22 / 33
第二十二話
しおりを挟む
鬼たちの六つの手は初め、桃太郎の存在を確かめるように少し遠慮がちに着物の上を這っておりましたが、次第に大胆になり、肌蹴た着物の内側にも入り込みます。
桃太郎は右の手で赤鬼の、左の手で黄鬼の摩羅を扱き、舌で青鬼の摩羅の先端から溢れ出す滴を味わっておりました。摩羅尽くしに幸せを感じつつも、自分の体に延ばされた手が何を求めているのかわからず訝しげです。素肌を這い回る鬼たちの手は、胸、腹、尻、太腿、脹脛、爪先と、あらゆるところを確かめるように、そしてどこか有り難がるように触れていきます。
「これ、そんなに触っては尺八が吹けぬだろう。聞いておるのか、これ」
特に危機感無く桃太郎は諌めましたが、
「オシエ モウイイデス。オトコ スバラシイデス」
と決意を漲らせた様子で黄鬼が言いました。
そして突如、桃太郎の左の乳首をきゅうと捻ったのです。
「あうっ」
桃太郎が声を上げてびくんとのけぞると、それを見た赤鬼も右側の乳首をきゅう、きゅう、と何度も抓ります。乳首を捻られる度にびりびりした感覚が胸から背筋を伝い、神通力と共に体を巡って股間に集まってきます。
爺婆の男女の営みを見て育った桃太郎ではありましたが、衆道が持て囃される風習のない鄙だったので、男と男でも摩羅以外に触れて快楽を感じさせることがあるとは全く知りませんでした。そのため、乳首を抓られて淡い快感が体をかけるのに戸惑っておりました。
乳首への刺激は初めてとはいえども、そこは淫奔な性質の桃の精です。元より体の感覚は鋭敏でしたので、新しい刺激もすぐに快感に繋げてくれます。しかも、赤鬼と黄鬼は息遣いを乱し、興奮した様子で両の乳首を捻っておりますので、いやらしいことをされていると強調されているようでたまりません。
鬼たちの指の太さ無骨さと、桃太郎の乳首の小ささ可憐さが対照的で、摘まんで捏ねて引っ張られると、いたいけなものが蹂躙されているように見えます。一見すると可哀想なのですが、そんな風にされているのに小さな肉の芽が快感を拾っているのだと思うと、見ているだけでも桃太郎の目はとろりと濡れてしまいます。
桃太郎は時折高い声を上げて体をびくびくさせながら、ぺたりと座り込んだ状態で、三本の摩羅に奉仕を続けました。
桃太郎が現在熱心に傘の周りを舐っている青鬼の摩羅は、見れば見るほど、しゃぶればしゃぶるほど尺八を吹くのに理想的な摩羅です。この摩羅で喉の奥を突かれればきっとあっけなく甘露を吐き出してしまうだろうと思い、深く咥えるのを我慢しておりましたが、乳首への刺激も相まって、いよいよ我慢がきかなくなってきておりました。
今こそ旅の本懐を遂げるときかと、竿の根元から先端まで何度も舌で辿ったり、顔を横にして中ほどを咥えたりして、青鬼の摩羅の寸法を念入りに確認します。
そして遂に、赤鬼と黄鬼の摩羅を手放し、青鬼の摩羅の根元を両手でそっと支えると、大口を開けて呑み込もうといたしました。
しかし。
『ぢゅうっ』
「ひうっ」
未知の刺激を胸に受け、桃太郎は思わず甲高い悲鳴を上げます。青鬼の摩羅を咥えることも出来ずに胸元を見れば、黄鬼が大きな体を窮屈そうに屈めて、桃太郎の左の乳首に吸いついておりました。そのままぢゅうぢゅうと痛いほどの力で続けて吸い上げられます。
「やああぁっ」
与えられた強い刺激に、たまらず青鬼の摩羅から手を離して黄鬼の頭を掴みますが、強い力で吸い付かれているところを無理に引きはがすことなどできません。乳首を吸い上げられる甘苦しい痛みから逃れようもなく、桃太郎は黄鬼の頭を抱き込み、ふるふると震えるばかりです。
