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EX-STAGE:番外インタビュー

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 イロエスの皆さん! 全参加者の中でゲームクリア1番乗り、本当におめでとうございます! しかも「RPGアイランド」記念すべき第1回目の、1番乗りでのクリアです。イロエスさんの偉業は今後も語り継がれる事となるでしょう!

 という訳で、ここからはイロエスの皆様に、インタビュー形式で色々とお話を聞かせて頂こうと思っております。なお、こちらは編集前ですので、実際にメディアに掲載されない箇所も多々ございます。そちらも踏まえてお楽しみください!


RPGアイランドイベント担当:野田(以下、野)
インディ:(以下、イ)
ティシリィ:(以下、テ)
エクラウス:(以下、エ)
ナイリ:(以下、ナ)
サーシャ:(以下、サ)


野:それでは……改めましてとなりますが、クリア1番乗りおめでとうございます!

全:ありがとうございます!

野:まずは、皆様からの質問も多いとの事で、そちらからお伺いしましょうか。

エ:ワシはクロトワ集落に行けなかったのが本当に残念でな。どうして、シナリオにあんな差があるんじゃ。

野:それはそれは申し訳ございませんでした……まず、クロトワのシナリオを使用するのは、参加者の中でもごくごく僅かとなっております。ウーラやカウロは生身の人間ですので、使い回しが出来ない事もあり……あと、クロトワのシナリオをご用意するのは、それまでのプレイヤー様の言動にも左右されます。

テ:と、言うと?

野:例えば、ガルーラ3兄弟のお話を興味深く聞いてくださる方々などですね。イロエスさんたちは、ビトルノが滅びた話しにも一生懸命に耳を傾けてくれていました。

エ:なるほどのう……ヴァントスやグラウは、その手の話しは聞き流しておったからのう。

野:ですので、ヴァントスさんたちのようなプレイヤー様には、ベテルデウスは完全な悪としてシナリオを進めます。

エ:言われてみれば、確かにそうじゃった!

サ:なるほどねー。それはそれで、クリアしたときスカッとするだろうね。

ナ:しかし、シナリオがそんな多岐にわたると、大変でしょうね。例えば、神父様とか。

野:ええ、神父役は特に大変だろうと思います。ただ、気付いていらっしゃいましたか? 神父が手に持っていた聖書の中身は、タブレットなのです。目の前にいるパーティーの情報がそこに表示されていました。パーティー名はもちろん、どのシナリオで進んでいるか、今は話してはいけない内容だとかを……

イ:へー、そんな事をしてたんですね! あと気になったのはゲーム前半と後半ではイベントの濃さに差がありすぎる事ですかね。

テ:アタシも思った。あと、勇者がいないパーティーはどうなるんだ?

野:まず、インディさんのご質問に対しての回答ですが、前半にあまりに内容のあるイベントを持ってくると、全員にご対応出来ないのです。ルッカには一時、300人程がいた事もありましたから。序盤でリタイヤされた方には心苦しいですが、仕方ない部分もございまして……

イ:なるほど……確かにそうかもしれませんね。

野:ティシリィさんがご質問された、勇者の件ですね。こちらもちゃんと、勇者不在用のシナリオがございます。——そう言えば、今回はナイリさんが勇者でした。勇者役、いかがでしたか?

ナ:勇者ならではの縛りが少々大変だったけど、それ以外は本当に、最高っでした!

テ:勇者ならではの縛りって何だ? 勇者を告白する時のタイミングの話か?

ナ:もちろん、それもあります。それ以外ですと、勇者同士はパーティーを組めないんですよ。パーティーを組もうとすると端末から警告が出てしまって。お互いに「あー、あなたも……」みたいになっちゃって。(一同:驚)

野:確かにそうですね、勇者の方はその辺りのわずらわしさはあったでしょう。エンディング時の、城内の肖像画に関してはいかがでしたか?

ナ:あれは悪趣味以外のなんでもありません。私は恥ずかしくて直視出来ませんでした。(一同:笑)

野:ハハハ、それは失礼致しました。——それでは今度はこちらから質問宜しいでしょうか。全参加者の中でも、白髪はくはつのエクラウスさん、金髪のサーシャさん、赤髪のティシリィさんは特に目立っていました。普段からそのようなヘアスタイルなのでしょうか。

エ:ワシの場合は、少し手をいれたくらいじゃな。元から白髪しらがが多いってのもあってな。だが不思議と気分が上がるもんじゃよ、髪を真っ白にするだけで。

サ:私は完全にRPGアイランド用に染めた感じ。似合うかどうか分からなかったけど、一度はやってみたかったの。ここじゃ、知り合いに会うこともないしね!

野:やはりそんな感じなんですね。イロエスさんのパーティーに限らず、今回の為にヘアスタイルを変えてきた方は多かったようです。で、えーと、ティシリィさんは……?

テ:普段は黒髪だよ。そんなの誰が興味あるんだよ。(一同:苦笑)

野:ハ、ハハッ、そうですね! では次の質問です。今回参加されて、特に楽しかった事、逆に辛かった事などはありましたでしょうか。では先に、辛かった事。何かございましたか?

サ:あー、それならトイレ関係ですね。もちろん、村とかお城なんかには綺麗なトイレが設置されてるんだけど、道中が長いから。

テ:そういや、インディは結界使って村に走って戻ったことあったな。

イ:ティシリィ! そういうのいいから!(一同:笑)

ナ:後は雨の日ですかね。その日は一人で戦ってた事もあって、体が芯から冷えました。

テ:あー、一人でエスカルゴを狩ってた時か。寂しかったんだな、ナイリ。

ナ:今まで言わなかったけど、あなたたちが来てくれた時、とっても嬉しかったの。(一同:笑)

イ:そ、そうだ! このアトラクションはめちゃくちゃ体力勝負です! 参加を考えている方は、今から体力作りしておくことをオススメします!

サ:何よインディ、運営側みたいになってるじゃん。(一同:笑)

エ:あー、それと、とんでもなくお金が掛かるって所な。これは言っておきたい。じゃが、これは編集でカットされるかの?

野:申し訳ございません、多分ここは編集されるかと……(一同:ブーイング)で、では、気を取り直しまして……それでは逆に、楽しかった事はございますか?

エ:そりゃ、ワシの場合は景色を見ながらの酒じゃのう。ランベルト城にもバーがあれば最高じゃったのう。

テ:エクラウスはどこの村でも飲んでたもんな。全ての村のバーを制覇したのか?

エ:もちろんじゃ! あ。そう言えば、クロトワにもあったんかの? バーは?

野:ご安心ください、エクラウスさん。クロトワにはバーはございません。(一同:笑)

イ:俺は船での移動かな。東京湾からの移動じゃ無くて、島内での移動ね。ちなみに、あの船はこのアトラクションの為に作られたのですか?

野:いえ、あの船はヨーロッパまで買い付けにいったと聞いています。船自体の費用より、メンテナンスとここまでの運搬費が高額だったと聞いています。なんせ、船に船を載せての運搬だったそうですから。

ナ:船に船を! それは凄いです。私はモルドーリアの砂浜ですかね……ほんと、まるでリゾート地のようでした。

サ:でも、ナイリは泳がないんでしょ?

ナ:さあ? どうでしょうね。(意味深な笑い)

野:それでは、最後に……楽しかった事とは少々被ると思うのですが、『RPGアイランド』のここがオススメ! みなさんお願い致します!

エ:とにかく景色が最高じゃ! ヨーロッパ各国色々行ったが、ここも全く遜色ない! 見事!!

サ:景色、私も同意! 村や城の作り込みも素晴らしい! トイレやバスルームこそ最新式のものだけど、それ以外は本当に妥協の無い感じ。あとコスチュームも!

ナ:言いたいこと殆ど言われちゃったな……前半はともかく、後半のシナリオは考えさせられるものがありました。完全な悪をバッサリと切り捨てるのもいいけど、私たちに用意されたシナリオは最高でした!

イ:俺は……モンスターかな! ネットで流れているPRムービーも凄いけど、目の前で見るそれは想像を越えていました。大きいモンスターなんて、地響きまで再現されていますからね!

テ:な、何? アタシのためにバトルに関しては残しておいてくれたのか? とにかくバトルが凄い! 戦士が剣を振るうと軌跡が残るし、魔法使いが魔法を唱えると、まるで本物のようなエフェクトが発生するんだから! これだけは手放しで褒めてやる! だがイレギュラーな痛み! あれだけは許さない!!

野:ティ、ティシリィさん、最後のセリフだけ削ってもう一度お願いします!

テ:ダメだ! あれだけは絶対に許さない!!(一同:笑)

野:そ、それでは、次回は第2回開催のクリア後インタビューになると思います! イロエスの皆さん! 本当にありがとうございました!

全:ありがとうございました!!




〈 リアル無人島でRPG!参加費は150万円也!—RPG ISLAND— 了 〉

最後までお読み頂き、誠にありがとうございました!
何かしら感じるものがありましたら、感想を頂けると嬉しいです!
宜しければ他の作品も見てくださると幸いです。
改めまして、最終話までお付き合い頂き、重ねてお礼申し上げます。
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