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第四章〜オレンジ王国〜
思ったよりも簡単な作戦だった
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~カナside~
あれから5日ほど経った。
明日は奴隷商人を捕まえる日である。
今まで一人で活動していたが、明日はディランさん達にも協力してもらいたいと思い、お城に来ていた。
『アジトはここね。ってこの姿じゃ指差せないや』
鳥の姿できていたが、作戦会議をしているのにこの姿は合わないと気付く。
人間の姿になってもう一度指を差した。
「そんで、外の見張りは常に二人。中に入ると一人がずっとへばりついてくる。明日の作せ……」
「待て待て、中に入るとって、どうやって入ったんだ?」
「普通に客として入ったけど?」
「……はあ、よく入れたな」
普通に答えただけなのに何故かため息をつかれる。
「? まあいいや、明日の作戦なんだけど私が決めちゃっていい?」
「もちろん」
「今店に出入りしている客は一人しかいないの。だからその人が出てきたタイミングで突入して欲しい」
「その人は協力者なのか?」
「協力者っていうか私。正確に言えば私が見せてる幻影ってとこかな」
ディランさんから手紙が来た後すぐ、私はアジトを突き止め客として潜入した。
普通に入るのはつまらなかったから幻影で潜入することに。
それから、余計な被害を増やさないために1週間店を独占した。
以外にも店員は不自然な要求をすんなり飲み込んでくれ、さらには脅しておいたから他の客もいれてないようだった。
「私が買った被害者は街の外にある森で保護してる。とくに怪我もなく回復してるよ。捕まえた後にちゃんと家まで送り届けるね」
あの店で売られていた人達はほとんど獣人の子供達だった。
買い取って森に移動した時はとてもビクビクしていたが、安全だということや、作戦のことを伝えるときちんと理解してくれた。
おそらく今もイリスやオリヴィアちゃんと遊んでいることだろう。
「言ってくれれば王城に部屋を用意したぞ」
「それじゃあバレちゃうでしょ。実際に後をつけられてたからね。怪しまれないようにまくのが大変だったよ」
「だが、森にいるっていうのは」
「あー、もちろん野宿じゃないよ。勝手に家建てちゃったけど、作戦が終わったら壊すから安心して!」
「……ああ、わかっていたつもりだった」
「まあいいや。とりあえず、明日は私の幻影が出てくるまで外で待機。朝の10時頃予定。出てきたら敵は全員気絶させてると思うから、一応警戒しつつ捕まえて」
「わかった。だがこれくらいなら俺達が協力しなくてもよかったんじゃないか?」
確かにディランさんの言う通りだ。
しかし、この数日探った感じだと他にも奴隷商人がいるようだった。
捕まえるならいっその事一度で終わらせたい。
「他の奴らも捕まえたいんだよね。あのさ、王都の中心ってどこ?」
「ここだな」
「それじゃあ明日、ここにお邪魔するね。ちょっと大規模な魔法を使いたいから街の中心の方が良くて」
「俺も一緒にいていいか?」
「もちろん。ではまた明日、よろしくお願いします」
特に詳しい説明をしていないが、理解してくれたようだった。
作戦に関しては問題無さそうだけど、一応手紙で送っておこう。
そして、ついに決行の日になった。
──────────
あともう少し……
今週中には元の更新速度に戻ります!
全然話が進みませんでしたがそろそろ第四章も完結の予定です!
大変長らくお待たせしましたm(_ _)m
あれから5日ほど経った。
明日は奴隷商人を捕まえる日である。
今まで一人で活動していたが、明日はディランさん達にも協力してもらいたいと思い、お城に来ていた。
『アジトはここね。ってこの姿じゃ指差せないや』
鳥の姿できていたが、作戦会議をしているのにこの姿は合わないと気付く。
人間の姿になってもう一度指を差した。
「そんで、外の見張りは常に二人。中に入ると一人がずっとへばりついてくる。明日の作せ……」
「待て待て、中に入るとって、どうやって入ったんだ?」
「普通に客として入ったけど?」
「……はあ、よく入れたな」
普通に答えただけなのに何故かため息をつかれる。
「? まあいいや、明日の作戦なんだけど私が決めちゃっていい?」
「もちろん」
「今店に出入りしている客は一人しかいないの。だからその人が出てきたタイミングで突入して欲しい」
「その人は協力者なのか?」
「協力者っていうか私。正確に言えば私が見せてる幻影ってとこかな」
ディランさんから手紙が来た後すぐ、私はアジトを突き止め客として潜入した。
普通に入るのはつまらなかったから幻影で潜入することに。
それから、余計な被害を増やさないために1週間店を独占した。
以外にも店員は不自然な要求をすんなり飲み込んでくれ、さらには脅しておいたから他の客もいれてないようだった。
「私が買った被害者は街の外にある森で保護してる。とくに怪我もなく回復してるよ。捕まえた後にちゃんと家まで送り届けるね」
あの店で売られていた人達はほとんど獣人の子供達だった。
買い取って森に移動した時はとてもビクビクしていたが、安全だということや、作戦のことを伝えるときちんと理解してくれた。
おそらく今もイリスやオリヴィアちゃんと遊んでいることだろう。
「言ってくれれば王城に部屋を用意したぞ」
「それじゃあバレちゃうでしょ。実際に後をつけられてたからね。怪しまれないようにまくのが大変だったよ」
「だが、森にいるっていうのは」
「あー、もちろん野宿じゃないよ。勝手に家建てちゃったけど、作戦が終わったら壊すから安心して!」
「……ああ、わかっていたつもりだった」
「まあいいや。とりあえず、明日は私の幻影が出てくるまで外で待機。朝の10時頃予定。出てきたら敵は全員気絶させてると思うから、一応警戒しつつ捕まえて」
「わかった。だがこれくらいなら俺達が協力しなくてもよかったんじゃないか?」
確かにディランさんの言う通りだ。
しかし、この数日探った感じだと他にも奴隷商人がいるようだった。
捕まえるならいっその事一度で終わらせたい。
「他の奴らも捕まえたいんだよね。あのさ、王都の中心ってどこ?」
「ここだな」
「それじゃあ明日、ここにお邪魔するね。ちょっと大規模な魔法を使いたいから街の中心の方が良くて」
「俺も一緒にいていいか?」
「もちろん。ではまた明日、よろしくお願いします」
特に詳しい説明をしていないが、理解してくれたようだった。
作戦に関しては問題無さそうだけど、一応手紙で送っておこう。
そして、ついに決行の日になった。
──────────
あともう少し……
今週中には元の更新速度に戻ります!
全然話が進みませんでしたがそろそろ第四章も完結の予定です!
大変長らくお待たせしましたm(_ _)m
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