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酒場のうわさ話。3.
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昔なじみのアイーシャの前ではついつい饒舌になってしまったが、城の、それも仕える貴人の内情を語るのはご法度だ、とアルフは遅ればせながら思い直した。
そもそも今日この店を訪れたのは、憂さ晴らしで気が向いたから、ではなかったのだった。
「──なあ、アイーシャ」
強い火酒を舌先で転がしながら、だいぶん落ち着いた声でアルフは言った。
「うん、なあに?」
賑わう店内を見渡しながら、アイーシャは手を休めることなく顔だけを上げる。
夜も更けた。
何人か、「うみねこ亭」専属の酌婦がいるが、どの女も呼ばれた席で盛り上がっている。
酒瓶が林立する中、その減り具合を見ながら新しい瓶か、または杯を持たせたり気の利いたつまみを出すのがこの時間のアイーシャの仕事なのだ。
呼ばれればアイーシャも客の側に付くこともあるが、めったにカウンターの中から出ようとはしない。
酌婦たちは基本給が決められ、あとは指名の数で増減する歩合制。みずからも一介の酌婦からアルバに自分の店を構えるまでになったアイーシャが本気になったら、女たちの商売上がったりとなってしまう、というわけだ。
「最近、なんか変わったことないか」
「変わったことぉ?」
口直しに出すつもりなのだろう、酒で風味をつけた薄荷のゼリーを小さな玻璃の器にもりつけながら、アイーシャは応じた。
「そうだねえ。……いいこと?悪いこと?」
「なんでもいいさ」
城にばっかりいると世の中に疎くなるからな、と生真面目な様子でアルフは続ける。
ほんっとこの男、変わったよね。恋の力はすごいねえ、とアイーシャは皮肉でもなく本気で感心して、思わず口笛まで吹きそうになるのを我慢した。
「なんでも、ねえ。……ありがたいことに平和だよ。麗しい御方様とご夫君様がたのおかげだよね。‘世はすべてこともなし’ってね」
「そうか」
御方様命のアルフにとっては喜ばしい言葉のはずだが、その表情は微妙だ。
ご夫君がた、と言う部分が微妙にひっかかるのだろうと、勘のいいアイーシャは正確に読み解いた。
事実であるから否定はできない。さりとて心から賛同するには面白くない、と言ったところか。
「あ。……ま、変わったことと言うか」
久々に会った男の観察を中断したらしく、アイーシャは口調を改めた。
カウンターに両腕と豊かな胸を預けて身を乗り出すようにすると、見事な胸の谷間が強調される。
酒場であるから、ちょくちょくわざとアイーシャも「男にとっては眼福」そのものの光景を提供するが、今のこれは昔なじみのアルフに今さら色目を使う気は毛頭なく無意識の行動である。
「うち、ね。昼間も営業することにした。とりあえず一日おきに」
目尻の少しつり上がった、猫のようによく光る瞳をくるめかせて言った。
「……ふうん」
男は生返事を返す。
それが変わったことか、と言わんばかりのアルフの気のない返事にもアイーシャはひるまない。
ともすれば物憂げな表情をみせる、昔なじみの男の気分を盛り立てるようにはしゃいだ声をあげる。
「お茶会?が流行ってる、っていうじゃないか。お偉い方々の間で。ってか、御方様が流行らせたんじゃなかったっけ?」
「そうかもな」
相変らず素っ気ない返事だが、微妙に口角が緩んでいるようだ。
彼の警護対象のことでも思い出しているに違いない、と、アイーシャは興味深く、同時になんか切ないなあと、快活で親しみを込めた笑みを浮かべたまま考えた。
「切ない」と思うなんて。この男に。まったく、今夜何度目だろう?
「……お茶の習慣は昔からあったけどさ。なんか、塔みたいにした三段構えのかわった皿に小さい焼き菓子とかちょっとした軽食なんかを盛りつけるんだよね?で、何種類も、いろんな香りのお茶を楽しむって」
「ああ。……香草茶が好きだから、あいつは」
また、「あいつ」だって。
アイーシャの脳内ツッコミが止まらない。
男の鋭い紅玉の瞳が明らかにやわらかな光を帯びているのを、人を観察するのが商売のアイーシャは見逃さなかった。
どんだけ好きなのさ。あの、すんばらしいご夫君が四人もいる御方様のことを。
酒場の女主人としては、世間話をするよりこの男の不毛な恋バナでも聞いてやって、もうちっと他所に目を向けたらどうかとでも言ってやりたい気もするが、余計なお世話と言われるのが関の山だろう、とも思う。
せっかく、久しぶりに顔を出してくれた昔なじみなのだ。機嫌を損ねられては寂しい。寡黙で腕の良い料理人の夫がいるアイーシャにとって、アルフは自分が一介の酌婦時代からの知己であり、気のおけない友人のようなものだと思っている。
アイーシャは、アルフの不毛な(と決めつけてしまっては憐れではあるが)恋愛のことは、とりあえず頭の隅に追いやることにした。
「──でね。小料理とかちょっとしたお菓子ならうちもお手の物だから、あとはお茶だ、ってことになって。今、イルージャは茶葉の買い付けに行ってる。ちゃんとした淹れ方も教わるとかって」
「……そういえばいないみたいだな」
アルフはふと顔をあげて店内を見渡した。
ふわふわした白金の髪のイルージャは、この店の女主人・アイーシャの妹という触れ込みだが、二人は全く似ていない。髪の色も、瞳の色も。
が、アルフの記憶にある頃から二人は一緒にいるし、アイーシャはいくつか年下のイルージャをたいそう可愛がっているから、二人が「姉妹」というならそれでよかろう、というのがおおかたの見方だ。
「やり手のあんたに似てたいしたしっかり者になったみたいだな」
見た目はふわふわしているが、女傑のようなアイーシャが可愛がるだけあって、イルージャもまたはきはきと気持ちのいい女だったなとアルフは思い出す。
「いつから出かけてるんだ?」
「二日前かな」
アルバの郊外で茶葉の即売やら淹れ方の講習をやってるらしいよ、とアイーシャは続けた。
アルフは紅い目を軽く瞠った。
「泊りがけか。ずいぶん気合が入ってるな」
「とりあえず隔日で店を開けるだけとはいえ、ね。やるからには一流のものを出さなくちゃ」
「けっこうなことだ」
アルフは本気で感心して首を振った。
あらためて、賑わう店内をぐるりと見渡すと、ずいぶんとくつろいだ様子で肘をつき、長い脚を組み替える。
彼がなじみだったころからこの店はとっくに人気店の仲間入りをしていたが、少し足が遠のいていた間に、人気は翳るどころか一流となっている理由は、こうしたアイーシャの向上心のせいだろう。
自らも「一流のさらにその先」を目指して鍛錬を怠らないアルフはそう考えた。
「……イルージャ以外にも参加しているのか、それ」
「らしいよ。ちょっとした隊商みたいなのが郊外に宿をとってて、前々から宣伝してたみたい。かくかくしかじかなことをするから参加してみませんか、って。ウチは飲み屋だけど、評判のいい茶屋とか、まあちょっとゆとりのある商家の娘さんたちに」
「アルバで茶が流行し始めたのを聞きつけたってわけか。商人は抜け目がないな」
「もちろん。あたしら商売人をなめんじゃないよ」
「なめてなんかないさ。感心してるんだ」
「そりゃどうも」
アイーシャはわざとそっけなく応じたが、アルフはニヤリと笑って杯を持ち上げた。
お前も一杯やれよ、と、もう片方の手を伸ばしてアイーシャの杯をつつく。
「うみねこ亭のさらなる繁盛に乾杯」
「嬉しいこと言ってくれるね。……乾杯」
気のきついアイーシャとの軽いやりとりは、いつのまにか澱のように溜まっていた彼のもやもやをいくぶん晴らすのに一役買ったらしい。
アイーシャが詰るように、ここまで長らく顔を見せなかったのはまずかった。今夜は肝心のことは言い出せなかったが、次の機会にしよう。
アルフは杯の残りをひといきに飲み干すと、「また来る」と言って腰を上げた。
グラディウス一族の至宝、御方様にお仕えする親衛隊長たるもの、たとえ無理矢理とらされた休暇中といえど、盛り場で夜明かしするわけにはゆかないのだ。
昔の彼を知るアイーシャからしたら「もう帰るの」と言いたかっただろうが、賢い彼女はそのようなことはおくびにも出さず、「こんどはもっと早く来てよね、じゃないとあんたの顔忘れるかもよ」と、立ち去る男の背中を軽口とともに見送った。
そもそも今日この店を訪れたのは、憂さ晴らしで気が向いたから、ではなかったのだった。
「──なあ、アイーシャ」
強い火酒を舌先で転がしながら、だいぶん落ち着いた声でアルフは言った。
「うん、なあに?」
賑わう店内を見渡しながら、アイーシャは手を休めることなく顔だけを上げる。
夜も更けた。
何人か、「うみねこ亭」専属の酌婦がいるが、どの女も呼ばれた席で盛り上がっている。
酒瓶が林立する中、その減り具合を見ながら新しい瓶か、または杯を持たせたり気の利いたつまみを出すのがこの時間のアイーシャの仕事なのだ。
呼ばれればアイーシャも客の側に付くこともあるが、めったにカウンターの中から出ようとはしない。
酌婦たちは基本給が決められ、あとは指名の数で増減する歩合制。みずからも一介の酌婦からアルバに自分の店を構えるまでになったアイーシャが本気になったら、女たちの商売上がったりとなってしまう、というわけだ。
「最近、なんか変わったことないか」
「変わったことぉ?」
口直しに出すつもりなのだろう、酒で風味をつけた薄荷のゼリーを小さな玻璃の器にもりつけながら、アイーシャは応じた。
「そうだねえ。……いいこと?悪いこと?」
「なんでもいいさ」
城にばっかりいると世の中に疎くなるからな、と生真面目な様子でアルフは続ける。
ほんっとこの男、変わったよね。恋の力はすごいねえ、とアイーシャは皮肉でもなく本気で感心して、思わず口笛まで吹きそうになるのを我慢した。
「なんでも、ねえ。……ありがたいことに平和だよ。麗しい御方様とご夫君様がたのおかげだよね。‘世はすべてこともなし’ってね」
「そうか」
御方様命のアルフにとっては喜ばしい言葉のはずだが、その表情は微妙だ。
ご夫君がた、と言う部分が微妙にひっかかるのだろうと、勘のいいアイーシャは正確に読み解いた。
事実であるから否定はできない。さりとて心から賛同するには面白くない、と言ったところか。
「あ。……ま、変わったことと言うか」
久々に会った男の観察を中断したらしく、アイーシャは口調を改めた。
カウンターに両腕と豊かな胸を預けて身を乗り出すようにすると、見事な胸の谷間が強調される。
酒場であるから、ちょくちょくわざとアイーシャも「男にとっては眼福」そのものの光景を提供するが、今のこれは昔なじみのアルフに今さら色目を使う気は毛頭なく無意識の行動である。
「うち、ね。昼間も営業することにした。とりあえず一日おきに」
目尻の少しつり上がった、猫のようによく光る瞳をくるめかせて言った。
「……ふうん」
男は生返事を返す。
それが変わったことか、と言わんばかりのアルフの気のない返事にもアイーシャはひるまない。
ともすれば物憂げな表情をみせる、昔なじみの男の気分を盛り立てるようにはしゃいだ声をあげる。
「お茶会?が流行ってる、っていうじゃないか。お偉い方々の間で。ってか、御方様が流行らせたんじゃなかったっけ?」
「そうかもな」
相変らず素っ気ない返事だが、微妙に口角が緩んでいるようだ。
彼の警護対象のことでも思い出しているに違いない、と、アイーシャは興味深く、同時になんか切ないなあと、快活で親しみを込めた笑みを浮かべたまま考えた。
「切ない」と思うなんて。この男に。まったく、今夜何度目だろう?
「……お茶の習慣は昔からあったけどさ。なんか、塔みたいにした三段構えのかわった皿に小さい焼き菓子とかちょっとした軽食なんかを盛りつけるんだよね?で、何種類も、いろんな香りのお茶を楽しむって」
「ああ。……香草茶が好きだから、あいつは」
また、「あいつ」だって。
アイーシャの脳内ツッコミが止まらない。
男の鋭い紅玉の瞳が明らかにやわらかな光を帯びているのを、人を観察するのが商売のアイーシャは見逃さなかった。
どんだけ好きなのさ。あの、すんばらしいご夫君が四人もいる御方様のことを。
酒場の女主人としては、世間話をするよりこの男の不毛な恋バナでも聞いてやって、もうちっと他所に目を向けたらどうかとでも言ってやりたい気もするが、余計なお世話と言われるのが関の山だろう、とも思う。
せっかく、久しぶりに顔を出してくれた昔なじみなのだ。機嫌を損ねられては寂しい。寡黙で腕の良い料理人の夫がいるアイーシャにとって、アルフは自分が一介の酌婦時代からの知己であり、気のおけない友人のようなものだと思っている。
アイーシャは、アルフの不毛な(と決めつけてしまっては憐れではあるが)恋愛のことは、とりあえず頭の隅に追いやることにした。
「──でね。小料理とかちょっとしたお菓子ならうちもお手の物だから、あとはお茶だ、ってことになって。今、イルージャは茶葉の買い付けに行ってる。ちゃんとした淹れ方も教わるとかって」
「……そういえばいないみたいだな」
アルフはふと顔をあげて店内を見渡した。
ふわふわした白金の髪のイルージャは、この店の女主人・アイーシャの妹という触れ込みだが、二人は全く似ていない。髪の色も、瞳の色も。
が、アルフの記憶にある頃から二人は一緒にいるし、アイーシャはいくつか年下のイルージャをたいそう可愛がっているから、二人が「姉妹」というならそれでよかろう、というのがおおかたの見方だ。
「やり手のあんたに似てたいしたしっかり者になったみたいだな」
見た目はふわふわしているが、女傑のようなアイーシャが可愛がるだけあって、イルージャもまたはきはきと気持ちのいい女だったなとアルフは思い出す。
「いつから出かけてるんだ?」
「二日前かな」
アルバの郊外で茶葉の即売やら淹れ方の講習をやってるらしいよ、とアイーシャは続けた。
アルフは紅い目を軽く瞠った。
「泊りがけか。ずいぶん気合が入ってるな」
「とりあえず隔日で店を開けるだけとはいえ、ね。やるからには一流のものを出さなくちゃ」
「けっこうなことだ」
アルフは本気で感心して首を振った。
あらためて、賑わう店内をぐるりと見渡すと、ずいぶんとくつろいだ様子で肘をつき、長い脚を組み替える。
彼がなじみだったころからこの店はとっくに人気店の仲間入りをしていたが、少し足が遠のいていた間に、人気は翳るどころか一流となっている理由は、こうしたアイーシャの向上心のせいだろう。
自らも「一流のさらにその先」を目指して鍛錬を怠らないアルフはそう考えた。
「……イルージャ以外にも参加しているのか、それ」
「らしいよ。ちょっとした隊商みたいなのが郊外に宿をとってて、前々から宣伝してたみたい。かくかくしかじかなことをするから参加してみませんか、って。ウチは飲み屋だけど、評判のいい茶屋とか、まあちょっとゆとりのある商家の娘さんたちに」
「アルバで茶が流行し始めたのを聞きつけたってわけか。商人は抜け目がないな」
「もちろん。あたしら商売人をなめんじゃないよ」
「なめてなんかないさ。感心してるんだ」
「そりゃどうも」
アイーシャはわざとそっけなく応じたが、アルフはニヤリと笑って杯を持ち上げた。
お前も一杯やれよ、と、もう片方の手を伸ばしてアイーシャの杯をつつく。
「うみねこ亭のさらなる繁盛に乾杯」
「嬉しいこと言ってくれるね。……乾杯」
気のきついアイーシャとの軽いやりとりは、いつのまにか澱のように溜まっていた彼のもやもやをいくぶん晴らすのに一役買ったらしい。
アイーシャが詰るように、ここまで長らく顔を見せなかったのはまずかった。今夜は肝心のことは言い出せなかったが、次の機会にしよう。
アルフは杯の残りをひといきに飲み干すと、「また来る」と言って腰を上げた。
グラディウス一族の至宝、御方様にお仕えする親衛隊長たるもの、たとえ無理矢理とらされた休暇中といえど、盛り場で夜明かしするわけにはゆかないのだ。
昔の彼を知るアイーシャからしたら「もう帰るの」と言いたかっただろうが、賢い彼女はそのようなことはおくびにも出さず、「こんどはもっと早く来てよね、じゃないとあんたの顔忘れるかもよ」と、立ち去る男の背中を軽口とともに見送った。
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