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3.編んで織って
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「それはなに? 呪いの儀式?」
柔らかく温かい朝食のあと、ロッキングチェアでレースピローにピンを打つジルに、キッチンで皿を洗っていたオリヴァーが尋ねた。一文無しで転がり込んできた彼が家事と猫の世話をやらせてくれと申し出たから、ありがたく任せることにしたのだ。見返りを期待して家に上げたつもりはないけれど、部屋の隅にうずくまって動けないよりはましだろう。
「レースを作るための型紙を留めてる」
「レースってそうやって作るんだ。セーターみたいに糸と棒で編むんだと思ってた」
水を止めたオリヴァーが、まくっていた袖を下ろしつつ椅子のそばにしゃがんだ。目線の高さに、ちょうどジルの指先がある。
「ボビンレースっていってね。『編む』より『織る』に近い」
「ミサンガ編むみたいな?」
「あぁ、そんな感じだ。ミサンガは目の詰まった一本の紐になるけど、レースはピンを打つことで隙間を作るんだ。……それ、取ってくれるか」
指さした道具箱から、オリヴァーは長さ十センチほどの木の棒を二本持ち上げた。一本の長い糸がそれぞれの棒の先端に巻き付いてペアを作っている。縄跳びの縄をイメージすると形が近いだろうか。
「これも道具なの?」
「それがボビン」
受け取った棒を繋ぐ糸の真ん中を、端のピンに引っ掛ける。最初に打ったピンの数だけ糸がいるから、数センチの幅のレースを織るのにも十本ほどボビンが必要だ。複雑な図案になるほどピンとボビンは増えていく。
「これさ、手に持つタイプのマニ車に似てるよね。回すところがないやつ」
下部がしずく型になったボビンを眺めていたオリヴァーがそういったので、ジルは「へぇ」と思った。
「きみは……博識だな」
「いま『意外と』っていいかけてやめたよね」
そして意外と勘がいい。
「家への帰り道は分からないようだけどな」
「分かるよ! 迷子じゃないし!」
反発したオリヴァーは、すぐ自分の立場を思い出して「その、帰りたくないだけで」とぼそぼそ付け加えた。
素直でけっこう。
常識と教養があって、人の善意を疑うことなく受け取ることのできる下地がある。オリヴァーは、いわゆる「ちゃんとした」教育と愛情のある環境で育った部類の人間に見えた。
そんな環境から飛び出してくるほどの、なにかがあったわけだが。
最後のピンに糸をかけたジルは、レースピローを抱えなおした。ぶら下がったボビンがぶつかり合って、かちゃかちゃと音を立てる。
「少しうるさいかもしれないから、気になるようならいってくれ。場所を変える」
というより、最初から寝室で始めればよかった。
「ジルって、いつもそうなの?」
缶に入った大量のピンを覗き込む横顔に目をやった。あとで買い置きのシェーバーを探してやろう。無精ひげは嫌いじゃないが、オリヴァーの滑らかな頬にはあまり似合わない。
「そう?」
「お人よしっていうかさ。ここはジルの家なんだから、おれが文句いう筋合いないだろ。仕事するんだから、廊下にいろっていわれるくらい覚悟してたし」
「突然ぼくをひとでなしにするんじゃない。そんなことを気にするくらいなら、初めからきみを拾ったりしてないはずだろ」
「そうかもしれないけど。普通さ、面識のない男を拾ったりする? あっさり泊めてくれるし、ご飯もくれるし。ちょっと警戒心なさすぎるだろ」
「自分のうかつさを振り返るのはいいことだぞ」
ボビンを一本手に取り、くるくる回して糸の長さを調節した。あまり長くても短くても扱いづらくなる。ちょうどいい具合は感覚で覚えていた。
「ぼくはただ、そのときに自分ができることを、ためらいたくないと思ってるだけだ」
「かっこいいね」
「そんなんじゃないよ」
軽やかな音を響かせながら糸を右へ左へと動かし、ピンを打ってはまた左右へ。比較的簡単なパターンなので、指は迷いなく動いた。
「職人って感じ」
「お褒めにあずかり光栄だ」
「糸が絡まったり、どの棒を動かしたか分からなくなったりしない?」
「十本くらいで混乱していたら、仕事にならない」
「やべー、プロフェッショナルっぽい」
地味な反復作業がそんなに面白いのか、オリヴァーは床に座って規則的に動く糸の流れを観察している。そのあぐらをかいた膝の上では、アントニが尖った三角の耳を神経質そうにぴくぴく動かした。いつもはジルがこれを始めるとテレビ台の下から恨めしげなまなざしを投げてくるのに、彼の膝はよほど居心地がいいようだ。
「飽きたらテレビをつけてもいいぞ」
「ううん。これ見てるの楽しいから。ジルはひとりのときも、テレビとかつけずに静かーな部屋で作業してんの?」
「手元を見ながらの仕事だから、テレビはどうしてもね。でも、ラジオはよくつけてる」
多肉の鉢と一緒に窓辺に並んだアンテナ付きのレトロな小型ラジオを見て、オリヴァーは「あれポッドキャスト聞ける?」なんて馬鹿な質問をした。
しばらくして、一本のパターンが織りあがる。長さは十五センチもない、リボンの赤ちゃんみたいなものだ。針山のように乱立──実際は規則的だが──したピンを抜いてレースを渡すと、オリヴァーは両手で窓の光にかざすようにした。
「はー、すごい。これ、どこかで売るやつ?」
「いや。生徒に見せる手本だ」
ざらざらピンを保管用の缶へ流し込んでいうと、彼がそのままの体勢でジルのほうを向く。白いレースを透かして、空色の瞳が瞬いた。
「先生なんだ!」
「子どもたちに、刺繍やレース作りを教えてる」
もとはロキシーが請け負っていた仕事だ。ジルは助手として手伝っていて、彼女が亡くなったあと、そのまま引き継いだ。世襲制ではないはずだが、新しい講師を探すのが面倒だったのかもしれない。おかげで週に数回、子どもたちに手芸を教えて高いとはいえない報酬を受け取っていた。そこでの人脈が新しい依頼に繋がったりするから、悪い仕事ではない。
続けて二種類のパターンを作り、レースピローをわきへ置く。次は刺繍だ。きのうの授業で次に作りたいものの希望を取ったから、生徒ひとりずつに渡す手本の準備だった。
パターン集を開き、目当ての図柄を探す。集まってくる子どもたちは年齢もさまざまで習熟度合いも異なるので、似たような柄でも難易度を考えて選ぶ。
「鳥? 刺繍って花だけじゃないんだ」
「文鳥を飼ってる友達に、壁飾りにしてプレゼントしたいらしい。ほかにもクリスマスツリーとか、犬とか。好きなものを刺すんだ」
「教室って、みんなで同じ課題をやるんじゃないの?」
「基礎は同じものをやってもらうさ。でも少しうまくなったら、自分の好きなものを作ったほうが楽しいだろ?」
図柄を転写した端切れを円形の木枠にセットして、グレーの絹糸を針に通す。鳥を希望した生徒の腕なら、いくつかのステッチを組み合わせても問題なく刺せるだろう。
「ところでいまさらだけど、きみは仕事や学校へ行かなくていいのか?」
きのう、オリヴァーがジルのスマートフォンで電話をかけたのは一件だけだった。学生だとしたら新年度が始まったばかりだし、仕事をしているなら欠勤の責任まではとれない。
けれど彼はそのどちらでもなかった。
「専門学校出たてで、仕事はまだしてない」
「なるほど。ギャップイヤーに入って早々、家出したのか」
「ねぇ、本当はおれのことさっさと追い出そうとしてる?」
「まさか」
空白をひと筋ひと筋埋めながら、ジルは重なる糸の下に言葉をしまい込んだ。
次の人生に踏み出すまでの一年間。少なくともその計画に、ジルと出会うことは入っていなかったはずだ。
柔らかく温かい朝食のあと、ロッキングチェアでレースピローにピンを打つジルに、キッチンで皿を洗っていたオリヴァーが尋ねた。一文無しで転がり込んできた彼が家事と猫の世話をやらせてくれと申し出たから、ありがたく任せることにしたのだ。見返りを期待して家に上げたつもりはないけれど、部屋の隅にうずくまって動けないよりはましだろう。
「レースを作るための型紙を留めてる」
「レースってそうやって作るんだ。セーターみたいに糸と棒で編むんだと思ってた」
水を止めたオリヴァーが、まくっていた袖を下ろしつつ椅子のそばにしゃがんだ。目線の高さに、ちょうどジルの指先がある。
「ボビンレースっていってね。『編む』より『織る』に近い」
「ミサンガ編むみたいな?」
「あぁ、そんな感じだ。ミサンガは目の詰まった一本の紐になるけど、レースはピンを打つことで隙間を作るんだ。……それ、取ってくれるか」
指さした道具箱から、オリヴァーは長さ十センチほどの木の棒を二本持ち上げた。一本の長い糸がそれぞれの棒の先端に巻き付いてペアを作っている。縄跳びの縄をイメージすると形が近いだろうか。
「これも道具なの?」
「それがボビン」
受け取った棒を繋ぐ糸の真ん中を、端のピンに引っ掛ける。最初に打ったピンの数だけ糸がいるから、数センチの幅のレースを織るのにも十本ほどボビンが必要だ。複雑な図案になるほどピンとボビンは増えていく。
「これさ、手に持つタイプのマニ車に似てるよね。回すところがないやつ」
下部がしずく型になったボビンを眺めていたオリヴァーがそういったので、ジルは「へぇ」と思った。
「きみは……博識だな」
「いま『意外と』っていいかけてやめたよね」
そして意外と勘がいい。
「家への帰り道は分からないようだけどな」
「分かるよ! 迷子じゃないし!」
反発したオリヴァーは、すぐ自分の立場を思い出して「その、帰りたくないだけで」とぼそぼそ付け加えた。
素直でけっこう。
常識と教養があって、人の善意を疑うことなく受け取ることのできる下地がある。オリヴァーは、いわゆる「ちゃんとした」教育と愛情のある環境で育った部類の人間に見えた。
そんな環境から飛び出してくるほどの、なにかがあったわけだが。
最後のピンに糸をかけたジルは、レースピローを抱えなおした。ぶら下がったボビンがぶつかり合って、かちゃかちゃと音を立てる。
「少しうるさいかもしれないから、気になるようならいってくれ。場所を変える」
というより、最初から寝室で始めればよかった。
「ジルって、いつもそうなの?」
缶に入った大量のピンを覗き込む横顔に目をやった。あとで買い置きのシェーバーを探してやろう。無精ひげは嫌いじゃないが、オリヴァーの滑らかな頬にはあまり似合わない。
「そう?」
「お人よしっていうかさ。ここはジルの家なんだから、おれが文句いう筋合いないだろ。仕事するんだから、廊下にいろっていわれるくらい覚悟してたし」
「突然ぼくをひとでなしにするんじゃない。そんなことを気にするくらいなら、初めからきみを拾ったりしてないはずだろ」
「そうかもしれないけど。普通さ、面識のない男を拾ったりする? あっさり泊めてくれるし、ご飯もくれるし。ちょっと警戒心なさすぎるだろ」
「自分のうかつさを振り返るのはいいことだぞ」
ボビンを一本手に取り、くるくる回して糸の長さを調節した。あまり長くても短くても扱いづらくなる。ちょうどいい具合は感覚で覚えていた。
「ぼくはただ、そのときに自分ができることを、ためらいたくないと思ってるだけだ」
「かっこいいね」
「そんなんじゃないよ」
