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私がいつあなたのことが好きと言ったのですか?
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「レリシア様、お話し中失礼します。レリシア様の婚約者様についてなんですが。」
私、レリシア・スカーレットはいつもお昼休みは友人たちと食堂でお昼をとる。
楽しく歓談していると、無礼極まりない男爵令嬢が話しかけてきた。
どこの家の令嬢かは忘れたわ。
だって興味ないもの。
「ルドルフ様、最近エレナと懇意にしているみたいで・・・。放っておいて大丈夫ですか?」
私が許可を与えていないというのにその女はペチャクチャとしゃべりだす。
なにが放っておいて大丈夫ですかなの。
エレナとか言うその平民女はあなたのお友達でしょう!?
「貴女!?レリシア様になんてことを!」
あら、サーシャが怒ってしまったわ。
「な、なんですか!私はレリシア様のためを思って言っただけなのに!」
泣き出してしまった。
ただ・・・ちょっと場所が場所だった。
ここは食堂。
そして今の時間は12時。
お昼真っ盛りだ。
そんな時間帯に騒ぎをおこせばまず間違いなく迷惑だろう。
皆さま貴族出身ですもの。
この騒ぎの原因くらい分かっているようですわ。
周りの皆さんがあの男爵令嬢を見ているわ。
まあ、あの女が女狐の友人でなければここで終わるところだったのですよ?
「シエナ!どうしたの?まさかレリシア様に酷いことを言われたの?」
あら、女狐がやってきましたわ。
駆け寄って、慰めて。
あら酷いこと。
私、その女とは一言も話してはおりませんけれど。
「実は・・・そうなの。たかだか男爵令嬢が何様か、とか。エレナの悪口も言っていたの。ルドルフ様を誑かす女狐
だって!」
泣いて訴えてますけど、私そんなこと口には出しておりませんよ?
まあ、心の中では思っておりましたけど。
それにしてもシエナさん、でしたっけ?
嘘がお上手なのですね。
確か隣国に劇か何かを学ぶ学園がありましたわ。
そこに転校したらよろしいのに。
「一体なにがあった?」
あら、ようやく来たのですね。
ヒーローとやらのお出ましですわね。
本物のヒーローとは程遠いですけれど。
「シエナ!?泣いているのか?エレナ、一体何があった?」
「ルドルフ!聞いて!レリシア様がシエナに酷いことを言ったのよ。男爵令嬢が何様かって。殴ろうともしたの。私がいたから止められたけど。もし、私がいなかったらシエナは殴られてたかも!それに私の悪口まで言ったって。ルドルフ様を誑かす女狐って。」
まあ、盛りに盛りましたわね。
そもそも私は一言も口をきいていないのにどうやったらひどいことを言えるのかしら?
相手にするだけ時間の無駄だもの、殴る必要もないわ。
そもそも私、そんな野蛮なことはいたしませんわ。
それはエレナさんも同じでしてよ?
「なに!?そんなことが!?」
まあ、五月蠅いこと。
これはもう人災ですわね。
「レリシア!貴様、何様のつもりだ。」
貴様だなんて。
そんなこと言っていいのかしら?
貴方は侯爵子息で私はスカーレット公爵家の一人娘。
貴方は我がスカーレット公爵家に婿入りする立場だというのに。
まさか、自分がスカーレット公爵家の次期当主だと勘違いしているのではないでしょうね?
「何様・・・ですか?私、お2人とは一言も話しておりません。ですので悪口とやらを言うことはできませんの。」
さあ、どう返しますか?
お返事によっては、貴方の今後が決まりますよ?
「ふん!口では言っていなくとも態度がそうだったのだろう?私をとられたからと言って見苦しいぞレリシア!」
そう叫ぶと女狐とシエナさんを連れて行ってしまいました。
本当に失礼極まりない人ですこと。
このことはきちんとお父様にお伝えしますわ。
どんなお返事がもらえるのかとても楽しみですわ。
『次のパーティーでのルドルフの判断と行動で決める』
これがお父様の判断ですわ。
一見軽そうな処遇に見えますわ。
ですけれど本当は違いますの。
次のパーティー・・・来週にありましたわね。
ルドルフの判断・・・それはつまり考えということ。
今の時点でルドルフは自分が公爵家の当主になると思っている。
その考えを改めなければならない。
そして、行動・・・それは誰をエスコートするのかということ。
もともとエスコートしてもらえるだなんて思っていませんもの。
もうエスコートは別の方にお願いしてあります。
さて、パーティー当日です。
結局ルドルフからエスコートに関する話は一切来なかったわ。
まあ、当然とい言えば当然のことね。
今日のパーティーが楽しみよ。
「レリシア!私の友人であるエレナとシエナを虐めた罪は重い!よって貴様との婚約を破棄する!!」
予想通りです。
まずは誤解から解いていきましょうか。
「ルドルフ、エスコートもせず他の女をエスコートしてきてずいぶんと我がスカーレット公爵家もなめられたものですね?」
さあ、これで通じるかしら?
