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大蛇に囲まれた村
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クイナとアトリのバトルを目の前で見た男たちは、尻餅をついたままなかなか立ち上がれなかった。もしかして、腰を抜かしてしまったのかもしれない。
「大丈夫ですか? お怪我はありませんか?」
そう言うアトリに、男たちは口をパクパクとさせている。目の前で魔物を焼き尽くしたアトリは、魔女に見えているのかもしれない。
そして、ようやく落ち着いたのか年長の男が口を開いた
「助けて貰ってありがとうございました……お二人に驚いて、なかなか声が出せませんでした、すみません……」
「いやいや、無事でなによりだった。俺たちは南にあるラーク村って所からやってきた。今は、北を目指して進んでいる」
ゲンが言うと、男たちは驚いて顔を見合わせた。
「ラ、ラーク村というと、もしかして、生け贄を捧げて雨を降らせてくれたという……?」
今度はクイナとアトリが顔を見合わせた。二人はクスッと笑う。
「そうだ、そのラーク村だ」
「そうでございましたか……その節は大変ありがとうございました。しっかりと、私たちの村にも恵みの雨は届いております。
——それにしても、ラーク村の方々は、不思議な力をお持ちのようで」
クイナとアトリがゲンを見る。「神の使いって言っていい?」きっと、そう聞きたいのだと思う。ゲンは首を横に振った。
「俺たちの事はさておき、どうして魔物と戦っていたんだ? 襲われたのか?」
「……お、襲われるもなにも、やられる前にやらないと、死ぬのは俺たちじゃないですか!」
若い男の方が、声を上げた。
「そ、そうか、それもそうだな。ところで、俺たちはカイト村へ向かっているところなんだ。君たちはどちらへ向かうんだ?」
「そっ、それは丁度良い! 私たちはカイト村の者なんです、一緒にカイト村へ来て貰えませんか!!」
「な、何かあったのか!?」
「カイト村は今、魔物たちに取り囲まれているんです!!」
俺たちは顔を見合わせると、すぐに移動をはじめた。
「魔物に囲まれたって、何でそんな事になったんだ?」
男たちと並んで歩くゲンが、二人に聞いた。
「村の近くに大蛇が現れたのです。口を大きく開ければ、人を一飲み出来てしまいそうな……そんな奴が、村に入ってくるような事があっては大変です。私たちは火を使い、弓を使い、奴を追い払おうとしました。でも、奴には全く効果が無く……」
ドラゴンと並ぶ、最上位に大蛇がいるとゲンは言っていた。ドラゴンに手を出さなかったアウル村とは、全く逆の状況になっているようだ。
そして、今回分かった事がある。俺たちがプレイを始める事で、魔物はプレイヤー以外には反応しないと思っていた。だが、魔物は攻撃を受けると、プレイヤー以外でも反撃をするようだ。これは非常に深刻な事態といっていい。
「私たち二人は、南の村へ向かう途中だったのです。他の村にも魔物が現れているのか調べるためと、もし余裕があるのなら、私たちの村を救うために手伝ってくれないかと」
「そうか……そういう意味では、良い場所で出会えた」
西の空が赤くなり始める中、俺たち六人はカイト村へ急いだ。
「今から戦う大蛇の情報を共有しておく。覚えておいてくれ」
カイト村への道中、ゲンが俺たちに声を掛ける。三人は無言で頷いた。
「こいつは皮膚が硬い。打撃も魔法も殆ど効かないと思っていい。だがもちろん、奴にも弱点はある。それは大きな口だ。口を開いている時、口内への攻撃が通る。しかし、その口は最大の武器でもある。奴とはカウンター勝負になると思っててくれ」
先導する男たちが、「こっちだ」と指を差している。もう目前なのだろう、リストバンドにも数体の魔物が表示されていた。
「あとは、大蛇の締め付けにも注意だ。深追いは禁物だぞ、特にクイナ」
クイナは素直に「分かった」と言った。今度の敵は、かなりの強敵だと感じ取っているのだろう。
