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番外編 重ねる日々
Twitter小話3
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Twitter小話3
バッシュと同僚
「なぁなぁ、いい加減教えろよ。お前が溺愛してる恋人」
「溺愛? どこからそんな話を聞いて来たんだ」
「あの仕事バカのアレクが、休日に他部署の研修へ首を突っ込まなくなったって、もっぱらの噂なんでね。ようやく人並みに遊ぶようになったかと、興味津々なんだよ」
「ひとの私生活を詮索するな」
「いいだろ、少しだけ。な、どんな外見? 髪は何色?」
「……シルバーグレイ」
「へぇ。身長は? まさかお前よりデカいってことはないだろ?」
「あぁ、小さいな。腕にすっぽり収まる感じが」
「ほうほう。出会いは?」
「警戒心バリバリで、油断したら噛みつかれた」
「強気な子か。いいじゃないか。どんなところが可愛い?」
「気付くと昼寝ばかりしてるんだが」
「うんうん」
「近くに行くと、眠そうな目でおれを見上げて『ニャー」と」
「それ完ぺきに猫じゃねーか!」
『ニャー』以外はだいたい本当。
◇◇◇
エリオットとバッシュ
「見て見て」
「なんだ?」
「ネットのアンケートサイトが企画した、王宮侍従の人気ランキング」
「くだらない」
「なんとイェオリが5位に入ってる。大健闘だな。……自分の順位、気になる?」
「いやまったく」
「なんで?」
「お前の一番がおれなら、他人からの人気なんてどうでもいい」
「……そー言うとこ! そー言うとこだぞ!」
趣旨は違うけど正解。
◇◇◇
チームカルバートンの『旦那さま』案件
「その『旦那さま』は、どこから来てるんだ」
「わたしはベイカーに倣っています」
「もっと他になかったのか?」
「……牽制では?」
「牽制?」
「『まさか半端な気持ちで殿下に手を出していないだろうな』と言う」
「こわ」
「もしくは、『殿下のお心を奪っておいて、逃げられると思うなよ』とか」
「すげぇ怖い!」
「あのおふたりはアレですね。主従と言うより」
孫娘と祖父。
◇◇◇
Gが出た
エリオット……殺虫スプレーでイチコロ。
バッシュ……絶対に飛ばないよう、細心の注意を払いながら誘導して外へ。
イェオリ……あれはアサシンの目だった(エリオット談)。
◇◇◇
エリオットとバッシュ
「なにしてるんだ?」
「ひとりババ抜き」
「楽しいのか、それ」
「いいんだよ、暇つぶしなんだから」
「……」
「なに?」
「いや、さすがニートはひとり遊びも独創的だなと」
「言葉に悪意を感じた。いますぐ世界中のニートに謝れ」
「スケールでかいな」
この後ふたりでババ抜きした。
バッシュと同僚
「なぁなぁ、いい加減教えろよ。お前が溺愛してる恋人」
「溺愛? どこからそんな話を聞いて来たんだ」
「あの仕事バカのアレクが、休日に他部署の研修へ首を突っ込まなくなったって、もっぱらの噂なんでね。ようやく人並みに遊ぶようになったかと、興味津々なんだよ」
「ひとの私生活を詮索するな」
「いいだろ、少しだけ。な、どんな外見? 髪は何色?」
「……シルバーグレイ」
「へぇ。身長は? まさかお前よりデカいってことはないだろ?」
「あぁ、小さいな。腕にすっぽり収まる感じが」
「ほうほう。出会いは?」
「警戒心バリバリで、油断したら噛みつかれた」
「強気な子か。いいじゃないか。どんなところが可愛い?」
「気付くと昼寝ばかりしてるんだが」
「うんうん」
「近くに行くと、眠そうな目でおれを見上げて『ニャー」と」
「それ完ぺきに猫じゃねーか!」
『ニャー』以外はだいたい本当。
◇◇◇
エリオットとバッシュ
「見て見て」
「なんだ?」
「ネットのアンケートサイトが企画した、王宮侍従の人気ランキング」
「くだらない」
「なんとイェオリが5位に入ってる。大健闘だな。……自分の順位、気になる?」
「いやまったく」
「なんで?」
「お前の一番がおれなら、他人からの人気なんてどうでもいい」
「……そー言うとこ! そー言うとこだぞ!」
趣旨は違うけど正解。
◇◇◇
チームカルバートンの『旦那さま』案件
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「わたしはベイカーに倣っています」
「もっと他になかったのか?」
「……牽制では?」
「牽制?」
「『まさか半端な気持ちで殿下に手を出していないだろうな』と言う」
「こわ」
「もしくは、『殿下のお心を奪っておいて、逃げられると思うなよ』とか」
「すげぇ怖い!」
「あのおふたりはアレですね。主従と言うより」
孫娘と祖父。
◇◇◇
Gが出た
エリオット……殺虫スプレーでイチコロ。
バッシュ……絶対に飛ばないよう、細心の注意を払いながら誘導して外へ。
イェオリ……あれはアサシンの目だった(エリオット談)。
◇◇◇
エリオットとバッシュ
「なにしてるんだ?」
「ひとりババ抜き」
「楽しいのか、それ」
「いいんだよ、暇つぶしなんだから」
「……」
「なに?」
「いや、さすがニートはひとり遊びも独創的だなと」
「言葉に悪意を感じた。いますぐ世界中のニートに謝れ」
「スケールでかいな」
この後ふたりでババ抜きした。
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