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農家の三女
結婚とは
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「は?じゃあ何?メイは私がいい結婚ができないって言いたいの?」
メイの言葉にユリカは目をつり上げる。
「私はユリカ姉とは言ってないじゃん。ユリカ姉なら男の一人ぐらいつれるって。」
ユナさえ町に来なければね、とメイは言う。
「そーかな。ま、ユナが来たら私に彼氏できてたとしても次に日には別れてるわ。」
そだね、とユリカは笑う。
「って言うことで、ユナはあの町に来ないでね。」
「わかった。」
メイが言い、ユナはうなずいた。
「ね、ユリカ姉のタイプってどんな感じ?」
「えー。聞いちゃう?イケメン、お金持ち、位がそろってればあとは何でもいいかな。」
メイがユリカに尋ねるとユリカは三つの条件をあげる。
「ちょっとー。それ望みすぎなんじゃないの?イケメンなんて貴族にしかいないし、お金持ちは商家もあるけどやっぱり貴族が大多数を占めてるでしょ?位ってもうそれ貴族に嫁ぎたいですって言ってるようなものじゃん。」
メイが笑う。
「でも、メイも似たようなものでしょ?」
「そうだけどさ。高望みが過ぎるって。ところでユナは?ユナのタイプは?」
メイがユナを見る。
「私は・・・優しくて私を一途に愛してくれる人かな・・・。」
「えー?一途に愛するって貴族じゃ無理なんじゃないの?愛人とか結構普通にいるって聞くけど。浮気とか、不倫とか。」
それこそ高望みだよね、とユリカは言う。
「はいはい、そんなこと言わないの。今の騎士団長は愛妻家で有名だっていう話があるの。貴族でも一途に愛してくれる人は少ないと思うけどいると思うけど。」
見かねたリイカが口をはさむ。
「でもね。結構リスキーじゃない?愛してくれるかと思ったら浮気していたとか普通にありそう。」
ねー、とユリカはメイに言う。
「かわいい顔に産まれた人ってかわいそう。」
メイの一言にリイカが目をつり上げた。
「メイ。それはどういう意味?私がかわいそうって?」
「え、お、お母さん?お母さんには言ってないよ。ユナだけに言ったんだもん。」
メイが慌てたような表情で弁明する。
「ほとんど同じようなものでしょ!?ユナは私に似たのだからユナがかわいそうっていうのなら、私もかわいそうっていう意味でしょ?」
鬼の形相をしているリイカにメイはおびえたような表情をした。
「お、お母さん怖いよ・・・。」
今までリイカに怒られたことが一度もなかったユリカとメイは驚いていた。
ガタンと音をたてて立ち上がったリイカは無言で二階の夫婦の寝室に歩いていく。
「お母さん!」
リイカの後を追おうとしたメイはシュンに止められた。
「メイ、待て。今行ってもさらに怒らせてしまう可能性が高い。ここは時間を置いてから行った方がいい。」
「そういうものなの?」
メイはしょんぼりとする。
「あーあ。メイのせいで最悪な誕生日になっちゃった。」
「お、お姉ちゃん!?」
不意にユリカが言う。
メイはあせったような表情をする。
「シュウには言っておいたがお前たちには言わなかったのが裏目に出たな。リイカにかわいそうとか憐れむ言葉は禁句だ。」
シュンが言う。
「見事に地雷踏み抜いたね。踏むだけでも母さん怖いのに踏み抜いたらこんなに怖いんだね。」
馬鹿なことするね、とシュウが言う。
「お兄まで・・・。」
「別に攻めてるわけじゃないんだよ。ただ、面白いものが見れたなって。」
「な、なによ面白いものって。」
シュウの言葉にメイは顔を引き攣らせる。
「いや、だっていつも温和な母さんが怒鳴るところ見られるだなんて珍しいじゃん。」
「お兄・・・歪んでる・・・。」
「なんか言った?」
「な、なんも。なんも言ってない。」
メイはぶんぶんと首を振る。
「メイ。ちょっと来なさい。」
二階からリイカが降りてきた。
「お母さん!」
呼ばれたメイがリイカの後ろについていった。
メイの言葉にユリカは目をつり上げる。
「私はユリカ姉とは言ってないじゃん。ユリカ姉なら男の一人ぐらいつれるって。」
ユナさえ町に来なければね、とメイは言う。
「そーかな。ま、ユナが来たら私に彼氏できてたとしても次に日には別れてるわ。」
そだね、とユリカは笑う。
「って言うことで、ユナはあの町に来ないでね。」
「わかった。」
メイが言い、ユナはうなずいた。
「ね、ユリカ姉のタイプってどんな感じ?」
「えー。聞いちゃう?イケメン、お金持ち、位がそろってればあとは何でもいいかな。」
メイがユリカに尋ねるとユリカは三つの条件をあげる。
「ちょっとー。それ望みすぎなんじゃないの?イケメンなんて貴族にしかいないし、お金持ちは商家もあるけどやっぱり貴族が大多数を占めてるでしょ?位ってもうそれ貴族に嫁ぎたいですって言ってるようなものじゃん。」
メイが笑う。
「でも、メイも似たようなものでしょ?」
「そうだけどさ。高望みが過ぎるって。ところでユナは?ユナのタイプは?」
メイがユナを見る。
「私は・・・優しくて私を一途に愛してくれる人かな・・・。」
「えー?一途に愛するって貴族じゃ無理なんじゃないの?愛人とか結構普通にいるって聞くけど。浮気とか、不倫とか。」
それこそ高望みだよね、とユリカは言う。
「はいはい、そんなこと言わないの。今の騎士団長は愛妻家で有名だっていう話があるの。貴族でも一途に愛してくれる人は少ないと思うけどいると思うけど。」
見かねたリイカが口をはさむ。
「でもね。結構リスキーじゃない?愛してくれるかと思ったら浮気していたとか普通にありそう。」
ねー、とユリカはメイに言う。
「かわいい顔に産まれた人ってかわいそう。」
メイの一言にリイカが目をつり上げた。
「メイ。それはどういう意味?私がかわいそうって?」
「え、お、お母さん?お母さんには言ってないよ。ユナだけに言ったんだもん。」
メイが慌てたような表情で弁明する。
「ほとんど同じようなものでしょ!?ユナは私に似たのだからユナがかわいそうっていうのなら、私もかわいそうっていう意味でしょ?」
鬼の形相をしているリイカにメイはおびえたような表情をした。
「お、お母さん怖いよ・・・。」
今までリイカに怒られたことが一度もなかったユリカとメイは驚いていた。
ガタンと音をたてて立ち上がったリイカは無言で二階の夫婦の寝室に歩いていく。
「お母さん!」
リイカの後を追おうとしたメイはシュンに止められた。
「メイ、待て。今行ってもさらに怒らせてしまう可能性が高い。ここは時間を置いてから行った方がいい。」
「そういうものなの?」
メイはしょんぼりとする。
「あーあ。メイのせいで最悪な誕生日になっちゃった。」
「お、お姉ちゃん!?」
不意にユリカが言う。
メイはあせったような表情をする。
「シュウには言っておいたがお前たちには言わなかったのが裏目に出たな。リイカにかわいそうとか憐れむ言葉は禁句だ。」
シュンが言う。
「見事に地雷踏み抜いたね。踏むだけでも母さん怖いのに踏み抜いたらこんなに怖いんだね。」
馬鹿なことするね、とシュウが言う。
「お兄まで・・・。」
「別に攻めてるわけじゃないんだよ。ただ、面白いものが見れたなって。」
「な、なによ面白いものって。」
シュウの言葉にメイは顔を引き攣らせる。
「いや、だっていつも温和な母さんが怒鳴るところ見られるだなんて珍しいじゃん。」
「お兄・・・歪んでる・・・。」
「なんか言った?」
「な、なんも。なんも言ってない。」
メイはぶんぶんと首を振る。
「メイ。ちょっと来なさい。」
二階からリイカが降りてきた。
「お母さん!」
呼ばれたメイがリイカの後ろについていった。
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