軽やかな音を響かせながら糸を右へ左へと動かし、ピンを打ってはまた左右へ。比較的簡単なパターンなので、指は迷いなく動いた。
「職人って感じ」
「お褒めにあずかり光栄だ」
「糸が絡まったり、どの棒を動かしたか分からなくなったりしない?」
「十本くらいで混乱していたら、仕事にならない」
「やべー、プロフェッショナルっぽい」
地味な反復作業がそんなに面白いのか、オリヴァーは床に座って規則的に動く糸の流れを観察している。そのあぐらをかいた膝の上では、アントニが尖った三角の耳を神経質そうにぴくぴく動かした。いつもはジルがこれを始めるとテレビ台の下から恨めしげなまなざしを投げてくるのに、彼の膝はよほど居心地がいいようだ。
「飽きたらテレビをつけてもいいぞ」
「ううん。これ見てるの楽しいから。ジルはひとりのときも、テレビとかつけずに静かーな部屋で作業してんの?」
「手元を見ながらの仕事だから、テレビはどうしてもね。でも、ラジオはよくつけてる」
多肉の鉢と一緒に窓辺に並んだアンテナ付きのレトロな小型ラジオを見て、オリヴァーは「あれポッドキャスト聞ける?」なんて馬鹿な質問をした。
しばらくして、一本のパターンが織りあがる。長さは十五センチもない、リボンの赤ちゃんみたいなものだ。針山のように乱立──実際は規則的だが──したピンを抜いてレースを渡すと、オリヴァーは両手で窓の光にかざすようにした。
「はー、すごい。これ、どこかで売るやつ?」
「いや。生徒に見せる手本だ」
ざらざらピンを保管用の缶へ流し込んでいうと、彼がそのままの体勢でジルのほうを向く。白いレースを透かして、空色の瞳が瞬いた。
「先生なんだ!」
「子どもたちに、刺繍やレース作りを教えてる」
もとはロキシーが請け負っていた仕事だ。ジルは助手として手伝っていて、彼女が亡くなったあと、そのまま引き継いだ。世襲制ではないはずだが、新しい講師を探すのが面倒だったのかもしれない。おかげで週に数回、子どもたちに手芸を教えて高いとはいえない報酬を受け取っていた。そこでの人脈が新しい依頼に繋がったりするから、悪い仕事ではない。
続けて二種類のパターンを作り、レースピローをわきへ置く。次は刺繍だ。きのうの授業で次に作りたいものの希望を取ったから、生徒ひとりずつに渡す手本の準備だった。
パターン集を開き、目当ての図柄を探す。集まってくる子どもたちは年齢もさまざまで習熟度合いも異なるので、似たような柄でも難易度を考えて選ぶ。
「鳥? 刺繍って花だけじゃないんだ」
「文鳥を飼ってる友達に、壁飾りにしてプレゼントしたいらしい。ほかにもクリスマスツリーとか、犬とか。好きなものを刺すんだ」
「教室って、みんなで同じ課題をやるんじゃないの?」
「基礎は同じものをやってもらうさ。でも少しうまくなったら、自分の好きなものを作ったほうが楽しいだろ?」
図柄を転写した端切れを円形の木枠にセットして、グレーの絹糸を針に通す。鳥を希望した生徒の腕なら、いくつかのステッチを組み合わせても問題なく刺せるだろう。
「ところでいまさらだけど、きみは仕事や学校へ行かなくていいのか?」
きのう、オリヴァーがジルのスマートフォンで電話をかけたのは一件だけだった。学生だとしたら新年度が始まったばかりだし、仕事をしているなら欠勤の責任まではとれない。
けれど彼はそのどちらでもなかった。
「専門学校出たてで、仕事はまだしてない」
「なるほど。ギャップイヤーに入って早々、家出したのか」
「ねぇ、本当はおれのことさっさと追い出そうとしてる?」
「まさか」
空白をひと筋ひと筋埋めながら、ジルは重なる糸の下に言葉をしまい込んだ。
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