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~夏の夜の肝試し~
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日本の夏の風物詩の中に怪談と肝試しがある。
一言で怪談と言っても、昔話系から最近の世にも奇妙な物語系のものまでさまざまある。
なかでも毎年夏になるとテレビなどで活躍する怪談師も元はお笑い芸人だったのだから、人生どうなるのかわからないのが一番の不思議な話なのかもしれない。
「日本の幽霊や亡霊って梅雨みたいにジメジメしたタイプが多いよね」
茹でたての枝豆を口に歩放込んだ後、冷たいビールが入ったジョッキを一気に飲み干して布袋さんが、焼き鳥を美味しそうに食べていた入道さんに話しかけた。
「恨みを抱いて死んで幽霊になった女の人の幽霊なんてその典型ですかね?」
「お岩さんは酷い旦那に不幸のドン底に落とされた可哀そうな女性の恨み話、お菊さんはお殿様の大事な皿を割ったからって、井戸に投げ込まれて死んだんだっけ?」
「…一枚、二枚、三枚…最後に一枚足りない…ってやつですよね?」
皿を割っただけで殺されるなんて不条理な話である。
「牡丹灯篭は恋に落ちた相手が幽霊だったって、ちょっと切ない話だよね」
怪談だが幽霊との悲恋話でもあるので、布袋さんは幽霊話の中でも好きな怪談らしい。
「牡丹灯篭は中国の「剪灯新話」を翻訳したものを江戸時代に落語の話にしたものだから、話がどこか美しいのはそのせいかもしれませんね」
そういう入道さんは落語ファンである。
「昔話だと耳なし芳一の話とか落ち武者系が出てくる話ってどこか血なまぐさい話だから、話が終わった後、いつももやもやした気分になるんだ」
「…わかります」
最近でこそ縁あって座敷わらしと思しき不思議な存在に対しての耐性はついたが、入道さん自身、怪談を含め目に見えない存在や不思議な出来事は苦手である。
「…しかし江戸時代ってどうしてあんなに幽霊をはじめとする怪談がもてはやされたのかなぁ?」
布袋さんが言うように、江戸時代、四谷怪談をはじめとする多くの怪談話や幽霊画が大人気で、様々な作品が作られていた。
「江戸の夏ってかなり蒸し暑かったみたいだから、怪談や幽霊画で涼もうとしたのかもね」
入道さんが注文した刺身こんにゃくの皿をカウンターに置きながら女将が言うと、布袋さんが今も日本の夏はめちゃめちゃ暑いけどとぼやいた。
「江戸の町は元々湿地帯を埋め立てて整地した土地だから、雨が降ると水はけが悪いし湿気がすごくて今よりも蒸し風呂状態だったとか…しかも水はけが悪いからボウフラがすぐに湧くから蚊も多かったらしいわ」
今の様に冷房などない上に、蚊が多かったのならかなり夏を快適に過ごすのは難しかったかもしれない。
「そんな場所で仕事するのは大変だっただろうなぁ」
「江戸の町での生活は半年働けば、残りの半年は遊んで暮らせるような経済状況だったので、暑いときにはゴロゴロして過ごす者も多かったそうです」
江戸の暮らしについて、時代劇で見る江戸の街の描写ぐらいしか知らないので、女将が「そうなの?」と入道さんに訊き返した。
「江戸の町は参勤交代の大名とその家族が生活する為に作られた土地で、大名の妻や子供は将軍家に忠誠を誓わせる為の人質という特殊な理由もあったみたいですね」
江戸時代、今でいう県をまたぐ場所には必ず関所が置かれていたのは、人質が地元に帰って大名が将軍に反旗を翻さないようにするという目的である。関所では女性が江戸に入るのは簡単ではあったが、故郷に戻ろうとする時にはかなり厳しい審査が行われていた。
江戸の街には全国から集まった侍とそれを相手にする商売で儲けようとする出稼ぎ目的の男が多かったので、人口比的には男7:女3ぐらいの男だらけの都市でもあった。
成人男性の比率が高ければ、当然性的な発散要求も出てくるし、性犯罪防止の観点からも遊郭をはじめとする売春宿も公娼施設として各地に設置され、敗戦してしばらくの間ぐらいまでは赤線や青線と呼ばれる公娼施設は存在し続けていた為、昭和の時代にもその名残が各地に残っていた。
「幽霊画に美人画多いのも、やもめの男たちを喜ばせる為という意図もあったかもしれませんね…」
そういう入道さんは幽霊画をブロマイドの様に鑑賞する趣味は持ち合わせはしていなかったが。
「それに比べたら日本の魑魅魍魎は個性豊かよね」
「魑魅魍魎ってなんか不気味で人間に害を与える未知なる存在ってイメージだけど…」
現代で魑魅魍魎を言えば、布袋さんが言うように人間に害をなす存在の様な意味合いを持ち、それには悪だくみをする人間などの意味合いなどに使われる事も多かったが、本来は自然界の精霊を意味する言葉で、時代が経るうちに妖怪などの存在を含むものに変化をしていった。
「百鬼夜行なんかは妖怪のパレードみたいなイメージでちょっと楽しそう」
百鬼夜行は平安時代には既に使われていて、説話などにもよく出てきて言葉である。
「日本の妖怪は自然物や付喪神みたいなのも多くて生活に密着しているから、親しみが持てるものも多いのよね」
「ゲゲゲの鬼太郎の功績も大きいんじゃないですか?」
「確かに」
戦後生まれの昭和世代にとってゲゲゲの鬼太郎と言えば小さい頃から慣れ親しんできた作品である。日本の妖怪の基礎知識はこの作品で学んだ者も多い。
「俺は目玉親父が好きだなぁ…何の役にもたたないけれど、味があるキャラだから」
そう言って入道さんは笑う。
「僕はねずみ男…姑息で卑怯な立ち回りをしたあげく、結局、因果応報になるっていうお約束の展開になるから」
そんな布袋さんに女将が意外そうな顔で「王道の鬼太郎ファンかと思ったのに」と言うと、布袋さんは「道化師的な役回りが好きなんだ」と澄まして答えた。
「私はやっぱり猫娘かしら」
女将の様に猫娘ファンは女性に多いのは面白い傾向である。
「猫娘は元々は水木先生が道路で事故にあった猫がせんべい状態になるほど車に轢かれ続けているのを見て哀れに思ったのが誕生のきっかけだったそうです」
「そうなんだ」
当時は野良犬や野良猫も多かったので、高度成長期以降急激に増えた車に轢かれた動物の死骸を目にする事も珍しくはなかった。
「小泣き爺に砂かけ婆、一反木綿に塗り壁…他には…」
傘小僧や一つ目小僧、垢嘗めやろくろ首、のっぺらぼうに海坊主、ぬらりんひょん、かまいたちや鬼、天狗も妖怪やお化けのカテゴリーに入るのだから、日本全国の妖怪やお化けの伝説を集めたら多種多様さに驚くことになる。
「さすが八百万の神様が住む国」
そう言って布袋さんが笑った。
古くから日本では人知を超えた存在は時には神に時には妖怪変化の類として、どちらも恐れ敬われてきたという歴史がある。それだけ日本人は目に見えないものとの距離が近かったのかもしれない。そして時代を経てそれは怪談や不思議話に昇華して娯楽に姿を変えたのだから面白いものである。
大人になると雑談でもそんな話をする機会が無くなるので、布袋さんや入道さんは楽しそうに話をしながら酒の杯を重ねていた。
「…肝試しなんて長い間やっていないなぁ」
思い出したように布袋さんが独り言のように呟く。それを耳にした入道さんが「わざわざそんな事しなくても」と苦笑いを浮かべた。
