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26話 暗闇の中で ※R18
しおりを挟むマンションに帰り着いた頃には… 色々なことを考え過ぎて、フユメはぐったりと疲れ果てていた。
「カイリさんはどうせ、外で食べて来るし… 今日はあれを温めて食べて、済ませようぉ…」
フユメは4日前に冷凍したシチューの残りを温めて、夕食を簡単に済ませた。
食事を終えると、入浴はシャワーだけにする。
「ああああ~ もう、ダメェ~ 眠りたい~…」
アルバイト中に受けた衝撃で、疲れ切った脳を早く休めたくて、カイリの寝室へ行き、もぞもぞとベッドに潜り込んだ。
<今夜は僕の部屋のベッドで眠ろうかと、少しだけ思ったけれど… それだと、いかにも僕がすねてるみたいで、子供っぽくて嫌だし(実際かなりすねているが)… それに眠ってしまえば、隣りに誰がいても関係無いしさぁ~>
いつもなら、泊りがけの出張でもない限り、どれだけ疲れていても、フユメは必ずカイリの帰宅を待つことにしている。
だが… 会社で素っ気なく扱われたのが、どうしてもフユメは気に入らなくて、カイリと言葉を交わすことを考えると、面倒で気が進まなかった。
<今夜はぐっすり眠って、明日の朝まで気持ちがモヤモヤしていたら、カイリさんに言おう… うん、それが良い!>
今日のモヤモヤは、睡眠で綺麗に解消されることを願いつつ、フユメは明朝まで持ち越すことにした。
暗闇の中…
長い腕が眠るフユメを背後から抱き締め、肩に甘噛みをした。
「んん…?」
ボンヤリと目覚めるが、フユメの頭は寝ぼけていた。
うつ伏せにされ、ずるりっ… と下着ごとフユメが着るパジャマの下を脱がし、蜜壺の入口をピチャピチャ、ヌルヌルと… と舌で濡らされる。
「ふうんん? …ああ?」
覚醒をうながすような、決定的な強い刺激が無くて… フユメの頭は、夢と現実を行ったり来たりしている状態にあった。
長い指を蜜壺に何本も差し入れられ…
クチュッ… クチュッ… クチュ… クチュチュッ… チュク…
淫密が指に絡む淫らな音を響かせ、中をこりっ… こりっ… と引っかかれて… 初めてフユメは、自分がエッチなことをされていると気づいた。
「あっ…?!」
それでも半分寝ぼけていたフユメは、オメガの性器の蜜壺に触れられ、気持ちが良くてうつ伏せのまま自分から足を開き、より深くそこに愛撫を受け入れられるよう、腰を上げて突き出した。
フユメのそんな反応を待っていたかのように、指で蜜壺の入口を開きペニスを押し当て、ずぶずぶと最奥まで挿入される。
「ああっんんっ…! カイリ…さん…?!」
<あれ? なに? どうなってるの? ええ? 顔は見えないけどカイリさんだよね? だって、これ… カイリさんのフェロモンだし!>
会社で感じた平沢のフェロモンとはやはり、まったく違う… 濃厚で溺れるような… ねっとりとしたアルファのフェロモンが、フユメを包み発情をうながした。
そこまでされれば、さすがにフユメの頭も完全に覚醒したが…
「…カイ…リさん? ああっ! んんっ…カ… カイリ…さ…ん?!」
「・・・・・・」
名前を読んでも、カイリは何も答えず、フユメの肩を強く噛み…
ガツッ… ガツッ… ガツッ… ガツッ… と荒々しくフユメの最奥を突き上げる。
「んんんっ…! あっ…! ああっ…! カ… カイリさんっ…!あっ… んんっ…!」
<いつもなら名前を呼べば、カイリさんは優しく答えてくれるのに? なぜ、何も答えてくれないの?! 何か今日のカイリさん… 怖いよぉ~?!>
クチュクチュッ… クチュッ… クチュチュッ… クチュッ… クチュッ…
「うんんっ! カイリさんっ…! んんぅ…カイリさんっ… んんっ…!」
<カイリさんが、いつもと違う?! 何か怒っているの?! 僕が帰りを待たず、先に眠ってしまったから?! どうして?! カイリさん?!!>
野蛮なほど激しくカイリに最奥を突かれ、フユメは快楽の虜となり… それ以上は何も考えられなくなった。
グチュッ… チュ… グチュッ… グチュチュ… グチュ… グチュチュッ… グチュッ… チュクッ…
「ああっ…! カイリさんっ… もっとぉ…! ああっ…! ああんっ…! あっ…良い! あああんんっ… カイリさん… 良い―――っ…!!!!!」
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