「この林を抜けると、すぐに魔物が見えると思います。気をつけてください」
どうやら、この林を抜けたところにカイト村はあるらしい。俺たちは慎重に木々の合間を進んだ。
——いた。
大蛇の胴体だけが木々の隙間から見える。その胴体は、銀色のウロコのような皮膚に覆われ、夕日を受けてギラギラと輝いていた。
「ゲ、ゲン……胴体の太さだけで、俺の身長くらいあるよアレ……」
「あ、ああ……ここまで巨大化しているとは、想定外だ……」
ゲンが追加した『巨大化MOD』が反映されているのだろう、あまりの大きさにゲンも驚いていた。
「カイト村の二人! 少し離れていてくれ! 今から威嚇して林から引っ張り出す!」
ゲンはカイト村の二人にそう言うと、大蛇の胴体目がけ砲弾を浴びせた。
大蛇はすぐに反応し、『ズズズズズ……』という地響きのような音を立て、こちらに向かってくる。枝などをなぎ倒しながら追ってくる様は、まるで特撮映画を観ているようだった。
ある程度の広場に出ると、俺たちは向きを変え、大蛇と対峙する形になった。大蛇は鎌首をもたげ、俺たちを見下ろす。その図体の大きさは、先日のドラゴンが可愛く見えるほどだった。
「デ、デカいな……」
クイナが大蛇を見上げて言う。
口内以外は攻撃が効かないと聞いていたからか、先に手を出す者はいなかった。そんな大蛇と、俺たちのにらみ合いが続く。この戦いを見に来たのだろう、林の入り口付近には、多くの村人たちが集まっていた。
攻撃の口火を切ったのは大蛇だった。
アトリに向けて、鎌首をジャブのように浴びせてくる。軽快にバックして躱すアトリだったが、3回目の攻撃で尻餅をつく形で転倒してしまった。大蛇はここぞとばかりに、勢いを付け鎌首をアトリに迫らせた。
尻餅をついたまま、アトリが杖を大蛇に向ける。大蛇が口を開けた瞬間、カウンターで魔法をぶち込むつもりなのだろう。
ところが、大蛇は口を閉じたままアトリの腹部に鎌首を激突させた。『ゴギッ』という鈍い音と供に、アトリが大地にめり込んだ。
「ギャオオオオオオ……!!」
だが、何故か大蛇も悲鳴を上げていた。
「針で左目を潰した! アトリを見てやれ!!」
ゲンが大蛇に向けて、針を射出していたようだ。
それよりも、アトリだ。クイナと俺でアトリを取り囲む。少量だが、吐血もしていた。これは、本当に危ないかもしれない。
「アトリ! 薬だ、飲め!!」
クイナは黄色の錠剤と水を自分の口に含むと、口移しにアトリに飲み込ませた。クイナの口も赤く染まる。
「ユヅル!! 今度は横だ!!」
ゲンの叫びに周りを見ると、大蛇の胴体に囲まれていた。その胴体は、急速なスピードで迫ってくる。俺たち三人、まとめて締め上げるつもりだ。
「まっ、間に合えっ!!」
俺は柄を抜き、柄の両サイドから巨大な鋼鉄のブロックを生成させた。『ガンッ』という音を上げ、ブロックが大蛇の胴体をせき止める。それでもまだ締め上げるつもりなのか、鋼鉄のブロックが『ギンッギンッ』と鈍い低音を響かせた。
その時だった。
「ギャッ、ギャッオオオッ!!」
「右目も潰した! 奴はもう何も見えない!!」
俺たち三人に集中していた事が命取りになったようだ。大蛇は両方の目に、針を打ち込まれていた。大蛇の胴体は締め上げる事を諦め、ズルズルと広がっていく。大蛇は方向が分かるのか、林への方へと向かって行った。
「ま、待ちなさい……まだ終わってないっ!!」
アトリはフラフラと起き上がって中腰になると、逃げる大蛇に向かって凄まじい冷気を放った。その冷気は周りの空気を凍らせながら、一直線に氷の刃となって迫っていく。
「す、凄い……大蛇の身体が凍っていく……」
大蛇の身体が、後ろから順に固まり始めていく。このままでは全身が凍らされると思ったのか、大蛇は反転して攻撃してきた。
そしてアトリを噛み砕くべく、とうとうその大きな口を開けた。
アトリが待っていたはずの瞬間だった。だが、先ほどのダメージと今の魔法で力尽きたのだろう、後ろで支えていたクイナに倒れ込んだ。
だが、その瞬間を待っていたのはアトリだけじゃ無い。ゲンは巨大な鉄球を、大蛇の大きな口に数発喰らわせた。
たまらず大蛇が口を閉じた瞬間、轟音と供に頭部は大爆発を起こした。
「大丈夫ですか? お怪我はありませんか?」
そう言うアトリに、男たちは口をパクパクとさせている。目の前で魔物を焼き尽くしたアトリは、魔女に見えているのかもしれない。
そして、ようやく落ち着いたのか年長の男が口を開いた
「助けて貰ってありがとうございました……お二人に驚いて、なかなか声が出せませんでした、すみません……」
「いやいや、無事でなによりだった。俺たちは南にあるラーク村って所からやってきた。今は、北を目指して進んでいる」
ゲンが言うと、男たちは驚いて顔を見合わせた。
「ラ、ラーク村というと、もしかして、生け贄を捧げて雨を降らせてくれたという……?」
今度はクイナとアトリが顔を見合わせた。二人はクスッと笑う。
「そうだ、そのラーク村だ」
「そうでございましたか……その節は大変ありがとうございました。しっかりと、私たちの村にも恵みの雨は届いております。
——それにしても、ラーク村の方々は、不思議な力をお持ちのようで」
クイナとアトリがゲンを見る。「神の使いって言っていい?」きっと、そう聞きたいのだと思う。ゲンは首を横に振った。
「俺たちの事はさておき、どうして魔物と戦っていたんだ? 襲われたのか?」
「……お、襲われるもなにも、やられる前にやらないと、死ぬのは俺たちじゃないですか!」
若い男の方が、声を上げた。
「そ、そうか、それもそうだな。ところで、俺たちはカイト村へ向かっているところなんだ。君たちはどちらへ向かうんだ?」
「そっ、それは丁度良い! 私たちはカイト村の者なんです、一緒にカイト村へ来て貰えませんか!!」
「な、何かあったのか!?」
「カイト村は今、魔物たちに取り囲まれているんです!!」
俺たちは顔を見合わせると、すぐに移動をはじめた。
「魔物に囲まれたって、何でそんな事になったんだ?」
男たちと並んで歩くゲンが、二人に聞いた。
「村の近くに大蛇が現れたのです。口を大きく開ければ、人を一飲み出来てしまいそうな……そんな奴が、村に入ってくるような事があっては大変です。私たちは火を使い、弓を使い、奴を追い払おうとしました。でも、奴には全く効果が無く……」
ドラゴンと並ぶ、最上位に大蛇がいるとゲンは言っていた。ドラゴンに手を出さなかったアウル村とは、全く逆の状況になっているようだ。
そして、今回分かった事がある。俺たちがプレイを始める事で、魔物はプレイヤー以外には反応しないと思っていた。だが、魔物は攻撃を受けると、プレイヤー以外でも反撃をするようだ。これは非常に深刻な事態といっていい。
「私たち二人は、南の村へ向かう途中だったのです。他の村にも魔物が現れているのか調べるためと、もし余裕があるのなら、私たちの村を救うために手伝ってくれないかと」
「そうか……そういう意味では、良い場所で出会えた」
西の空が赤くなり始める中、俺たち六人はカイト村へ急いだ。
「今から戦う大蛇の情報を共有しておく。覚えておいてくれ」
カイト村への道中、ゲンが俺たちに声を掛ける。三人は無言で頷いた。
「こいつは皮膚が硬い。打撃も魔法も殆ど効かないと思っていい。だがもちろん、奴にも弱点はある。それは大きな口だ。口を開いている時、口内への攻撃が通る。しかし、その口は最大の武器でもある。奴とはカウンター勝負になると思っててくれ」
先導する男たちが、「こっちだ」と指を差している。もう目前なのだろう、リストバンドにも数体の魔物が表示されていた。
「あとは、大蛇の締め付けにも注意だ。深追いは禁物だぞ、特にクイナ」
クイナは素直に「分かった」と言った。今度の敵は、かなりの強敵だと感じ取っているのだろう。
「この林を抜けると、すぐに魔物が見えると思います。気をつけてください」
どうやら、この林を抜けたところにカイト村はあるらしい。俺たちは慎重に木々の合間を進んだ。
——いた。
大蛇の胴体だけが木々の隙間から見える。その胴体は、銀色のウロコのような皮膚に覆われ、夕日を受けてギラギラと輝いていた。
「ゲ、ゲン……胴体の太さだけで、俺の身長くらいあるよアレ……」
「あ、ああ……ここまで巨大化しているとは、想定外だ……」
ゲンが追加した『巨大化MOD』が反映されているのだろう、あまりの大きさにゲンも驚いていた。
「カイト村の二人! 少し離れていてくれ! 今から威嚇して林から引っ張り出す!」
ゲンはカイト村の二人にそう言うと、大蛇の胴体目がけ砲弾を浴びせた。
大蛇はすぐに反応し、『ズズズズズ……』という地響きのような音を立て、こちらに向かってくる。枝などをなぎ倒しながら追ってくる様は、まるで特撮映画を観ているようだった。
ある程度の広場に出ると、俺たちは向きを変え、大蛇と対峙する形になった。大蛇は鎌首をもたげ、俺たちを見下ろす。その図体の大きさは、先日のドラゴンが可愛く見えるほどだった。
「デ、デカいな……」
クイナが大蛇を見上げて言う。
口内以外は攻撃が効かないと聞いていたからか、先に手を出す者はいなかった。そんな大蛇と、俺たちのにらみ合いが続く。この戦いを見に来たのだろう、林の入り口付近には、多くの村人たちが集まっていた。
攻撃の口火を切ったのは大蛇だった。
アトリに向けて、鎌首をジャブのように浴びせてくる。軽快にバックして躱すアトリだったが、3回目の攻撃で尻餅をつく形で転倒してしまった。大蛇はここぞとばかりに、勢いを付け鎌首をアトリに迫らせた。
尻餅をついたまま、アトリが杖を大蛇に向ける。大蛇が口を開けた瞬間、カウンターで魔法をぶち込むつもりなのだろう。
ところが、大蛇は口を閉じたままアトリの腹部に鎌首を激突させた。『ゴギッ』という鈍い音と供に、アトリが大地にめり込んだ。
「ギャオオオオオオ……!!」
だが、何故か大蛇も悲鳴を上げていた。
「針で左目を潰した! アトリを見てやれ!!」
ゲンが大蛇に向けて、針を射出していたようだ。
それよりも、アトリだ。クイナと俺でアトリを取り囲む。少量だが、吐血もしていた。これは、本当に危ないかもしれない。
「アトリ! 薬だ、飲め!!」
クイナは黄色の錠剤と水を自分の口に含むと、口移しにアトリに飲み込ませた。クイナの口も赤く染まる。
「ユヅル!! 今度は横だ!!」
ゲンの叫びに周りを見ると、大蛇の胴体に囲まれていた。その胴体は、急速なスピードで迫ってくる。俺たち三人、まとめて締め上げるつもりだ。
「まっ、間に合えっ!!」
俺は柄を抜き、柄の両サイドから巨大な鋼鉄のブロックを生成させた。『ガンッ』という音を上げ、ブロックが大蛇の胴体をせき止める。それでもまだ締め上げるつもりなのか、鋼鉄のブロックが『ギンッギンッ』と鈍い低音を響かせた。
その時だった。
「ギャッ、ギャッオオオッ!!」
「右目も潰した! 奴はもう何も見えない!!」
俺たち三人に集中していた事が命取りになったようだ。大蛇は両方の目に、針を打ち込まれていた。大蛇の胴体は締め上げる事を諦め、ズルズルと広がっていく。大蛇は方向が分かるのか、林への方へと向かって行った。
「ま、待ちなさい……まだ終わってないっ!!」
アトリはフラフラと起き上がって中腰になると、逃げる大蛇に向かって凄まじい冷気を放った。その冷気は周りの空気を凍らせながら、一直線に氷の刃となって迫っていく。
「す、凄い……大蛇の身体が凍っていく……」
大蛇の身体が、後ろから順に固まり始めていく。このままでは全身が凍らされると思ったのか、大蛇は反転して攻撃してきた。
そしてアトリを噛み砕くべく、とうとうその大きな口を開けた。
アトリが待っていたはずの瞬間だった。だが、先ほどのダメージと今の魔法で力尽きたのだろう、後ろで支えていたクイナに倒れ込んだ。
だが、その瞬間を待っていたのはアトリだけじゃ無い。ゲンは巨大な鉄球を、大蛇の大きな口に数発喰らわせた。
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