけど… お腹に子供がいるかも? って思うと、コレ以上は仕事に夢中になれないなぁって…」
仕事よりも子供に夢中になりそうだから、マキは両立は出来ないと笑って言う。
「…っ!」
胸がいっぱいになり、相模は言葉を失った。
マキは手を伸ばし、夫の曲がったネクタイを正しい位置に整え直し、話を続ける。
「僕はエイジさんの奥様業と母親業に、専念するつもりだから安心して? ソレにエイジさんの妻なら、アナタの隣で社交活動にも参加しないとイケナイよね?」
「手伝ってくれるのか、マキ?」
意外なマキの言葉に、相模も流石にコレには驚いた。
「やるよ! 僕には結構、そういう能力あると思うし… コレも仕事の内だよね?」
ニカッ… とマキは小悪魔のように笑う。
「嬉しいよマキ!」
有能な妻が隣にいれば、相模はどこかの性悪オメガに、誘惑フェロモンをフリカケられずに済む。
フリカケられたとしても、妻が隣にいれば、何も怖くは無い。
「ソレとね、あのバカ従兄弟… カズヤ? アイツに今度会ったら、問答無用で金蹴りしてやるよ、アソコはアルファでも鍛えられないでしょ?」
ニヤリッ… とマキは悪い笑を浮かべた。
相模は思わず吹き出した。
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