10 / 11
第十話 あっという間に
しおりを挟む
「お兄さん達はギルドから来たんですか? それともハリーさんのお使い?」
「たまたま通りかかった冒険者だよ」
待っている間少し話をするが、どうやらシラを切るつもりらしい。
敵意はないようだから安心していいだろう。
「そうですか」
「今は何をしているんだ?」
「この洞窟内の酸素をなくしているところです」
「サンソ?」
「あー、要するに息ができなくなるように塞いでいるんです。そうしたら苦しくなって倒れるので」
「 へえ、あんた面白いことするな」
しばらくして、反応が全て黄色になった。
私は入口の塞いでいる岩を魔法で粉々にする。
「黄色の状態がどのレベルなのか……。様子を見てきますね」
「まて、俺たちも行く」
「では一緒に」
今度は4人で洞窟に入った。
中で倒れている盗賊を見つける。
どうやら意識を失っているが、死んではないようだ。
「うん、やっぱり完璧だ。あとはこの人たちを衛兵に引き渡さないと」
「それなら俺に任せてくれ」
そう言って何かを取り出す。
それはただの石のように見えたが、魔力を流すと電話みたいに声が聞こえてきた。
「馬車を持ってきてくれるそうだ」
「それは魔道具ですか?」
「ああそうだよ、初めて見るのか?」
「はい、いや~面白そうですね」
連絡手段がない私からしたらとても興味深い。
まあ、連絡する相手もいないが。
『連絡なら魔法でできるぞ』
「えっ、じゃあなんで魔道具があるの?」
『普通のやつが魔法を使おうとするとまず魔力切れで倒れるな』
「へぇー」
『魔法の範囲が広がるほど消費魔力量が多い。だから空間移動も距離によっては使えないこともある。覚えておけ』
「うん」
するとお兄さん達が不思議そうにこちらを見つめているのに気づいた。
「ん? どうかしたんですか?」
「あっいや、その従魔と話していたのかい?」
「はい」
「へぇ、すごいな」
従魔と話すことのどこにすごい要素があるのか。
そう思っていると説明してくれた。
「従魔とは、意思疎通はできるけど、言葉は交わせないんだ。その従魔はとても知能が高いんだね」
『何せ俺はフェニックスだからな!』
「ただの鳥なんですけどね、悪知恵だけは働くようです」
『それはすずだけだ!』
「いやいやダイスもでしょ?!」
「あはは、君たち面白いね」
盗賊たちが逃げないように見張りながら、そんな話をしていると、呼んでいた馬車が到着した。
馬車は格子状になっていて、どうやら犯罪者専用の馬車なのだそうだ。
「あとはこちらにお任せ下さい」
「はい、よろしくお願いします。一応意識を失っていますが、全員ではないかもしれません。盗賊の攻撃に気をつけてください」
「はい」
それから衛兵に任せて私と3人は街へ戻った。
街に入った時に3人と別れた私は早速ギルドに来ていた。
既に日は沈みかけていて、空は夕焼け色に染まっている。
ギルドもちょうどラッシュの時間帯で、カウンターには行列ができていた。
「依頼完了の報告に来ました」
長い列に並ぶこと数分。
ようやく自分の出番になる。
カウンターにいたのは最初にお世話になったお姉さんだった。
「リンさん、もう完了されたのですか?」
「はい」
「す、すごいですね。ではカードをお預かりします。また伯爵がお待ちですので、お部屋に案内しますね」
ずっとギルドにいたのだろうか。
まあ、直接報告できるならありがたいが。
ちなみにお姉さんはミリーというらしい。
移動しながら軽く自己紹介をしてくれた。
「失礼します」
「おお、思ったより早かったね」
またハリーさんとデクスターさんがいた。
視線で着席を促される。
朝のように向かい合うように座った。
「盗賊は2グループとも倒して、衛兵に任せました」
盗賊が言っていたとおり手を組んだのは本当のようで、気配探知で探ったが他の気配はなかった。
「報告は衛兵から聞いている」
「これで終わりですか?」
「ああ、どうもありがとう。まさかこんな簡単に捕まえてしまうとは……。やっぱり君に頼んで良かったよ」
「お役に立てて良かったです」
「さて、これが報酬の白金貨9枚と、金貨100枚だ」
そう言って渡される金貨の山。
白金貨9枚と金貨100枚だと、日本円にして価値は一千万円になる。
「え、金貨100枚……白金貨?」
「ああ、使いにくいと思ってわけたが、もしかして少なかったか?」
「いやいや、むしろ盗賊を捕まえただけでこんなに貰っていいのでしょうか?」
最初から金目的で受けた依頼だが、いざ大量の報酬を渡されると戸惑ってしまった。
「実はかなり昔から問題の盗賊たちだったんだよ。しかしなかなかに手強くて捕まえられなかったんだ」
「へ、へぇ……」
「そんな奴らをあっさり捕まえることができて嬉しいよ。まさに君は街の救世主だね」
「いや~、まさかそんな厄介な奴らだったなんて……」
盗賊たちの警戒心の薄さといい、あんな奴らに手こずるとは思えなかったが、どうやら違うらしい。
「とりあえず、報酬は事前から設定していたものだ。遠慮なく受け取って欲しい」
そう言われてしまえば断る理由がない。
遠慮なく、全ての報酬を受け取った。
「さて、実はもう1つ言いたいことがあってね」
「また依頼ですか?」
「いや、今後のことなんだけど」
ハリーさんは改まって言った。
「私の護衛として働かないか?」
「……護衛、ですか?」
「ああ、もしくはこの街の衛兵としてでもいい。ここは隣国と接している街でね、荒れくれ者が多い街なんだ。だから是非とも君の能力を活かして欲しいと思ったんだが、どうだろうか」
これから冒険者として生活していこうと考えていたため、突然の話に少し困惑する。
「……少し考えさせて貰ってもいいですか?」
「ああ、いつでも返事は待っているよ」
「はい、では失礼します。あっ、あの3人にありがとうございましたと伝えておいてください」
そう言って部屋を出た。
~その他side~
リンが部屋を出ていったのを確認すると、ハリーは普段見せないような笑いを見せた。
「はははは、いや~面白い。やはりつけていたのを気づかれていたか」
「あんな実力があるのに、よく今まで名前が上がらなかったな」
「そうだね、やはりただの冒険者としておくのには惜しい」
「俺からしたら強いやつは大歓迎だがな」
「逃がすつもりは無いよ。彼女の扱いはわかってきた」
小さい頃から一緒にいた幼なじみの不敵な笑みにデクスターは顔を引き攣らせた。
(小さな頃から天才と言われ、実力で平民から伯爵家まで上り詰めた男。おそらくまだまだこの男の功績は止まらないだろう)
「敵に回すようなことはするなよ」
彼女がこの天才とどう渡り合うか、楽しみだ。
「たまたま通りかかった冒険者だよ」
待っている間少し話をするが、どうやらシラを切るつもりらしい。
敵意はないようだから安心していいだろう。
「そうですか」
「今は何をしているんだ?」
「この洞窟内の酸素をなくしているところです」
「サンソ?」
「あー、要するに息ができなくなるように塞いでいるんです。そうしたら苦しくなって倒れるので」
「 へえ、あんた面白いことするな」
しばらくして、反応が全て黄色になった。
私は入口の塞いでいる岩を魔法で粉々にする。
「黄色の状態がどのレベルなのか……。様子を見てきますね」
「まて、俺たちも行く」
「では一緒に」
今度は4人で洞窟に入った。
中で倒れている盗賊を見つける。
どうやら意識を失っているが、死んではないようだ。
「うん、やっぱり完璧だ。あとはこの人たちを衛兵に引き渡さないと」
「それなら俺に任せてくれ」
そう言って何かを取り出す。
それはただの石のように見えたが、魔力を流すと電話みたいに声が聞こえてきた。
「馬車を持ってきてくれるそうだ」
「それは魔道具ですか?」
「ああそうだよ、初めて見るのか?」
「はい、いや~面白そうですね」
連絡手段がない私からしたらとても興味深い。
まあ、連絡する相手もいないが。
『連絡なら魔法でできるぞ』
「えっ、じゃあなんで魔道具があるの?」
『普通のやつが魔法を使おうとするとまず魔力切れで倒れるな』
「へぇー」
『魔法の範囲が広がるほど消費魔力量が多い。だから空間移動も距離によっては使えないこともある。覚えておけ』
「うん」
するとお兄さん達が不思議そうにこちらを見つめているのに気づいた。
「ん? どうかしたんですか?」
「あっいや、その従魔と話していたのかい?」
「はい」
「へぇ、すごいな」
従魔と話すことのどこにすごい要素があるのか。
そう思っていると説明してくれた。
「従魔とは、意思疎通はできるけど、言葉は交わせないんだ。その従魔はとても知能が高いんだね」
『何せ俺はフェニックスだからな!』
「ただの鳥なんですけどね、悪知恵だけは働くようです」
『それはすずだけだ!』
「いやいやダイスもでしょ?!」
「あはは、君たち面白いね」
盗賊たちが逃げないように見張りながら、そんな話をしていると、呼んでいた馬車が到着した。
馬車は格子状になっていて、どうやら犯罪者専用の馬車なのだそうだ。
「あとはこちらにお任せ下さい」
「はい、よろしくお願いします。一応意識を失っていますが、全員ではないかもしれません。盗賊の攻撃に気をつけてください」
「はい」
それから衛兵に任せて私と3人は街へ戻った。
街に入った時に3人と別れた私は早速ギルドに来ていた。
既に日は沈みかけていて、空は夕焼け色に染まっている。
ギルドもちょうどラッシュの時間帯で、カウンターには行列ができていた。
「依頼完了の報告に来ました」
長い列に並ぶこと数分。
ようやく自分の出番になる。
カウンターにいたのは最初にお世話になったお姉さんだった。
「リンさん、もう完了されたのですか?」
「はい」
「す、すごいですね。ではカードをお預かりします。また伯爵がお待ちですので、お部屋に案内しますね」
ずっとギルドにいたのだろうか。
まあ、直接報告できるならありがたいが。
ちなみにお姉さんはミリーというらしい。
移動しながら軽く自己紹介をしてくれた。
「失礼します」
「おお、思ったより早かったね」
またハリーさんとデクスターさんがいた。
視線で着席を促される。
朝のように向かい合うように座った。
「盗賊は2グループとも倒して、衛兵に任せました」
盗賊が言っていたとおり手を組んだのは本当のようで、気配探知で探ったが他の気配はなかった。
「報告は衛兵から聞いている」
「これで終わりですか?」
「ああ、どうもありがとう。まさかこんな簡単に捕まえてしまうとは……。やっぱり君に頼んで良かったよ」
「お役に立てて良かったです」
「さて、これが報酬の白金貨9枚と、金貨100枚だ」
そう言って渡される金貨の山。
白金貨9枚と金貨100枚だと、日本円にして価値は一千万円になる。
「え、金貨100枚……白金貨?」
「ああ、使いにくいと思ってわけたが、もしかして少なかったか?」
「いやいや、むしろ盗賊を捕まえただけでこんなに貰っていいのでしょうか?」
最初から金目的で受けた依頼だが、いざ大量の報酬を渡されると戸惑ってしまった。
「実はかなり昔から問題の盗賊たちだったんだよ。しかしなかなかに手強くて捕まえられなかったんだ」
「へ、へぇ……」
「そんな奴らをあっさり捕まえることができて嬉しいよ。まさに君は街の救世主だね」
「いや~、まさかそんな厄介な奴らだったなんて……」
盗賊たちの警戒心の薄さといい、あんな奴らに手こずるとは思えなかったが、どうやら違うらしい。
「とりあえず、報酬は事前から設定していたものだ。遠慮なく受け取って欲しい」
そう言われてしまえば断る理由がない。
遠慮なく、全ての報酬を受け取った。
「さて、実はもう1つ言いたいことがあってね」
「また依頼ですか?」
「いや、今後のことなんだけど」
ハリーさんは改まって言った。
「私の護衛として働かないか?」
「……護衛、ですか?」
「ああ、もしくはこの街の衛兵としてでもいい。ここは隣国と接している街でね、荒れくれ者が多い街なんだ。だから是非とも君の能力を活かして欲しいと思ったんだが、どうだろうか」
これから冒険者として生活していこうと考えていたため、突然の話に少し困惑する。
「……少し考えさせて貰ってもいいですか?」
「ああ、いつでも返事は待っているよ」
「はい、では失礼します。あっ、あの3人にありがとうございましたと伝えておいてください」
そう言って部屋を出た。
~その他side~
リンが部屋を出ていったのを確認すると、ハリーは普段見せないような笑いを見せた。
「はははは、いや~面白い。やはりつけていたのを気づかれていたか」
「あんな実力があるのに、よく今まで名前が上がらなかったな」
「そうだね、やはりただの冒険者としておくのには惜しい」
「俺からしたら強いやつは大歓迎だがな」
「逃がすつもりは無いよ。彼女の扱いはわかってきた」
小さい頃から一緒にいた幼なじみの不敵な笑みにデクスターは顔を引き攣らせた。
(小さな頃から天才と言われ、実力で平民から伯爵家まで上り詰めた男。おそらくまだまだこの男の功績は止まらないだろう)
「敵に回すようなことはするなよ」
彼女がこの天才とどう渡り合うか、楽しみだ。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
世界最強は劣等生を演じたい
桜 花美
ファンタジー
勇者により魔王が倒された時代から千年。異世界に転生した元日本人のヒロ・ステファンバーグは、神からの祝福である世界最強の力を隠して生きていた。
過去、強い力を持っていたことによって迫害されたことを引き摺っていたヒロはこの世界では平穏に生きようとするが。
魔法学園への入学によってヒロの周りにはトラブルの影が見え隠れし初めて。
◆更新再開しました。但し不定期です。気が向いた時に更新します。
◆タイトルちょっと変えました。旧タイトル「世界最強は劣等生を演じる」
女神の心臓
瑞原チヒロ
ファンタジー
「ねえ、精霊。もしもいるのなら――どうしてお母さんを助けてくれなかったの?」
人間と精霊が共存する世界。森に住む少年アリムには、精霊の姿が見えなかった。
彼を支えていたのは亡き母の「精霊があなたを助けてくれる」という言葉だけ。
そんなアリムはある日、水を汲みに訪れた川で、懐かしい姿を見つける。
一方その頃、町ではとある青年が、風精の囁きに応じ行動を始めていた。
表紙イラスト:いち様 pixiv:http://www.pixiv.net/member.php?id=1688339
■小説家になろう、エブリスタ・カクヨムにも掲載。
★現行の「女神の心臓」は、勝手ながら現状の第二話をもって終了となります。
そして、作者に余裕ができたらリニューアルして新「女神の心臓」として復活させます。ちょっと雰囲気変わります。
現行の分を「完結」表示にするかは、まだ決まっておりません。
作者にその余裕ができるのか謎ですが…。現行のお話を読んでくださったみなさま、本当にすみません。そしてありがとうございます。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる