42 / 51
◆2nd day
第41話「散華」
しおりを挟む
”大尉の〔紫電改〕が筒内爆発を起こした時、今まで冷静に指揮を執っていた南部中尉が明らかに動揺を見せた。彼もまた、菅野大尉を目標にしていたひとりだったのだから”
グレッグ・ニールの証言より
Starring:グレッグ・ニール
2機を立て続けに、だと!?
グレッグ・ニール中尉は、目の前で繰り広げられた神業を、驚愕をもって目撃した。
これが敵の意表を突く優れた技巧なら、それほど驚きはしなかった。菅野直の戦いを見慣れているからだ。
だが奴はただ操縦するだけでそれを成し得たのだ。正確な操縦技術、高度な判断力と精神力。それを成す為に、どれほどのものが必要とするだろうか。
早瀬沙織少尉が南部隼人を慕う理由。それを今はっきりと知る。
悔しさは感じた。
なぜあの男がと言った嫉妬ではなく、彼が変人の仮面に仕舞いこんだ鉤爪を見抜けなかった、言わば慙愧の念だった。
彼は、ジャクなわけではない。ただ、裏方に回った方が勝利への近道で犠牲も少なそうだから、そうしただけだったのだ。
(「技術だけを頼みにする天才は、なりふり構わない凡才に負ける」だったな。ならば俺は、「技術だけを頼りにする凡才」じゃないか!)
そればかりではない。
上空で味方機を誘導する指揮ぶりは的確そのもの。菅野大尉のように味方を鼓舞する戦い方は出来なくても、戦場を俯瞰する視点は彼よりも上を行くかも知れない。
これが、クロアを生き残ったベテランパイロット! そんな思考の雑音を拾ったのか、無線機が彼を叱責する。
『グレッグ機、機動が単調になっている!』
『分かっている!』
南部隼人、この男は四方に目が付いているのか!?
だが、グレッグは動揺するより興奮が勝った。
面白い! 自分とて独飛の士官パイロットである。驚愕はしたが、闘志が萎えたわけでは無い。
今この瞬間から、南部隼人を猛追してやるのだ!
低空に降りてきた敵は、サミュエル少佐の〔ゼロ戦〕に殺到した。与しやすい旧式機と見たのだろう。
それも驕りから来る判断ミスだ。低高度低速域の旋回戦なら〔コルセア〕よりも〔ゼロ戦〕に軍配が上がる。
だが、大尉の警告通り、サミュエルを追う〔コルセア〕は、空戦フラップを全開にする。失速覚悟の旋回戦を挑んできたのだ。
結果失速した〔コルセア〕は海面に激突するが、後続の機体が無防備になった〔ゼロ戦〕の背後を取った。
『大尉、救出に向かいます』
『了解。こちらは任せろ!』
操縦桿を倒して〔紫電改〕を、急旋回させる。
〔疾風〕よりも最高速度で劣るものの、自動空戦フラップを持った〔紫電改〕は旋回性能で一日の長がある。
〔ゼロ戦〕にぴったりとついた〔コルセア〕の進路上に、20mm機銃を乱射。〔コルセア〕のエンジンカウルが吹き飛び、炎を上げながら墜落。上陸部隊のど真ん中に突っ込んだ。
機首を引き上げた瞬間、〔紫電改〕は無防備になる。
だが、それは単機での話だ。
サミュエルに取りついていた〔コルセア〕がこれ幸いと12.7mm機関銃の猛射で出迎えるが、それはすぐに止んでしまう。
グレッグ機に続いて急降下した菅野機が猛然と〔コルセア〕に食らいついた。
体当たりせんばかりに肉薄してくる〔紫電改〕に〔コルセア〕のパイロットはさぞ恐怖しただろう。至近距離からの一撃を受け、〔コルセア〕はバラバラになって落ちてゆく。
返す刀で隙を突こうとダイブできた次の獲物を翼を翻してオーバーシュートさせ、背後を取って猛追する。
『グレッグ中尉!』
『分かっている!』
南部中尉からの無線に、怒鳴り返す。今度こそはっきりとした同意を以て。もうグレッグは菅野の真似をする気は無い。
背後をキープして菅野機が攻撃する隙を塞ぐ。攻撃を試みた〔コルセア〕がグレッグ機に追い散らされる。
この時、彼らがここまで有利な戦いが出来たのはいくらか要因がある。敵の油断から有利な位置で会敵したこと。機体の特性と練度、戦闘が行われた高度。
これらの要素が、圧倒的な物量差を覆してしまったのだ。
だが、それは一時的なものだった。〔コルセア〕を追尾していた菅野機の主翼が”爆ぜた”。
(筒内爆発!)
筒内爆発、砲弾が銃身内で炸裂する事故の事である。
この時の菅野は、習熟中の新型機銃が機体を限界ぎりぎり、いや限界を超えた機動をする菅野の操縦に耐え切れず、動作不良を起こしたのだった。
後にこの不具合は解消されるが、だからと言って今この瞬間大穴が空いた主翼が元に戻るわけでは無い。
『大尉! 今助けに……!』
グレッグは機体を反転させようとするが、それは菅野本人にはねつけられる。
『要らん! 各機、戦闘に集中しろ!』
彼ならそう言うだろうとは思った。この戦いはただの空戦では無い。大勢の命がかかっているのだ。だからと言って承服できるはずがない。
『グレッグ中尉! 大尉を守り抜いてくれ!』
指示を出す南部中尉の声にも焦りが見える。
『要らんと言った! 南部! 貴様の時とは違う! 俺を信じろ!』
ほんの一瞬だけ、南部中尉からの交信が途絶えた。
『……各機。敵を墜とすより引き付ける事を優先しろ。離脱までの時間を稼ぐ』
それは、消極的な救出策でしかなかった。だがグレッグを含め、それに抗議できる者はいない。
『そうだ。それでいい』
満足げに返す大尉の声は晴れやかで、それがますます焦りを誘った。
実際のところ選択肢などない。主翼が傷ついてろくに機動できない戦闘機を、いくら守っても二次遭難だ。
彼らは、戦車隊が攻撃を終えるまでこの場に留まって戦わなければならない。
グレッグは苦渋の決断に歯ぎしりしながらも、それを下した南部中尉に感謝すらしていた。自分では、ここまで即座に大ナタを振るえただろうか。
グレッグ・ニールは、その一点において南部隼人に敗北感を味わった。
数分後に戦場から撃ち上げられた信号弾を確認し、戦闘機隊は離脱する。
同時刻、固唾をのんで戦闘を見守る連絡役の伝令兵が、白い筋を吐きながら水面に消えてゆく味方機を確認していた。
グレッグ・ニールの証言より
Starring:グレッグ・ニール
2機を立て続けに、だと!?
グレッグ・ニール中尉は、目の前で繰り広げられた神業を、驚愕をもって目撃した。
これが敵の意表を突く優れた技巧なら、それほど驚きはしなかった。菅野直の戦いを見慣れているからだ。
だが奴はただ操縦するだけでそれを成し得たのだ。正確な操縦技術、高度な判断力と精神力。それを成す為に、どれほどのものが必要とするだろうか。
早瀬沙織少尉が南部隼人を慕う理由。それを今はっきりと知る。
悔しさは感じた。
なぜあの男がと言った嫉妬ではなく、彼が変人の仮面に仕舞いこんだ鉤爪を見抜けなかった、言わば慙愧の念だった。
彼は、ジャクなわけではない。ただ、裏方に回った方が勝利への近道で犠牲も少なそうだから、そうしただけだったのだ。
(「技術だけを頼みにする天才は、なりふり構わない凡才に負ける」だったな。ならば俺は、「技術だけを頼りにする凡才」じゃないか!)
そればかりではない。
上空で味方機を誘導する指揮ぶりは的確そのもの。菅野大尉のように味方を鼓舞する戦い方は出来なくても、戦場を俯瞰する視点は彼よりも上を行くかも知れない。
これが、クロアを生き残ったベテランパイロット! そんな思考の雑音を拾ったのか、無線機が彼を叱責する。
『グレッグ機、機動が単調になっている!』
『分かっている!』
南部隼人、この男は四方に目が付いているのか!?
だが、グレッグは動揺するより興奮が勝った。
面白い! 自分とて独飛の士官パイロットである。驚愕はしたが、闘志が萎えたわけでは無い。
今この瞬間から、南部隼人を猛追してやるのだ!
低空に降りてきた敵は、サミュエル少佐の〔ゼロ戦〕に殺到した。与しやすい旧式機と見たのだろう。
それも驕りから来る判断ミスだ。低高度低速域の旋回戦なら〔コルセア〕よりも〔ゼロ戦〕に軍配が上がる。
だが、大尉の警告通り、サミュエルを追う〔コルセア〕は、空戦フラップを全開にする。失速覚悟の旋回戦を挑んできたのだ。
結果失速した〔コルセア〕は海面に激突するが、後続の機体が無防備になった〔ゼロ戦〕の背後を取った。
『大尉、救出に向かいます』
『了解。こちらは任せろ!』
操縦桿を倒して〔紫電改〕を、急旋回させる。
〔疾風〕よりも最高速度で劣るものの、自動空戦フラップを持った〔紫電改〕は旋回性能で一日の長がある。
〔ゼロ戦〕にぴったりとついた〔コルセア〕の進路上に、20mm機銃を乱射。〔コルセア〕のエンジンカウルが吹き飛び、炎を上げながら墜落。上陸部隊のど真ん中に突っ込んだ。
機首を引き上げた瞬間、〔紫電改〕は無防備になる。
だが、それは単機での話だ。
サミュエルに取りついていた〔コルセア〕がこれ幸いと12.7mm機関銃の猛射で出迎えるが、それはすぐに止んでしまう。
グレッグ機に続いて急降下した菅野機が猛然と〔コルセア〕に食らいついた。
体当たりせんばかりに肉薄してくる〔紫電改〕に〔コルセア〕のパイロットはさぞ恐怖しただろう。至近距離からの一撃を受け、〔コルセア〕はバラバラになって落ちてゆく。
返す刀で隙を突こうとダイブできた次の獲物を翼を翻してオーバーシュートさせ、背後を取って猛追する。
『グレッグ中尉!』
『分かっている!』
南部中尉からの無線に、怒鳴り返す。今度こそはっきりとした同意を以て。もうグレッグは菅野の真似をする気は無い。
背後をキープして菅野機が攻撃する隙を塞ぐ。攻撃を試みた〔コルセア〕がグレッグ機に追い散らされる。
この時、彼らがここまで有利な戦いが出来たのはいくらか要因がある。敵の油断から有利な位置で会敵したこと。機体の特性と練度、戦闘が行われた高度。
これらの要素が、圧倒的な物量差を覆してしまったのだ。
だが、それは一時的なものだった。〔コルセア〕を追尾していた菅野機の主翼が”爆ぜた”。
(筒内爆発!)
筒内爆発、砲弾が銃身内で炸裂する事故の事である。
この時の菅野は、習熟中の新型機銃が機体を限界ぎりぎり、いや限界を超えた機動をする菅野の操縦に耐え切れず、動作不良を起こしたのだった。
後にこの不具合は解消されるが、だからと言って今この瞬間大穴が空いた主翼が元に戻るわけでは無い。
『大尉! 今助けに……!』
グレッグは機体を反転させようとするが、それは菅野本人にはねつけられる。
『要らん! 各機、戦闘に集中しろ!』
彼ならそう言うだろうとは思った。この戦いはただの空戦では無い。大勢の命がかかっているのだ。だからと言って承服できるはずがない。
『グレッグ中尉! 大尉を守り抜いてくれ!』
指示を出す南部中尉の声にも焦りが見える。
『要らんと言った! 南部! 貴様の時とは違う! 俺を信じろ!』
ほんの一瞬だけ、南部中尉からの交信が途絶えた。
『……各機。敵を墜とすより引き付ける事を優先しろ。離脱までの時間を稼ぐ』
それは、消極的な救出策でしかなかった。だがグレッグを含め、それに抗議できる者はいない。
『そうだ。それでいい』
満足げに返す大尉の声は晴れやかで、それがますます焦りを誘った。
実際のところ選択肢などない。主翼が傷ついてろくに機動できない戦闘機を、いくら守っても二次遭難だ。
彼らは、戦車隊が攻撃を終えるまでこの場に留まって戦わなければならない。
グレッグは苦渋の決断に歯ぎしりしながらも、それを下した南部中尉に感謝すらしていた。自分では、ここまで即座に大ナタを振るえただろうか。
グレッグ・ニールは、その一点において南部隼人に敗北感を味わった。
数分後に戦場から撃ち上げられた信号弾を確認し、戦闘機隊は離脱する。
同時刻、固唾をのんで戦闘を見守る連絡役の伝令兵が、白い筋を吐きながら水面に消えてゆく味方機を確認していた。
0
本作の設定などはwebサイトで公開しております。ライズ世界の歴史やテクノロジーについても触れているので、興味を持っていただけたら、是非遊びに来てください(`・ω・´)b王立銃士隊https://jyushitai.com/
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
転生少女は大戦の空を飛ぶ
モラーヌソルニエ
ファンタジー
薄っぺらいニワカ戦闘機オタク(歴史的知識なし)が大戦の狭間に転生すると何が起きるでしょう。これは現代日本から第二次世界大戦前の北欧に転生した少女の空戦史である。カクヨムでも掲載しています。
蒼穹(そら)に紅~天翔る無敵皇女の冒険~ 五の巻
初音幾生
歴史・時代
日本がイギリスの位置にある、そんな架空戦記的な小説です。
1941年5月、欧州大陸は風前の灯火だった。
遣欧軍はブレストに追い詰められ、もはや撤退するしかない。
そんな中でも綺羅様は派手なことをかましたかった。
「小説家になろう!」と同時公開。
第五巻全14話
(前説入れて15話)
蒼穹(そら)に紅~天翔る無敵皇女の冒険~ 四の巻
初音幾生
歴史・時代
日本がイギリスの位置にある、そんな架空戦記的な小説です。
1940年10月、帝都空襲の報復に、連合艦隊はアイスランド攻略を目指す。
霧深き北海で戦艦や空母が激突する!
「寒いのは苦手だよ」
「小説家になろう」と同時公開。
第四巻全23話
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます
竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論
東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで…
※超注意書き※
1.政治的な主張をする目的は一切ありません
2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります
3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です
4.そこら中に無茶苦茶が含まれています
5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません
6.カクヨムとマルチ投稿
以上をご理解の上でお読みください

転生一九三六〜戦いたくない八人の若者たち〜
紫 和春
SF
二〇二〇年の現代から、一九三六年の世界に転生した八人の若者たち。彼らはスマートフォンでつながっている。
第二次世界大戦直前の緊張感が高まった世界で、彼ら彼女らはどのように歴史を改変していくのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる