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26話 誤解 ※R18
しおりを挟むチュッ… チュッ… チュッ… チュチュッ… と、軽く吸いながら…
角度を変えながら、相模は唇に触れては、離れを何度も繰り返す。
「んん…っ!」
キスをするのに夢中なマキは、いつの間にかワイシャツのボタンを全部外されているコトにも気づかず、焦れて首を伸ばし相模の唇に自分から吸いついた。
大きな掌で、お腹から胸へとスルスルと撫で上げられて、マキは自分が半裸にされてしまったコトにようやく気付く。
唇を離し相模が顔を上げるとマキのシャツを開き、触れるコトなく滑らかな肌を上から順番に視線で犯す。
「エ… エイジさん…っ」
小さな声で名を呼び、マキは自分がとても恥ずかしがっているコトを伝えるが…
「ダメだよ、全部見せてくれないと…」
パンツのホックを外し、ファスナーをジジジッィ… と下げる妙に生々しい音がマキの耳に届き…
「自分で… 脱ぎます!」
<ううっ!! 脱がなければ… エイジさんを受入れられないのだから…!>
真赤になり震える手で、パンツと下着を一緒に太腿まで下ろし、足から引き抜くと…
残った靴下も脱いで、相模の前でマキは裸を曝し、羞恥に耐えられず目を閉じた。
<ううう~っ! フル勃起した性器が恥ずかしい!! ヌルヌルに濡れてるし~っ!!>
「マキ… ネックガードは外してはくれないのか?」
「え?!」
パッ… と目を見開き、視線を上げると…
緊張した様子の相模と目が合う。
「エイジさん… ソレは…」
<"童貞を捨てる" その程度のコトしか考えていなかった…>
「私を… 君の番にしたくはないか?」
鋭い視線に圧を掛け相模はマキに尋ねた。
「僕がエイジさんの… 番ですか?」
<だって僕とエイジさんでは、立場があまりにも違い過ぎるし…>
社会人になり相模の会社に入ると、"相模エイジ" がどんな人物かを嫌と言うほど思い知り…
昔の自分がどれだけ怖いモノ知らずだったのかと、今は自分の態度を反省してばかりだった。
家柄も能力も、社会的地位も何もかも…
大人になり現実的になったマキは、"相模エイジ" は雲の上の人なのだと知っている。
「嫌か?」
「僕をエイジさんの愛人にするのですか?」
「・・っ!!!」
相模は黙りこみ、静かに瞳を閉じて…
フゥ―――ッ… フゥ―――ッ… と、深呼吸を始めた。
カッ… と、相模が瞳を開いた途端…
マキの目に相模が激怒する姿が映る。
「あ… あの、エイジさん…? 違ったらすみません? ええっと恋人ですか? それとも一夜限り?! セックスフレンド?!」
「・・っ!!」
温和な相模にしては珍しく、眼を剥きマキを睨み付けると、オメガをねじ伏せるようフェロモンを放つ。
「エイジさん?」
有無を言わさず相模は、マキのネックガードに手を伸ばし…
小さな金具を引き千切るように外すと、ネックガードを憎々し気にベッドの下へ放り投げた。
「覚悟しろよ、マキ! 今度は絶対に、逃がさないからな!」
自分の服を乱暴に脱ぎ捨て、相模は瞳をギラギラ光らせながら、惜しげもなく美しく鍛えられた裸体を曝す。
涎を垂らしそうな顔で逞しい裸体を眺めていたマキは、普段はネックガードで隠れた敏感な首筋を…
瞳を獣のようにギラつかせた相模に、痛みを感じる一歩手前の強さで噛まれビクッ… ビクッ… と腰が跳ねた。
「ああっ! エイジさん! んん…っ?」
大きな手で項を揉まれ、ビリビリと電気が走るような刺激が、背筋を通りお尻の奥がジンジンと疼く。
「先に私のモノにしてから、誤解は解いてやる!! これ以上は耐えられない!」
「ええ? 誤…解…」
唇を塞がれ乳首をキュッと摘ままれる。
「ふうんんっ?!」
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