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第一章 出会いと修行と旅立ち

#11ー2 タツキと奴隷の子供たち

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エリーさんが帰ってから1か月経った頃、森で異変があった。
その日は薬草採取の為に、街付近の森まで足を運んでいた。
索敵の魔法で探すと、弱々しい子どもの反応があるので近くまで行くと、ガリガリで傷だらけのドワーフの女の子が倒れていた。

何才くらいかな、背もかなり小さい。

「おい、何があった?薬飲めるか?」

話しかけると反応はするが、動けないようなので、口に薬瓶を押し込む。
上級ポーションを飲ませたので傷は治っていくが、衰弱は栄養をとらせるしかない。

「話せるか?何があった?」
「お姉ちゃん誰?」

女だと勘違いされたがいつものことなのでスルーだ。

「俺の名前はタツキだ、そんなことより何があった?どうしてこんなところに?」
「もうエルマは売れないから、ここに捨てられたの」
「・・・・君は奴隷なのか?」
「うん、でも病気になって治らないから捨てられたの」

気分悪くなるな。
前に聞いた奴隷制度と話が違う。

「とりあえず俺の家に行こう、病気の治療もしないとな」
「でも私お金無い」
「金はいい、行くぞ」

その子を背負って屋敷まで急いだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「テル、この子病気らしい、この屋敷で面倒みていいか?」
「どうしたのこの子?」
「森で拾った、治したい」
「もちろんいいよ、すぐベッドに寝かせよう」

ドワーフの女の子は背中で眠っていた。
ベッドに寝かせるも、顔色は悪い。

「テルはこの子の病気わかるか?」
「・・・・・・タッチャンはこの子スキャンした?」
「あぁ、異物は無かった、ただ変な違和感はあったな」
「その違和感は必要な物が足りなかったからだよ」
「足りない、栄養失調なのか?」
「それと魔力欠乏までいってるよ、とにかく栄養をとらせて魔力も補給しなきゃ」
「じゃあ魔力ポーション飲ませよう」
「あとは魔物の食材ふんだんに使っていっぱい食べさせるの」

魔力ポーションを飲ませしばらくすると、かなり顔色が良くなってきて、目を覚ました。

「起きたか?」
「ここはどこですか?」
「ここは俺んちだ、少しは楽になったか?」
「はい、タツキお姉ちゃんありがとう」
「・・・気にするな、エルマ・・・事情を聞かせてくれるか?」

聞いた内容はまぁ胸くそ悪い。

エルマの育った所は獣人の国で貧しい村だ。
そして親に売られたらしい。
他にもいて全部で10人程だ。
ダリス帝国に連れていかれている最中だったらしい。
食事なども少なく、エルマが倒れるまでに何人も死んだ。
今はアトランに滞在中で、エルマ含めて6人。
そしてエルマが動けなくなり、森に捨てられた。
契約魔法はまだされていない為、こんな扱いも可能らしい。

聞けた話はそんな感じだ。

「テル助けていいか?」
「うん、いいよ、私も気分悪いし!みんなに話しとく」
「ありがとう、エルマはいっぱい食べて元気になれよ」
「いいの?」
「いいんだよ、子どもの仕事は食べることが一番だ!」
「いいの?」
「いっぱい食べてね、遠慮しちゃ駄目だよ」
「お姉ちゃん達ありがとう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「すいません、聞きたいことがあるんですが」

ここはアトランの街にある衛兵の詰所だ。
奴隷商人の行方や、奴等のやり方が違法なのか聞きたかったからだ。
とりあえずエルマ達の状況を説明する。

「そいつは難しいな、まずその状況ではマリク王国で奴隷として売れない、そしてダリス帝国でも普通は無理だ」
「普通はですか?」
「そうだ、マリク王国には無いが、ダリス帝国では違法な奴隷の売買もあるらしい」
「だからダリス帝国へ・・・」
「そして現時点ではその奴隷商人の捕縛も無理だな」
「死人が出ていてもですか?」
「その証拠が無い、我らが動くにはそのエルマという子供から話を聞いて証拠を見つけなくてはならない」
「まぁ普通はそうですね」
「もどかしいがな!」

『ゴンッ』

そう言って拳を机に降り下ろす。

「まぁ、国家権力が、一方の証言だけで動いたら不味いでしょうね」
「あと恐らく親との契約書のようなものを盾にするだろうな」
「そうですね、大体わかりました、ありがとうございます」
「どうする気だ?」
「まずは話してみます、金で解決するならそうして、駄目そうならその時はその時で」
「無茶はするな、恐らく用心棒もいるだろう」
「大丈夫、無茶はしません」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここはとある宿の一部屋だ。
奴隷商人のやつらが泊まっている。

「すいませ~ん」
「・・・・・・誰だ」
「あやしい者じゃないですよ、商談がしたくて来ました」
「商談だと?」
「奴隷いるでしょ?エルマに聞きました」
「・・・・・とりあえず入れ」
「失礼しま~す」

部屋の中には奴隷商人と護衛が5人いる、広い部屋だな。
つーか奴隷商人太りすぎだろ、小さいオークみたいだ。
うわっ、目付きが気持ち悪い、ロリコンか?
早く終わらせたいから早速商談に入ろう。

「奴隷があと5人いるでしょ、全員売って下さい」
「あれはダリス帝国に運ぶ予定だ」
「でも病気でしょ、ダリス帝国はまだまだ遠いよ、きっとみんな持たない、なので今売って下さい」

・・・・・・・・沈黙が長い!

「金貨で90枚だ」
「わかりました、ですが口約束は困ります、売買契約書を書いて下さいね、あと奴隷達の売買契約書もすべて出して下さいね」
「・・・・・・・わかった、金はあるのか?」

『ジャラ』

金貨90枚出す。

「契約書が揃い次第お渡しします」
「わかった、すぐに用意する」

その後書類と奴隷達を確認し、金貨を渡す。

「これで彼らは私のものですね」
「あぁ、どこにでも連れていけばいい」

まず別に宿を取り、彼らの状態を確認する。
まだ全員栄養失調止まりなので、食事をとらせて今日は宿で寝かせる。
一応見張りをしていたが、何も無かった。

そして翌朝、朝御飯を食べてから屋敷に向かう。
元気が出てきたのか、色々聞いてくる。

街の門を抜けるとき、話を聞いた衛兵にサムズアップされたので、お返ししといた。
そしてあと少しで森と言うときに、案の定奴隷商人達が追ってきた。

「商談は終わりましたよね、何か用ですか?」
「商談はな、これからは仕入れの時間だ」
「やっぱりそうですか、予想通りです」
「なんだと?」
「演技は終わりだ、覚悟しろ屑どもが!」

とりあえず死なない程度にぼこぼこにした。
街の衛兵に引き渡したが、衛兵さん若干顔が引きつってた。
まあ、死んでないだけで今後まともに動くのは難しいぐらいにしたからな。
ちょっとだけ子供に見せなきゃ良かったと後悔した。

だが何故か子供らにはキラキラした目を向けられた。

とりあえず屋敷に行き、全員小綺麗にしてから、その日は寝かせた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「第一回子ども達会議~」

「タッチャンどうしたの?」
「必要なの!」
「そうなの?」

そんなこんなで屋敷のみんなを集めた。

「ぶっちゃけ引き取っていいですか?」
「帰りたがったらどうするの?」
「もちろん帰らせるよ、でも帰れない子もいるだろうし」
「私はいいですよ、可愛いですし」
「・・・・・・手は出さないで下さいね」
「ワシも構わんぞ」
「色々教えてあげて下さいね」
「いいのか!まぁ本人達が望めばじゃな」
「私もいいわよ、子供は大好きだし」
「そうだな」
「お二人が一番頼りになるから嬉しいです」
「反対はしませんが、何故そこまでするのですか?」
「・・・・・・さぁ?そう言われると困りますね、奴隷商人が気に入らなかった、子供達が可愛そう、子供に罪は無いから、ダンジョン開放後の手伝いが欲しい、全部かな?」
「・・・・・・・・」
「あと子供が笑ってると楽しくなりません?美味しそうにご飯食べてると美味しくなりません?幸せそうに寝てると幸せになりません?」
「・・・・・」
「理由なんてそんなもんです」
「それなら納得しました」

ザウスさんが笑顔になった、レアだ!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんなこんなで会議は終わり翌朝

「ということでお前らどうしたい?」

と聞いた所、全員が帰る場所が無いらしく、出来るならここに居たいとのことだった。
奴隷商人ども次に会ったらトドメ刺してやる!
もちろん仕事も子供に可能な範囲でやってもらうと話したが、反対は無かった。

そんなこんなで子供の紹介!

・エルマ ♀ ドワーフ 13才
・ローザ ♀ エルフ 16才
・ミネルバ ♀ 人族 12才
・ファナ ♀ 熊獣人 11才
・ロイ ♂ 狼獣人 12才 
・クリフ ♂ 狐獣人 13才



種族多すぎ!
ミネルバとロイの二人は双子だ。
親が人族と狼獣人らしく産まれる子供はどちらかになるらしい。
子供らが並ぶとみんな身長が同じ位だ。
客からのそういう要請だったのかも知れない。
あと熊獣人やドワーフの子も子供の頃は線が細い、成長し大人になるにつれ種族の特性が出てくるらしい。

つまりドワーフの子も女の子だし髭はないし、獣人達もムキムキしてない。
みんな超カワイイ!

ヤバい、俺、親バカになりそう。

そんなことを考えていると、エルマが話しかけてきた。

「タツキ様は強いんですか?」
「うん?まぁ少しは強い方だと思うけど?何で?」
「みんなに聞きました、凄くカッコ良くて可愛いって、どうすればそうなれますか?」

あれ?言葉遣いがおかしい、何でだ?

「皆には言ってなかったけど、俺は男だ、この格好は呪いのせいで仕方なくしてる、あと強くなったのはこの屋敷の人たちに鍛えてもらったからだけど・・」
「じゃあこのお屋敷で働かせてもらいながら、鍛えていけばタツキ様のお役にたてますか?」
「?ダンジョンや森で魔物と戦ったりもしたけど、あれ?」
「じゃあみんなで頑張ります」
「何か言葉遣いおかしくない?『様』とか要らないよ、みんなはもう奴隷じゃないよ、自由だよ」
「はい、それは聞きました、だからみんなでタツキ様にお仕えする事に決めました!」
「何言ってんの!せっかく自由になったのに!何でまた誰かに仕えるとかなるの?」
「だからみんなで自由に決めました!」
「バカなの?みんなほんとにそんなことを言ったのか?嘘だろ」

「「「「「「本当です、タツキ様、よろしくお願いします」」」」」」
「・・・・・・よし、ちょっと落ち着こう、みんな色々あったもんな」
「「「「「「みんなで頑張ります、お願いします、タツキ様」」」」」」
「・・・・お前ら練習したろ」
「「「「「「そんなことありません、よろしくお願いします」」」」」」
「・・・・スゲーな、そこまで練習済みか、とりあえず聞いてくれ」
「・・・・・・」
「お前らはまだ子供だ、この屋敷で働いて、鍛えるのは、まぁ自由に決めてくれ、ただ誰かに仕えるとかは今は止めよう」
「・・・・・・」
「俺はこのダンジョンに人を呼んだら、しばらく旅に出ると思う、その時にはお前らも色々考えも変わっているかも知れない、だからその時にまた、お前らの気持ちを聞かせてくれるか?」
「・・・・・・」
「お前らの気持ちがその時まで変わらなければ、俺も考えるよ」
「「「「「「わかりました」」」」」」
「つーかそもそも仕えるって何だろう?」
「さぁ?これから覚えます」
「まぁ基本は屋敷で色々働いてもらって、何かあれば協力してもらう感じだな」
「それは違う気がします」
「いーの、俺がそう思うんだからそれでいいの、じゃあお前ら頑張れよ」

「「「「「「はい!」」」」」」

そんなこんなで、問題を先送りにした。

その後、子供達は嬉々として鍛えだした。

ドワーフと人族の二人はジルさんに弟子入りした。
エルマが鍛冶を覚え、ミネルバが魔道具を覚えるらしい。
ジルさんも楽しそうに教えている。

エルフの子はテルが魔法を教えだした。
ローザはエルフなので魔力が多いらしく、教えがいがありそうだ。
俺も一緒に魔力放出の訓練をしてるが、子ども達の方が放出量が多い。

グレイさんとクレアさんには獣人達3人が弟子入りした。
何度か一緒に行ったが、獣人は鼻や耳が良いので索敵や探索に向いている。
狼獣人、狐獣人のロイとクリフは鼻をメインに索敵している。
そして最年少の熊獣人のファナは力に特化していた。
つーかファナはかなり線が細いが100kgくらいの岩を持ち上げられる

そしてザウスさんは週に3回、体術を全員に指導をしている。
そして向き不向きに合わせて、武器を使った模擬戦もしている。
最近では俺の模擬戦の時間が少なくなってきた。
ザウスさん曰く『タツキさんはあとは実戦で磨けば問題ない』と言われた。
まぁ笑顔で子供達に指導してるので、そういう事にしよう。

ミカエラさんは礼儀作法、清掃などを全員に週3で教えている。

そして料理、裁縫を各々希望者に教えているらしい。
料理はこの世界のものをメインで、地球料理も教えている。
裁縫はちょっとだけ不安だ、変な趣味を広めない事を祈る。

衣食住は足りているが、あの人達の鍛練は結構キツイ。
聞くと、成長には影響がない程度にしているらしいが、毎回ヘトヘトになるまでやる。
やめる子も出ると思ったが、誰一人脱落しなかった。

そして旅に出る日の前日、皆には一応聞いてみた。

「お前ら本当に気持ちは変わらんの?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「みんな頑張ってたのはずっと見てきた、別に俺は怒らないし、屋敷のみんなも大丈夫だぞ、本当にみんな俺に仕えるのか?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「お前ら冒険者でも鍛冶屋や魔道技師、ハンター何にでもなれるし、成功も出来ると思うぞ、別に外に行ってもここに帰ってきても良い、それでも俺に仕えるのか?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「はぁ・・・・・わかった、みんなよろしくな」

みんな大騒ぎで喜んでる。
こういうの見ると子供だって思うな、それはそれとして

「エルマ、仕えるって何すんの?」
「さぁ?」
「俺は貴族じゃないし、これから調べものするために旅に出る、だからみんなは俺の帰る場所を守って欲しい、いいか?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「まぁ何かあったらみんなを呼ぶよ、その時は手伝ってくれ、今日は夜更かしして色々話そうか」

そんなこんなで仲間?部下?子供?みたいな何かが6人出来た!
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