16 / 34
王の器
キョウ
しおりを挟む
キョウの外れ、禊萩のメンバーの家にて。ニックスとガルム、そしてナツメグが日課のトレーニングから帰った頃のこと。
「ねぇユキ兄、ポストに何か入ってるよ」
ガルムが扉の近くにある木箱を開き、中に入っていた手紙をニックスに手渡した。
「手紙?ウチの場所を知ってる奴なんて……あぁ、なるほどな」
ニックスはふぅ、と息をつき、家の中へ入っていく。
「おいレン。オヤカタから連絡入ってるぞ」
手紙を手渡されたレンは目を輝かせ、椅子から飛び上がった。
「やっとか!待ちくたびれたぜ全く!」
彼は嬉嬉として手紙の封を開け、中を読む。
「それで、完成したって?」
「あぁ。ちょっと今から街に行ってくる」
台所にいたネロがいそいそと準備を始めているレンを見て、メモを一枚渡した。
「それならついでに今晩の食材買ってきて。あそこからそんなに離れてないから、お願いね」
「了解。日暮れには帰る」
そう言うとレンは家を飛び出し、駆けていった。
「あの……レンさんは何しに行ったのですか?」
ナツメグが不思議そうに聞いてくる。
「あいつが前々から……もう一年も前から制作を依頼し、今か今かと首を長くして待っていたモノを取りに行ったんだ。そしてあいつはキョウの出身。これでなんとなく分かる?」
「……もしかして、彼は『武士』の家の出なのですか?そして彼が受け取りに行ったのは武士の扱う極めて鋭利な兵装、『カタナ』でしょうか?」
ムスプルヘイム王国は中央集権制の国家だ。その中で数少ない自治区であるキョウが自治権を獲得できた最大の理由。それがキョウ独自の兵、武士の存在だ。彼らは特に近接戦闘に長けており、その強さは大陸一と称される。そしてその強さの根幹とも言えるものが強度より鋭さを追求した武器、カタナである。
「うん、正解。……あいつは天才だからな。カタナを手に入れたあいつがいれば今度の戦いも勝てるだろ」
「今度の戦い?」
きょとんとした表情のナツメグを見て、ニックスは彼の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「王子サマを攫ってきたんだぞ?ヒノの見立てではあと一週間も経たないうちに戦いが始まる。というか、奴がそう仕向けるハズだ」
彼は窓の外に目をやる。昔からヒノがやることは予測ができなかった。それでも彼は最善を尽くし、自分達は生き残ってこれた。人の行動を読み、今まで数多くあった数的不利の状況を打破する。そうやってきたから今まで誰も死ぬことなく来られたのだ。
「……兎に角この先は俺達もやることがあるからな。ネロ、こいつの面倒、任せたよ」
ネロは小さく頷く。それを見た彼は微笑み、家を後にして行った。そしてナツメグはぼうっとしたように彼らの背を見つめ、戸が閉じた後もそれを見つめ続けている。
戦いが始まる。ナツメグは頭では理解できているつもりだった。王族を攫うなんてことをした。敗北すれば戦場で死ぬか、捕らえられても死罪になるのは目に見えていた。そこまでして、どうして。
「僕は……っ!」
ナツメグは彼らを追い外へと駆けて行った。
「ちょっと、ナツメグ君!?」
ネロは急ぎ彼を追い走っていく。
「……あの!」
彼は歩き行くニックス達を引き留める。後ろからネロが駆け寄り、彼の肩に手を置く。
「どうしたの?」
「僕は……これからどうなるんですか?」
ここにいる三人、その全員に問うた。何時ぞやにはぐらかされてしまったことだ。ネロはふと目を逸らし、ニック
スとガルムは目を見合わせる。しばらくしてニックスは彼と目線を合わせるように屈んだ。
「……そうだな。もう話してもいい頃だろう。端的に言う。ナツメグ・ムスペル、お前がこの国の王になる」
「……へ?」
「とは言っても俺が決めたことじゃないけどさ。な?ネロ」
ネロは小さくため息をつく。
「全くもう……。そうね。これは私とヒノが考えた策の一部よ。その先は……あなたが生き残れば必ず分かるわ」
「ま、またはぐらかすんですか?」
ナツメグは少し涙目になりながら食ってかかる。直後、当然ガルムはナツメグの頬をつまんだ。
「そーじゃないっスよ。その先は何が起きるか絞りきれないから、何パターンもシナリオが用意されてるだけっス。でもこれだけは信じてほしいっス。私達はあなたを必ず守りきるから!」
ガルムは彼の手をぎゅっと握りしめ、言った。
「な、なんでそんな……」
「えと、あなたの今までの境遇は知ってるっス。王族と比べるのは申し訳ないんスけど……あなたの辛さは私もよく分かるから」
「そろそろいいか?ナツメグ」
ニックスが焦れたように聞く。
「……はい。ねぇ、ニックスさん」
「何?」
「戦いが終わる時まで、待ってます」
「……了解、ナツメグ王子」
ニックスはふふっ、と笑いながら答えた。
「それと……ぜひ僕のことは『ナツ』と呼んでください」
「分かった。なら、俺のことは『ユキ』と呼んで。……それじゃ、行ってくるよ、ナツ」
その後ネロとナツメグは家へと戻った。
「ナツ君……でいいんだよね?気は済んだ?」
「正直、まだあまり。たった五人のあなた達が王国相手に勝てるとは思えませんし、なにより目的の先が未だ不明
瞭です」
「ねね、ガルちゃんが君の辛さを理解できるって話。あれはさ、そのままその通りの意味なの」
「どういう事ですか?」
「君は兄と比べ勉学、魔法の才能において劣っているとされ、比較されてきた。けして親からの愛は不平等ではなく、君自身親から愛されている自覚はあったはず」
「どうしてそれを……」
呆然としているナツメグをよそに、彼女は語り続ける。
「それでも周りからの扱いは残酷だった。兄には数多の期待をかけられ、それに応えられる器になっていく。君は兄と比較され続け、劣等感を募らせていった。……できる限りの努力はした。それに伴い成長もしている。でもそれ以上の速さで成長する兄を見て、あなたは遂に努力することもやめてしまった。そして周りの者からの評価に耐えられなくなっていった……」
ナツメグは俯き、頭を抱えた。
「……あなた達も、兄を誘拐すれば良かったかもしれませんね。兄が僕に劣っていることなど、ありはしませんから」
「正直に話すとね。どちらでも良かったのよ。兄弟共に王に愛されている。それならどちらを攫っても結果はあまり変わらないわ。でもね、あの子……ガルちゃんがどうしてもって言ったのよ。まるで過去の自分を見ているようだってね」
「……彼女も兄弟と比較されて生きてきたんですね」
「まぁ、そうね。詳しくは直接聞いて。……あー、それでごめんなさいね。連れてきてから知ったの。あなたの婚約者のこと。今まで謝り損ねてたわ」
「それも知ってたんですね」
「えぇ。相手はリオ・ブルーム。本当びっくりしたわ。彼女、知り合いなんだもの」
「そ、そうなんですか?」
「えぇ。一度会ったきりだけどね。君はこの婚姻に対してどう思うの?乗り気?」
ネロの表情が一気に柔らかくなる。さながら年相応に恋愛話をする女性だ。
「は、はい。僕も一度話したきりですが……彼女は僕を僕として見てくれました。隠してただけかもしれませんが……僕と兄を比べずにいてくれました」
「そうね。それは恐らく彼女の素でしょう。……今でも彼女を娶りたいと思う?」
「はい」
彼は顔を赤らめながらもネロの目をまっすぐと見つめる。それを見たネロは少し安心したように笑った。
「全部終わったら彼女が王妃かしらね。それと……」
彼女の端末が通知を出す。電話がかかってきたようだ。
「あ、店員からだ。ごめんね、ナツ君。少し外すね」
ネロはぱたぱたと部屋を出て、廊下で通話を始めた。
「僕が、王に」
彼は手を握りしめ、自分に言い聞かせる。そしてすっと力を抜き、手のひらを太陽にかざした。
「全部終わったら、船を作ろう。何日も……いや、何十日も、何百日も航海できて……星を回れるくらいの大きな船を」
「ねぇユキ兄、ポストに何か入ってるよ」
ガルムが扉の近くにある木箱を開き、中に入っていた手紙をニックスに手渡した。
「手紙?ウチの場所を知ってる奴なんて……あぁ、なるほどな」
ニックスはふぅ、と息をつき、家の中へ入っていく。
「おいレン。オヤカタから連絡入ってるぞ」
手紙を手渡されたレンは目を輝かせ、椅子から飛び上がった。
「やっとか!待ちくたびれたぜ全く!」
彼は嬉嬉として手紙の封を開け、中を読む。
「それで、完成したって?」
「あぁ。ちょっと今から街に行ってくる」
台所にいたネロがいそいそと準備を始めているレンを見て、メモを一枚渡した。
「それならついでに今晩の食材買ってきて。あそこからそんなに離れてないから、お願いね」
「了解。日暮れには帰る」
そう言うとレンは家を飛び出し、駆けていった。
「あの……レンさんは何しに行ったのですか?」
ナツメグが不思議そうに聞いてくる。
「あいつが前々から……もう一年も前から制作を依頼し、今か今かと首を長くして待っていたモノを取りに行ったんだ。そしてあいつはキョウの出身。これでなんとなく分かる?」
「……もしかして、彼は『武士』の家の出なのですか?そして彼が受け取りに行ったのは武士の扱う極めて鋭利な兵装、『カタナ』でしょうか?」
ムスプルヘイム王国は中央集権制の国家だ。その中で数少ない自治区であるキョウが自治権を獲得できた最大の理由。それがキョウ独自の兵、武士の存在だ。彼らは特に近接戦闘に長けており、その強さは大陸一と称される。そしてその強さの根幹とも言えるものが強度より鋭さを追求した武器、カタナである。
「うん、正解。……あいつは天才だからな。カタナを手に入れたあいつがいれば今度の戦いも勝てるだろ」
「今度の戦い?」
きょとんとした表情のナツメグを見て、ニックスは彼の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「王子サマを攫ってきたんだぞ?ヒノの見立てではあと一週間も経たないうちに戦いが始まる。というか、奴がそう仕向けるハズだ」
彼は窓の外に目をやる。昔からヒノがやることは予測ができなかった。それでも彼は最善を尽くし、自分達は生き残ってこれた。人の行動を読み、今まで数多くあった数的不利の状況を打破する。そうやってきたから今まで誰も死ぬことなく来られたのだ。
「……兎に角この先は俺達もやることがあるからな。ネロ、こいつの面倒、任せたよ」
ネロは小さく頷く。それを見た彼は微笑み、家を後にして行った。そしてナツメグはぼうっとしたように彼らの背を見つめ、戸が閉じた後もそれを見つめ続けている。
戦いが始まる。ナツメグは頭では理解できているつもりだった。王族を攫うなんてことをした。敗北すれば戦場で死ぬか、捕らえられても死罪になるのは目に見えていた。そこまでして、どうして。
「僕は……っ!」
ナツメグは彼らを追い外へと駆けて行った。
「ちょっと、ナツメグ君!?」
ネロは急ぎ彼を追い走っていく。
「……あの!」
彼は歩き行くニックス達を引き留める。後ろからネロが駆け寄り、彼の肩に手を置く。
「どうしたの?」
「僕は……これからどうなるんですか?」
ここにいる三人、その全員に問うた。何時ぞやにはぐらかされてしまったことだ。ネロはふと目を逸らし、ニック
スとガルムは目を見合わせる。しばらくしてニックスは彼と目線を合わせるように屈んだ。
「……そうだな。もう話してもいい頃だろう。端的に言う。ナツメグ・ムスペル、お前がこの国の王になる」
「……へ?」
「とは言っても俺が決めたことじゃないけどさ。な?ネロ」
ネロは小さくため息をつく。
「全くもう……。そうね。これは私とヒノが考えた策の一部よ。その先は……あなたが生き残れば必ず分かるわ」
「ま、またはぐらかすんですか?」
ナツメグは少し涙目になりながら食ってかかる。直後、当然ガルムはナツメグの頬をつまんだ。
「そーじゃないっスよ。その先は何が起きるか絞りきれないから、何パターンもシナリオが用意されてるだけっス。でもこれだけは信じてほしいっス。私達はあなたを必ず守りきるから!」
ガルムは彼の手をぎゅっと握りしめ、言った。
「な、なんでそんな……」
「えと、あなたの今までの境遇は知ってるっス。王族と比べるのは申し訳ないんスけど……あなたの辛さは私もよく分かるから」
「そろそろいいか?ナツメグ」
ニックスが焦れたように聞く。
「……はい。ねぇ、ニックスさん」
「何?」
「戦いが終わる時まで、待ってます」
「……了解、ナツメグ王子」
ニックスはふふっ、と笑いながら答えた。
「それと……ぜひ僕のことは『ナツ』と呼んでください」
「分かった。なら、俺のことは『ユキ』と呼んで。……それじゃ、行ってくるよ、ナツ」
その後ネロとナツメグは家へと戻った。
「ナツ君……でいいんだよね?気は済んだ?」
「正直、まだあまり。たった五人のあなた達が王国相手に勝てるとは思えませんし、なにより目的の先が未だ不明
瞭です」
「ねね、ガルちゃんが君の辛さを理解できるって話。あれはさ、そのままその通りの意味なの」
「どういう事ですか?」
「君は兄と比べ勉学、魔法の才能において劣っているとされ、比較されてきた。けして親からの愛は不平等ではなく、君自身親から愛されている自覚はあったはず」
「どうしてそれを……」
呆然としているナツメグをよそに、彼女は語り続ける。
「それでも周りからの扱いは残酷だった。兄には数多の期待をかけられ、それに応えられる器になっていく。君は兄と比較され続け、劣等感を募らせていった。……できる限りの努力はした。それに伴い成長もしている。でもそれ以上の速さで成長する兄を見て、あなたは遂に努力することもやめてしまった。そして周りの者からの評価に耐えられなくなっていった……」
ナツメグは俯き、頭を抱えた。
「……あなた達も、兄を誘拐すれば良かったかもしれませんね。兄が僕に劣っていることなど、ありはしませんから」
「正直に話すとね。どちらでも良かったのよ。兄弟共に王に愛されている。それならどちらを攫っても結果はあまり変わらないわ。でもね、あの子……ガルちゃんがどうしてもって言ったのよ。まるで過去の自分を見ているようだってね」
「……彼女も兄弟と比較されて生きてきたんですね」
「まぁ、そうね。詳しくは直接聞いて。……あー、それでごめんなさいね。連れてきてから知ったの。あなたの婚約者のこと。今まで謝り損ねてたわ」
「それも知ってたんですね」
「えぇ。相手はリオ・ブルーム。本当びっくりしたわ。彼女、知り合いなんだもの」
「そ、そうなんですか?」
「えぇ。一度会ったきりだけどね。君はこの婚姻に対してどう思うの?乗り気?」
ネロの表情が一気に柔らかくなる。さながら年相応に恋愛話をする女性だ。
「は、はい。僕も一度話したきりですが……彼女は僕を僕として見てくれました。隠してただけかもしれませんが……僕と兄を比べずにいてくれました」
「そうね。それは恐らく彼女の素でしょう。……今でも彼女を娶りたいと思う?」
「はい」
彼は顔を赤らめながらもネロの目をまっすぐと見つめる。それを見たネロは少し安心したように笑った。
「全部終わったら彼女が王妃かしらね。それと……」
彼女の端末が通知を出す。電話がかかってきたようだ。
「あ、店員からだ。ごめんね、ナツ君。少し外すね」
ネロはぱたぱたと部屋を出て、廊下で通話を始めた。
「僕が、王に」
彼は手を握りしめ、自分に言い聞かせる。そしてすっと力を抜き、手のひらを太陽にかざした。
「全部終わったら、船を作ろう。何日も……いや、何十日も、何百日も航海できて……星を回れるくらいの大きな船を」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アルカディア・クロニクル ゲーム世界にようこそ!
織部
ファンタジー
記憶を失った少年アキラ、目覚めたのはゲームの世界だった!
ナビゲーターの案内で進む彼は、意思を持ったキャラクターたちや理性を持つ魔物と対峙しながら物語を進める。
新たなキャラクターは、ガチャによって、仲間になっていく。
しかし、そのガチャは、仕組まれたものだった。
ナビゲーターの女は、誰なのか? どこに存在しているのか。
一方、妹・山吹は兄の失踪の秘密に迫る。
異世界と現実が交錯し、運命が動き出す――群像劇が今、始まる!
小説家になろう様でも連載しております
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

白い結婚をめぐる二年の攻防
藍田ひびき
恋愛
「白い結婚で離縁されたなど、貴族夫人にとってはこの上ない恥だろう。だから俺のいう事を聞け」
「分かりました。二年間閨事がなければ離縁ということですね」
「え、いやその」
父が遺した伯爵位を継いだシルヴィア。叔父の勧めで結婚した夫エグモントは彼女を貶めるばかりか、爵位を寄越さなければ閨事を拒否すると言う。
だがそれはシルヴィアにとってむしろ願っても無いことだった。
妻を思い通りにしようとする夫と、それを拒否する妻の攻防戦が幕を開ける。
※ なろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる