上 下
72 / 114

70話 溺れるアルセ ※R18

しおりを挟む


 執務室で始めた情交じょうこうは、1度ではおさまらず… 結局アルセは、エスパーダに抱き上げられたまま、公爵家当主の寝室へ移動し、特大のベッドで続きをすることにした。


「ああぅ… ああっ…! んんっ…んんぅ! ふぅ……っ!」
 あああ… 頭の中がトロトロにとろけそう…! もっと、もっと… お腹の中を、グチャグチャにしたいぃぃぃっ………!  

 背中にクッションを2つはさんで、ベッドヘッドにもたれかかるエスパーダの身体の上にのり… アルセは執務室でうまく出来なかった体位に、再度チャレンジしていた。

 グチュグチュッ… グチュッ… グチュチュッ… クチュウ… と最奥で、内壁の粘膜ねんまくがこすれるみだらな音を派手にひびかせ、アルセは夢中で腰をゆする。
 自分の腹の上で、快楽におぼれるアルセを見あげ、エスパーダはハァッ… ハァッ… と息を乱し、嬉しそうに声をかけた。

「気持ち良いか、アルセ…? …好きなだけ暴れると良い!」

「ああっ! エ… エスパーダ様ぁ… んんっ…気持ち良いよぉ~…! 気持ち良いよぉ~…! ああっ… んんぅ… ああっ…良いっ~…! 良いっ~…! エスパーダ様は気持ち良いぃぃ…?」
 僕は… なんてふしだらに、なってしまったのだろう…? ああっ… でも、動くのを止められないぃぃ…! 僕の奥のあそこに… エスパーダ様のかたいのがゴツゴツ当たるぅ~… ああっダメッ… 良いぃぃ… よだれれちゃうよぉ…… 

 手で唇をぬぐうと、アルセはエスパーダの肩に手をつき、身体を支えながら、ギラギラと光る金色の瞳を見つめ、さらに激しく腰をゆらし甘い声をあげ続ける。

「良いよアルセ! すごく良い! アルセの中がギュギュウ… 私にしがみついて来て、最高に気持ち良いよぉ…! アルセ! 私のアルセ!! もっと… もっと… 私をむさぼって可愛い声を、たくさん聞かせてくれっ…!」
 大きな手でアルセの小さなお尻をギュッ… とつかみ、エスパーダはグッ…! グッ…! グッ…! と下から突き上げた。

 気持ち良さそうなエスパーダの顔を見るだけで、アルセはどんどん興奮し快楽も強くなってしまう。

「あああっ…! 良いぃっ~…! 良いぃっ~…! 良いぃっ~…! エスパーダ様ぁ…! 出るぅっ~… 出るぅっ~… 出ちゃうぅぅぅっ~…!! ダメぇ… ああっ… 噛んでぇ! 噛んでぇ! 噛んでぇ―――っ!」

「ううっ…くっ…!」
 エスパーダは身体を起こして、性器をズルリッ… と引き抜き、白いシーツの上にアルセをうつ伏せにすると… 背後からふたたびアルセの中へ、ズブズブと性器を挿入する。 

「ああっ… 噛んでぇ…! 嚙んでぇ…! んんんんっ……!!」

「アルセ…っ! アルセ…っ! アルセ…っ! くうっ……」
 白いうなじから赤と金が混じる華やかな色調の髪を、片側に寄せて… エスパーダはギュッ… とアルセの望みをかなえて、うなじを強く噛んだ。

「強くぅっ…! 強くぅっ…! エスパーダ様ぁ…っ!!!」
 うなじを強く噛んで! お腹の中をいっぱい、強く突いてぇ!! 強くぅぅぅ…! 強くぅぅぅ…! 強くぅぅぅ…! 

 オメガがもっとも感じる性感帯のうなじを… 愛する“つがい”に噛まれ、アルセの全身にビリビリとしびれるような甘い刺激が広がる。

「ぐっうう…!」
 ガツッ… ガツッ… と強く、エスパーダは最奥を突き上げ、アルセに応える。

「エスパーダ様ぁ…! エスパーダ様ぁ…! エスパーダ様ぁ…!!!」
 出ちゃうっ…! 出ちゃうっ…! 出ちゃううっ…!!!
 
 背中をそらして、お腹の深い場所を突き上げるエスパーダをギュッと締め付けた。

「うううっ…! ううっ…」
 アルセのうなじを噛みながら、うめき声をもらし… エスパーダはギュッ… と内壁が締め付ける最奥を、力強く突き続ける。

「はぁあああああああ―――っ!!!!!」
 うっとりと紅玉色ルビーレッドの瞳を閉じて上を向き、アルセはかん高いさけび声をあげて、白いシーツにポタポタッ… と精液をき出す。

「くぅ…ぅぅ……!!!」
 ギリギリまで耐えたエスパーダも、アルセのなかに精をき散らす。

 強い快楽に満足し… 疲れ切ったアルセは、そのまま深い眠りへと落ちてゆく。



 その夜… 

 アルセは漆黒しっこくの暗闇の中で、白銀に輝くティエーラの竜と対面した。








しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

完結·助けた犬は騎士団長でした

BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。 ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。 しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。 強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ…… ※完結まで毎日投稿します

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

トップアイドルα様は平凡βを運命にする

新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。 ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。 翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。 運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。

処理中です...