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LV-22:エドアルド城へ
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ヘルゴーレムが現れた事により、俺たちのパーティーが先を行く形となった。
「ビトルノの村へ寄るなら、ヴァントスたちはそろそろ北に進路を変えるはずだ。このまま、真っ直ぐエドアルド城まで行くつもりなんだろうか?」
「おそらく、そうでしょうね。ビトルノへは帰りに寄るつもりだと思います。どちらにしろ、『希望の剣』は呪いを解いてもらわないと使えないでしょうから」
ナイリが言った通り、ヴァントスさんたちはビトルノへは寄らず、俺たちのすぐ後ろを付いてきた。
「あまり深く考えてなかったけど、六人パーティーって私たちに比べてずっと有利よね? 戦士と賢者が一人ずつ、そして魔法使いが二人に、僧侶が二人。回復だって、やり放題じゃない」
「今更、何言ってんだよサーシャ。その上、あちらさんは全滅しても富豪が二人も付いてんだぜ」
「フフ、ホントだね。でもカッコいいよ、私たち。ちょっとした漫画の主人公みたい」
無邪気に言うサーシャに、俺とナイリはクスっと笑った。
進行方向に砂埃が立ったかと思うと、その場に大型のモンスターが現れた。
「ダ、ダブルドラゴンか……こいつもデカいな。頭部には攻撃が届きそうに無い! 全体攻撃でいくぞ!」
そのドラゴンは二つの頭を生やしていた。ティシリィは光りの剣を縦に払わず、真横に薙いだ。左右両方の頭部に、CHが表示されている。全体攻撃でCHを見たのは初めてだった。
俺はどうする!? ガーディアンドラゴンに有効だった、メテオレインか? 全体攻撃のメテオレインなら、双頭どちらにもダメージを与えられるはずだ。
迷った瞬間、右の頭部が俺たちのパーティーに火炎を噴き出した。全員にダメージが走る。「痛いっ」そう言ったのは、サーシャだろう。
続けて左の頭部も火炎を噴き出した。その炎が向かった先は、なんと後方に居たヴァントスさんたちのパーティーだった。
「痛っ! な、なんだコイツ! 両方のパーティーと同時に戦うつもりか!」
そう叫んだのはロクサスだろう。痛い……!? もしかして彼らもダメージを受けたのだろうか? ……いや、まずはメテオレインを唱える方が先だ。
俺のメテオレインが炸裂した直後、2発のメテオレインがダブルドラゴンを連続で直撃した。回復魔法を待機させていたナイリたちは何もしないまま、ダブルドラゴンは地面に倒れ込んだ。
「3発のメテオレインの内、最後の2発はヴァントスさんたちのパーティーからだ。俺たちに報酬は入らないのかな?」
「いや、アイテムドロップの通知が来てる。経験値とゴールドも入ったようだな。モンスターがどっちとも戦う意思を見せたから、特別なんだろうか」
「それより、聞きました? ロクサスが痛がっていましたよ。どうやら、あちらのパーティーにも体へのダメージが行ったみたいです」
ヴァントスさんたちを見てみると、その様子がうかがえた。声は聞こえないが、初めて体に受けたダメージに驚いているようだ。
「それより、先を急ぎましょ。今のウチに」
サーシャの言うとおりだ。俺たちは再び前進を始めた。
その後は共闘するような事は無く、どちらのパーティーもそつなくバトルをこなしていった。そして、サーシャのレベルが50に達する頃、とうとうエドアルド城へと辿り着いた。
「ランベルト城と同じくらいの大きさか……しかし、外壁も城もボロボロだな……」
俺たちはいつものように、ティシリィを先頭にして、城門をくぐっていった。
不思議と、城門から城内部までは、全くモンスターが現れなかった。廃墟同然のこの場所で、モンスターが現れないのは逆に不気味でもあった。すぐ後ろには、ヴァントスさんたちのパーティーも来ている。俺たちはどこまで一緒に行動することになるのだろうか。
