魔王になりたい魔法使い

キェイ!

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魔法学校

終わりに近づく実習

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太陽が落ちてきた。
辺りは、オレンジ一色。ザイールが、
「そろそろ夕方ね。一日が長く感じる。そろそろ休憩しましょう。」
と、言うとシードが、
「そうしよ。歩きっぱなしだし…。」
と言い地面に座った。レリーフが、
「魔物も結構出るな。夜になったらもっとでるんじゃないか?」
と、言い、シードが
「そうだね。危険な魔物とは、戦いたくないよな。」
と考えながら言った。レリーフが、
「魔物が現れたら厄介だな。みんな疲れてきてるし…。」
と、言うとザイールが、
「そうね。無駄な体力とSP消費は、控えましょう。」
と、言った。レリーフが、
「暗くなってきたな。シード。火を頼むわ。」
と言うと、シードが、
「火なら君でもいいだろ?それにSP消費は、控えようと言ったばかりじゃないか。まぁ、このまま暗いのも危険だしね。木取ってきて。」
と、言うとレリーフが魔法で小さい木を生やした。シードが、
「まったく。木ならそこらじゅうにあるじゃないか。それもSP消費するし…。ん?いつの間に植物魔法を!?」
と、驚いた。ザイールも、
「いつ覚えたの!?」
の聞くとレリーフが、
「あの三人組に閉じ込められたときだな。手を動かさなくてもできる魔法を探してたら手から木が生えてきてよ。それでも水が減ると考えたけど、水は、増え続ける一方だから無駄だな。と思ってやめたよ。」
と答えた。
太陽が完全に沈み夜になった。レリーフが、
「夜だな。六時か七時といったところか?」
と言うとシードが、
「あと、三時間程度待てば終わりだね。長かった~。」
と伸びをすると、でかい魔物が出た。レリーフが
「隠れろぉぉお!」
と叫び三人とも隠れた。レリーフが、
「あれは、前と同じデカブツだ。でも、前と比べると少し小さいな。」
と小声で伝えた。ザイールが、
「油断は、禁物よ!奇襲をかけるわよ!」
と二人に伝え、まずシードが動いた。
シードが足から火を出し空を飛んだ。レリーフが、
「シードのやつ、足から火を出すことで風を使わなくても空を飛んだぞ!頭いいな!」
と、ガッツポーズをし、レリーフも動いた。魔物を植物で囲い火をだし、魔物を燃やした。
❬グワァァァァァァア!!❭
バキバキ!
魔物が植物を破った。すると魔物が倒れた。ザイールが風で魔物を倒したのだ。倒れた振動で魔物が口を開けた瞬間、シードが火を魔物の口の中に入れ、
❬グワァ…❭
レリーフが氷で口を止めた。レリーフが、
「へっ!中は火。外は氷。地獄だな、」
と言い、ザイールが、
「やったね!」
と喜んだ。そして魔物を倒したのだ…。

「さっきは、よくもやってくれたな!」
「今度こそ仕返ししようぜ!」
「俺の副魔法を使うときが来たな、」
木から脱出した三人組がいた…。
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