「何を言っている!私はスカーレット公爵家の次期当主だ。なめているのは貴様だろう!スカーレット公爵家の令嬢とはいえど当主にはなれないのだから私よりも下だ。」
あら、たかだか侯爵令息がとんだ口をきいてくれたものですね。
「そもそもお前の隣にいるのは誰だ!婚約者を差し置いて別の男にエスコートしてもらうだなんてこれは立派な浮気だ。」
ルドルフ、馬鹿がばれるのでそれ以上何も言わない方がいいですよ。
「ルドルフ、君は生徒会長の顔すら忘れたというのかな?」
「へ?ま、まさかシオン殿下なのですか?」
うろたえてしまって・・・。
殿下のお顔を忘れるだなんて失礼極まりない。
シオン・ルーゼ・ラインハルト。
この方はラインハルト帝国の第二皇子殿下だ。
「で、ですがやっぱり・・・。」
浮気ではないのですかと続けようとして、シオン様に止められた。
「私の方から頼み込んだのだ。どうせ君は平民の女に夢中になっているからエスコートはしないだろうと踏んだのだけれど違ったのかな?」
「そ、それは・・・。」
口ごもるルドルフ。
「あともう一つ。君はスカーレット公爵家の次期当主ではない。スカーレット公爵家次期当主であるレリシアに婿入りするだけだ。勘違いをして自分の顔に泥を塗らない方がいいのでは?」
シオン様、もう手遅れだと思います。
この場には全校生徒とその親が集まっている。
その場で無知を証明したのですからルドルフの貴族籍剥奪は免れないでしょう。
「ルドルフよ。」
あら、お父様。
今までどこにいらっしゃいましたの?
「こ、公爵閣下・・・!?」
あの忙しい宰相がここにいるとは思わなかったのだろう顔色を変えた。
どうしてここにという言葉が漏れ、その言葉を聞き逃さなかったお父様は目をつり上げた。
「どうしてここに・・・か?なに、簡単な話だ。お前の浮気をレリシアから聞いていた。それだけだ。」
お前には失望したよ、そう言ったお父様にルドルフはみっともなく縋りつく。
「お義父さん!どうか、お許しください!」
「何がお義父さんだ!ふざけるのも大概にしろ!」
お父様が怒ると怖いのはご存じなかったようですね。
可愛そうなほどに震えていますわ。
「お前の望み通りに婚約破棄にしてやる。ただしそちら側の有責で、もちろん法定の範囲内での慰謝料も請求する。婿入り話はなかったことにしよう。」
あら、ルドルフったら真っ青になってどうしたのかしら?
確かルドルフの実家は財政難だったかしら?
慰謝料だなんて払えるわけがないわね。
婿入り話がなかったことなったらもう他にどこも行くところがないでしょうね。
スカーレット公爵家の婿入り話以上に条件の良い話なんてないのだから。
「だが、レリシアがお前を許すと言えば慰謝料は半額にしてもいい。」
あらお父様、そんな気遣いいりませんのよ?
だって、私の答えはもう決まっていますもの。
「レリシア!お前は私のことを愛しているだろう?」
なにを根拠にそんなことを言っているのですか?
「ルドルフ、私、この世で一番嫌いな人はルドルフあなたなのですよ。」
「うそだ!そんな・・・!」
喚くルドルフにお父様は言い放った。
「早くレリシアから離れろ。」
「ヒッ!?」
恐ろしいほどに冷たい声音にルドルフは震え、私から離れる。
「公爵閣下、この度は我が息子がまことに申し訳ありませんでした。」
今まで傍観していたルドルフのお父様が近づいてきた。
「申し訳ないですむことか?」
「も、もちろん慰謝料も払いますし、そうです、ルドルフを除籍します。」
侯爵様?
私のお父様のことなめてもらっては困りますわ。
「今のお前たちで慰謝料が払えるのか?」
「そ、それは・・・。」
「近衛兵よ、侯爵とルドルフ、シエナとかいう男爵令嬢とエレナとかいう平民を国王陛下の前に連れていけ。」
壁に控えていた近衛兵たちが動き出し、侯爵家の面々と浮気相手とその友人をひっとらえ連れていく。
「ふう、一件落着ですわ。」
ため息をついた私にシオン様は微笑んで言った。
「一曲ダンスを踊ってくれないかな?」
「もちろんです。」
後日、シオン様からの婚約話がやってきて驚いたのはまた別の話である。
私、レリシア・スカーレットはいつもお昼休みは友人たちと食堂でお昼をとる。
楽しく歓談していると、無礼極まりない男爵令嬢が話しかけてきた。
どこの家の令嬢かは忘れたわ。
だって興味ないもの。
「ルドルフ様、最近エレナと懇意にしているみたいで・・・。放っておいて大丈夫ですか?」
私が許可を与えていないというのにその女はペチャクチャとしゃべりだす。
なにが放っておいて大丈夫ですかなの。
エレナとか言うその平民女はあなたのお友達でしょう!?
「貴女!?レリシア様になんてことを!」
あら、サーシャが怒ってしまったわ。
「な、なんですか!私はレリシア様のためを思って言っただけなのに!」
泣き出してしまった。
ただ・・・ちょっと場所が場所だった。
ここは食堂。
そして今の時間は12時。
お昼真っ盛りだ。
そんな時間帯に騒ぎをおこせばまず間違いなく迷惑だろう。
皆さま貴族出身ですもの。
この騒ぎの原因くらい分かっているようですわ。
周りの皆さんがあの男爵令嬢を見ているわ。
まあ、あの女が女狐の友人でなければここで終わるところだったのですよ?
「シエナ!どうしたの?まさかレリシア様に酷いことを言われたの?」
あら、女狐がやってきましたわ。
駆け寄って、慰めて。
あら酷いこと。
私、その女とは一言も話してはおりませんけれど。
「実は・・・そうなの。たかだか男爵令嬢が何様か、とか。エレナの悪口も言っていたの。ルドルフ様を誑かす女狐
だって!」
泣いて訴えてますけど、私そんなこと口には出しておりませんよ?
まあ、心の中では思っておりましたけど。
それにしてもシエナさん、でしたっけ?
嘘がお上手なのですね。
確か隣国に劇か何かを学ぶ学園がありましたわ。
そこに転校したらよろしいのに。
「一体なにがあった?」
あら、ようやく来たのですね。
ヒーローとやらのお出ましですわね。
本物のヒーローとは程遠いですけれど。
「シエナ!?泣いているのか?エレナ、一体何があった?」
「ルドルフ!聞いて!レリシア様がシエナに酷いことを言ったのよ。男爵令嬢が何様かって。殴ろうともしたの。私がいたから止められたけど。もし、私がいなかったらシエナは殴られてたかも!それに私の悪口まで言ったって。ルドルフ様を誑かす女狐って。」
まあ、盛りに盛りましたわね。
そもそも私は一言も口をきいていないのにどうやったらひどいことを言えるのかしら?
相手にするだけ時間の無駄だもの、殴る必要もないわ。
そもそも私、そんな野蛮なことはいたしませんわ。
それはエレナさんも同じでしてよ?
「なに!?そんなことが!?」
まあ、五月蠅いこと。
これはもう人災ですわね。
「レリシア!貴様、何様のつもりだ。」
貴様だなんて。
そんなこと言っていいのかしら?
貴方は侯爵子息で私はスカーレット公爵家の一人娘。
貴方は我がスカーレット公爵家に婿入りする立場だというのに。
まさか、自分がスカーレット公爵家の次期当主だと勘違いしているのではないでしょうね?
「何様・・・ですか?私、お2人とは一言も話しておりません。ですので悪口とやらを言うことはできませんの。」
さあ、どう返しますか?
お返事によっては、貴方の今後が決まりますよ?
「ふん!口では言っていなくとも態度がそうだったのだろう?私をとられたからと言って見苦しいぞレリシア!」
そう叫ぶと女狐とシエナさんを連れて行ってしまいました。
本当に失礼極まりない人ですこと。
このことはきちんとお父様にお伝えしますわ。
どんなお返事がもらえるのかとても楽しみですわ。
『次のパーティーでのルドルフの判断と行動で決める』
これがお父様の判断ですわ。
一見軽そうな処遇に見えますわ。
ですけれど本当は違いますの。
次のパーティー・・・来週にありましたわね。
ルドルフの判断・・・それはつまり考えということ。
今の時点でルドルフは自分が公爵家の当主になると思っている。
その考えを改めなければならない。
そして、行動・・・それは誰をエスコートするのかということ。
もともとエスコートしてもらえるだなんて思っていませんもの。
もうエスコートは別の方にお願いしてあります。
さて、パーティー当日です。
結局ルドルフからエスコートに関する話は一切来なかったわ。
まあ、当然とい言えば当然のことね。
今日のパーティーが楽しみよ。
「レリシア!私の友人であるエレナとシエナを虐めた罪は重い!よって貴様との婚約を破棄する!!」
予想通りです。
まずは誤解から解いていきましょうか。
「ルドルフ、エスコートもせず他の女をエスコートしてきてずいぶんと我がスカーレット公爵家もなめられたものですね?」
さあ、これで通じるかしら?