ランベルト城のように、人口の池に掛けられた橋をいくつか渡ると、城の玄関まで辿り着いた。ここもモンスターに攻撃されたのか、扉の半分ほどは朽ち果てている。僅かに残された扉を開けると、左手には上り階段、右手には地下への階段が現れた。どちらの階段も、ホールに沿って弧を描く、大きく立派な階段だった。
「さて……どっちに進もうか……」
ティシリィは両手を腰に添え、ホールの中央に立って言った。ランベルト城とは違いガラス窓は少なく、あっても黒くくすんでいる。そのせいだろう、城内に光りは殆ど差し込んでいなかった。
「ほう……右と左で行く先が分かれるのか。これは面白い。……えーと、イロエスさんだったかな。どちらの階段を使うか決めてくれるかい? 俺たちは残った方の階段から進むとするよ」
遅れて入ってきたヴァントスさんたちのパーティーだった。
「よし……アタシたちは左側の上り階段から進もうと思う。どうだろう、皆」
「ええ、ティシリィが決めたのなら、私たちに異論はありません。私たちは左の階段から進みましょう」
俺とサーシャも頷き、俺たちは左側の階段から2階を目指した。気のせいだろうか、ティシリィがこちらの階段を選んだ瞬間、ヴァントスさんが少し笑ったように見えたのは。
俺たち四人が2階に上がりきった途端、モンスターは怒濤のごとく出現した。ナイリが予想した通り、殆どのモンスターが魔法を操るモンスターだった。
「クソッ、こいつら面倒だな!」
最初に現れたのは、デュプリメイジというモンスターだった。着ている法衣のせいか、魔法が殆ど効かない。その上、時間の経過と共に、どんどんと自分の複製を作り始めた。
「アタシ以外は、どれか一体を三人で狙い撃ちしろ! このままでは増え続ける一方だ!」
デュプリメイジに大ダメージを与えられるのは、ティシリィだけだった。俺が持つ、希望の剣でもHPの1/3程を削るのがやっとだった。
「ダメです! 三人で一体じゃ、間に合いません!」
ナイリの言うとおりだ。今の状態では、数を増やさないだけで精一杯だった。
「そ、そうだ! サーシャ! さっき覚えたアンプラッシュを俺に掛けてくれ!」
「わ、分かった! アンプラッシュ!」
サーシャがアンプラッシュを放つと、俺の希望の剣は輝きを帯びた。アンプラッシュは、攻撃力を増幅する魔法だ。剣や杖など、道具に対してかける魔法になる。
「いいぞ、インディ! 右端からやってくれ!」
ティシリィが左端から、俺は右端から、片っ端からデュプリメイジを斬り払った。最大で8体にまで増えていたのだ。
「はあ……なんとか倒せたか」
「城内で会った最初の敵がこれって、先が思いやられるわね……ただ、今の敵に対しては攻略方が分かって良かった。幸い、アンプラッシュはMPもそんなに消費しない魔法だし……」
城内で出てくる敵は、デュプリメイジに勝るとも劣らないモンスターばかりだった。直線的に戦うだけでは倒しきれない敵が多く、体力だけでなく神経もすり減らす戦いが続いた。
ただ、ナイリが装備をととのえる時に言っていたように、魔法の盾はこの城内で大いに役に立った。
***
「少し休憩しよう……場所はここでいいか」
ティシリィは少し広くなった場所を選んで、腰を下ろした。俺たちは結界を発生させ、休憩を取る事にする。
絶え間なく現れるモンスターたちからのプレッシャーは想像以上だった。薄暗く閉ざされた空間という事もあるのだろう、テレビゲームで体験したそれとは比べものにならない。唯一の救いと言えば、破壊された通路が多いため、進路がある程度絞られていた事だろうか。
「今までと違って、本当に息苦しいね……楽しさより、怖さのが上回ってるよ、今」
サーシャも俺と同じような気持ちになっているのだろう。強ばった顔で、サンドイッチを頬張っていた。
「分かるよ、サーシャ。俺も同じだ。早くクリアして出たいね、この城を」
「確かに……ジリジリと来ますね、色々なものが。でも……私は少しおかしいのでしょうか……どちらかと言うとワクワクが止まらないのですが」
「何もおかしくない、ナイリ。アタシも同じだ」
ナイリとティシリィは、「分かる分かる」と声を合わせて笑い出した。
今になって、このパーティーが強い理由が分かってきた気がしてきた。
「ビトルノの村へ寄るなら、ヴァントスたちはそろそろ北に進路を変えるはずだ。このまま、真っ直ぐエドアルド城まで行くつもりなんだろうか?」
「おそらく、そうでしょうね。ビトルノへは帰りに寄るつもりだと思います。どちらにしろ、『希望の剣』は呪いを解いてもらわないと使えないでしょうから」
ナイリが言った通り、ヴァントスさんたちはビトルノへは寄らず、俺たちのすぐ後ろを付いてきた。
「あまり深く考えてなかったけど、六人パーティーって私たちに比べてずっと有利よね? 戦士と賢者が一人ずつ、そして魔法使いが二人に、僧侶が二人。回復だって、やり放題じゃない」
「今更、何言ってんだよサーシャ。その上、あちらさんは全滅しても富豪が二人も付いてんだぜ」
「フフ、ホントだね。でもカッコいいよ、私たち。ちょっとした漫画の主人公みたい」
無邪気に言うサーシャに、俺とナイリはクスっと笑った。
進行方向に砂埃が立ったかと思うと、その場に大型のモンスターが現れた。
「ダ、ダブルドラゴンか……こいつもデカいな。頭部には攻撃が届きそうに無い! 全体攻撃でいくぞ!」
そのドラゴンは二つの頭を生やしていた。ティシリィは光りの剣を縦に払わず、真横に薙いだ。左右両方の頭部に、CHが表示されている。全体攻撃でCHを見たのは初めてだった。
俺はどうする!? ガーディアンドラゴンに有効だった、メテオレインか? 全体攻撃のメテオレインなら、双頭どちらにもダメージを与えられるはずだ。
迷った瞬間、右の頭部が俺たちのパーティーに火炎を噴き出した。全員にダメージが走る。「痛いっ」そう言ったのは、サーシャだろう。
続けて左の頭部も火炎を噴き出した。その炎が向かった先は、なんと後方に居たヴァントスさんたちのパーティーだった。
「痛っ! な、なんだコイツ! 両方のパーティーと同時に戦うつもりか!」
そう叫んだのはロクサスだろう。痛い……!? もしかして彼らもダメージを受けたのだろうか? ……いや、まずはメテオレインを唱える方が先だ。
俺のメテオレインが炸裂した直後、2発のメテオレインがダブルドラゴンを連続で直撃した。回復魔法を待機させていたナイリたちは何もしないまま、ダブルドラゴンは地面に倒れ込んだ。
「3発のメテオレインの内、最後の2発はヴァントスさんたちのパーティーからだ。俺たちに報酬は入らないのかな?」
「いや、アイテムドロップの通知が来てる。経験値とゴールドも入ったようだな。モンスターがどっちとも戦う意思を見せたから、特別なんだろうか」
「それより、聞きました? ロクサスが痛がっていましたよ。どうやら、あちらのパーティーにも体へのダメージが行ったみたいです」
ヴァントスさんたちを見てみると、その様子がうかがえた。声は聞こえないが、初めて体に受けたダメージに驚いているようだ。
「それより、先を急ぎましょ。今のウチに」
サーシャの言うとおりだ。俺たちは再び前進を始めた。
その後は共闘するような事は無く、どちらのパーティーもそつなくバトルをこなしていった。そして、サーシャのレベルが50に達する頃、とうとうエドアルド城へと辿り着いた。
「ランベルト城と同じくらいの大きさか……しかし、外壁も城もボロボロだな……」
俺たちはいつものように、ティシリィを先頭にして、城門をくぐっていった。
不思議と、城門から城内部までは、全くモンスターが現れなかった。廃墟同然のこの場所で、モンスターが現れないのは逆に不気味でもあった。すぐ後ろには、ヴァントスさんたちのパーティーも来ている。俺たちはどこまで一緒に行動することになるのだろうか。
ランベルト城のように、人口の池に掛けられた橋をいくつか渡ると、城の玄関まで辿り着いた。ここもモンスターに攻撃されたのか、扉の半分ほどは朽ち果てている。僅かに残された扉を開けると、左手には上り階段、右手には地下への階段が現れた。どちらの階段も、ホールに沿って弧を描く、大きく立派な階段だった。
「さて……どっちに進もうか……」
ティシリィは両手を腰に添え、ホールの中央に立って言った。ランベルト城とは違いガラス窓は少なく、あっても黒くくすんでいる。そのせいだろう、城内に光りは殆ど差し込んでいなかった。
「ほう……右と左で行く先が分かれるのか。これは面白い。……えーと、イロエスさんだったかな。どちらの階段を使うか決めてくれるかい? 俺たちは残った方の階段から進むとするよ」
遅れて入ってきたヴァントスさんたちのパーティーだった。
「よし……アタシたちは左側の上り階段から進もうと思う。どうだろう、皆」
「ええ、ティシリィが決めたのなら、私たちに異論はありません。私たちは左の階段から進みましょう」
俺とサーシャも頷き、俺たちは左側の階段から2階を目指した。気のせいだろうか、ティシリィがこちらの階段を選んだ瞬間、ヴァントスさんが少し笑ったように見えたのは。
俺たち四人が2階に上がりきった途端、モンスターは怒濤のごとく出現した。ナイリが予想した通り、殆どのモンスターが魔法を操るモンスターだった。
「クソッ、こいつら面倒だな!」
最初に現れたのは、デュプリメイジというモンスターだった。着ている法衣のせいか、魔法が殆ど効かない。その上、時間の経過と共に、どんどんと自分の複製を作り始めた。
「アタシ以外は、どれか一体を三人で狙い撃ちしろ! このままでは増え続ける一方だ!」
デュプリメイジに大ダメージを与えられるのは、ティシリィだけだった。俺が持つ、希望の剣でもHPの1/3程を削るのがやっとだった。
「ダメです! 三人で一体じゃ、間に合いません!」
ナイリの言うとおりだ。今の状態では、数を増やさないだけで精一杯だった。
「そ、そうだ! サーシャ! さっき覚えたアンプラッシュを俺に掛けてくれ!」
「わ、分かった! アンプラッシュ!」
サーシャがアンプラッシュを放つと、俺の希望の剣は輝きを帯びた。アンプラッシュは、攻撃力を増幅する魔法だ。剣や杖など、道具に対してかける魔法になる。
「いいぞ、インディ! 右端からやってくれ!」
ティシリィが左端から、俺は右端から、片っ端からデュプリメイジを斬り払った。最大で8体にまで増えていたのだ。
「はあ……なんとか倒せたか」
「城内で会った最初の敵がこれって、先が思いやられるわね……ただ、今の敵に対しては攻略方が分かって良かった。幸い、アンプラッシュはMPもそんなに消費しない魔法だし……」
城内で出てくる敵は、デュプリメイジに勝るとも劣らないモンスターばかりだった。直線的に戦うだけでは倒しきれない敵が多く、体力だけでなく神経もすり減らす戦いが続いた。
ただ、ナイリが装備をととのえる時に言っていたように、魔法の盾はこの城内で大いに役に立った。
***
「少し休憩しよう……場所はここでいいか」
ティシリィは少し広くなった場所を選んで、腰を下ろした。俺たちは結界を発生させ、休憩を取る事にする。
絶え間なく現れるモンスターたちからのプレッシャーは想像以上だった。薄暗く閉ざされた空間という事もあるのだろう、テレビゲームで体験したそれとは比べものにならない。唯一の救いと言えば、破壊された通路が多いため、進路がある程度絞られていた事だろうか。
「今までと違って、本当に息苦しいね……楽しさより、怖さのが上回ってるよ、今」
サーシャも俺と同じような気持ちになっているのだろう。強ばった顔で、サンドイッチを頬張っていた。
「分かるよ、サーシャ。俺も同じだ。早くクリアして出たいね、この城を」
「確かに……ジリジリと来ますね、色々なものが。でも……私は少しおかしいのでしょうか……どちらかと言うとワクワクが止まらないのですが」
「何もおかしくない、ナイリ。アタシも同じだ」
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