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第二章 異世界交流と地球人たちと邪神討伐
#47 帰還と食事と3ヶ月
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・・・・・・それにしても暇だな。
あの騎士が何処かに行ってから10分くらい経つ。
暇なので周りを確認したけど、ここはあの戦場で間違いない。
でも既に死体は無くなっているし、随分戦後処理が早い。
俺達が亜空間に行ってたのは10時間くらいのはずなんだが?
そう言えばノイエ・ルージュは何処だろう?
通信機は壊れたけど、確か最後に待機を命じたはずだよな。
「ヒスイ、もしかして居るのか?」
・・・・これで居なかったら空に向かって話しかける痛い奴だな(汗)
すると、迷彩魔法を解いたノイエ・ルージュが、頭上30m程の場所に姿を現せた。
おぉ、まだ居たんだ!
ヒスイは真面目な奴だな。
親のダンジョンコアとは大違いだ。
【タツキ様、テルミーナ様、ご帰還お待ちしておりました】
「ただいま、ヒスイ」
「おう、ただいま、ちょっと待たせたな」
【ちょっと?それよりも直ぐに乗船されますか?】
「何か騎士の人が「待っててくれ」って言ってたから少し待つよ」
【かしこまりました、乗船の際にはお声かけ下さい】
そう言うとヒスイは迷彩魔法で姿を消した。
「辰樹さん、あの空飛ぶ船は何ですか?」
テレサが不思議そうに聞いてきた。
・・・美少女の上目遣いは破壊力があるな。
「あれは『ノイエ・ルージュ』って飛空挺だよ、喋ってたのはダンジョンコアの『ヒスイ』って奴だな、格好いいだろう」
「はい、あんなに綺麗な船は見たこと無いです」
「テレサ、お前は中々分かってるな!後で乗せてやるからな!」
「本当ですか!楽しみです!」
「それよりもまだなのかな?タッチャン何か食べようよ、ずっと戦ってたからお腹空いちゃったよ」
「そうだな、俺も凄い腹へったし・・・そうだ!この前狩った成竜を解体して、ステーキにして食べよう、テルは薪出すからいい感じに燃やしてくれ」
「やった~、火なら任せといて!」
「私も何かしましょうか?」
「よし、じゃあ網を出すから火の上にセットして焼いてくれ、この塩と胡椒をいい感じで振るんだぞ!」
「はい、やってみます!」
俺は出来合いの料理を出してから、成竜の解体にかかる。
今回は肉さえ採れればいいので、急いで大雑把に解体して、残りは取り敢えず置いておく。
何かみんなでキャンプみたいで楽しくなってきたな。
・・・テントほしいな、サンシェードみたいに作ろうかな。
後はテーブルとベンチ・・・ハンモックもいいな!
どうせいつまで待つか分からんし作っちゃおう!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~~~エリザベート~~~
あの戦いから3ヶ月、戦後処理もやっと落ち着いてきたわ。
戦争自体はテルとタツキが邪神と亜空間に行ってから、数時間で勝敗は決したわ。
眷族がみんな邪神に吸収されたから、帝国軍の圧勝ね。
エルニアから拐われた人達も帰って来たし、邪神討伐の為に派遣していた魔導兵団も無事に帰還した。
エルニアとしては、今回の戦争の戦後処理はそろそろ終わりね。
ダリス帝国はまだまだ大変だけど、後は時間が解決するでしょう。
召喚勇者達も迷宮都市に戻り、ダンジョンの攻略と訓練の日々らしいわ。
タツキの配下の6人も、迷宮都市に戻って召喚勇者の訓練に付き合っているらしいわね。
『迷宮都市タツキ』だったわね。
3ヶ月前に、タツキとテルは邪神と亜空間に行ったっきり戻って来ない。
そう、あれは邪神の一部では無いわ。
昔見た邪神と大差無かった、それほど圧倒的な力だったわ。
タツキとテルはビックリするくらい軽い感じで邪神と亜空間に入ったわね。
今思えば『ちょっと旅行に行くね』って言われた時と、あまり変わらなかったわね。
みんなにもタツキとテルの事は話したんだけど、ザウス達やタツキの配下の子供達は何も心配して無かったわね。
『きっと普通に帰って来ますよ、心配するだけ無駄です(笑)』
ってエルマは言ってたわね。
・・・私も凄くそんな気がするわ。
普通にただいまって言いそうだもの、あの2人は。
『お婆様、ダリス帝国はから緊急連絡です』
2人を思い出しているとマリーから直接連絡が来たわ。
「緊急連絡?何があったのかしら?」
『本陣跡地で動きがあったらしいですよ!』
「・・・私は直ぐに出るわ、マリー、後はよろしくね」
『はい、タツキさんとテルミーナさんによろしく』
「ゲート!」
そうして私はダリス帝国の城へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~~~エルマ~~~
ヒスイからタツキ様とテルミーナ様の帰還連絡が入り、急いでダリスの城にやって来ました。
本当は直ぐに会いに行きたいんだけど、ザウスさんが『ちゃんと城に挨拶してから』って言うので仕方ないです。
実は今回は私だけ来ています。
みんなも来たがったのですが、仕事があるし、私たち6人がまとめてダリス帝国に行くのは不味いらしいです。
・・・何ででしょうね?
そんなわけで6人で決闘です!
今回は時間が惜しかったので、みんなまとめてやりました。
そう、6人だけのバトル・ロワ○アルです!!
集まった6人全員が完全武装だったのは、周りのみんなが引いてましたね(笑)
戦いが始まったら更に引いてましたけど(笑)
武器もバリバリの本物使ってましたから。
えっ?寸止め?
しません、しません。
全力で振り抜きますよ(笑)
はぁっ?刃引き?
あり得ません!
いっそ良く研いでありますよ(笑)
みんな仲良しですけど、それとこれは話が別です!
いつもの訓練なんか「お遊びです」と言わんばかりに、全員目が逝ってましたね。
そんな訳でみんなの屍を乗り越えて、勝者の私がここに来ました!
もちろんみんな既に治療済みですよ、私も含めて(笑)
いやぁ、左手切り落とされた時は負けも覚悟しましたが、何とか勝ち抜きましたよ!
(ダリス帝国へはローザのゲート)
そんな訳でタツキ様達へのお土産を持って城へと向かっていると、エリザベート様がやって来ました。
「あら!エルマ一人だけなの?」
「はい、何故かザウスさんに、全員で行くのは駄目って言われました」
「・・・それは当然ね、それでその背中の大荷物は何?」
「タツキ様達へのお土産です!」
「貴女マジックバッグあるでしょう?」
「そっちも一杯です!」
「・・・いいわ、一緒に行きましょうか」
「はい、助かります」
そうしてエリザベート様と一緒にお城へ向かいました。
ダリス帝国も色々ありましたが、良い方向に変わって来たと思います。
街にちらほらと獣人の姿もありますし、ドワーフの私がお城へ入っても、表立っては何も言われませんからね。
まぁ、街の入り口からエリザベート様に会うまでに、3回もナンパされたのは良い事なのかな?
種族差別が無くなってきてるって事なのかな?
まぁ蹴散らしましたけどね。
そんなこんなで謁見です。
まぁエルニアの元女王陛下(エリザベート様)が一緒なので、普通に個室で雑談ですね。
こう言う時、謁見の間は人の目が多くなるので使いません。
色々お話をしてから、私とエリザベート様、将軍閣下と親衛騎士2名で向かうことになりました。
タツキ様の元へは既に早馬を走らせて、将軍閣下が向かう事を話してあるらしいです。
・・・やっとです(汗)
長かったです。
タツキ様、貴方のエルマが会いに行きます!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヤバい肉を手に入れてしまった!
この前倒した紫色の成竜だ。
こいつのステーキを一口食べたらビックリした!
他の成竜とは段違いに旨い!
なんだろうな、何が違うんだろう?
「テル、こいつ旨いぞ!ちょっと食べて見ろよ」
「・・・タッチャンそれ毒竜だよ、私は食べられないよ」
「マジかよ!・・・ちょっと薄めたソーマで浸けてみるか」
ソーマで浸けて焼いてみる。
「あれ?美味しくない・・・まさか毒が旨いのか?」
「美味しいけど他の成竜と変わらないね」
「ちょっと浸けずに食べて、その後ソーマジュース飲んでみろよ、凄いんだよ!」
「本当?『パクッ』・・・・・美味しい!!あっ、『ゴクゴク』・・・ジュースと一緒なら大丈夫だね、凄い美味しいよ」
「ほらテレサも食えよ、凄いんだよ」
「はい、・・・美味しいです、このくらいの毒なら私も大丈夫そうです」
「そうなのか、じゃあじゃんじゃん食えよ、テレサは小さいから一杯食べて大きくなれよ!」
「はい、・・・私大きくなるんですか?」
「アルナーガさんは確か、テレサは人と同じって言ってたから、多分大きくなるんじゃないのか?」
「そうなんですか?じゃあたくさん食べます」
「そうそう、別に大きくならなくても食べるのは良いことだ!」
「あの~こんなご馳走を私たちも頂いてよろしいのですか?」
さっき来た騎士達が聞いてきた。
「いくらでも食べてくれ、ぶっちゃけ腐るほどあるからな」
そう言ってワイバーンと成竜を更に出して解体していく。。
ステーキはたんまり食ったから今度は唐揚げだな!
確か誰かが来るとか言ってたけどまだまだ時間かかるだろうしな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
唐揚げを揚げて、お米と一緒に食べていると後ろからエルマが走ってきた。
「タツキ様~お帰りなさ~い」
「おぅ、ただいまエルマ、ぐっふっ!」
減速無しで突っ込んで来たので、エルマの頭が俺の腹に突き刺さる。
「お前~突っ込んで来るなよ・・・あれ?今日は一人なのか?」
「はい、ザウスさんが一人しか駄目って言ってたので、勝ち残った私が来ました!」
「そうなのか(じゃんけんかな?)まぁ良いやお前も食うか?」
「はい、頂きます」
「そこのステーキはソーマジュースと一緒に食べろよ、毒だから」
「毒入りなんですか?」
「そうなんだけど旨いんだよ」
「タツキ様は何でも食べますね・・・ホントに美味しい!!」
「だろ!ソーマジュースはちゃんと飲めよ」
「それとこれはお土産です」
「おぉありがとう、野菜やフルーツは在庫が無いから助かるよ!」
「あなたは何しているのよ?」
「お、エリーさんも来たのか、一緒に食べるか毒竜のステーキ!旨いんだよ!」
「・・・久しぶりに会ったと思ったら、性別は変わったままだし、ゲテモノ食べてるし一体何なのよ」
「久しぶり?10時間しか経ってないだろ、だからまだ薬がきれて無いんだよ」
「・・・あなた達が亜空間に入ってからもう3ヶ月経ったわよ」
「は?・・・本当かエルマ?」
「本当ですよ」
「・・・・・テルなんか分かる?」
「う~ん、多分アルナーガさんが来たからじゃないかな?」
「あれかよ(汗)つーか時間ってそんなに簡単に狂うもんなの?」
「普通は狂わないよ、簡単な停止でも限定条件下でしか使えないよ、でもアルナーガさん創造神なんでしょ」
「あなた達何があったのよ、不穏な単語ばっかり聞こえたし、それにその子は誰なの?」
「あ~~~、簡単に言うと邪神を倒して~、創造神?が突然出てきて~、テレサを預かって~、亜空間が壊れた、かな?」
「随分簡単に言うわね、創造神ってどういう事よ」
「さぁ?ちょっと説明に時間かかるから食後にね、ずっと戦ってたからもっと食べたいんだよ、エリーさんも食べようよ」
「そうね、じゃあちょっと頂こうかしら」
「そうだよエリザちゃん、この毒竜ステーキがオススメだよ、ソーマジュースと一緒に食べれば問題無いし、スンゴイ美味しいの!!」
「ソーマをこんな使い方するなんて・・・良いわ、食べるわよ!」
よしよし、これで落ち着いて食べられるな。
「タツキ様、テルミーナ様、この度は邪神及び反乱軍の討伐に力を貸して頂き、誠にありがとうございました」
またまた誰かに話しかけられた。
「タッチャン誰だっけ(小声)」
「・・・・・・・おぉう、将軍さん、確かロランさんでしたよね、反乱軍討伐は気にしないで下さい、かなり私情も入ってましたから」
「いえ、ですがこの恩には報いなければなりません、国としても人としても同様に」
「まぁそう言うのは後々、ロランさんも食べて食べて、取り敢えず食べてからね」
「・・・それではご馳走になります」
そして食事会(キャンプ?)は夜まで続いた。
あの騎士が何処かに行ってから10分くらい経つ。
暇なので周りを確認したけど、ここはあの戦場で間違いない。
でも既に死体は無くなっているし、随分戦後処理が早い。
俺達が亜空間に行ってたのは10時間くらいのはずなんだが?
そう言えばノイエ・ルージュは何処だろう?
通信機は壊れたけど、確か最後に待機を命じたはずだよな。
「ヒスイ、もしかして居るのか?」
・・・・これで居なかったら空に向かって話しかける痛い奴だな(汗)
すると、迷彩魔法を解いたノイエ・ルージュが、頭上30m程の場所に姿を現せた。
おぉ、まだ居たんだ!
ヒスイは真面目な奴だな。
親のダンジョンコアとは大違いだ。
【タツキ様、テルミーナ様、ご帰還お待ちしておりました】
「ただいま、ヒスイ」
「おう、ただいま、ちょっと待たせたな」
【ちょっと?それよりも直ぐに乗船されますか?】
「何か騎士の人が「待っててくれ」って言ってたから少し待つよ」
【かしこまりました、乗船の際にはお声かけ下さい】
そう言うとヒスイは迷彩魔法で姿を消した。
「辰樹さん、あの空飛ぶ船は何ですか?」
テレサが不思議そうに聞いてきた。
・・・美少女の上目遣いは破壊力があるな。
「あれは『ノイエ・ルージュ』って飛空挺だよ、喋ってたのはダンジョンコアの『ヒスイ』って奴だな、格好いいだろう」
「はい、あんなに綺麗な船は見たこと無いです」
「テレサ、お前は中々分かってるな!後で乗せてやるからな!」
「本当ですか!楽しみです!」
「それよりもまだなのかな?タッチャン何か食べようよ、ずっと戦ってたからお腹空いちゃったよ」
「そうだな、俺も凄い腹へったし・・・そうだ!この前狩った成竜を解体して、ステーキにして食べよう、テルは薪出すからいい感じに燃やしてくれ」
「やった~、火なら任せといて!」
「私も何かしましょうか?」
「よし、じゃあ網を出すから火の上にセットして焼いてくれ、この塩と胡椒をいい感じで振るんだぞ!」
「はい、やってみます!」
俺は出来合いの料理を出してから、成竜の解体にかかる。
今回は肉さえ採れればいいので、急いで大雑把に解体して、残りは取り敢えず置いておく。
何かみんなでキャンプみたいで楽しくなってきたな。
・・・テントほしいな、サンシェードみたいに作ろうかな。
後はテーブルとベンチ・・・ハンモックもいいな!
どうせいつまで待つか分からんし作っちゃおう!!
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~~~エリザベート~~~
あの戦いから3ヶ月、戦後処理もやっと落ち着いてきたわ。
戦争自体はテルとタツキが邪神と亜空間に行ってから、数時間で勝敗は決したわ。
眷族がみんな邪神に吸収されたから、帝国軍の圧勝ね。
エルニアから拐われた人達も帰って来たし、邪神討伐の為に派遣していた魔導兵団も無事に帰還した。
エルニアとしては、今回の戦争の戦後処理はそろそろ終わりね。
ダリス帝国はまだまだ大変だけど、後は時間が解決するでしょう。
召喚勇者達も迷宮都市に戻り、ダンジョンの攻略と訓練の日々らしいわ。
タツキの配下の6人も、迷宮都市に戻って召喚勇者の訓練に付き合っているらしいわね。
『迷宮都市タツキ』だったわね。
3ヶ月前に、タツキとテルは邪神と亜空間に行ったっきり戻って来ない。
そう、あれは邪神の一部では無いわ。
昔見た邪神と大差無かった、それほど圧倒的な力だったわ。
タツキとテルはビックリするくらい軽い感じで邪神と亜空間に入ったわね。
今思えば『ちょっと旅行に行くね』って言われた時と、あまり変わらなかったわね。
みんなにもタツキとテルの事は話したんだけど、ザウス達やタツキの配下の子供達は何も心配して無かったわね。
『きっと普通に帰って来ますよ、心配するだけ無駄です(笑)』
ってエルマは言ってたわね。
・・・私も凄くそんな気がするわ。
普通にただいまって言いそうだもの、あの2人は。
『お婆様、ダリス帝国はから緊急連絡です』
2人を思い出しているとマリーから直接連絡が来たわ。
「緊急連絡?何があったのかしら?」
『本陣跡地で動きがあったらしいですよ!』
「・・・私は直ぐに出るわ、マリー、後はよろしくね」
『はい、タツキさんとテルミーナさんによろしく』
「ゲート!」
そうして私はダリス帝国の城へと向かった。
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~~~エルマ~~~
ヒスイからタツキ様とテルミーナ様の帰還連絡が入り、急いでダリスの城にやって来ました。
本当は直ぐに会いに行きたいんだけど、ザウスさんが『ちゃんと城に挨拶してから』って言うので仕方ないです。
実は今回は私だけ来ています。
みんなも来たがったのですが、仕事があるし、私たち6人がまとめてダリス帝国に行くのは不味いらしいです。
・・・何ででしょうね?
そんなわけで6人で決闘です!
今回は時間が惜しかったので、みんなまとめてやりました。
そう、6人だけのバトル・ロワ○アルです!!
集まった6人全員が完全武装だったのは、周りのみんなが引いてましたね(笑)
戦いが始まったら更に引いてましたけど(笑)
武器もバリバリの本物使ってましたから。
えっ?寸止め?
しません、しません。
全力で振り抜きますよ(笑)
はぁっ?刃引き?
あり得ません!
いっそ良く研いでありますよ(笑)
みんな仲良しですけど、それとこれは話が別です!
いつもの訓練なんか「お遊びです」と言わんばかりに、全員目が逝ってましたね。
そんな訳でみんなの屍を乗り越えて、勝者の私がここに来ました!
もちろんみんな既に治療済みですよ、私も含めて(笑)
いやぁ、左手切り落とされた時は負けも覚悟しましたが、何とか勝ち抜きましたよ!
(ダリス帝国へはローザのゲート)
そんな訳でタツキ様達へのお土産を持って城へと向かっていると、エリザベート様がやって来ました。
「あら!エルマ一人だけなの?」
「はい、何故かザウスさんに、全員で行くのは駄目って言われました」
「・・・それは当然ね、それでその背中の大荷物は何?」
「タツキ様達へのお土産です!」
「貴女マジックバッグあるでしょう?」
「そっちも一杯です!」
「・・・いいわ、一緒に行きましょうか」
「はい、助かります」
そうしてエリザベート様と一緒にお城へ向かいました。
ダリス帝国も色々ありましたが、良い方向に変わって来たと思います。
街にちらほらと獣人の姿もありますし、ドワーフの私がお城へ入っても、表立っては何も言われませんからね。
まぁ、街の入り口からエリザベート様に会うまでに、3回もナンパされたのは良い事なのかな?
種族差別が無くなってきてるって事なのかな?
まぁ蹴散らしましたけどね。
そんなこんなで謁見です。
まぁエルニアの元女王陛下(エリザベート様)が一緒なので、普通に個室で雑談ですね。
こう言う時、謁見の間は人の目が多くなるので使いません。
色々お話をしてから、私とエリザベート様、将軍閣下と親衛騎士2名で向かうことになりました。
タツキ様の元へは既に早馬を走らせて、将軍閣下が向かう事を話してあるらしいです。
・・・やっとです(汗)
長かったです。
タツキ様、貴方のエルマが会いに行きます!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヤバい肉を手に入れてしまった!
この前倒した紫色の成竜だ。
こいつのステーキを一口食べたらビックリした!
他の成竜とは段違いに旨い!
なんだろうな、何が違うんだろう?
「テル、こいつ旨いぞ!ちょっと食べて見ろよ」
「・・・タッチャンそれ毒竜だよ、私は食べられないよ」
「マジかよ!・・・ちょっと薄めたソーマで浸けてみるか」
ソーマで浸けて焼いてみる。
「あれ?美味しくない・・・まさか毒が旨いのか?」
「美味しいけど他の成竜と変わらないね」
「ちょっと浸けずに食べて、その後ソーマジュース飲んでみろよ、凄いんだよ!」
「本当?『パクッ』・・・・・美味しい!!あっ、『ゴクゴク』・・・ジュースと一緒なら大丈夫だね、凄い美味しいよ」
「ほらテレサも食えよ、凄いんだよ」
「はい、・・・美味しいです、このくらいの毒なら私も大丈夫そうです」
「そうなのか、じゃあじゃんじゃん食えよ、テレサは小さいから一杯食べて大きくなれよ!」
「はい、・・・私大きくなるんですか?」
「アルナーガさんは確か、テレサは人と同じって言ってたから、多分大きくなるんじゃないのか?」
「そうなんですか?じゃあたくさん食べます」
「そうそう、別に大きくならなくても食べるのは良いことだ!」
「あの~こんなご馳走を私たちも頂いてよろしいのですか?」
さっき来た騎士達が聞いてきた。
「いくらでも食べてくれ、ぶっちゃけ腐るほどあるからな」
そう言ってワイバーンと成竜を更に出して解体していく。。
ステーキはたんまり食ったから今度は唐揚げだな!
確か誰かが来るとか言ってたけどまだまだ時間かかるだろうしな。
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唐揚げを揚げて、お米と一緒に食べていると後ろからエルマが走ってきた。
「タツキ様~お帰りなさ~い」
「おぅ、ただいまエルマ、ぐっふっ!」
減速無しで突っ込んで来たので、エルマの頭が俺の腹に突き刺さる。
「お前~突っ込んで来るなよ・・・あれ?今日は一人なのか?」
「はい、ザウスさんが一人しか駄目って言ってたので、勝ち残った私が来ました!」
「そうなのか(じゃんけんかな?)まぁ良いやお前も食うか?」
「はい、頂きます」
「そこのステーキはソーマジュースと一緒に食べろよ、毒だから」
「毒入りなんですか?」
「そうなんだけど旨いんだよ」
「タツキ様は何でも食べますね・・・ホントに美味しい!!」
「だろ!ソーマジュースはちゃんと飲めよ」
「それとこれはお土産です」
「おぉありがとう、野菜やフルーツは在庫が無いから助かるよ!」
「あなたは何しているのよ?」
「お、エリーさんも来たのか、一緒に食べるか毒竜のステーキ!旨いんだよ!」
「・・・久しぶりに会ったと思ったら、性別は変わったままだし、ゲテモノ食べてるし一体何なのよ」
「久しぶり?10時間しか経ってないだろ、だからまだ薬がきれて無いんだよ」
「・・・あなた達が亜空間に入ってからもう3ヶ月経ったわよ」
「は?・・・本当かエルマ?」
「本当ですよ」
「・・・・・テルなんか分かる?」
「う~ん、多分アルナーガさんが来たからじゃないかな?」
「あれかよ(汗)つーか時間ってそんなに簡単に狂うもんなの?」
「普通は狂わないよ、簡単な停止でも限定条件下でしか使えないよ、でもアルナーガさん創造神なんでしょ」
「あなた達何があったのよ、不穏な単語ばっかり聞こえたし、それにその子は誰なの?」
「あ~~~、簡単に言うと邪神を倒して~、創造神?が突然出てきて~、テレサを預かって~、亜空間が壊れた、かな?」
「随分簡単に言うわね、創造神ってどういう事よ」
「さぁ?ちょっと説明に時間かかるから食後にね、ずっと戦ってたからもっと食べたいんだよ、エリーさんも食べようよ」
「そうね、じゃあちょっと頂こうかしら」
「そうだよエリザちゃん、この毒竜ステーキがオススメだよ、ソーマジュースと一緒に食べれば問題無いし、スンゴイ美味しいの!!」
「ソーマをこんな使い方するなんて・・・良いわ、食べるわよ!」
よしよし、これで落ち着いて食べられるな。
「タツキ様、テルミーナ様、この度は邪神及び反乱軍の討伐に力を貸して頂き、誠にありがとうございました」
またまた誰かに話しかけられた。
「タッチャン誰だっけ(小声)」
「・・・・・・・おぉう、将軍さん、確かロランさんでしたよね、反乱軍討伐は気にしないで下さい、かなり私情も入ってましたから」
「いえ、ですがこの恩には報いなければなりません、国としても人としても同様に」
「まぁそう言うのは後々、ロランさんも食べて食べて、取り敢えず食べてからね」
「・・・それではご馳走になります」
そして食事会(キャンプ?)は夜まで続いた。
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高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
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32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
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※本作はカクヨム様にも掲載しております。
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西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
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