「お化け屋敷も面白いんだけど、人を驚かせる意図が見え透いているのがどうもね」
昔ながらの肝試しと言えば、街灯も無いくらい夜道を提灯の明かりを頼りにお寺のお堂などに行き、そこで辿り着いた証を残したり取ってきたりして戻って来るというものである。その道中、闇へ対しての純粋な恐怖を感じたり、風のざわめきや小動物の気配に神経を研ぎ澄ませるといった、自然の中ではちっぽけな存在であるという事を思い出させてくれる度胸試しみたいな遊びでもあった。
「肝試しと言えば、子供の頃、古いお寺でやったわよ。広い墓地を抜けてお堂に行って置いてあるお札を持って帰って来るってやつ」
時代やところ変われば、肝試しといってもいろいろな趣向やルールも違うらしく、女将が体験した肝試しは若干お化け屋敷的要素が加わっているようだった。
「夜の墓場は楽しいわよ。たまに人魂が出るし」
「人魂って…本当にあるんですか⁈」
「あるわよ。青白い小さな火球なんだけど」
当然の様に答えた女将に入道さんは目を剥いた。
「…勘弁してください」
そんな入道さんに女将は「科学的に説明すると、人魂は土葬された人間の死骸から発生したリン化水素が雨水と反応して発光したものと言われているわ」と笑う。
「…てっきり幽霊の類かと」
「ほんとそういうのが苦手なのね」
「…苦手なんてものじゃないです」
深いため息をつく入道さんに布袋さんが興味深げに子供の頃の肝試しとかはどうしてたのかと尋ねた。
「墓場を全力疾走です」
「え?」
入道さんの思いもかけない言葉に布袋さんと女将は聞き返す。
「参加しないわけにはいかないので、全力疾走してチェックポイントまで行って、また全力疾走で戻ってきていました」
「周りから文句は出なかったの?」
「友達もみんなそうしてましたから」
それを聞いた布袋さんがあきれ顔になる。
――それじゃ墓場の運動会
女将は心の中でツッコミを入れずにはいられなかった。
一言で怪談と言っても、昔話系から最近の世にも奇妙な物語系のものまでさまざまある。
なかでも毎年夏になるとテレビなどで活躍する怪談師も元はお笑い芸人だったのだから、人生どうなるのかわからないのが一番の不思議な話なのかもしれない。
「日本の幽霊や亡霊って梅雨みたいにジメジメしたタイプが多いよね」
茹でたての枝豆を口に歩放込んだ後、冷たいビールが入ったジョッキを一気に飲み干して布袋さんが、焼き鳥を美味しそうに食べていた入道さんに話しかけた。
「恨みを抱いて死んで幽霊になった女の人の幽霊なんてその典型ですかね?」
「お岩さんは酷い旦那に不幸のドン底に落とされた可哀そうな女性の恨み話、お菊さんはお殿様の大事な皿を割ったからって、井戸に投げ込まれて死んだんだっけ?」
「…一枚、二枚、三枚…最後に一枚足りない…ってやつですよね?」
皿を割っただけで殺されるなんて不条理な話である。
「牡丹灯篭は恋に落ちた相手が幽霊だったって、ちょっと切ない話だよね」
怪談だが幽霊との悲恋話でもあるので、布袋さんは幽霊話の中でも好きな怪談らしい。
「牡丹灯篭は中国の「剪灯新話」を翻訳したものを江戸時代に落語の話にしたものだから、話がどこか美しいのはそのせいかもしれませんね」
そういう入道さんは落語ファンである。
「昔話だと耳なし芳一の話とか落ち武者系が出てくる話ってどこか血なまぐさい話だから、話が終わった後、いつももやもやした気分になるんだ」
「…わかります」
最近でこそ縁あって座敷わらしと思しき不思議な存在に対しての耐性はついたが、入道さん自身、怪談を含め目に見えない存在や不思議な出来事は苦手である。
「…しかし江戸時代ってどうしてあんなに幽霊をはじめとする怪談がもてはやされたのかなぁ?」
布袋さんが言うように、江戸時代、四谷怪談をはじめとする多くの怪談話や幽霊画が大人気で、様々な作品が作られていた。
「江戸の夏ってかなり蒸し暑かったみたいだから、怪談や幽霊画で涼もうとしたのかもね」
入道さんが注文した刺身こんにゃくの皿をカウンターに置きながら女将が言うと、布袋さんが今も日本の夏はめちゃめちゃ暑いけどとぼやいた。
「江戸の町は元々湿地帯を埋め立てて整地した土地だから、雨が降ると水はけが悪いし湿気がすごくて今よりも蒸し風呂状態だったとか…しかも水はけが悪いからボウフラがすぐに湧くから蚊も多かったらしいわ」
今の様に冷房などない上に、蚊が多かったのならかなり夏を快適に過ごすのは難しかったかもしれない。
「そんな場所で仕事するのは大変だっただろうなぁ」
「江戸の町での生活は半年働けば、残りの半年は遊んで暮らせるような経済状況だったので、暑いときにはゴロゴロして過ごす者も多かったそうです」
江戸の暮らしについて、時代劇で見る江戸の街の描写ぐらいしか知らないので、女将が「そうなの?」と入道さんに訊き返した。
「江戸の町は参勤交代の大名とその家族が生活する為に作られた土地で、大名の妻や子供は将軍家に忠誠を誓わせる為の人質という特殊な理由もあったみたいですね」
江戸時代、今でいう県をまたぐ場所には必ず関所が置かれていたのは、人質が地元に帰って大名が将軍に反旗を翻さないようにするという目的である。関所では女性が江戸に入るのは簡単ではあったが、故郷に戻ろうとする時にはかなり厳しい審査が行われていた。
江戸の街には全国から集まった侍とそれを相手にする商売で儲けようとする出稼ぎ目的の男が多かったので、人口比的には男7:女3ぐらいの男だらけの都市でもあった。
成人男性の比率が高ければ、当然性的な発散要求も出てくるし、性犯罪防止の観点からも遊郭をはじめとする売春宿も公娼施設として各地に設置され、敗戦してしばらくの間ぐらいまでは赤線や青線と呼ばれる公娼施設は存在し続けていた為、昭和の時代にもその名残が各地に残っていた。
「幽霊画に美人画多いのも、やもめの男たちを喜ばせる為という意図もあったかもしれませんね…」
そういう入道さんは幽霊画をブロマイドの様に鑑賞する趣味は持ち合わせはしていなかったが。
「それに比べたら日本の魑魅魍魎は個性豊かよね」
「魑魅魍魎ってなんか不気味で人間に害を与える未知なる存在ってイメージだけど…」
現代で魑魅魍魎を言えば、布袋さんが言うように人間に害をなす存在の様な意味合いを持ち、それには悪だくみをする人間などの意味合いなどに使われる事も多かったが、本来は自然界の精霊を意味する言葉で、時代が経るうちに妖怪などの存在を含むものに変化をしていった。
「百鬼夜行なんかは妖怪のパレードみたいなイメージでちょっと楽しそう」
百鬼夜行は平安時代には既に使われていて、説話などにもよく出てきて言葉である。
「日本の妖怪は自然物や付喪神みたいなのも多くて生活に密着しているから、親しみが持てるものも多いのよね」
「ゲゲゲの鬼太郎の功績も大きいんじゃないですか?」
「確かに」
戦後生まれの昭和世代にとってゲゲゲの鬼太郎と言えば小さい頃から慣れ親しんできた作品である。日本の妖怪の基礎知識はこの作品で学んだ者も多い。
「俺は目玉親父が好きだなぁ…何の役にもたたないけれど、味があるキャラだから」
そう言って入道さんは笑う。
「僕はねずみ男…姑息で卑怯な立ち回りをしたあげく、結局、因果応報になるっていうお約束の展開になるから」
そんな布袋さんに女将が意外そうな顔で「王道の鬼太郎ファンかと思ったのに」と言うと、布袋さんは「道化師的な役回りが好きなんだ」と澄まして答えた。
「私はやっぱり猫娘かしら」
女将の様に猫娘ファンは女性に多いのは面白い傾向である。
「猫娘は元々は水木先生が道路で事故にあった猫がせんべい状態になるほど車に轢かれ続けているのを見て哀れに思ったのが誕生のきっかけだったそうです」
「そうなんだ」
当時は野良犬や野良猫も多かったので、高度成長期以降急激に増えた車に轢かれた動物の死骸を目にする事も珍しくはなかった。
「小泣き爺に砂かけ婆、一反木綿に塗り壁…他には…」
傘小僧や一つ目小僧、垢嘗めやろくろ首、のっぺらぼうに海坊主、ぬらりんひょん、かまいたちや鬼、天狗も妖怪やお化けのカテゴリーに入るのだから、日本全国の妖怪やお化けの伝説を集めたら多種多様さに驚くことになる。
「さすが八百万の神様が住む国」
そう言って布袋さんが笑った。
古くから日本では人知を超えた存在は時には神に時には妖怪変化の類として、どちらも恐れ敬われてきたという歴史がある。それだけ日本人は目に見えないものとの距離が近かったのかもしれない。そして時代を経てそれは怪談や不思議話に昇華して娯楽に姿を変えたのだから面白いものである。
大人になると雑談でもそんな話をする機会が無くなるので、布袋さんや入道さんは楽しそうに話をしながら酒の杯を重ねていた。
「…肝試しなんて長い間やっていないなぁ」
思い出したように布袋さんが独り言のように呟く。それを耳にした入道さんが「わざわざそんな事しなくても」と苦笑いを浮かべた。
「お化け屋敷も面白いんだけど、人を驚かせる意図が見え透いているのがどうもね」
昔ながらの肝試しと言えば、街灯も無いくらい夜道を提灯の明かりを頼りにお寺のお堂などに行き、そこで辿り着いた証を残したり取ってきたりして戻って来るというものである。その道中、闇へ対しての純粋な恐怖を感じたり、風のざわめきや小動物の気配に神経を研ぎ澄ませるといった、自然の中ではちっぽけな存在であるという事を思い出させてくれる度胸試しみたいな遊びでもあった。
「肝試しと言えば、子供の頃、古いお寺でやったわよ。広い墓地を抜けてお堂に行って置いてあるお札を持って帰って来るってやつ」
時代やところ変われば、肝試しといってもいろいろな趣向やルールも違うらしく、女将が体験した肝試しは若干お化け屋敷的要素が加わっているようだった。
「夜の墓場は楽しいわよ。たまに人魂が出るし」
「人魂って…本当にあるんですか⁈」
「あるわよ。青白い小さな火球なんだけど」
当然の様に答えた女将に入道さんは目を剥いた。
「…勘弁してください」
そんな入道さんに女将は「科学的に説明すると、人魂は土葬された人間の死骸から発生したリン化水素が雨水と反応して発光したものと言われているわ」と笑う。
「…てっきり幽霊の類かと」
「ほんとそういうのが苦手なのね」
「…苦手なんてものじゃないです」
深いため息をつく入道さんに布袋さんが興味深げに子供の頃の肝試しとかはどうしてたのかと尋ねた。
「墓場を全力疾走です」
「え?」
入道さんの思いもかけない言葉に布袋さんと女将は聞き返す。
「参加しないわけにはいかないので、全力疾走してチェックポイントまで行って、また全力疾走で戻ってきていました」
「周りから文句は出なかったの?」
「友達もみんなそうしてましたから」
それを聞いた布袋さんがあきれ顔になる。
――それじゃ墓場の運動会
女将は心の中でツッコミを入れずにはいられなかった。
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