鬼の行く末

甘党七味

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五話 男としてのプライドだ!

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22階層についたが、22階層でも服や武器は出なく23階層24階層も結果は同じだった、武器は石斧が出たから武器はいずれ出るだろうと思うがもしや服は出ないのでは無いだろうか?本気で心配し始めた頃丁度25階層に到着した、今までと何かが違う怖い、威圧感があるありすぎる、無意識に身体が震える、だめだ、引き返すべきだそう考えてたその時、ドゴーン!
遠くの方で大きな音が鳴り響いた、その瞬間、24階層に向けて走り出していた。 怖い!怖い!怖い!怖い!不思議な事に24階層に向かってる間、魔物が一匹すら出てこなかった、24階層についてしばらくの間ダンジョンの隅で《隠密》を起動させながら震えていた。

「怖い!怖い!怖すぎる!なんなんだあれは!勝てない、絶対に今の俺じゃ勝てない!」

姿すら見ていないが鳴り響いた轟音と25階層全体に届く程の威圧感、今のままじゃ逆立ちしたって勝つ事は不可能だろう、ただ、この世界は幸か不幸かレベルの概念がある、そこしの間、24階層に留まって進化するまで頑張るしかない、ダンジョンを攻略すると決めた以上、逃げる事はダメだと思う、今ここで逃げ出せば癖になってしまう、今の自分では勝てない相手が出てきたらすぐに逃げる癖が、それだけはダメだ、男としてのプライドだ!
24階層の魔物は狼だ、ただ、涎が酸で犬の2倍の大きさで尻尾が毛むくじゃらの蛇だが……まぁ、《隠密》が効いてるのかはたまた狼の鼻がイカれているのか見つかった事が無いので毎回奇襲を成功させている。

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名前  ?????

レベル 50

種族  オーガ(進化可能)

スキル《健康》《吸収》《気配遮断》
   《統率》《斧術》《気配感知》
   《生命力感知》

称号  異界からの迷いし魂 特異種 進化者

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《気配遮断》・・・気配を遮断する、《隠密》の上位スキル

24階層での1週間の魔物狩りの結果がこれだ。
《隠密》が《気配遮断》に進化していた、スキルが進化した様だ、スキルも進化がある様だ、一体どの様な条件で進化するのだろうか?分からん、それと、ようやく進化が可能になった、前回の進化可能レベルは30だったが今回は50だった、なぜかお腹が減らない事を生かしてひたすら魔物を狩り続けた結果だ、それと《タフネス》が消えた一度だけ《隠密》が切れた時に魔物と遭遇し、攻撃をくらったのだがその戦闘が終わった後、確認してみたら消えていた、この世界は攻撃があったたらスキルが消える鬼畜な世界なのだろうか?それともあの魔物が特別なのか?
考えた所でステータスについての謎は確認する毎に湧き出てくるので諦める、今考えた所で答えなんて出てこないだろうから、

「さて、待望の進化だ!進化先わっと」

鬼人・・・鬼種系統上位種、見目麗しい者が多い種族、下位種と異なり女性には嫌われないが戦闘狂が多い為、戦闘を生業にしてる者には嫌われる。

「おぉい!戦闘狂!まじか戦闘狂!どうしてこう嫌われる事が普通の種族なんだよ!」

女性に嫌われているわけではないのが責めても救いだ、ただ何故か今までの進化先より説明文が長いのが気に掛かる、何だろうこのもやもやは?
まぁ、今は考えないようにしようそれより先に進化だ!

進化が終わった、今回も眠気が来たが予めはしっこで待機してたので大丈夫だった、
進化後の今の身体は人と変わらなくスリムだ、スリムだが筋肉はしっかりとついてるしなやかな筋肉だ、顔を確認する術がないのが困り所だが額の2本の角は分かる、強い力がこの2本の角にあるのが確認出来る、なんだろうかこの強い力は、角に力が集中している、取り敢えずステータスを確認するか、

「ステータス」

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名前  ?????

レベル 1

種族  鬼人

スキル《健康》《吸収》《気配遮断》
   《統率》《斧術》《気配感知》
   《生命力感知》《鬼力》

称号  異界からの迷いし魂 特異種 進化者

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《鬼力》・・・鬼の力の源、大いなる力、この先どの様な力になるかは、今後の成長次第

「おぉぉ~!すげぇ!かっこいい!なんだよ大いなる力ってすげぇ!すげぇ!」

一通り興奮した後、一旦落ち着き《鬼力》について考える、大いなる力とあるのは恐らくこの角に集中している力だろう、どの様な力になるかは成長次第、この部分を見るに恐らくこのままでは使えないのだろう、どうにか《鬼力》に対するアプローチを考えなければ、それ次第では化けるかも知れない、進化してすぐに25階層に向かうつもりだったが、もう暫くここに留まり《鬼力》に対して色々なアプローチを試してみてみる事にした。
まずは《気配感知》と《生命力感知》でしっかりと力を感知する、ただ、気配と生命力を感知するスキルな為、しっかりと力を感知できないが大凡の感知は出来る、特に活躍したのが《生命力感知》だ、進化したおかげなはたまた、《鬼力》のおかげがは分からないが進化前とは比べ物にならない程の生命力を感知できた、一旦この生命力を《鬼力》のおかげと仮定して、操作出来ないかアプローチをかけてみる事にした。





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