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66話 執務室で…2 ※R18
しおりを挟む逞しい肩につかまり、夢中でキスを交わすうちに… アルセは、フワリッ… フワリッ… とエスパーダから放たれた、アルファの濃厚なフェロモンシャワーに溺れる。
4日ほど前に、アルセの発情期は終ったはずなのに、エスパーダの強力なアルファ・フェロモンが、オメガの性機能を刺激し… ふたたび発情へと導いた。
「んんっ… んっふっ…んんぅ…」
あ…! また、発情しちゃう…! やっぱり発情期が終っても、エスパーダ様のすごく濃くて、良い匂いのフェロモンを感じると… 僕は発情しちゃうんだ?! ううっ… 昨日の夜も少しだけ発情して、エスパーダ様に唇でされちゃったし…? 今日も避妊薬を飲んでおいて、良かったぁ…
チュクチュクッ… とアルセが舌を動かすと、エスパーダの舌にねっとりとからめ取られ… ヂュチュッ… ヂュッ… チュチュッ… と吸われ… アルセも負けずにヂュッ… と吸い返し、美味しい“番”を味わった。
大きくて熱い手のひらが、アルセの腰から脇腹をなであげ、ゆっくりと胸まで来て… 2つの乳首をキュッ… と指先でつまみ、くりくりとこねる。
ヂクッ… ヂクッ… ヂクッ… と小さな乳首から、強い刺激を受け… 思わずアルセはエスパーダの唇から離れ、小さなさけびごえをあげた。
「ああああっ…んんっ! んんぅ…ふっあっ…!」
…お腹の奥が熱い…! オメガの性器がじんじんするぅ…
「アルセ…! 私が今日… 葬送の儀式の間に、どれだけ嫉妬したかわかるか?」
アルセの首筋を噛みながら、エスパーダは金色の瞳をギラギラと光らせる。
「…え?!」
エスパーダ様が嫉妬? …何で?
「黒い喪服を着た君は… 華やかで美しい容姿が普段よりもいっそう目立って… あの場にいた誰よりも、魅力的だった…!」
「で… でも… 僕なんかよりも、従弟のムゲーテの方がずっと… 綺麗だと…?」
「そんなことはない! 君の元婚約者まで、今にも涎を垂らしそうな顔で、君を淫らな目で見つめていると、気づいた時は… あの場でやつの目玉を、くりぬいてやりたかったぐらいだ!!」
「リブレが? きっと、気のせいですよ…?」
エスパーダ様は本当にムゲーテよりも、僕の方が綺麗で魅力的だと思ってくれているの?! だって、いつもは可憐な容姿のムゲーテに、人の視線は集まるのに?!
「いや、そんなことはない! あのリブレは絶対にあの時、君を欲しがっていた!」
「エスパーダ様ぁ… エスパーダ様ぁ……」
エスパーダから飛び出した、アルセ以外は見えていないらしい言葉に、胸が熱くなり… アルセもエスパーダ以外のことが、考えられなくなる。
ヂクッ… ヂクッ… ヂクッ… ヂクッ… とアルセのうなじが、エスパーダに強く噛んで欲しくて疼く。
喪服の下では、オメガの性器からトロリ… トロリ… と淫密があふれ出し、アルセの下着を濡らす。
「クソッ…! あいつを徹底的につぶす策を、何か考えなければ!」
罵り… いらだつ… エスパーダの首に、アルセは腕を回してギュッ… としがみつく。
アルセはエスパーダの耳を甘噛みしながら、厳しい口調で囁いた。
「今は僕のことだけ考えて…! 他人のことなんて、考えないで!」
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