それが黄鬼とばかり睦み合っているように見えたのか、赤鬼が桃太郎の片腕をぐいと引っ張り、無理矢理体を開かせました。そのまま織物を敷いた地面に難なく桃太郎を引き倒し、覆いかぶさるようにして右の乳首に吸いつきます。
「あぁっ! これ、待たぬか! 尺八が吹けぬであろう、これ!」
鬼たちは、桃太郎の制止など聞く耳もちません。桃太郎が引き倒された拍子で離れてしまっていた黄鬼の唇も、またすぐ元の通り左の乳首に戻ってきます。
今度はすぐには吸いつかず、唾液に濡れて震える乳首を、長い舌でちろちろと舐め始めました。つんつんとつつくようにしていたかと思うと、舌の腹で押しつぶすようにべろりとやられ、桃太はあっあっとたくさん声が出てしまいます。
右手は赤鬼の手でやんわり地面に縫いとめられ、左手は黄鬼に指を絡められて、身動きがとれないまま両の乳首をそれぞれに嬲られます。赤鬼は黄鬼より更に遠慮ない強さで吸い上げたので、ぢゅうううという大きく長い音と一緒に、桃太郎はあーっと大きな声を上げました。
それを見た黄鬼は、強い刺激の方が桃太郎からより反応を引き出せると思ったのか、今度は左の乳首を上下の歯で挟んで軽く擦り合わせるように動かします。乳首は刺激ですっかり敏感になっていたので、そんなことをされたら桃太郎はたまったものではありません。もう青鬼の摩羅どころではなく、辺りを憚らない悲鳴交じりの声であんあん喘ぎます。
――あぁ、たまらぬ、なんじゃこれは、たまらぬっ……!
黄鬼と赤鬼が一瞬口を離した時に見えた乳首は、鬼の唾液で濡れ光り、自分のものとは思えない程真っ赤に腫れ上がっておりました。これでは誰が見ても、散々弄繰り回されたとわかってしまうでしょう。
往来の端で積荷に隠れて平次の摩羅をしゃぶっても、人に見られることを想像して昂っていた桃太郎です。これからは着物の胸元が少し乱れただけで、このいやらしく腫れ上がった乳首を見られてしまうのだと思うと、どうしようもなく興奮が増してしまうのでした。
桃太郎は右の手で赤鬼の、左の手で黄鬼の摩羅を扱き、舌で青鬼の摩羅の先端から溢れ出す滴を味わっておりました。摩羅尽くしに幸せを感じつつも、自分の体に延ばされた手が何を求めているのかわからず訝しげです。素肌を這い回る鬼たちの手は、胸、腹、尻、太腿、脹脛、爪先と、あらゆるところを確かめるように、そしてどこか有り難がるように触れていきます。
「これ、そんなに触っては尺八が吹けぬだろう。聞いておるのか、これ」
特に危機感無く桃太郎は諌めましたが、
「オシエ モウイイデス。オトコ スバラシイデス」
と決意を漲らせた様子で黄鬼が言いました。
そして突如、桃太郎の左の乳首をきゅうと捻ったのです。
「あうっ」
桃太郎が声を上げてびくんとのけぞると、それを見た赤鬼も右側の乳首をきゅう、きゅう、と何度も抓ります。乳首を捻られる度にびりびりした感覚が胸から背筋を伝い、神通力と共に体を巡って股間に集まってきます。
爺婆の男女の営みを見て育った桃太郎ではありましたが、衆道が持て囃される風習のない鄙だったので、男と男でも摩羅以外に触れて快楽を感じさせることがあるとは全く知りませんでした。そのため、乳首を抓られて淡い快感が体をかけるのに戸惑っておりました。
乳首への刺激は初めてとはいえども、そこは淫奔な性質の桃の精です。元より体の感覚は鋭敏でしたので、新しい刺激もすぐに快感に繋げてくれます。しかも、赤鬼と黄鬼は息遣いを乱し、興奮した様子で両の乳首を捻っておりますので、いやらしいことをされていると強調されているようでたまりません。
鬼たちの指の太さ無骨さと、桃太郎の乳首の小ささ可憐さが対照的で、摘まんで捏ねて引っ張られると、いたいけなものが蹂躙されているように見えます。一見すると可哀想なのですが、そんな風にされているのに小さな肉の芽が快感を拾っているのだと思うと、見ているだけでも桃太郎の目はとろりと濡れてしまいます。
