英国紳士の溺愛

金剛@キット

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第4章 映画祭編

79話 重要な用事  ※R18

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 他の客の視線を感じながらの食事なので、2人っきりとはとても言い難いが、蘇芳とアーサーはレストランで楽しい時間を過ごした。


「そろそろホテルに戻ろう、重要な用事を済まさなければ」

「ああ! 半分は仕事の休暇でしたね… とても疲れているように見えますけど、身体は大丈夫ですか?」
<かなり無理をして、アーサーは仕事半分の休暇を確保したのだろうなぁ… だって、アーサーの目が赤く充血しているし>

「アーサー」 
<男らしいアーサーの頬をナデナデしたい!>

 ほとんど無意識で蘇芳は手を上げるが、アーサーの斜め後ろの席に座るカップルの女性の視線が、コチラに注がれているのが分かり…

<そうだった! こんな風に2人でいると、勘違いしてしまいそうだけれど、秘密クラブの"ゼフィロス"にいる時以外は、アーサーは僕の後見人で、僕はアーサーの単なる知人でしかないんだ!!>

 人前だと思い出して、蘇芳はグッ… と拳を握り、ヒザの上に下ろして我慢する。

<気を付けないと! 特にこのナイツベリーは映画祭というお祭り騒ぎのせいで、パパラッチ以上に、一般人がアーサーのような、普段は簡単に会うコトの無い、有名セレブを熱心に見つめているのだから!!>

 顔を強張らせて黙り込む蘇芳を見て、アーサーはフッ… と微笑んだ。

「蘇芳、もう少しの辛抱だ!」
「はい」





 2人でホテルの部屋に入り扉が閉まった瞬間…
 アーサーに唇を奪われ、蘇芳はダイニングテーブルに押し付けられながら、服を剥ぎ取られた。

 途切れなく蘇芳の唇に落とされるキス、キス、キス。

「重要… んんっ…?! 重要な… ああっ…! 用‥事は? アーサー?!」
<スゴク求められるのは嬉しいけど、夢中になり過ぎて重要な仕事のコト、アーサーってば、忘れてない?>

 心配になって蘇芳が疑問を口に出すと…


「コレほど重要な用事が他にあるか?!」
「ええ?! うそっ… わぁっ!!」
 
 蘇芳は持ち上げられ、テーブルにお尻が乗り足が浮くと…

「アナタは… んっ…! 少し眠った方が… くうっ… んんっ! 良いと…わわわっ! …はぁ~っ! 思いますけど?!」
<赤い目をして、スゴク疲れた顔をしているのに?! エッチは今夜まで我慢すれば…> 

 アーサーにゴツイ、ミリタリー・ブーツを奪われ、スウェード調のパンツと下着、靴下まで、一気に引き下ろされる。


「やぁっ! アーサー、待って、待って、待ってぇ~っ!!!」

 あっという間に、黒のシルクシャツ一枚ダケになってしまい、真っ赤に染まる蘇芳。


「待てない! ずっと飢えて眠れなかったから、私は疲れているんだ!」

 冬休みに入った蘇芳とは違い、アーサーはここ一ヶ月、殺人的に忙しく…
 2人は一度も抱き合えなかった。


「ウソっ?! そ… そんなに?」
<ええええ―――っ?! アーサーは僕とエッチをしたくて、睡眠不足になったの?!>
 シャツの裾を伸ばし、蘇芳は股間を隠しながら、目の前で乱暴に上着を脱ぎ捨てネクタイを外すアーサーを見つめる。


「君は平気なのか?!」

 アーサーに真顔で聞かれて、蘇芳はタジタジになる。


「…そ、それは… 確かに、僕も…」
<最近は毎週のように、ゼフィロスへ行ってその後、アーサーの部屋で抱かれていたから、離れている時間がスゴク寂しくて辛かったけど…>


「だったら… 蘇芳!!」
 蚊の鳴くような声で蘇芳が答えると、アーサーの噛みつくようなキスに襲われ…


「んんっ… アーサー!!」
<本当に良いの?! 僕もいっぱい欲しがっても?!>
 蘇芳の欲望にも火が付き、うめき声を上げながら、シャツのボタンを自分で外し最後の服を脱ぎ捨てる。

「んんん… ふぅっんんっ…!」
「蘇芳…っ  恋しかった…っ」
「僕も! 僕もアーサーが…!!」

 熱烈にキスを返しながら、蘇芳もアーサーのボタンも外しシャツを剥ぎ取ると、逞しい肩を掴み引き寄せて、キュッと甘噛みする。

「アーサー… うんんっ…!」
「小悪魔め…っ! ああ、クソッ…! オカシクなりそうだ…!!」

 大きな手が蘇芳の性器を握り込み、溢れ出た淫蜜で節太い指をたっぷり濡らす。


「お、お願い… もう…っ!」
 ゴツゴツした太い指が蘇芳のソコを性急に開き解す。


「もう少しだけ我慢だ… 蘇芳… もう少しだけ…」 
「んんっ! ああっ!!」

 いつもならソコで一度、蘇芳はイカされるのだが、アーサーにも余裕が無いらしく…

「私のベルトを‥ 外して… くれ‥ 蘇芳!」
「ふうっ… アーサー!」

 震える手でアーサーの腰のベルトを外しファスナーを下ろすと、下着の中に手を差し入れ、既にはち切れそうな長大な性器を引き出す。

 アーサーの太く長い指が蘇芳の中から引き抜かれた。
 蘇芳は手の中の性器を自分のソコに押し当てた。


「ウクッ…!」
 アーサーは息を呑み、ブルブルと震えながら動きを止める。

「ア… アーサー?」

「・・・・っ」
 そろそろと大きな手が蘇芳の背中を支えテーブルに寝かされる。


「あっ…! ハァ…」
 熱くなった身体に心地イイ、テーブルの冷たさが蘇芳の背中から伝わりため息を吐くと…


「・・・蘇芳!」 
 蘇芳のソコにアーサーの逞しい性器がゆっくりと潜り込む。


「ハァ…ッ! んんっ… うううんんっ…」
「蘇芳…っ!」

 久しぶりの挿入で蘇芳のソコは、少し強張っているが、2人とも中断する気は無く…
 何度も身体を重ねた経験から、蘇芳はアーサーを上手く受け入れる術を知っていた。




「…蘇芳! …蘇芳!…っ!」
「アーサー! ああっ… アーサー!! ああっ… んんんっ…!」

 ガツガツと最奥を突かれ内壁を擦り、アーサーに感じる場所を強く刺激され、蘇芳は堪らず射精する。

 今日初めて来た土地で、その行為をスルには恥ずべき場所で蘇芳は淫らな声を上げた。
 我慢など出来なかった、アーサーと同じく飢えていたから。









 ステファノの手で美しく飾られた蘇芳と再会した時…
 アーサーは恋に落ちた。


 おそらく同じ経験を、何度も繰り返すだろう。

 腕の中で淫らに動く蘇芳…
 疲れ果てて眠る蘇芳…
 愛情いっぱいに見上げてくる蘇芳…




 何度も何度もアーサーは恋に落ちる。




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