43 / 51
◆2nd day
第42話「継戦の先触れ」
しおりを挟む
”この時、菅野航空隊は、事実上の南部航空隊となった。
トップダウンだった菅野と異なり、南部はボトムアップで部隊をまとめてゆく事になる”
フェルモ・スカラッティ著『方舟戦記 第3部 ダバート王国編』より
Starring:早瀬沙織
歓声を上げる者はいなかった。
未帰還の〔紫電改〕が菅野直大尉機である。それは戦闘中の無線を聞けば一目瞭然だったからだ。
6機になった戦闘機をテーブル島で迎え、リィル・ガミノはそれでもねぎらいの言葉をかけてゆく。気丈にも涙を見せる事は無かった。
これでやる事は終わりではない。上空から機体が発見されないように、隠蔽用のシートを被せてゆく。
「筒内爆発……か」
血を吐くように呟いた後、師匠は終始無言だった。黙々と機体をチェックする姿が、悲しくもあり怖くもある。普段の彼はあんなにも多弁なのに。
「沙織。ここは良いから、リィルのところへ行ってやれ」
いつもなら喜んで応じただろう。
だが、今師匠を一人にしては駄目だと思った。
「先生。全部吐き出してください。私が受け止めます」
師匠はからからと笑ってだけ答えた。
「そこまで弱ってるように見えちまったか。心配かけてすまんな」
明らかに空元気だったが、早瀬沙織はそれ以上何も言えない。
「だがこういう事はこれから何度もある。慣れておいた方が良い」
そう言って、グレッグ中尉と打ち合わせを始める。
2人とも顔が真っ青だった。
(うそつき。慣れてなんかいない癖に……)
それを指摘して傷ついた心を抉る気は無いが、沙織だってあまりの突然さに言葉を失っているのだ。
他の者も精神的な支柱を失い、動揺を隠せないのは同じだ。
「中尉、エンジンの予備パーツですが……」
「ああ、今行く」
テーブル島で待機していた独飛の整備兵に呼ばれて、師匠は行ってしまう。
「……リィルを頼む」
「はい」
もう戦闘機に出来る事はない。陸上部隊の奮戦に賭けるしかない。投げられた賽は、既に目を出してしまった。
沙織は皆の前で泣く訳にいかないリィル・ガミノの手をずっと握ってやる。その後は交代で仮眠をとるよう命じられ、泥のように眠った。
事件が起きたのはその日の夜だった。
電文は『Frankly, my dear, I don't give a damn(俺には関係ない)』であった。
とある映画の有名な台詞だが、特に文章には意味は無い。
「陸上部隊が苦境にあり、再度の航空攻撃を要する」と言う符丁だった。
この局面で、もっとも受け取りたくない報告と言える。
「戦闘機は再度の作戦に耐えられますか?」
師匠は整備科のムナカタ中尉に問うが、彼は仏頂面で頭を振った。
「飛ぶ事なら問題ない。空戦を行えるかどうかは保証しかねる」
保証がない、と言われても何とかしなければならない。
それが指揮官だ。
「沙織、風魔法で離陸は可能か?」
「リィル嬢に飛行場を最大限広げて貰えれば、何とか。ただ魔力が回復しきっていません。そのあとの戦闘で使用するなら、魔晶石で魔力を補充しないと駄目です」
そのような貴重品、気楽に使えるものでもないが。
「リィル嬢のほうは?」
「私はまだいけます! 飛行場は溶け切ってませんから、修繕するだけで大丈夫ですし」
だが、師匠は2人の言葉には納得していないようだ。
一通り状況を確認すると、呟いた。
潮時だな、と。
「これから戦闘機を海中投棄する。リィルと女性は、全員漁船に乗り込んで脱出を。それ以外の者は、申し訳がないがここで陸戦だ」
絶望的な命令に、ざあざあと耳鳴りがした。
それはつまり、師匠やグレッグ・ニール中尉、サミュエル・ジード少佐、そして今戦っている陸上部隊の将兵、何より島民たちを見捨てる事を意味した。
「承服できませんっ!」
立ち上がって食って掛かる沙織を抑えて、リームが首を振る。
「まずは根拠を聞きましょう」
態度こそ落ち着いているが、彼女も納得がいっていない。
短い付き合いでもそれくらいは分かる。
「今攻撃しても前回のようにはいかない。敵も待ち構えているし、地上攻撃をするにしても爆弾が無い。撤退時に追撃されてテーブル島への着陸も覚束ないだろう」
師匠もまた機械的に、これ以上の作戦が無意味である根拠を挙げていく。
冷徹な表情から、悲鳴が聞こえるようだった。
「決死行なら一考に値するが、これは必死行。そして死んだところで何か守れるわけでもない。せいぜい自分は良くやったと満足できる程度だ。そんな作戦……認められるわけがない」
話を打ち切って背を向ける師匠の袖を、リィルが引いた。
師匠は一瞬苦悶の表情を浮かべたが、すぐに彼女から目を逸らす。
「リィル、分かっているのか? このままだと、沙織も、ミズキも死ぬ」
リィルの視線が隼人から逸れる。
彼女が手を離しかけたとき、とミズキ・ヴァンスタインが声を張り上げた。
「お嬢様! ミズキは覚悟出来ております。なさりたいようになさってください!」
リィルの手に、再び強い力が宿る。
ごくりと唾を飲み込んで、ぽつりとつぶやいた。
「氷……です」
「氷?」
「私が敵の上空で氷魔法を使います。高い高度からばらまけば、氷でも人を殺せます」
全員が息をのんだ。
この聖女は、仲間や島民の為に手を血で汚すと言っているのだ。
「馬鹿を言うな! それじゃあお前が!」
「皆が助かるなら馬鹿ぐらい言います!」
たじろいだ師匠の眼前で、力強く名乗り出た。
「リィルは私が乗せて行きます!」
「お前ら、今がどういう状況なのか……!?」
ついに声を荒げる師匠を、リーム・ガトロン中尉が斬って捨てた。
「分かってないのはあんたよ」
冷静を装っているが、その裏には葛藤が見えた。中尉は構わず畳みかける。
「あんた、どうせ大尉の事で『また防げなかった』なんて考えてるんでしょ? お門違いも良いところよ。それに、いつものあんたなら、決断を下す前に可能な限り頭を使うわよね?」
図星を突かれて押し黙る師匠に、サミュエル少佐が言葉を添える。
「君の重責は分かる。だが、今こそ仲間を頼るべきじゃないかね?」
師匠の瞳が、逡巡して揺れた。
「……逃げるのか?」
止めの一言は、今まで成り行きを見守っていたグレッグ中尉だった。
「お前は天才に勝ちたいんじゃないのか!? 菅野大尉から、大尉がやろうとした事から逃げ出して、不戦敗に甘んじるのか!?」
ふたりは長い間にらみ合う。
やがて、師匠は大げさに頭を掻いてと叫んだ。
「あー、もう分かったよ! 少し休憩を取ろう。爆弾の代替手段は見つかったけど、待ち伏せへの対策がまだだ。何か考えてみるから少し時間をくれ」
グレッグはにやりと笑い宣言する。
「お前だけに良いところを持って行かせてたまるか。一緒に考えるから、俺も一枚噛ませろ」
2人はああだこうだと意見を戦わせながら休憩に向かった。と言ってもあれでは休憩にならないだろうが。
「悪かったな。ありがとう」
師匠が去り際に残したその言葉が、ひたすらに嬉しかった。
トップダウンだった菅野と異なり、南部はボトムアップで部隊をまとめてゆく事になる”
フェルモ・スカラッティ著『方舟戦記 第3部 ダバート王国編』より
Starring:早瀬沙織
歓声を上げる者はいなかった。
未帰還の〔紫電改〕が菅野直大尉機である。それは戦闘中の無線を聞けば一目瞭然だったからだ。
6機になった戦闘機をテーブル島で迎え、リィル・ガミノはそれでもねぎらいの言葉をかけてゆく。気丈にも涙を見せる事は無かった。
これでやる事は終わりではない。上空から機体が発見されないように、隠蔽用のシートを被せてゆく。
「筒内爆発……か」
血を吐くように呟いた後、師匠は終始無言だった。黙々と機体をチェックする姿が、悲しくもあり怖くもある。普段の彼はあんなにも多弁なのに。
「沙織。ここは良いから、リィルのところへ行ってやれ」
いつもなら喜んで応じただろう。
だが、今師匠を一人にしては駄目だと思った。
「先生。全部吐き出してください。私が受け止めます」
師匠はからからと笑ってだけ答えた。
「そこまで弱ってるように見えちまったか。心配かけてすまんな」
明らかに空元気だったが、早瀬沙織はそれ以上何も言えない。
「だがこういう事はこれから何度もある。慣れておいた方が良い」
そう言って、グレッグ中尉と打ち合わせを始める。
2人とも顔が真っ青だった。
(うそつき。慣れてなんかいない癖に……)
それを指摘して傷ついた心を抉る気は無いが、沙織だってあまりの突然さに言葉を失っているのだ。
他の者も精神的な支柱を失い、動揺を隠せないのは同じだ。
「中尉、エンジンの予備パーツですが……」
「ああ、今行く」
テーブル島で待機していた独飛の整備兵に呼ばれて、師匠は行ってしまう。
「……リィルを頼む」
「はい」
もう戦闘機に出来る事はない。陸上部隊の奮戦に賭けるしかない。投げられた賽は、既に目を出してしまった。
沙織は皆の前で泣く訳にいかないリィル・ガミノの手をずっと握ってやる。その後は交代で仮眠をとるよう命じられ、泥のように眠った。
事件が起きたのはその日の夜だった。
電文は『Frankly, my dear, I don't give a damn(俺には関係ない)』であった。
とある映画の有名な台詞だが、特に文章には意味は無い。
「陸上部隊が苦境にあり、再度の航空攻撃を要する」と言う符丁だった。
この局面で、もっとも受け取りたくない報告と言える。
「戦闘機は再度の作戦に耐えられますか?」
師匠は整備科のムナカタ中尉に問うが、彼は仏頂面で頭を振った。
「飛ぶ事なら問題ない。空戦を行えるかどうかは保証しかねる」
保証がない、と言われても何とかしなければならない。
それが指揮官だ。
「沙織、風魔法で離陸は可能か?」
「リィル嬢に飛行場を最大限広げて貰えれば、何とか。ただ魔力が回復しきっていません。そのあとの戦闘で使用するなら、魔晶石で魔力を補充しないと駄目です」
そのような貴重品、気楽に使えるものでもないが。
「リィル嬢のほうは?」
「私はまだいけます! 飛行場は溶け切ってませんから、修繕するだけで大丈夫ですし」
だが、師匠は2人の言葉には納得していないようだ。
一通り状況を確認すると、呟いた。
潮時だな、と。
「これから戦闘機を海中投棄する。リィルと女性は、全員漁船に乗り込んで脱出を。それ以外の者は、申し訳がないがここで陸戦だ」
絶望的な命令に、ざあざあと耳鳴りがした。
それはつまり、師匠やグレッグ・ニール中尉、サミュエル・ジード少佐、そして今戦っている陸上部隊の将兵、何より島民たちを見捨てる事を意味した。
「承服できませんっ!」
立ち上がって食って掛かる沙織を抑えて、リームが首を振る。
「まずは根拠を聞きましょう」
態度こそ落ち着いているが、彼女も納得がいっていない。
短い付き合いでもそれくらいは分かる。
「今攻撃しても前回のようにはいかない。敵も待ち構えているし、地上攻撃をするにしても爆弾が無い。撤退時に追撃されてテーブル島への着陸も覚束ないだろう」
師匠もまた機械的に、これ以上の作戦が無意味である根拠を挙げていく。
冷徹な表情から、悲鳴が聞こえるようだった。
「決死行なら一考に値するが、これは必死行。そして死んだところで何か守れるわけでもない。せいぜい自分は良くやったと満足できる程度だ。そんな作戦……認められるわけがない」
話を打ち切って背を向ける師匠の袖を、リィルが引いた。
師匠は一瞬苦悶の表情を浮かべたが、すぐに彼女から目を逸らす。
「リィル、分かっているのか? このままだと、沙織も、ミズキも死ぬ」
リィルの視線が隼人から逸れる。
彼女が手を離しかけたとき、とミズキ・ヴァンスタインが声を張り上げた。
「お嬢様! ミズキは覚悟出来ております。なさりたいようになさってください!」
リィルの手に、再び強い力が宿る。
ごくりと唾を飲み込んで、ぽつりとつぶやいた。
「氷……です」
「氷?」
「私が敵の上空で氷魔法を使います。高い高度からばらまけば、氷でも人を殺せます」
全員が息をのんだ。
この聖女は、仲間や島民の為に手を血で汚すと言っているのだ。
「馬鹿を言うな! それじゃあお前が!」
「皆が助かるなら馬鹿ぐらい言います!」
たじろいだ師匠の眼前で、力強く名乗り出た。
「リィルは私が乗せて行きます!」
「お前ら、今がどういう状況なのか……!?」
ついに声を荒げる師匠を、リーム・ガトロン中尉が斬って捨てた。
「分かってないのはあんたよ」
冷静を装っているが、その裏には葛藤が見えた。中尉は構わず畳みかける。
「あんた、どうせ大尉の事で『また防げなかった』なんて考えてるんでしょ? お門違いも良いところよ。それに、いつものあんたなら、決断を下す前に可能な限り頭を使うわよね?」
図星を突かれて押し黙る師匠に、サミュエル少佐が言葉を添える。
「君の重責は分かる。だが、今こそ仲間を頼るべきじゃないかね?」
師匠の瞳が、逡巡して揺れた。
「……逃げるのか?」
止めの一言は、今まで成り行きを見守っていたグレッグ中尉だった。
「お前は天才に勝ちたいんじゃないのか!? 菅野大尉から、大尉がやろうとした事から逃げ出して、不戦敗に甘んじるのか!?」
ふたりは長い間にらみ合う。
やがて、師匠は大げさに頭を掻いてと叫んだ。
「あー、もう分かったよ! 少し休憩を取ろう。爆弾の代替手段は見つかったけど、待ち伏せへの対策がまだだ。何か考えてみるから少し時間をくれ」
グレッグはにやりと笑い宣言する。
「お前だけに良いところを持って行かせてたまるか。一緒に考えるから、俺も一枚噛ませろ」
2人はああだこうだと意見を戦わせながら休憩に向かった。と言ってもあれでは休憩にならないだろうが。
「悪かったな。ありがとう」
師匠が去り際に残したその言葉が、ひたすらに嬉しかった。
0
本作の設定などはwebサイトで公開しております。ライズ世界の歴史やテクノロジーについても触れているので、興味を持っていただけたら、是非遊びに来てください(`・ω・´)b王立銃士隊https://jyushitai.com/
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
転生少女は大戦の空を飛ぶ
モラーヌソルニエ
ファンタジー
薄っぺらいニワカ戦闘機オタク(歴史的知識なし)が大戦の狭間に転生すると何が起きるでしょう。これは現代日本から第二次世界大戦前の北欧に転生した少女の空戦史である。カクヨムでも掲載しています。
蒼穹(そら)に紅~天翔る無敵皇女の冒険~ 五の巻
初音幾生
歴史・時代
日本がイギリスの位置にある、そんな架空戦記的な小説です。
1941年5月、欧州大陸は風前の灯火だった。
遣欧軍はブレストに追い詰められ、もはや撤退するしかない。
そんな中でも綺羅様は派手なことをかましたかった。
「小説家になろう!」と同時公開。
第五巻全14話
(前説入れて15話)
蒼穹(そら)に紅~天翔る無敵皇女の冒険~ 四の巻
初音幾生
歴史・時代
日本がイギリスの位置にある、そんな架空戦記的な小説です。
1940年10月、帝都空襲の報復に、連合艦隊はアイスランド攻略を目指す。
霧深き北海で戦艦や空母が激突する!
「寒いのは苦手だよ」
「小説家になろう」と同時公開。
第四巻全23話
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます
竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論
東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで…
※超注意書き※
1.政治的な主張をする目的は一切ありません
2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります
3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です
4.そこら中に無茶苦茶が含まれています
5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません
6.カクヨムとマルチ投稿
以上をご理解の上でお読みください

転生一九三六〜戦いたくない八人の若者たち〜
紫 和春
SF
二〇二〇年の現代から、一九三六年の世界に転生した八人の若者たち。彼らはスマートフォンでつながっている。
第二次世界大戦直前の緊張感が高まった世界で、彼ら彼女らはどのように歴史を改変していくのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる