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1章
トイレでの出来事~②
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トイレから出てきた春香は、待ち構えていたように立っていた紗奈に捕まった。
「ちょっと春香待ちなさいよ。私せっかく1人で来たのに無視すんの?」
「いや、無視してるつもりはないけど何か用?私急いでるんだけど。」
「まあすぐ終わるから待ちなさいって。とにかく本題に入るけど今日の裏庭掃除変わってくんない?どうせあんた暇でしょ?」
「悪いけど、裏庭の掃除って1組担当だよね?」
「そうだけど?」
「私、クラス違うから無理。」
「だからそこをなんとか。どうかお願いします。」
春香は楽しそうな深いため息をついた。
「それで?あんた掃除サボって何すんの?」
「さ、サボるって。言い方考えてよ。私こう見えても繊細だから。」
「それ自分で言う?」
「優ちゃんと遊ぶのよ。あんたの大好きな優ちゃんだよ?」
「優ちゃん?誰それ。」
「嘉瀬川優澄だよ。付き合ってたんでしょ?」
「いや、別に優澄何て好きじゃないし。コクられたから付き合ってやってたんだよ。」
「えー!じゃあ好きじゃないの?」
「好きじゃないっていうか・・・。その。」
「はっきりしてよ。」
「とにかく!裏庭掃除は同じクラスの人に頼んで。」
「え!ちょっと待ってよ!」
走って出ていった春香を紗奈はなすすべもなく見送った。
「ちょっと春香待ちなさいよ。私せっかく1人で来たのに無視すんの?」
「いや、無視してるつもりはないけど何か用?私急いでるんだけど。」
「まあすぐ終わるから待ちなさいって。とにかく本題に入るけど今日の裏庭掃除変わってくんない?どうせあんた暇でしょ?」
「悪いけど、裏庭の掃除って1組担当だよね?」
「そうだけど?」
「私、クラス違うから無理。」
「だからそこをなんとか。どうかお願いします。」
春香は楽しそうな深いため息をついた。
「それで?あんた掃除サボって何すんの?」
「さ、サボるって。言い方考えてよ。私こう見えても繊細だから。」
「それ自分で言う?」
「優ちゃんと遊ぶのよ。あんたの大好きな優ちゃんだよ?」
「優ちゃん?誰それ。」
「嘉瀬川優澄だよ。付き合ってたんでしょ?」
「いや、別に優澄何て好きじゃないし。コクられたから付き合ってやってたんだよ。」
「えー!じゃあ好きじゃないの?」
「好きじゃないっていうか・・・。その。」
「はっきりしてよ。」
「とにかく!裏庭掃除は同じクラスの人に頼んで。」
「え!ちょっと待ってよ!」
走って出ていった春香を紗奈はなすすべもなく見送った。
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