22 / 34
王の器
紫金城
しおりを挟む
また少し前のこと。
ニックス、ガルム、そしてナツメグの三人は誰もいない空木邸にいた。ニックスは遠くから聞こえてくる数多の声、大砲の音に耳を傾かせている。
「うん。とりあえず向こうで戦いが始まってる。しばらくはお前を隠してられるだろうな、ナツ」
ぽん、とナツメグの頭を撫でる。
「そう……ですね。僕のために何人が命を落とすのでしょうか」
ナツメグは俯き、自分の手のひらを見つめている。
「さぁ?数え切れない人が傷つくだろうな。……でも戦場においてはただ闇雲に殺していけばいいわけじゃない。殺さずに負傷者を出せばそれは医療班の手を埋めることに繋がる。向こうの三人は頭良いからな、その辺のことは言うまでもなく分かってるだろうさ」
「……そうですか」
ニックスはふぅと息をつき、ガルムに手招きする。
「ガル。ナツを護っててくれ。俺はオーブを取りに行ってくる」
「紫金城っスか。でも、それなら一人より二人のがいいんじゃないっスか?」
ガルムは不思議そうに首を傾げる。
「普段ならそうだろうけど……今回はナツもいるしな。それにこの混乱の中だったら俺一人の方が成功率は高いだろう」
「ふーん……なら任せるっス。落ち合う場所はここでいいっスね?」
「まー何事も無ければな。だけど何かあったらずっとここにいる訳にもいかんだろうし……ほれ」
ニックスはぽいっと氷の球を放る。ガルムはそれを受け取るとポケットにしまいこむ。
「いなかったらそれに飛ぶ。だからまぁ気にせず動いてくれていい」
「りょーかいっス。とりあえず王子サマを護っておけばいいんスよね」
ニックスはガルムの言葉に頷くと窓の方へと歩いていった。
「んじゃ、行ってくるから。お前ら喧嘩するなよ?」
彼はそう言うとぴょんと窓から跳び、屋根伝いに走っていった。
「ガ、ガルムさん?」
ナツメグはビクビクしながら言う。
「ガルでいいっスよ。どうかしたんスか?」
ガルムはナツメグの隣に座り、壁に寄りかかる。
「僕はただ待ってればいいんですよね?」
「まー何か起こるまでは。嫌な予感がしたら言うから、その時は移動するっスよ?」
「予感ですか……」
ナツメグは少し疑わしそうにガルムを見る。彼女は目を合わせるとニッと笑いかける。
「直感、結構当たるって評判なんスよ?」
ふふんと得意げに言うガルム。ナツメグはどこか少し羨ましそうにその笑顔を見ていた。
その頃ニックスは住宅街の屋根の上を駆けながら街の中心である紫金城へと向かっていった。
すぐさま鎮火されたとはいえ、盛大に爆発したので住民は慌てて街の外へ出ようと駆けていくのが見える。
しかし、その肝心の城は屋根の一部が吹き飛んでいるもののそれ以外は目に見える被害はあまり無いように見えた。
城の前には将軍マサムネが数十人の兵、上層部が集まって何やら話しているのが見える。
ニックスは城の裏へ回り込み、こっそりと進入して目的のものがある地下の宝物庫へと向かった。
こっそりと潜り込んだ彼は事前の調査通りに進み、地下へと入る。
宝物庫前にたどり着いたものの、やはり問題となるのは開き方だ。ただの鍵穴なら魔法で容易く合鍵を作れるのだが、さすがにそんな簡単な方法を対策していない筈がなかった。鍵穴は魔力を弾くように何重にも結界が仕込まれており、さらにそれを跳ね除けたとしてもその奥にも幾重に対策が張り巡らせてある。
彼は細長い氷の棒を作り出し、倉庫の扉横の隙間へと差し込んでいく。それを根元まで差し込み、そっと手を離す。
「フリーズ・フレーム……」
彼がぼそっと呟くと差し込んだ棒の反対側、宝物庫内に飛んでいった。
携帯端末の光で辺りを照らしながら目的のものを探し始める。
周りを見渡してもカタナ、鎧等の武具や貴金属類ばかり置いてある。
不意に部屋の明かりがついた。ニックスが入口の方を見ると、開かれた扉から十数人のサムライが並び立っている。そして先頭には上等な着物を着ている眼帯のサムライ……ヒノから教えられていた敵の大将、マサムネがこちらへと歩いてくる。マサムネは黒い長髪を靡かせながらゆっくりと歩いてくる。
「近付くな」
ニックスは短く言い放ち、氷の剣を構える。
「いや失礼。いや……私の城に忍び込んだ君の方が失礼ではないか?」
ムラクモはくくっ、と笑う。
「そうだね。……邪魔したな」
「お探しのものはコレかね?」
彼は懐から一つの球を取り出す。ガラス玉の様に見えるそれの中には虹のような七色が炎のように揺らめいている。
「……さぁ、どうだろうな」
ふいっと目を背けるニックスをよそにマサムネは球を灯りにかざす。
「『狂玉』。膨大な魔道の力が詰まったとされる代物だ。ただ……私も、魔道士も、誰が見ても何も感じない。何故欲するかさえも分からん。だが……」
ムラクモが後ろのサムライ達に目配せをすると、彼らはニックスの周りを取り囲んだ。
「欲する者に渡してやるほど甘くはない」
彼はそう告げ、歩いていった。
「行かせるかよ」
ニックスは大きく跳んで剣を投げるものの、護衛のサムライに弾かれてしまった。
「悪足掻きはよせ。死に際くらい潔くできんのか?」
サムライの一人はそう言い、刃を向けてくる。
「別に?死ぬの自体は何でもないけど……俺がすっぱり諦めたら仲間が困るんでね」
ニックスははぁ、と息をつき、ポケットから赤い筒を取り出す。
「潔く景気よくドカーンっといこうかな」
「ま、まさか爆弾か……!!」
また別のサムライが驚いた表情で筒を見つめる。
「悪足掻きはよしなよ。仲良く一緒に、な!」
彼は底面からピンを抜き、手を離す。筒が地面に触れた瞬間、辺りが眩い光に包まれ──────
城の方角から二度目の爆発音が鳴り、地響きがする。空木邸に潜んでいたナツメグはビクッ、と身体を震わせ、窓から城の方を見る。
「城に行ったユキさん、何かあったんでしょうか?」
「ん」
ガルムは不安気にしているナツメグに煎餅を一枚渡す。先程下に行っていたので、その時に漁ってきたのだろう。
「あ、ありがとうございます……」
「大丈夫っスよ」
「……へ?」
「ユキ兄なら大丈夫っス。あんなんで死ぬならもうとっくのとうに死んでるっスよ」
ガルムは何も心配する素振りを見せず、煎餅を齧っている。
「ユキさんの事は確かに心配です。でも、罪の無い人が傷つくと思うと……」
ナツメグは俯き、渡された煎餅を見つめる。
「優しいんスね」
「……え?」
ナツメグは少し驚いたようにガルムの顔を見る。
「私、なんか変なこと言った?」
彼女は不思議そうに首を傾げた。
「いえ……甘ったれるな、とでも言われるかと思いまして」
「確かに甘い考えではあるかもしれないっス。でもこう思わないっスか?『甘いくらいが丁度いい』って」
ガルムはそう言うとニッ、と笑いかけた。
「ありがとうございます」
「それに……残酷なことを言うけど、君には選択肢は無いんスよ。私達から逃げることはできない。だから……君が気に病むことはないんスよ」
彼女はナツメグを慰めるようにわしゃわしゃと頭を撫でた。
「そう……ですよね……」
ナツメグはぼんやりと外を眺め続けていた。
そんな二人の前に突然ニックスが現れた。彼はパンパン、と埃を払いながら立ち上がる。
「ユキ兄!?いきなりどうしたんスか!?」
「ごめん、少ししくじった。ただ将軍がモノを持ってる。だから──────」
「倒しに行く、っスか。勝つ自信はあるんスか?」
ニックスはゆっくり首を振る。
「さあ?」
「さあって……そんな曖昧でいいんですか?いえ、分からなくても絶対勝つ、と意気込むところじゃないんですか?」
そうナツメグが言うも、ニックスはどこかピンと来ていない様子だ。
「相手の正確な強さも分からないんだし、勝てるかはやるまで分からないだろ?」
彼はそう言うとガルムの手にある煎餅を一口食べる。
「それはそうですけど……でも!」
「ま、やるだけやってみるだけさ。んじゃガル、もう少し任せた」
「りょーかいっス」
ガルムは心配する様子もなく呑気に座っている。
ナツメグは窓から出ていくニックスを不安気に見つめていた。
部下を連れ城の外へと出てきたマサムネ。
爆発音を耳にした彼は城の方を睨みつけた。
「上様、今の爆発音はまさか……」
「無名の小物かと思ったが……そうでもないようだ。鳴神、私のカタナをよこせ」
手渡されたそれの長さは彼の背丈と同じほど……2mほどもあった。
「今日の私は機嫌がいい。私が将軍足り得る所以、直々に見せてやるとしようか」
ニックス、ガルム、そしてナツメグの三人は誰もいない空木邸にいた。ニックスは遠くから聞こえてくる数多の声、大砲の音に耳を傾かせている。
「うん。とりあえず向こうで戦いが始まってる。しばらくはお前を隠してられるだろうな、ナツ」
ぽん、とナツメグの頭を撫でる。
「そう……ですね。僕のために何人が命を落とすのでしょうか」
ナツメグは俯き、自分の手のひらを見つめている。
「さぁ?数え切れない人が傷つくだろうな。……でも戦場においてはただ闇雲に殺していけばいいわけじゃない。殺さずに負傷者を出せばそれは医療班の手を埋めることに繋がる。向こうの三人は頭良いからな、その辺のことは言うまでもなく分かってるだろうさ」
「……そうですか」
ニックスはふぅと息をつき、ガルムに手招きする。
「ガル。ナツを護っててくれ。俺はオーブを取りに行ってくる」
「紫金城っスか。でも、それなら一人より二人のがいいんじゃないっスか?」
ガルムは不思議そうに首を傾げる。
「普段ならそうだろうけど……今回はナツもいるしな。それにこの混乱の中だったら俺一人の方が成功率は高いだろう」
「ふーん……なら任せるっス。落ち合う場所はここでいいっスね?」
「まー何事も無ければな。だけど何かあったらずっとここにいる訳にもいかんだろうし……ほれ」
ニックスはぽいっと氷の球を放る。ガルムはそれを受け取るとポケットにしまいこむ。
「いなかったらそれに飛ぶ。だからまぁ気にせず動いてくれていい」
「りょーかいっス。とりあえず王子サマを護っておけばいいんスよね」
ニックスはガルムの言葉に頷くと窓の方へと歩いていった。
「んじゃ、行ってくるから。お前ら喧嘩するなよ?」
彼はそう言うとぴょんと窓から跳び、屋根伝いに走っていった。
「ガ、ガルムさん?」
ナツメグはビクビクしながら言う。
「ガルでいいっスよ。どうかしたんスか?」
ガルムはナツメグの隣に座り、壁に寄りかかる。
「僕はただ待ってればいいんですよね?」
「まー何か起こるまでは。嫌な予感がしたら言うから、その時は移動するっスよ?」
「予感ですか……」
ナツメグは少し疑わしそうにガルムを見る。彼女は目を合わせるとニッと笑いかける。
「直感、結構当たるって評判なんスよ?」
ふふんと得意げに言うガルム。ナツメグはどこか少し羨ましそうにその笑顔を見ていた。
その頃ニックスは住宅街の屋根の上を駆けながら街の中心である紫金城へと向かっていった。
すぐさま鎮火されたとはいえ、盛大に爆発したので住民は慌てて街の外へ出ようと駆けていくのが見える。
しかし、その肝心の城は屋根の一部が吹き飛んでいるもののそれ以外は目に見える被害はあまり無いように見えた。
城の前には将軍マサムネが数十人の兵、上層部が集まって何やら話しているのが見える。
ニックスは城の裏へ回り込み、こっそりと進入して目的のものがある地下の宝物庫へと向かった。
こっそりと潜り込んだ彼は事前の調査通りに進み、地下へと入る。
宝物庫前にたどり着いたものの、やはり問題となるのは開き方だ。ただの鍵穴なら魔法で容易く合鍵を作れるのだが、さすがにそんな簡単な方法を対策していない筈がなかった。鍵穴は魔力を弾くように何重にも結界が仕込まれており、さらにそれを跳ね除けたとしてもその奥にも幾重に対策が張り巡らせてある。
彼は細長い氷の棒を作り出し、倉庫の扉横の隙間へと差し込んでいく。それを根元まで差し込み、そっと手を離す。
「フリーズ・フレーム……」
彼がぼそっと呟くと差し込んだ棒の反対側、宝物庫内に飛んでいった。
携帯端末の光で辺りを照らしながら目的のものを探し始める。
周りを見渡してもカタナ、鎧等の武具や貴金属類ばかり置いてある。
不意に部屋の明かりがついた。ニックスが入口の方を見ると、開かれた扉から十数人のサムライが並び立っている。そして先頭には上等な着物を着ている眼帯のサムライ……ヒノから教えられていた敵の大将、マサムネがこちらへと歩いてくる。マサムネは黒い長髪を靡かせながらゆっくりと歩いてくる。
「近付くな」
ニックスは短く言い放ち、氷の剣を構える。
「いや失礼。いや……私の城に忍び込んだ君の方が失礼ではないか?」
ムラクモはくくっ、と笑う。
「そうだね。……邪魔したな」
「お探しのものはコレかね?」
彼は懐から一つの球を取り出す。ガラス玉の様に見えるそれの中には虹のような七色が炎のように揺らめいている。
「……さぁ、どうだろうな」
ふいっと目を背けるニックスをよそにマサムネは球を灯りにかざす。
「『狂玉』。膨大な魔道の力が詰まったとされる代物だ。ただ……私も、魔道士も、誰が見ても何も感じない。何故欲するかさえも分からん。だが……」
ムラクモが後ろのサムライ達に目配せをすると、彼らはニックスの周りを取り囲んだ。
「欲する者に渡してやるほど甘くはない」
彼はそう告げ、歩いていった。
「行かせるかよ」
ニックスは大きく跳んで剣を投げるものの、護衛のサムライに弾かれてしまった。
「悪足掻きはよせ。死に際くらい潔くできんのか?」
サムライの一人はそう言い、刃を向けてくる。
「別に?死ぬの自体は何でもないけど……俺がすっぱり諦めたら仲間が困るんでね」
ニックスははぁ、と息をつき、ポケットから赤い筒を取り出す。
「潔く景気よくドカーンっといこうかな」
「ま、まさか爆弾か……!!」
また別のサムライが驚いた表情で筒を見つめる。
「悪足掻きはよしなよ。仲良く一緒に、な!」
彼は底面からピンを抜き、手を離す。筒が地面に触れた瞬間、辺りが眩い光に包まれ──────
城の方角から二度目の爆発音が鳴り、地響きがする。空木邸に潜んでいたナツメグはビクッ、と身体を震わせ、窓から城の方を見る。
「城に行ったユキさん、何かあったんでしょうか?」
「ん」
ガルムは不安気にしているナツメグに煎餅を一枚渡す。先程下に行っていたので、その時に漁ってきたのだろう。
「あ、ありがとうございます……」
「大丈夫っスよ」
「……へ?」
「ユキ兄なら大丈夫っス。あんなんで死ぬならもうとっくのとうに死んでるっスよ」
ガルムは何も心配する素振りを見せず、煎餅を齧っている。
「ユキさんの事は確かに心配です。でも、罪の無い人が傷つくと思うと……」
ナツメグは俯き、渡された煎餅を見つめる。
「優しいんスね」
「……え?」
ナツメグは少し驚いたようにガルムの顔を見る。
「私、なんか変なこと言った?」
彼女は不思議そうに首を傾げた。
「いえ……甘ったれるな、とでも言われるかと思いまして」
「確かに甘い考えではあるかもしれないっス。でもこう思わないっスか?『甘いくらいが丁度いい』って」
ガルムはそう言うとニッ、と笑いかけた。
「ありがとうございます」
「それに……残酷なことを言うけど、君には選択肢は無いんスよ。私達から逃げることはできない。だから……君が気に病むことはないんスよ」
彼女はナツメグを慰めるようにわしゃわしゃと頭を撫でた。
「そう……ですよね……」
ナツメグはぼんやりと外を眺め続けていた。
そんな二人の前に突然ニックスが現れた。彼はパンパン、と埃を払いながら立ち上がる。
「ユキ兄!?いきなりどうしたんスか!?」
「ごめん、少ししくじった。ただ将軍がモノを持ってる。だから──────」
「倒しに行く、っスか。勝つ自信はあるんスか?」
ニックスはゆっくり首を振る。
「さあ?」
「さあって……そんな曖昧でいいんですか?いえ、分からなくても絶対勝つ、と意気込むところじゃないんですか?」
そうナツメグが言うも、ニックスはどこかピンと来ていない様子だ。
「相手の正確な強さも分からないんだし、勝てるかはやるまで分からないだろ?」
彼はそう言うとガルムの手にある煎餅を一口食べる。
「それはそうですけど……でも!」
「ま、やるだけやってみるだけさ。んじゃガル、もう少し任せた」
「りょーかいっス」
ガルムは心配する様子もなく呑気に座っている。
ナツメグは窓から出ていくニックスを不安気に見つめていた。
部下を連れ城の外へと出てきたマサムネ。
爆発音を耳にした彼は城の方を睨みつけた。
「上様、今の爆発音はまさか……」
「無名の小物かと思ったが……そうでもないようだ。鳴神、私のカタナをよこせ」
手渡されたそれの長さは彼の背丈と同じほど……2mほどもあった。
「今日の私は機嫌がいい。私が将軍足り得る所以、直々に見せてやるとしようか」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる