14 / 16
❖グレイな恋人❖
異種接近交遊 Part.8『普通』
しおりを挟む
「目茶苦茶ヤバいルートじゃんっ!」
「まぁ、彼らが次に住む所に、僕と同郷のモノが居ないこと祈ってあげましょうよ。
そうそう、秋良さん、そんなことより、もっと建設的な話、しましょうか?」
「……なに?」
そんなことよりって、と。
半ば呆れる私に、DVDの再生を止めたライが改まった話をするように、両腕を置いたクッションを脇に避けた。
「僕たち、子供つくれるみたいですけど。どうしますか?」
「え? どうしますかって……いや、その前に、つくれるの?」
「はい、問題なく。妊娠期間とか出産事情とかは、地球人ペアと同じって訳にはいかないみたいですけど」
私は思わず、正座をしてしまった。
「うん。私もね、あれから実はちょっとだけ本気で考えた。
……ライとの間に子供欲しいのかなって」
「はい」
「最初はね、私が地球人だから獣人ハーフみたいなケモ耳ある人間が生まれるのかなー? できれば完全獣人がいいんだよなぁとか、ふざけた思考から始まってね」
「はい」
「それから、ライは一応、外見は外国人だけど宇宙人で、その子は地球人と異星人の間に生まれて……戸籍とか国籍って、どうなっちゃうんだろう。
そういう特殊な環境で生まれて、学校とか友達とか、うまくやっていけるのかな? って、先のことまで気になっちゃって」
「はい」
「結局───いまはまだ、子供が欲しいとは考えられないなってところに、落ち着いた」
そう。正直、アラフォーだし。
仮にライとの間に子供を授かったからといって、産むのも育てるのも、いろいろと厳しい。
普通……って言い方はしたくないけど。この場合、言うしかないから言うけど。
普通に、地球人同士で子供を授かったって、いまの日本、この地球の環境を考えても、いろいろ難しいと思うし。
「……秋良さんは、そう言うと思ってました」
私の言葉にいちいち真剣にうなずいてたライが、私の結論と共に、微笑む。
「いろんなこと、いろんな方面から考える女性ですからね。安易に『生みたい!』とは言わないだろうな、と」
……過大評価だ。
私は、頭でいろいろ考えすぎて、石橋を叩いて叩いて叩きまくって、石橋を壊してしまうような女なんだから。
少しふてくされた気分で、正座をといて、横を向く。
「考えすぎの、頭でっかちの女なのよ。だから売れ残ってるの」
「あぁ、なるほど。秋良さんには福があるってことですね?」
「もうっ、そんなフォローいいから」
くすっと笑って私の自虐発言を聞き流し、ライが私の身体を後ろから抱きしめる。
「でも、おかげでいま、僕はこうして秋良さんと一緒にいれて、すごく幸せです」
……なにその、ものすごく素直な殺し文句。
「まぁ、彼らが次に住む所に、僕と同郷のモノが居ないこと祈ってあげましょうよ。
そうそう、秋良さん、そんなことより、もっと建設的な話、しましょうか?」
「……なに?」
そんなことよりって、と。
半ば呆れる私に、DVDの再生を止めたライが改まった話をするように、両腕を置いたクッションを脇に避けた。
「僕たち、子供つくれるみたいですけど。どうしますか?」
「え? どうしますかって……いや、その前に、つくれるの?」
「はい、問題なく。妊娠期間とか出産事情とかは、地球人ペアと同じって訳にはいかないみたいですけど」
私は思わず、正座をしてしまった。
「うん。私もね、あれから実はちょっとだけ本気で考えた。
……ライとの間に子供欲しいのかなって」
「はい」
「最初はね、私が地球人だから獣人ハーフみたいなケモ耳ある人間が生まれるのかなー? できれば完全獣人がいいんだよなぁとか、ふざけた思考から始まってね」
「はい」
「それから、ライは一応、外見は外国人だけど宇宙人で、その子は地球人と異星人の間に生まれて……戸籍とか国籍って、どうなっちゃうんだろう。
そういう特殊な環境で生まれて、学校とか友達とか、うまくやっていけるのかな? って、先のことまで気になっちゃって」
「はい」
「結局───いまはまだ、子供が欲しいとは考えられないなってところに、落ち着いた」
そう。正直、アラフォーだし。
仮にライとの間に子供を授かったからといって、産むのも育てるのも、いろいろと厳しい。
普通……って言い方はしたくないけど。この場合、言うしかないから言うけど。
普通に、地球人同士で子供を授かったって、いまの日本、この地球の環境を考えても、いろいろ難しいと思うし。
「……秋良さんは、そう言うと思ってました」
私の言葉にいちいち真剣にうなずいてたライが、私の結論と共に、微笑む。
「いろんなこと、いろんな方面から考える女性ですからね。安易に『生みたい!』とは言わないだろうな、と」
……過大評価だ。
私は、頭でいろいろ考えすぎて、石橋を叩いて叩いて叩きまくって、石橋を壊してしまうような女なんだから。
少しふてくされた気分で、正座をといて、横を向く。
「考えすぎの、頭でっかちの女なのよ。だから売れ残ってるの」
「あぁ、なるほど。秋良さんには福があるってことですね?」
「もうっ、そんなフォローいいから」
くすっと笑って私の自虐発言を聞き流し、ライが私の身体を後ろから抱きしめる。
「でも、おかげでいま、僕はこうして秋良さんと一緒にいれて、すごく幸せです」
……なにその、ものすごく素直な殺し文句。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

ワケあり上司とヒミツの共有
咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。
でも、社内で有名な津田部長。
ハンサム&クールな出で立ちが、
女子社員のハートを鷲掴みにしている。
接点なんて、何もない。
社内の廊下で、2、3度すれ違った位。
だから、
私が津田部長のヒミツを知ったのは、
偶然。
社内の誰も気が付いていないヒミツを
私は知ってしまった。
「どどど、どうしよう……!!」
私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
【完結】Keyless☆Night 一晩だけでいいから、泊めて?
一茅苑呼
恋愛
❖本郷(ほんごう)叶絵(かなえ) 26歳
洋菓子店販売員兼パティシエール
✕
❖進藤(しんどう)雅貴(まさき) 21歳
無表情イケメン大学生
◆◆◆年の差ラブコメディ◆◆◆
拙著『ハーフ☆ブラザー 突然出てきた弟に溺愛されてます!』の次世代ストーリーです。
他サイト複数掲載済み。……ですが、アルファポリスさんにてR15程度の艶ごとシーン追加しました。
────あらすじ────
いや、図々しいよね?
絶対、常識ないって思われてるよね?
「一晩だけでいいから泊めて!」
って。
ビジネスホテルにでも泊まっとけって話だよね。
「別に、いいですよ」
……え?
いいの? 本当に?
こうして私は、バカでビッチな女と思われるのを覚悟で片想い中の進藤くんに頼みこみ、一晩だけ泊めてもらうことになりました、やった!
……優しさにつけこんで、ゴメンね。
誓って、何もしないからさ……たぶん。

隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる