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LV-25:アスドレク(前編)
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部屋はとても暗く、高い天井はどこまでも闇が続くようだった。窓一つ無い壁は黒で覆われ、正面には悪魔の絵画が飾られている。
この部屋の不気味さがそうさせるのか、ティシリィにしては珍しく口を噤んだままだった。
「かなり薄暗いわね……どこから出てくるのかしら……」
「ええ、サーシャ……流石に今回は、ワクワクという表現がしっくり来ません……」
静まりかえった室内のせいか、彼女たちの呼吸音がこちらまで聞こえてきた。皆、緊張しているのだろう。
その静寂を破るがごとく、アスドレクと思われる声が室内に低く響いた。
「——よく来たな、人間ども。わざわざ死ぬためにやって来るとは、おかしな生き物よ……」
「やっと出てきやがったか!! 話を聞いてやるから姿を現せ、中ボス風情が!!」
「ハハハ……これは面白い。さっき、なぶり殺しにした奴らとは違ってイキが良いな。こちらも可愛い二匹のペットがやられたんだ。じっくりお返しさせて貰うつもりだよ」
「あんな部屋に隔離しておきながら、何がペットだ!! さっさと姿を見せろ!!」
「隔離? ああ……私は寒いのが苦手でね。おっと、これは失言だったかな……姿を見せろ見せろとうるさいが、既にお前たちの前にいるではないか」
ズズーン……
「きゃあっ!!」
正面から低音が響いたかと思うと、絵画の悪魔が壁からゆっくりと浮かび上がってきた。絵画の悪魔こそ、アスドレクだったのだ。
「どうする、お前たち……? すぐに戦いを始めるか? 冥土の土産に、少しくらい話に付き合ってやってもいいぞ?」
「で、では……どうしてあなたたちは復活したのですか!? 勇者パウロ・アルジャンテに絶滅させられたと聞きましたが」
「ああ、確かに……ベテルデウス様の父上はパウロとやらに殺された。だが私は、生まれてすぐのベテルデウス様を連れ、命からがら小さな島に逃げ込んだのだ。そして時を待った……ベテルデウス様が魔王として覚醒されるその日までな……」
「どうしてお前たちは結界を破ることが出来た!? お前も破ることが出来るのか!?」
「ん……? これはこれは、おかしな事を言う。結界を外したのはお前たち人間じゃないか。残念ながら、私たちにその力は無い。今のベテルデウス様なら分からんがな……」
「け、結界を外したのが人間だって……!? デタラメを言うな! 誰がそんな事を信じる!!」
「結界を作ったのもお前たち人間なら、結界を外したのもお前たち人間だ……面白い生き物だよ、お前たちは……それでは、そろそろ始めようか。ハハハ……」
そう言うと、今までうっすらとかしか見えていなかったアスドレクが実体化した。大きな翼をゆっくりとはためかせ、空中で静止している。
アスドレクの細い両腕はとても長く、その先に付いている大きな手には、見るからに鋭利な4本の爪が飛び出していた。体は漆黒で、人間とは違う作りの関節部分は濁った赤色を帯びている。
「くっ! 不気味な姿をしてやがる!!」
ティシリィはいつものように飛びかかったりはしなかった。勢いに任せて飛び込み、デスアグリゲイトに返り討ちにされた事が頭に焼き付いているのだろう。序盤にティシリィがやられるような事があれば、俺たちの勝利は大きく遠のく。
「さ、寒いのが本当に苦手なのか、試してやるわ!! 吹雪けっ、氷塊の杖っ!!」
サーシャが掲げた杖の先からは、氷の刃が空気を凍らせながら一直線にアスドレクへと向かっていった。
パキーン……
氷塊の杖から飛び出した氷の刃は、アスドレクの目の前で白い粉末となってキラキラと落ちていった。何だ、これは……見えない壁でもあるというのか……
「寒いのが苦手って事と、氷系魔法が効くかどうかってのは別問題だ。さて……お前たちの顔が恐怖に歪んでゆくのを、ゆっくりと楽しませて貰おうか……」
「ティシリィ……これは非常にやっかいです。どうすればいいのか分かりません……」
「ああ、アタシもだ……アイツ、攻撃もせずこの状況を楽しんでやがる……」
いつもは何かしらの打開策を出すティシリィとナイリだが、今回は勝手が違った。俺もどうすればいいのか全く分からない。
「なんだ、お前たち……元気だったのは最初の内だけか。そこの男は、声さえ聞いていないな? ハハハ、無理矢理にでも鳴かせてやろう」
そう言い放ったアスドレクは、大きな右手を俺に向けて振り下ろした。
「ああっ!!」
咄嗟に防御姿勢を取ったが間に合わず、体に激しいダメージが走った。思わず片膝を突きそうになるが、なんとか耐えた。HPは……!? 大丈夫だ、まだ残っている。
「インディ!!」
「だ、大丈夫だ! 回復だけ頼む!」
すぐさま、ナイリがハイリカバリーで俺を回復してくれた。どうやら、魔法が使えない部屋という訳ではないらしい……考えても分からない、ダメで元々だ、何だって試してやる。
「ファ、ファイラスっ!!」
希望の剣から飛び出した炎は、サーシャの氷の刃と同じように、アスドレクの目の前で煙となって消えた。
「インディ、焦るな! 今は打開策を見つけるんだ!!」
そう言ったティシリィは、光りの剣を大上段に振り上げ、アスドレクに叩きつける瞬間だった。
ガンッ!!!
やはり俺のファイラスが消えた場所で、ティシリィの攻撃も見えない壁にぶつかっていた。そして、ティシリィの剣を跳ね返した直後、アスドレクは大きな右手をティシリィに向けて振り下ろした。
「うああああっ!!」
「ティシリィ! 大丈夫か!?」
「あ、ああ……なんとか……なんなんだアイツ。どうすればいいんだ……」
少しよろめいたティシリィの肩を俺は支えた。戦闘中は大きく見えるティシリィだったが、支えたその肩はとても華奢だった。こんな体で、いつも前線で戦ってくれていたのか、ティシリィは……
「とりあえず、ティシリィにアンプラッシュは掛けておいた! 攻略が見つかるまで、出来る事はやっておくわ!」
「ナイスです、サーシャ! ティシリィの回復も済んでいます! わ、私も、ダメ元で放ってみます、ハイリカバリー!!」
ナイリはそう言って、ゾンビたちに有効だった回復魔法のハイリカバリーをアスドレクに放った。しかし、残念ながらそれはアスドレクに吸収された。
…………!?
ハイリカバリーが効かず途方に暮れるナイリと違って、俺は何かを感じた。
な、なんだ……!? 今の違和感は……?
「そろそろ、私も攻撃に移るかな……食らうがいい! フィアネイル!!」
アスドレクは右手を大きく振りかぶると、俺たちに向けて横殴りに攻撃を放った。
「きゃああっ!!」
アスドレクの大きな爪が、俺たち一人ずつに大ダメージを与えていく。全員が防御姿勢を取っていたにも関わらず、HPを大きく減らし、身体にも大きな痛みが走った。全体攻撃の中では、今までで最大かもしれない。
「ナイリ! サーシャ! 大丈夫か!? 強烈に感じるのは最初の一瞬だけだ、ひるむな! 文句は後でアタシが言ってやる!!」
「だ、大丈夫です! 私はティシリィを回復します! サーシャはインディをお願い!」
「りょ、了解!!」
俺は頭の中で、アスドレクがフィアネイルを放った瞬間をリピートしていた。答えはまだ出ないが、さっきの違和感と何かの共通点があるはずだ……考えろ、答えに辿り着けインディ……
「あと2、3回も連続で放つと、お前たちの命も終わるかな? とりあえず、もう1発食らわせてや——」
「ふざけるなっ!!」
右腕を振り上げてフィアネイルを放とうとしたアスドレクだったが、飛び込んで来たティシリィの為に攻撃を止めた。そしてティシリィは、先ほどと同じように見えない壁に弾かれた。
「——わ、分かったぞティシリィ、よくやった! 多分、今ので謎が解けた!!」
「な、なんだ!? 早く教えろ! どうすればいい!?」
「ど、どうすればいいかは……ま、まだ分からないっ!!」
三人は一様に、唖然とした表情を俺に向けた。
この部屋の不気味さがそうさせるのか、ティシリィにしては珍しく口を噤んだままだった。
「かなり薄暗いわね……どこから出てくるのかしら……」
「ええ、サーシャ……流石に今回は、ワクワクという表現がしっくり来ません……」
静まりかえった室内のせいか、彼女たちの呼吸音がこちらまで聞こえてきた。皆、緊張しているのだろう。
その静寂を破るがごとく、アスドレクと思われる声が室内に低く響いた。
「——よく来たな、人間ども。わざわざ死ぬためにやって来るとは、おかしな生き物よ……」
「やっと出てきやがったか!! 話を聞いてやるから姿を現せ、中ボス風情が!!」
「ハハハ……これは面白い。さっき、なぶり殺しにした奴らとは違ってイキが良いな。こちらも可愛い二匹のペットがやられたんだ。じっくりお返しさせて貰うつもりだよ」
「あんな部屋に隔離しておきながら、何がペットだ!! さっさと姿を見せろ!!」
「隔離? ああ……私は寒いのが苦手でね。おっと、これは失言だったかな……姿を見せろ見せろとうるさいが、既にお前たちの前にいるではないか」
ズズーン……
「きゃあっ!!」
正面から低音が響いたかと思うと、絵画の悪魔が壁からゆっくりと浮かび上がってきた。絵画の悪魔こそ、アスドレクだったのだ。
「どうする、お前たち……? すぐに戦いを始めるか? 冥土の土産に、少しくらい話に付き合ってやってもいいぞ?」
「で、では……どうしてあなたたちは復活したのですか!? 勇者パウロ・アルジャンテに絶滅させられたと聞きましたが」
「ああ、確かに……ベテルデウス様の父上はパウロとやらに殺された。だが私は、生まれてすぐのベテルデウス様を連れ、命からがら小さな島に逃げ込んだのだ。そして時を待った……ベテルデウス様が魔王として覚醒されるその日までな……」
「どうしてお前たちは結界を破ることが出来た!? お前も破ることが出来るのか!?」
「ん……? これはこれは、おかしな事を言う。結界を外したのはお前たち人間じゃないか。残念ながら、私たちにその力は無い。今のベテルデウス様なら分からんがな……」
「け、結界を外したのが人間だって……!? デタラメを言うな! 誰がそんな事を信じる!!」
「結界を作ったのもお前たち人間なら、結界を外したのもお前たち人間だ……面白い生き物だよ、お前たちは……それでは、そろそろ始めようか。ハハハ……」
そう言うと、今までうっすらとかしか見えていなかったアスドレクが実体化した。大きな翼をゆっくりとはためかせ、空中で静止している。
アスドレクの細い両腕はとても長く、その先に付いている大きな手には、見るからに鋭利な4本の爪が飛び出していた。体は漆黒で、人間とは違う作りの関節部分は濁った赤色を帯びている。
「くっ! 不気味な姿をしてやがる!!」
ティシリィはいつものように飛びかかったりはしなかった。勢いに任せて飛び込み、デスアグリゲイトに返り討ちにされた事が頭に焼き付いているのだろう。序盤にティシリィがやられるような事があれば、俺たちの勝利は大きく遠のく。
「さ、寒いのが本当に苦手なのか、試してやるわ!! 吹雪けっ、氷塊の杖っ!!」
サーシャが掲げた杖の先からは、氷の刃が空気を凍らせながら一直線にアスドレクへと向かっていった。
パキーン……
氷塊の杖から飛び出した氷の刃は、アスドレクの目の前で白い粉末となってキラキラと落ちていった。何だ、これは……見えない壁でもあるというのか……
「寒いのが苦手って事と、氷系魔法が効くかどうかってのは別問題だ。さて……お前たちの顔が恐怖に歪んでゆくのを、ゆっくりと楽しませて貰おうか……」
「ティシリィ……これは非常にやっかいです。どうすればいいのか分かりません……」
「ああ、アタシもだ……アイツ、攻撃もせずこの状況を楽しんでやがる……」
いつもは何かしらの打開策を出すティシリィとナイリだが、今回は勝手が違った。俺もどうすればいいのか全く分からない。
「なんだ、お前たち……元気だったのは最初の内だけか。そこの男は、声さえ聞いていないな? ハハハ、無理矢理にでも鳴かせてやろう」
そう言い放ったアスドレクは、大きな右手を俺に向けて振り下ろした。
「ああっ!!」
咄嗟に防御姿勢を取ったが間に合わず、体に激しいダメージが走った。思わず片膝を突きそうになるが、なんとか耐えた。HPは……!? 大丈夫だ、まだ残っている。
「インディ!!」
「だ、大丈夫だ! 回復だけ頼む!」
すぐさま、ナイリがハイリカバリーで俺を回復してくれた。どうやら、魔法が使えない部屋という訳ではないらしい……考えても分からない、ダメで元々だ、何だって試してやる。
「ファ、ファイラスっ!!」
希望の剣から飛び出した炎は、サーシャの氷の刃と同じように、アスドレクの目の前で煙となって消えた。
「インディ、焦るな! 今は打開策を見つけるんだ!!」
そう言ったティシリィは、光りの剣を大上段に振り上げ、アスドレクに叩きつける瞬間だった。
ガンッ!!!
やはり俺のファイラスが消えた場所で、ティシリィの攻撃も見えない壁にぶつかっていた。そして、ティシリィの剣を跳ね返した直後、アスドレクは大きな右手をティシリィに向けて振り下ろした。
「うああああっ!!」
「ティシリィ! 大丈夫か!?」
「あ、ああ……なんとか……なんなんだアイツ。どうすればいいんだ……」
少しよろめいたティシリィの肩を俺は支えた。戦闘中は大きく見えるティシリィだったが、支えたその肩はとても華奢だった。こんな体で、いつも前線で戦ってくれていたのか、ティシリィは……
「とりあえず、ティシリィにアンプラッシュは掛けておいた! 攻略が見つかるまで、出来る事はやっておくわ!」
「ナイスです、サーシャ! ティシリィの回復も済んでいます! わ、私も、ダメ元で放ってみます、ハイリカバリー!!」
ナイリはそう言って、ゾンビたちに有効だった回復魔法のハイリカバリーをアスドレクに放った。しかし、残念ながらそれはアスドレクに吸収された。
…………!?
ハイリカバリーが効かず途方に暮れるナイリと違って、俺は何かを感じた。
な、なんだ……!? 今の違和感は……?
「そろそろ、私も攻撃に移るかな……食らうがいい! フィアネイル!!」
アスドレクは右手を大きく振りかぶると、俺たちに向けて横殴りに攻撃を放った。
「きゃああっ!!」
アスドレクの大きな爪が、俺たち一人ずつに大ダメージを与えていく。全員が防御姿勢を取っていたにも関わらず、HPを大きく減らし、身体にも大きな痛みが走った。全体攻撃の中では、今までで最大かもしれない。
「ナイリ! サーシャ! 大丈夫か!? 強烈に感じるのは最初の一瞬だけだ、ひるむな! 文句は後でアタシが言ってやる!!」
「だ、大丈夫です! 私はティシリィを回復します! サーシャはインディをお願い!」
「りょ、了解!!」
俺は頭の中で、アスドレクがフィアネイルを放った瞬間をリピートしていた。答えはまだ出ないが、さっきの違和感と何かの共通点があるはずだ……考えろ、答えに辿り着けインディ……
「あと2、3回も連続で放つと、お前たちの命も終わるかな? とりあえず、もう1発食らわせてや——」
「ふざけるなっ!!」
右腕を振り上げてフィアネイルを放とうとしたアスドレクだったが、飛び込んで来たティシリィの為に攻撃を止めた。そしてティシリィは、先ほどと同じように見えない壁に弾かれた。
「——わ、分かったぞティシリィ、よくやった! 多分、今ので謎が解けた!!」
「な、なんだ!? 早く教えろ! どうすればいい!?」
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