「何を言っている!私はスカーレット公爵家の次期当主だ。なめているのは貴様だろう!スカーレット公爵家の令嬢とはいえど当主にはなれないのだから私よりも下だ。」
あら、たかだか侯爵令息がとんだ口をきいてくれたものですね。
「そもそもお前の隣にいるのは誰だ!婚約者を差し置いて別の男にエスコートしてもらうだなんてこれは立派な浮気だ。」
ルドルフ、馬鹿がばれるのでそれ以上何も言わない方がいいですよ。
「ルドルフ、君は生徒会長の顔すら忘れたというのかな?」
「へ?ま、まさかシオン殿下なのですか?」
うろたえてしまって・・・。
殿下のお顔を忘れるだなんて失礼極まりない。
シオン・ルーゼ・ラインハルト。
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「私の方から頼み込んだのだ。どうせ君は平民の女に夢中になっているからエスコートはしないだろうと踏んだのだけれど違ったのかな?」
「そ、それは・・・。」
口ごもるルドルフ。
「あともう一つ。君はスカーレット公爵家の次期当主ではない。スカーレット公爵家次期当主であるレリシアに婿入りするだけだ。勘違いをして自分の顔に泥を塗らない方がいいのでは?」
シオン様、もう手遅れだと思います。
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その場で無知を証明したのですからルドルフの貴族籍剥奪は免れないでしょう。
「ルドルフよ。」
あら、お父様。
今までどこにいらっしゃいましたの?
「こ、公爵閣下・・・!?」
あの忙しい宰相がここにいるとは思わなかったのだろう顔色を変えた。
どうしてここにという言葉が漏れ、その言葉を聞き逃さなかったお父様は目をつり上げた。
「どうしてここに・・・か?なに、簡単な話だ。お前の浮気をレリシアから聞いていた。それだけだ。」
お前には失望したよ、そう言ったお父様にルドルフはみっともなく縋りつく。
「お義父さん!どうか、お許しください!」
「何がお義父さんだ!ふざけるのも大概にしろ!」
お父様が怒ると怖いのはご存じなかったようですね。
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「お前の望み通りに婚約破棄にしてやる。ただしそちら側の有責で、もちろん法定の範囲内での慰謝料も請求する。婿入り話はなかったことにしよう。」
あら、ルドルフったら真っ青になってどうしたのかしら?
確かルドルフの実家は財政難だったかしら?
慰謝料だなんて払えるわけがないわね。
婿入り話がなかったことなったらもう他にどこも行くところがないでしょうね。
スカーレット公爵家の婿入り話以上に条件の良い話なんてないのだから。
「だが、レリシアがお前を許すと言えば慰謝料は半額にしてもいい。」
あらお父様、そんな気遣いいりませんのよ?
だって、私の答えはもう決まっていますもの。
「レリシア!お前は私のことを愛しているだろう?」
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「ルドルフ、私、この世で一番嫌いな人はルドルフあなたなのですよ。」
「うそだ!そんな・・・!」
喚くルドルフにお父様は言い放った。
「早くレリシアから離れろ。」
「ヒッ!?」
恐ろしいほどに冷たい声音にルドルフは震え、私から離れる。
「公爵閣下、この度は我が息子がまことに申し訳ありませんでした。」
今まで傍観していたルドルフのお父様が近づいてきた。
「申し訳ないですむことか?」
「も、もちろん慰謝料も払いますし、そうです、ルドルフを除籍します。」
侯爵様?
私のお父様のことなめてもらっては困りますわ。
「今のお前たちで慰謝料が払えるのか?」
「そ、それは・・・。」
「近衛兵よ、侯爵とルドルフ、シエナとかいう男爵令嬢とエレナとかいう平民を国王陛下の前に連れていけ。」
壁に控えていた近衛兵たちが動き出し、侯爵家の面々と浮気相手とその友人をひっとらえ連れていく。
「ふう、一件落着ですわ。」
ため息をついた私にシオン様は微笑んで言った。
「一曲ダンスを踊ってくれないかな?」
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