桃太郎は時折高い声を上げて体をびくびくさせながら、ぺたりと座り込んだ状態で、三本の摩羅に奉仕を続けました。
桃太郎が現在熱心に傘の周りを舐っている青鬼の摩羅は、見れば見るほど、しゃぶればしゃぶるほど尺八を吹くのに理想的な摩羅です。この摩羅で喉の奥を突かれればきっとあっけなく甘露を吐き出してしまうだろうと思い、深く咥えるのを我慢しておりましたが、乳首への刺激も相まって、いよいよ我慢がきかなくなってきておりました。
今こそ旅の本懐を遂げるときかと、竿の根元から先端まで何度も舌で辿ったり、顔を横にして中ほどを咥えたりして、青鬼の摩羅の寸法を念入りに確認します。
そして遂に、赤鬼と黄鬼の摩羅を手放し、青鬼の摩羅の根元を両手でそっと支えると、大口を開けて呑み込もうといたしました。
しかし。
『ぢゅうっ』
「ひうっ」
未知の刺激を胸に受け、桃太郎は思わず甲高い悲鳴を上げます。青鬼の摩羅を咥えることも出来ずに胸元を見れば、黄鬼が大きな体を窮屈そうに屈めて、桃太郎の左の乳首に吸いついておりました。そのままぢゅうぢゅうと痛いほどの力で続けて吸い上げられます。
「やああぁっ」
与えられた強い刺激に、たまらず青鬼の摩羅から手を離して黄鬼の頭を掴みますが、強い力で吸い付かれているところを無理に引きはがすことなどできません。乳首を吸い上げられる甘苦しい痛みから逃れようもなく、桃太郎は黄鬼の頭を抱き込み、ふるふると震えるばかりです。
それが黄鬼とばかり睦み合っているように見えたのか、赤鬼が桃太郎の片腕をぐいと引っ張り、無理矢理体を開かせました。そのまま織物を敷いた地面に難なく桃太郎を引き倒し、覆いかぶさるようにして右の乳首に吸いつきます。
「あぁっ! これ、待たぬか! 尺八が吹けぬであろう、これ!」
鬼たちは、桃太郎の制止など聞く耳もちません。桃太郎が引き倒された拍子で離れてしまっていた黄鬼の唇も、またすぐ元の通り左の乳首に戻ってきます。
今度はすぐには吸いつかず、唾液に濡れて震える乳首を、長い舌でちろちろと舐め始めました。つんつんとつつくようにしていたかと思うと、舌の腹で押しつぶすようにべろりとやられ、桃太はあっあっとたくさん声が出てしまいます。
右手は赤鬼の手でやんわり地面に縫いとめられ、左手は黄鬼に指を絡められて、身動きがとれないまま両の乳首をそれぞれに嬲られます。赤鬼は黄鬼より更に遠慮ない強さで吸い上げたので、ぢゅうううという大きく長い音と一緒に、桃太郎はあーっと大きな声を上げました。
それを見た黄鬼は、強い刺激の方が桃太郎からより反応を引き出せると思ったのか、今度は左の乳首を上下の歯で挟んで軽く擦り合わせるように動かします。乳首は刺激ですっかり敏感になっていたので、そんなことをされたら桃太郎はたまったものではありません。もう青鬼の摩羅どころではなく、辺りを憚らない悲鳴交じりの声であんあん喘ぎます。
――あぁ、たまらぬ、なんじゃこれは、たまらぬっ……!
黄鬼と赤鬼が一瞬口を離した時に見えた乳首は、鬼の唾液で濡れ光り、自分のものとは思えない程真っ赤に腫れ上がっておりました。これでは誰が見ても、散々弄繰り回されたとわかってしまうでしょう。
往来の端で積荷に隠れて平次の摩羅をしゃぶっても、人に見られることを想像して昂っていた桃太郎です。これからは着物の胸元が少し乱れただけで、このいやらしく腫れ上がった乳首を見られてしまうのだと思うと、どうしようもなく興奮が増してしまうのでした。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる